ジャパンキック 7.5 後楽園ホール(レポ):馬渡亮太、ワタナーの首相撲に手を焼き判定負けし今回もWMO世界王座奪取ならず。睦雅が判定勝ちし年内のペッダムとのリベンジ戦熱望。瀧澤博人、計量オーバーのラジャダムナンランカーに判定負け

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2026年7月5日(日) 後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
馬渡亮太、ワタナーの首相撲に手を焼き判定負けし今回もWMO世界王座奪取ならず
第11試合 メインイベント WMO世界スーパーフェザー級王座決定戦 3分5R(インターバル2分)
×馬渡亮太(治政館/10位、元WMOインターナショナル・スーパーバンタム級王者)
○ワタナー・ウォーウラチャー(タイ/12位、元True4Uスーパーバンタム級7位)
判定1-2 (ソンマイ48-49/アラビア48-49/椎名49-48)
※ワタナーが王者に
馬渡は昨年7月大会でWMO世界スーパーフェザー級王者のオーウェン・ギリスに挑戦する予定だったが、ギリスが計量オーバーし、馬渡が勝った場合のみ王者に認定される形で試合が実施された。試合は馬渡がダウンを喫し、終盤追い上げる展開となり、当初は馬渡の判定勝ちと発表されたが、その後、ジャッジの採点集計ミスが判明し、馬渡の勝利が取り消された。引き続きギリスは王座に君臨していたが、1年以内に防衛戦ができないため、王座が空位となり、今回、10位の馬渡と12位のワタナーによる王座決定戦が組まれた。
その後の馬渡は3月の後楽園大会でジョーンビックに1R KO勝ちしている。
試合はタイ人選手のワタナーの首相撲に手を焼く展開に。1R、馬渡がオーソドックス、ワタナーがサウスポーで構え、両者距離を取り、ローとミドルを蹴り合う。まだ攻撃がどちらも少ないが、終盤、馬渡がやや蹴り数を上げ、右ミドルを強打して終える。WMOルールではラウンド毎にジャッジの採点が公開され、ジャッジ3者ともイーブンとする。
2R、ワタナーは開始すぐから首相撲で馬渡を捕まえて膝蹴りを連打し、崩しをにつなげる。馬渡は随所で左ミドルを当て、左ボディを強打すると、ワタナーの動きが一瞬落ちる場面も。だがワタナーは表情を変えず、膝を当て、馬渡のパンチをかわし、若干だが好印象で終える。記者採点はワタナー。ジャッジ1名がイーブン、2名がワタナーにつける。
3R、ワタナーは序盤、首相撲で捕まえて膝を連打し先手を取る。だが中盤、馬渡は左右のミドルを立て続けに当てて優位に。終盤、ワタナーはやや守りに偏り、馬渡は攻撃が減ってしまう。記者採点は馬渡だが解釈によっては割れたりイーブンになっても不思議ではない。ジャッジは割れ、1者が馬渡、2名がワタナーにつける。
4R、ワタナーは組んで膝を当て、崩しも絡めて印象を作る。馬渡は前に出るがワタナーにかわされ、3Rまでのように
攻撃を当てさせてもらえなくなる。記者採点はワタナー。ジャッジは三者三様に。
5R、ワタナーが序盤からまたも組んで膝を当て崩しにつなげて先手を取る。だが馬渡も負けじと組んで膝を当て崩す場面も中盤と終盤に2度作り、やや優位で終える。記者採点は馬渡だがイーブンもありうる。合計48-48でイーブン。ジャッジは3者とも1ポイント差で、日本人の椎名氏が馬渡を支持したが、在日タイ人のソンマイ氏とアラビア氏がワタナーを支持し、ワタナーの判定勝ちに。馬渡は今回もWMO世界王座奪取とはならなかった。
瀧澤博人、計量オーバーのラジャダムナンランカーのペットナムヌンに判定負け
第10試合 メインイベント 57.2kg契約 3分3R
×瀧澤博人(ビクトリージム/WMO世界フェザー級王者)
○ペットナムヌン・トースラット(タイ/ラジャダムナン認定フェザー級7位)
判定0-3 (勝本27-30/西村27-30/宮澤27-30)
※ペットナムヌンが計量1kgオーバー
瀧澤は昨年11月大会でラジャダムナン・フェザー級5位のチャイトーンに3R左肘打ちでKO勝ちし、WMO世界フェザー級王座を獲得したが、3月大会ではラジャ2位・モンコンレックに判定負け。今回引き続きラジャのランカーと対戦する。
なお、前日計量でペットナムヌンが1kgオーバーした。ファイトマネー減額と減点2のペナルティが通常は科されるが、瀧澤の要望で減点無しで争われた。
1R、ペットナムヌンが開始早々に右ハイを当てる。だがその後はお互い攻撃が少なく慎重で、まだ差が無いまま終わる。
2R、ペットナムヌンは圧力を強め、組んで膝を当て、随所で左ミドルを的確に当てる。瀧澤は一方的に攻め込まれないものの、右ロー等の攻撃が少なく、やや印象が悪い。
3R、序盤からペットナムヌンが右ストレートで倒すと、椎名レフェリーはダウンとはみなさない。だが瀧澤はダメージを負っており、ペットナムヌンが顔面狙いの右前蹴りで再び倒すと、今度はレフェリーはダウンを宣告する。ペットナムヌンは左ボディフックで再びダウンを奪う。瀧澤は立ったがダメージが大きくスリップを繰り返す。最後、ペットナムヌンは3ダウンを奪えないと判断すると、ステップで距離を取り、瀧澤が前に出てパンチや肘を振るうが、逆転できず終了する。減点2は瀧澤の温情で免除されたペットナムヌンだったが、点差を3に広げ判定勝ちした。
睦雅が判定勝ちし年内のペッダムとのリベンジ戦熱望
第9試合 メインイベント 63kg契約 3分3R
○睦雅[むが](ビクトリージム/WMOインターナショナル・スーパーライト級王者、ジャパンキック・ライト級王者)
×チャロムポン・サイヨットムエタイ(タイ/KOH CHANGスーパーフェザー&ライト級王者、ムエサイアム・パクタワンオック・ライト級王者)
判定3-0 (椎名30-26/勝本30-26/宮澤30-26)
睦雅は昨年11月のジャパンキックで元ONE王者のペッダムに判定負けし、1月のONEではミャンマーのチョースワーウィンに2R右ストレートでKO負け。3月のジャパンキックではセンタウィーに判定勝ちし連敗を2で止めた。今回も引き続きタイの選手と対戦した。
1R、サウスポーでミドル主体で攻めるチャロムポンに対し、睦雅は圧力をかけ、右ローを当てつつ、中盤過ぎには右ストレートでひるませて好印象を作る。終盤には左右のボディも当てるように。
2R、睦雅が右インロー、組んでの左膝蹴りを効かせて追い詰める。終盤、睦雅は左フックでひるませ、倒れ際に膝を連打してダウンを奪う。
3R、チャロムポンはディフェンスに偏重し、睦雅は倒せないものの、パンチと膝を随所でまとめて圧倒。点差を広げ判定勝ちした。
マイクを持った睦雅は「ペッダムを年内に倒したいです。元ONE王者を倒したら次はONEのベルトを取りに行きたいです」とアピールした。
西原茉生、1R KO勝ちしWMOインターナショナル王座戦を希望
第8試合 セミファイナル バンタム級(53.52kg) 3分3R
○西原茉生(治政館/ジャパンキック・フライ級王者)
×ヌアシラーS.R.K(タイ/Team S.R.K/元True4Uバンタム級8位)
1R 2’38” KO (左フック)
1R、西原がサウスポーからの左ストレート、ミドル等を序盤から的確に当てる。首相撲の展開でも膝の打ち合いで互角に渡り合うと、中盤過ぎ、左ストレート一撃でダウンを奪う。ヌアシラーはダメージが大きく、西原が右と左のフックの連打で倒すと、ヌアシラーが立てず、西原のKO勝ちとなった。
マイクを持った西原は「3月、相手(=乙津陸)の体重オーバーで試合がなくなって、8か月ぶりの試合でした。ヌアシラーも強いので滅茶苦茶怖かったです。皆さんの熱い声援のおかげでKOで勝てました。(フライ級の)自分にとってバンタム級は挑戦でしたが、KOで勝てたので、僕にも発言権があると思います。次戦、WMOインターナショナルのタイトルマッチやらせてください。タイトル取って、もっと強い選手も倒していけるよう頑張ります」とアピールした。
第7試合 セミファイナル 52.8kg契約 3分3R
×細田昇吾(ビクトリージム/ジットムアンノン・スーパーフライ級王者)
○チェンチャイ・ギャットパノムチャイ(タイ/Muaydee Witeethaiバンタム級8位)
判定0-3 (28-30/29-30/28-29)
第6試合 63kg契約 3分3R
○ペップンミー・ビクトリージム(タイ/ビクトリージム/元ムエサイアム・イサーン・フライ級2位)
×ペプシ・ショウブカイ(タイ/尚武会)
判定3-0 (29-28/30-28/30-28)
第5試合 フェザー級 3分3R
○樹(治政館/ジャパンキック・フェザー級2位)
×海士(ビクトリージム/ジャパンキック・フェザー級3位)
判定3-0 (30-27/30-27/29-27)
第4試合 バンタム級 3分3R
×西澤将太(ラジャサクレック・ムエタイジム/ジャパンキック・バンタム級4位)
○滝川慎悟(KING LEO)
判定0-3 (26-29/26-29/27-29)
第3試合 KORAKUEN JAMBULL出場者決定戦 60kg契約 3分3R
○天晴(治政館)
×木村大夢(KIX)
判定2-0 (30-28/30-27/29-29)
第2試合 ミドル級 3分3R
×前田啓伍(SOGA KICKBOXING GYM)
○赤見内竜太(モリタキックボクシングジム)
1R 2’45” TKO
第1試合 65kg契約 3分3R
×ユウキックレック・オー・チャロンチャイ(Team Kuntap)
○佐田貴章(MATSUMOTO DOJO)
2R 1’13” KO
オープニングファイト アマチュア 79kg契約 1分30秒2R
○西村寿一(SOGA KICKBOXING GYM)
×GGゴトウ(RBムエタイジム)
判定2-0
















