UFC 6.22 アゼルバイジャン(レポ):地元でUFC初戦のムサエフ、ライト級より約4kg重い悪条件でキルギスの新鋭に1R一本負け
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UFC Fight Night: Hill vs Rountree Jr.
2025年6月22日(日/現地時間)アゼルバイジャン・バクー:バクー・クリスタルホール
レポート:井原芳徳
第9試合 165ポンド(74.84kg)契約 5分3R
×トフィック・ムサエフ
○ムフトベク・オロルバイ
1R 4’35” アームロック
ロシアとイランの間にあるアゼルバイジャンの、カスピ海に面する首都バクーにて、アゼルバイジャン初のUFCが開催された。RIZINではアゼルバイジャン人のトフィック・ムサエフ、ヴガール・ケラモフらが活躍し、23年11月にバクーでRIZINが開催されたことがある。今大会にはムサエフ、UFCライト級ランカーのラファエル・フィジエフといったアゼルバイジャン勢が出場した。
ムサエフは19年のRIZINライト級GP優勝者。試合は23年11月のRIZINアゼルバイジャン大会で武田光司にTKO勝ちして以来となる。昨年3月のベラトールに出場予定だったが欠場し、PFLに吸収されたベラトールを離れ、35歳にしてUFCに初登場した。
オロルバイはキルギス出身、16戦13勝(6KO/5一本)2敗1分の27歳。23年からUFCに上がり2勝1敗で、昨年10月のドバイ大会でマテウス・レベツキに判定負けしたが、ファイトオブザナイトに選ばれている。

BAKU, AZERBAIJAN – JUNE 20: (L-R) Tofiq Musayev and Myktybek Orolbai face off during the UFC Fight Night ceremonial weigh-ins at Baku Crystal Hall on June 20, 2025 (Photo by Ed Mulholland/Zuffa LLC)
当初、この試合はライト級の155ポンド+1ポンドのキャッチウェイトで行われる予定だった。だが、オロルバイが減量に失敗し、前日計量でリミットより9ポンド(約4kg)重い165ポンドまでしか体重を落とせず、165ポンド契約に変わった。ムサエフは地元で試合することを優先し、悪条件を受け入れた模様だ。
地元ファンの大声援を背にオクタゴンに初登場したムサエフだが、体重差も災いしつつ、精彩を欠く内容に。1R、開始すぐからオロルバイが片足タックルを仕掛け、抱え上げて倒そうとしたが、ムサエフが離れると、場内は歓声に包まれる。だがムサエフが左ミドルを放つと、オロルバイが蹴り足をつかんで倒して上から押さえる。オロルバイは金網際でトップキープし、立とうとするムサエフを再び倒して上から押さえる。終盤、ムサエフが立ち上がり、オロルバイを押し込むが、グローブをつかむ反則を犯し、レフェリーはブレイクして再開する。するとムサエフは口が開きしんどそうで、オロルバイが前に出ると真っすぐ下がってしまい、左ミドルを放つと、またもオロルバイがタックルを合わせて倒す。オロルバイは中央付近でハーフで押さえ、腕をつかんでパスガードすると、アームロックを極めタップを奪った。
なお、UFCのデイナ・ホワイト代表は大会後の会見で、一本勝ちしたオロルバイがボーナスを獲得できなかった理由を聞かれ「彼は試合後に私のところに来て『チャンピオンになる』と言っていましたが『その前に体重を落としましょう。10ポンドも重かったらチャンピオンになれません』と返しました」とコメントし、オロルバイに苦言を呈したことを明かしている。
第12試合 メインイベント ライトヘビー級 5分5R
×ジャマール・ヒル(4位)
○カリル・ラウントリーJr.(7位)
判定0-3 (46-49/45-50/45-50)
第11試合 コーメインイベント ライト級 5分3R
○ラファエル・フィジエフ(11位)
×イグナシオ・バーモンデス
判定3-0 (30–27/30–27/30–27)
第10試合 ヘビー級 5分3R
○カーティス・ブレイズ(5位)
×リズヴァン・クニエフ
判定2-1 (28–29/29–28/29–28)
第8試合 ライト級 5分3R
○ナジム・サディコフ
×ニコラス・モッタ
2R 4’17” TKO
第7試合 フェザー級 5分3R
○ムハンマド・ナイモフ
×ボグダン・グラッド
判定3-0 (29–28/29–28/29–28)
第6試合 ウェルター級 5分3R
○コ・ソクヒョン
×オーバン・エリオット
判定3-0 (30–27/30–27/30–27)
第5試合 ミドル級 5分3R
×イスマイル・ナウルディエフ
○パク・ジュンヨン
判定0-3 (26-29/26-29/25-29)
第4試合 女子バンタム級 5分3R
○ダリヤ・ジェレズニコバ
×メリッサ・マリンズ
判定3-0 (29–28/30–27/30–27)
第3試合 女子バンタム級 5分3R
×イリーナ・アレクシーヴァ
○クラウディア・シグワ
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第2試合 フライ級 5分3R
○タギル・ウランベコフ(12位)
×アザト・マクスム
判定3-0 (29–28/30–27/30–27)
第1試合 ヘビー級 5分3R
×ハムディ・アブデルワハブ
○モハメド・ウスマン
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)