パンクラス 8.25 品川インターシティホール(レポ):稲垣組の敢流(いさな)、3連続TKO勝ちでネオブラ・フェザー級優勝「ランカー全員倒してベルト取る。高木凌選手をぶっ飛ばす」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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PANCRASE BLOOD.4
2024年8月25日(日)東京・品川インターシティホール
レポート:井原芳徳
第16試合 メインイベント 第30回ネオブラッドトーナメント・フェザー級決勝 5分3R
○敢流[いさな](パンクラス大阪稲垣組)
×望月貴史(BRAVE)
1R 3’37” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
※敢流が優勝
パンクラスの新人王トーナメントに該当する「ネオブラッドトーナメント」は今年で30回目。今大会ではフェザー級の決勝が行われた。敢流も望月も2月の一回戦、5月の準決勝を突破し、敢流は2試合ともTKO勝ちしている。敢流はプロ4戦全勝で今日8月25日で21歳になった。望月は8戦5勝3敗。
試合は敢流の完勝に。1R、敢流が右のカーフキックを当てていると、2発目で望月の足が流れる。3発目を当てると、望月は足を引きずり、タックルで打開を図ろうとしたが、敢流はバックステップであっさりと切る。敢流が4発目を放つと、望月は蹴り足をつかむが、敢流は潰して背後から右のパウンドを連打して仕留めにかかる。望月は敢流の左手をつかみながら、もがいて防御を続ける。敢流はコントロールも重視ししつつ、途切れ途切れでパウンドを当て続け、ダメージを蓄積させると、終盤に差し掛かり、連打をまとめたところで、和田レフェリーがストップした。
マイクを持った敢流は「オールフィニッシュで優勝できました。これで僕の名前、覚えてもらえたと思うんで、これからフェザーのランカー全員倒してベルト取りに行くんで、注目しといてください。あと控室で高木凌選手見かけたんですけど、俺が絶対ぶっ飛ばしたろうかなと思ってるんで。そこまで上がってくんで注目してください」と強気にアピールした。高木はパンクラスで昨年、遠藤来生と中田大貴にKO勝ちしたが、その後はRIZINにレギュラー参戦し、パンクラスのランキングからは外れている。
第15試合 コーメイン フライ級 5分3R
○ジョセフ・カマチョ[Joseph Camacho](グアム/スパイク22)
×水戸邉荘大[みとべ そうだい](TRIBE TOKYO MMA)
2R 3’08” フロントチョーク
カマチョはパンクラス3戦目。昨年7月の初戦はフライ級リミットをオーバーしたが前田浩平に判定勝ち。今年5月の2戦目は浜本“キャット”雄大に判定負けしている。今回はパンクラス3戦全勝の水戸邉が相手だ。
カマチョのセコンドにはカイル・アグオンがつく。1R、水戸邉がグラウンドコントロールを続け、立たれても倒してグラウンドに戻し、主導権を維持する。残り30秒からは裸絞めを狙って追い詰める。
2Rも水戸邉がテイクダウンを繰り返しコントロールし攻勢だったが、中盤、まさかの展開に。水戸邉が投げを狙ってから、カマチョを胴タックルで押し込むと、カマチョが金網を背にした状態でギロチンチョークを仕掛けて引き込む。カマチョは返してマウントになってもギロチンで絞め続けると、水戸邉が落ちたところで和田レフェリーがストップした。
なお、カマチョは今大会のBEST FINISH(一本)のボーナスを獲得している。
第14試合 ウェルター級 5分3R
×森井一輝(THE BLACKBELT JAPAN)
○渡邉ショーン(暁道場)
2R 0’20” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第13試合 フェザー級 5分3R
×山中大門(BLUEHOUSE)
○福里凱亜[がいあ](トイカツ道場)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第12試合 バンタム級 5分3R
○松井 涼(EXFIGHT×FIGHTFARM)
×佐々木健吾(マッハ道場 巣鴨)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
松井は28歳。専修大学出身でレスリング2017年全日本選手権男子グレコ63kg級準優勝の実績があり、大学の先輩の中村倫也の活躍に刺激を受け、サラリーマンを辞めてMMAに転向。昨年8月のアマチュア修斗関東選手権フェザー級で優勝し、今回がプロデビュー戦となる。
1R、佐々木の左ミドルを松井が片足タックルでつかんで倒し、上になる展開を繰り返す。終盤、松井はマウントを奪い、肩固めを仕掛ける。2Rも3Rも松井がグラウンドで佐々木をコントロールし、パウンドを随所で当て主導権を維持し判定勝ち。フィニッシュはできなかったが素質の高さを印象付けた。
第11試合 バンタム級 5分3R
×上野惇平(ハイブリッドレスリング八戸)
○梅原規祥[みさき](リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
第10試合 バンタム級 5分3R
×木本海人(CAVE)
○笹崎健司(マッハ道場)
3R 1’26” 裸絞め
第9試合 バンタム級 5分3R
○小山敬司(パラエストラ八王子)
×宮下 将(UNITED GYM TOKYO)
3R 1’20” 三角絞め
第8試合 バンタム級 5分3R
○タカリンダマン(和術慧舟會HEARTS)
×中村令治(ALMA FIGHT GYM BASE)
3R 1’19” TKO (レフェリーストップ:グラウンドでの肘打ち)
第7試合 バンタム級 5分3R
×雅也(和術慧舟會HEARTS)
○牧瀬武蔵(ボンサイ柔術)
2R 3’36” 裸絞め
第6試合 バンタム級 5分3R
×苫 侑我(パラエストラ札幌)
○増田怜央(KING CRAFT)
判定0-3 (27-30/28-29/28-29)
第5試合 フライ級 5分3R
―赤崎清志朗(香取道場)
―柴山鷹成[ようせい](G-face)
中止 (柴山が計量で56.7kgのリミットを1.7kgオーバーし失格)
第4試合 フライ級 5分3R
○尾川太陽(THE BLACKBELT JAPAN)
×藤野 武(パラエストラ八王子)
判定2-1 (松井29-28/中島28-29/梅木29-28)
第3試合 フライ級 5分3R
○AXEL RYOTA(フリー)
×伊藤勇輝(リバーサルジム横浜グランドスラム)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)
第2試合 ストロー級 5分3R
○織部修也(CAVE)
×米山唯人(サツキジム横浜)
判定2-1 (荒牧29-28/中島29-28/松井28-29)
第1試合 ストロー級 5分3R
―佐々木瞬真(THE BLACKBELT JAPAN)
―今井洋希(禅道会)
中止 (今井の負傷欠場)