修斗 11.25 ブラジル(レポ):田村ヒビキ、地元のペルペトゥオの世界ウェルター級王座に挑戦も1R逆転TKO負け
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SHOOTO BRASIL 120
2023年11月25日(土/現地時間)ブラジル・リオデジャネイロ州リオデジャネイロ・アッパーアリーナ
レポート:井原芳徳
第12試合 メインイベント 修斗世界ウェルター級チャンピオンシップ 5分5R
○エルナニ・ペルペトゥオ[Hernani Perpetuo](ブラジル/ノヴァ・ウニオン/王者)※初防衛戦
×田村ヒビキ(カルペディエム福岡/世界1位、環太平洋王者)
1R 1’30” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
SHOOTO BRASILはノヴァ・ウニオンのアンドレ・ペデネイラス会長が主催し、2002年から開催されている。日本
外で修斗の世界タイトルマッチが行われるのは10年8月のリオ大会以来13年ぶりとなる。SHOOTO BRASILはUFCファイトパスでも世界中に配信されている。選手のパンツは赤コーナーが黒、青コーナーがオレンジのVENUMブランド製品で統一され、右足の付け根には日本のプロ修斗でおなじみSの字の龍のロゴが入っている。
ペルペトゥオは13年8月の同大会でトミー・デュプレ(ベルギー)と同王座を争い判定勝ちし王者に。翌14年はUFCで2戦2敗。その後もSHOOTO BRASILで3戦3勝したが、防衛戦は行わず、試合ペースは落ちた。19年10月のONE日本大会ではパンクラス同級王者の手塚裕之に判定負け。同年12月のカナダでの試合でTKO負けしてから4年ぶりの試合となる。現在38歳。
田村は大阪出身・福岡在住の42歳。昨年5月の修斗福岡大会でソーキをKOし修斗環太平洋ウェルター級王座を獲得した。昨年10月のRIZIN福岡大会では阿部大治に判定負け。今年5月の九州プロキックボクシング(KPKB)ではミドル級(72.5kg)のタイトルに挑み藤岡裕平に判定負けしている。
会場のアッパーアリーナはニューピアホールぐらいの規模。田村のセコンドには古巣のパラエストラ大阪の中山巧(タクミ)代表がつく。場内は地元ノヴァ・ウニオン所属のペルペトゥオへの声援で包まれる。
試合は3週間前のRIZINアゼルバイジャン大会のメインイベントのフェザー級タイトルマッチを思い起こさせる展開に。この時は日本から乗り込んだ鈴木千裕が地元のヴガール・ケラモフに逆転TKO勝ちしたが、今回は逆パターンだった。
1R、ペルペトゥオはオーソドックス、田村はサウスポーで構え、お互い慎重に出方を伺う。1分過ぎ、ペルペトゥオが前に詰めると、田村はステップでかわす。田村はワンツーで左ストレートをアゴに当てると、ペルペトゥオはダウンする。ペルペトゥオは試合勘が戻っていなかったようにも思えたが、ペルペトゥオのダメージは小さい。ペルペトゥオは上から襲い掛かろうとする田村に対し、下から蹴り上げを放ち続けると、ペルペトゥオの左のカカトが田村の頭に2連続でヒットし、田村は後ろにダウンする。ペルペトゥオはすぐさま起き上がって上から覆いかぶさり、左の力強いパウンドを連打すると、田村は防戦一方となり、目も飛び、すぐさまレフェリーがストップ。ペルペトゥオの逆転勝利に、場内は大きく湧き上がった。防衛したペルペトゥオにはペデネイラス氏がベルトを巻いた。