ジャパンキック 3.24 後楽園ホール(レポ):睦雅&瀧澤博人、タイ人選手を揃って2R KO。政斗、皆川裕哉、西原茉生がKO勝ちで王座獲得
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ジャパンキックボクシング協会 令和6年能登半島地震復興チャリティー KICK Insist 18
2024年3月24日(日)後楽園ホール
レポート:井原芳徳 写真提供:ジャパンキックボクシング協会
第11試合 メインイベント3 63kg契約 3分3R
○睦雅[むが](ビクトリージム/ジャパンキック・ライト級王者)
×パランラック・FELLOW GYM(タイ/FELLOW GYM/元MAX MUAYTHAI 61.5kg級王者)
2R 0’40” KO (左ボディフック)
大会を主催するビクトリージム所属の睦雅、瀧澤博人の王者2人は、大阪・兵庫のFELLOW GYMに所属するタイ人選手と対戦した。
睦雅は昨年7月の新宿大会で、タイ人のペットルンを左ボディで70秒KOし、11月の後楽園大会で健太を肘で切り裂き2R TKO勝ちし6連勝中だ。なお、大会中での2023年度のジャパンキックボクシング協会の年間表彰で、睦雅がMVPに選ばれている。
対するパランラックは22年3月のジャパンキックで永澤サムエル聖光に判定負けしており、ビクトリージム勢へのリベンジを目指す戦いとなる。
1R、睦雅が開始すぐからパンチ、ロー、膝を積極的に当てて先手を取る。睦雅は左ミドル、ボディのヒットも増やす。中盤、パランラックも左ミドル、組んでの膝を返すようになるが、睦雅は主導権を譲らず、終盤も変わらずパンチと蹴りを当て続け、手数の差をさらに広げる。
2R、睦雅は左のミドルやボディを絡めつつ、右のローを連打していると、睦雅の足が止まるように。そして睦雅はワンツーで右と左のボディを連続でクリーンヒットしダウンを奪う。パランラックは腹を押さえたまま立てず、睦雅のKO勝ちとなった。
マイクを持った睦雅は「まだ発表できないんですけど、次戦も決まっていて、怪我無く倒したくて、力んじゃいました。発表待っててください」とアピールした。
第10試合 メインイベント2 57.5kg契約 3分3R
○瀧澤博人(ビクトリージム/WMOインターナショナル・フェザー級王者、元新日本バンタム級王者)
×コッチャサーン・FELLOW GYM(タイ/FELLOW GYM/元ルンピニー認定スーパーバンタム級7位)
2R 1’19” TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる額のカット)
瀧澤は昨年7月大会でタイ人のコンコムに判定勝ちしたが、11月大会でタイ人のペットタイランドに判定負けしている。コッチャサーンは18~20年にNKBで、高橋亮に2度敗れ、藤野伸哉に判定勝ちしている選手。
1R、体格で勝る瀧澤が、随所で左ジャブ、右ローを当て、終盤には左右の肘を絡めて優位に進める。
2R、コッチャサーンは前に出て来るが、瀧澤は距離を取って右ロー、左ジャブ、左右の肘を的確に当て、主導権を維持する。すると中盤、瀧澤がコーナーを背にしつつも打ち下ろした右の縦肘打ちでコッチャサーンの額を切り裂く。コッチャサーンにドクターチェックが入ると、止血をしても出血が止まらず、ストップがかかった。
マイクを持った瀧澤は「前回11月の試合、約4年ぶりに負けて、本当に悔しくて、原点回帰して、攻める気持ちを取り返すことができました。今の僕なら同じような失敗をすることがありません。7月(28日)、ここ後楽園ホールでジャパンキックの大会が決まっていますので、そこで世界タイトルに挑戦したいと思っています」とアピールし「能登半島地震でたくさんの方が被災されました。格闘技はそういう方に勇気を与える力があると思います。僕らも毎日精進して、皆さんに勇気を与えたいと思います」と、チャリティー大会というテーマに沿ったアピールもしっかり行った。
第9試合 メインイベント1 ジャパンキック・ウェルター級タイトルマッチ 3分5R
×大地・フォージャー(誠真ジム/王者)
○政斗(治政館/2位)
2R 2’10” TKO (左フック)
※政斗が王者に
過去2度の対戦で政斗が勝利しており、今回も政斗が勝利することに。1R、序盤から両者距離を詰めると、政斗の右フックで早くも大地がひるむ。大地は真っすぐ前進を続け、政斗の左ジャブ、右ストレート、フックを的確に当て続けて圧倒する。終了間際には政斗が左ジャブを連打しダウンを奪う。
すると2R、政斗が右ストレートを当て続けてまたもダウンを奪う。最後は政斗が右カーフ、右ボディを絡めつつ、左フックを2連打し、大地をマットに沈めた。
第8試合 セミファイナル ジャパンキック・フェザー級王座決定戦 3分5R(延長1R)
×櫓木淳平(ビクトリージム/1位)
○皆川裕哉(KICK BOX/2位)
2R 1’43” TKO (右フック)
※皆川が王者に
1R、皆川が序盤からプレッシャーをかけ、右ローを主体にしつつ、右フックにもつなげ、手数多く的確なヒットで主導権を握る。オープンスコアのジャッジ3名とも皆川につける。
すると2R、皆川が右ロー、ミドル、組んでの膝を当てて主導権をキープすると、中盤、櫓木をコーナーに詰め、左ボディフック、左ハイを立て続けに当てる。続けて櫓木は前に出ると、右フックを振ってから組んで右膝を当てて、突き放してロープ際に櫓木を下がらせてから、右ストレートをアゴにクリーンヒットする。櫓木は腰から崩れ落ち、すぐに少レフェリーがストップした。
第7試合 セミファイナル ジャパンキック・フライ級王座認定試合 3分5R
○西原茉生(治政館/ジャパンキック1位)
×則武知宏(テツジム/NKB 1位)
4R 1’38” TKO (3ダウン:右フック)
※西原が勝利した場合のみ王者として認定される
※西原が王者に
フライ級王座認定試合は、ジャパンキック所属の西原が勝利した場合のみ王者として認定される形式で、NKBのランカーの則武が相手を務めた。
1R、両者サウスポーで構え、西原が左カーフキック、ローを随所で当て、若干優位に進める。すると2R、西原が則武の右のパンチに右フックを綺麗に合わせてダウンを奪う。3R、西原は左ロー、ミドル、左右のパンチを随所で当て、若干優位な状態をキープする。
すると4R、またも西原がカウンターの右フックでダウンを奪う。さらに西原は左フックでひるませてから、軽く出した右ジャブで2ダウン目を奪う。中山レフェリーは続行させたが則武のダメージは大きく、最後は西原の右フックがかすめて、則武がスリップしたところで、ようやくレフェリーがストップし、西原がKO勝ちで王者に認定された。
第6試合 51.5㎏契約 3分3R
○細田昇吾(ビクトリージム/ジャパンキック・フライ級2位、元スック・ワンキントーン同級王者)
×モート・エイワスポーツジム(タイ/エイワスポーツジム/元ムエサイアム・イサーン・ミニフライ級&ライトフライ級王者)
2R 0’56” KO (右ローキック)
第5試合 ウェルター級 3分3R
×正哉(誠真ジム/ジャパンキック1位)
○細見直生(KICK BOX/ジャパンキック3位)
1R 2’17” TKO (右ストレート)
第4試合 ライト級 3分3R
○林 瑞紀(治政館/ジャパンキック4位)
×岡田彬宏(ラジャサクレック・ムエタイジム)
判定3-0 (29-28/30-27/30-29)
第3試合 スーパーフライ級 3分3R
×花澤一成(市原ジム)
○徹平(ZERO)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第2試合 ライト級 3分3R
○菊地拓人(市原ジム)
×尾形春樹(チーム・タイガーホーク)
判定2-0 (30-28/29-29/30-29)
第1試合 フェザー級 3分3R
×JOE(誠真ジム)
○松岡優太(チーム・タイガーホーク)
判定0-3 (29-30/28-30/28-30)