ムエタイ 4.24 ラジャダムナン:福田海斗、オムノーイスタジアムの人気選手にKO勝ち。ランキング上位へ
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スック・ワンギントーン
2019年4月24日(水) タイ・バンコク・ラジャダムナンスタジアム
記事提供:MuayThai Super Fight
第4試合 120ポンド契約 3分5R
〇カイト・ウォーワンチャイ[福田海斗](キング・ムエ/ラジャダムナン認定スーパーフライ級8位、元プロムエタイ協会フライ級王者、True4Uスーパーフライ級王者)
×ンガータオ・ポーワララック(タイ)
4R TKO
福田の相手は当初、ヨックペット・PKセンチャイムエタイジムが予定されていたが、ヨックペットが体調不良で試合をキャンセル。一時は福田の試合が無くなりかけたものの、代替選手としてンガータオ・ポーワララックが名乗りを上げた。
ンガータオは毎週土曜日にTV中継のあるオムノーイスタジアムの人気選手。現在開催中のバンタム級トーナメントに出場中で、サウスポーから繰り出す思い切りの良い左ミドルと左ストレートで同スタジアムのランカーも下しており大変な人気だという。ラジャダムナンスタジアムには初登場ということだが、TVマッチの人気選手ということで知名度も福田と変わらないほどだ。しかも、契約体重がンガータオの階級に合わせ120ポンド(約54.4kg)となり、福田にとっては5ポンドも重い体重で不利な状況となってしまった(福田の階級は115ポンド)。
序盤から気合十分のンガータオはうまく距離を取り左ミドル、福田はスネブロックするもののやはり体格差が影響してかバランスを崩してしまう。福田が近づけば強烈な前蹴りで福田を吹っ飛ばし、その実力を見せつける。福田は右インローを当てるもののその後が続かず、序盤はややンガータオ有利か。
第3ラウンド、ンガータオは左ミドルに加えて左ストレート、右フックなどパンチも多用。その分距離が近くなったところで福田がやっとンガータオを首相撲で捕まえる。前進する福田に対し、ンガータオは下がりながら遠目の距離から強烈な左ミドル。度々バランスを崩す福田。福田の入り際に右フックのカウンター、左ヒジのカウンターと力強さに加えてうまさも見せ有利を印象付ける。だが、福田のしつこい前進に対し上手く距離をとるンガータオであったが後半はややスタミナが失速、福田のプレッシャーにリズムを崩されているようだ。そのスキを見逃さず福田はパンチに切り替えコーナーに釘づけにしてパンチの連打、そこから首相撲でコカすことに成功。ンガータオの攻撃ばかりが目立った第3ラウンドであったが、場内の賭け率は3-1とそれほど開いておらず後半に強い福田への期待が集まっている証拠であろう。
そして第4ラウンド、驚異的なスタミナと打たれ強さで前進する福田、ンガータオは下がりながら左ミドル。パンチに切り替えた福田はワンツーフックから右のミドルにつなぐ。ンガータオの左ストレート、右フックに対しては福田は左ヒザカウンターでディフェンス、そして首相撲では常に良い体勢でンガータオを封じ込め、場内のギャンブラーも福田の逆転を確信し福田へ大声援を送る。下がって左ストレートを打ったところへ福田の右ヒザのカウンターがヒット、右ヒジを追撃。必死に左ミドルを蹴るンガータオであったが既に力はなく易々と福田にかわされボディへパンチを受ける。その後コーナー際に釘づけにして福田はヒジ・ヒザの怒涛の攻撃からコカし技。ほぼ一方的な展開となり、最後は首相撲からのヒザの連打、そして右の縦ヒジをフルスイングしたところでレフェリーが割って入り、カウントせずに試合を止め福田の4RTKO勝ちとなった。
オムノーイスタジアムの強豪を下した福田、しかも1階級上の選手を倒したことは大きな収穫だろう。現在はスーパーフライ級8位の福田だが、今回の勝利で同階級の上位またはバンタム級でのランキング入りもあるかもしれないとのこと。今年に入って4戦3勝(2KO)1敗と好調の福田、今後も連勝していけば年内のビックチャンスが見えてくるかもしれない。ますます目が離せなくなった福田のタイでの活躍、注目すべきであろう。