DEEP 11.23 ニューピアホール(レポ):水野竜也、SAINTを2R飛び膝でKO。赤沢幸典と稲田将も海外勢にフィニッシュ勝利
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
リバーサルジム久喜WINGS
未経験者でも大丈夫!様々な年代の方がキック 柔術 MMA等を楽しくトレーニング!今なら入会金等無料!
宗明建設 Presents DEEP TOKYO IMPACT 2023 6th ROUND
2023年11月23日(木/祝)東京・ニューピアホール
レポート:井原芳徳
第10試合 メインイベント メガトン級(体重無差別) 5分3R
○水野竜也(フリー/元DEEPミドル級王者)
×SAINT(米国/Y&K MMA ACADEMY)
2R 0’17” TKO (レフェリーストップ:左飛び膝蹴り)
かつてDREAMでミルコやハリトーノフとも戦った42歳のベテラン・水野は、7月の後楽園大会でメガトン級暫定王者の酒井リョウに挑戦し1R TKO負けして以来の試合。対するSAINTは米軍沖縄基地在籍時にMMAや柔術を練習し、21年6月のDEEPでのプロデビュー戦で酒井を43秒KO。続く試合で誠悟に判定勝ちし、同年10月のRIZINでスダリオ剛に1R KO負けして以来2年ぶりの試合となる。現在、メガトン級の正規王者はロッキー・マルティネスで、酒井は暫定王者で変わらない。
1R、水野がサウスポーで構え、左インローを当てる。SAINTの右ストレートや膝をもらう場面もあるが、水野は左フックを振ってからタックルを仕掛けて倒す。すぐSAINTは立つが、水野を金網に押し込んで放った右膝蹴りがローブローとなってしまう。一時中断後、再開すると、水野が左ストレートをヒットし、下がったSAINTにタックルを仕掛けて倒す。立とうとするSAINTを水野は押さえ、バックマウントを取ると、裸絞めを狙う。SAINTがもがくと、水野はハーフガードに移り、パウンドを時折当てて攻勢を維持する。
2R、水野は開始すぐから左ストレートをヒット。SAINTはひるみながらも左右のフックを当て返すが、水野はひるまず前に出て、左のテンカオをSAINTの顔面にヒット。SAINTはついに崩れ落ち、水野が追撃しようとしたところで豊永レフェリーがストップした。
マイクを持った水野は「SAINT選手は煽り(映像)でチャンピオン挑戦有力候補って出ていました。それに勝ったからもう一回タイトルマッチやらせてください」とアピールした。中継席にいた暫定王者の酒井は放送の中で「チャンピオンと戦うなら最低2連勝か3連勝しないとダメじゃないですか。昔の貯金だけでまたやってくれなんて。完膚なきまで倒したと思っているんで、またやっても勝てます。今日見ても」と話していた。
第9試合 セミファイナル メガトン級(体重無差別) 5分3R
○赤沢幸典(Tristar Gym日本館/Team Cloud)
×ハリー・KIMURA[Harry Grech](オーストラリア/KICK PUNCH SUBMIT/タイSAFCヘビー級王者)
2R 2’39” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
赤沢は昨年11月に酒井に敗れ、2月の韓国のBLACK COMBATでも敗れ2連敗していたが、7月のDEEP×NARIAGARIではNARIAGARI推薦の朝太に1R TKO勝ちしている。ハリー・KIMURAはキムラロック(アームロック)が得意なことからKIMURAというリングネームがついている。
1R、赤沢はパンチを振りながらタックルを仕掛け、一発でテイクダウンに成功する。ハリーは下からアームロックを狙うが、赤沢は対処する。ハリーがアームロックを狙って、立てば赤沢が倒し、またハリーがアームロックを狙うという展開が繰り返される。終盤、ハリーが下から蹴り上げを当てるが、赤沢はすぐサイドで押さえる。だがその先に持ち込めず終わる。赤沢ペースだが、押さえてからの攻撃が少ないため、ハリーにポイントが付きかねない内容だ。
2R、赤沢は倒して押さえ、サイドバックで少しパウンドを当て、立たれても倒す展開を繰り返す。すると次第にハリーは消耗。中盤、赤沢が金網際でハーフで押さえ、鉄槌を連打すると、ハリーは脱出しようとしたが背中を向けてしまう。赤沢は左腕で捕まえながら右のパウンドを連打し、ハリーを弱らせると、最後は左のパウンドを連打しハリーが防戦一方になったところでレフェリーがストップした。
第8試合 メガトン級(体重無差別) 5分2R
○稲田 将(ISHITSUNA MMA)
×トーマス(米国/Y&K MMA ACADEMY)
1R 0’37” アームロック
1R、稲田が開始すぐから元米軍兵のトーマスを倒してサイドで押さえると、V1アームロックを極めタップを奪った。マイクを持った稲田は「今、2連勝なんですけど、酒井選手、日本人でやっていないの僕なんでやって欲しいです」とアピールした。
第7試合 ウェルター級 5分2R
○嶋田伊吹(FIGHT HOLIC)
×鈴木琢仁(ボンサイ柔術)
判定3-0 (○19-19/○19-19/○19-19)
嶋田は2月に元ウェルター級王者の住村竜市朗に判定負けして以来の試合。鈴木は昨年2月のRIZIN静岡大会でアキラに判定負けして以来の試合で、長らくライト級で戦っていたが、今回はウェルター級に上げて戦う。
1R、中盤に嶋田が押し込んで両脇を差した状態で倒すと、素早く動いてバックマウントを奪い裸絞めを狙う。だが鈴木は落ち着いた様子で防御し、体をひねって上になると、ハーフガードから自分の両足で嶋田の両足を束ねる形でマウントになり、パウンドをコツコツと当てる。終盤、鈴木がガードの中に戻ると立ち上がり、スタンドに戻ると、鈴木の右フックが当たる。鈴木は反り投げ気味に倒して上になり、押さえて終える。記者採点は鈴木。
2R、鈴木が押し込み、片足タックルで倒そうとしたが、嶋田は対応して回り込み、バックに回り込む。鈴木は右手で嶋田の右足を抱え、4の字ロックは阻止しつつ、足を抱えながら向き直して、またも上になることに成功する。鈴木はハーフで押さえるが、嶋田は足を効かせて立ち上がり、金網に押し込んでから倒して上を取り返す。嶋田は金網際でコントロールを続け、終盤にはバックに回るが、またも鈴木は足を抱え上を取り返す。だが嶋田は下からスペースを作って左右の肘を度々ヒットする。嶋田は下から足を効かせまたも脱出し、スタンドに戻す。嶋田は鈴木を金網に押し込み、右膝蹴りを当ててから、左右のフックをヒットし、鈴木を下がらせ、左の飛び膝もヒットする。最後は鈴木がタックルで防御しようとし、またも嶋田はバックに回ろうとするが、落とされて下になって終わる。記者採点は嶋田。合計19-19で、マスト判定は2R終盤に打撃で追い詰めた嶋田。ジャッジ3者も同じ採点で、嶋田が判定勝ちした。
第6試合 フライ級 5分2R
○島袋チカラ(CORE)
×京之介(K-Clann)
判定3-0 (○19-19/○19-19/○19-19)
第5試合 フライ級 5分2R
○安永吏成(フリー)
×坂本 岳(フリー)
2R 3’05” TKO (レフェリーストップ:右アッパー→グラウンドパンチ)
第4試合 ウェルター級 5分2R
×前田啓伍(Tristar Gym)
○山田聖真(ISHITSUNA MMA)
判定0-3 (18-20/18-20/18-20)
第3試合 バンタム級 5分2R
×岩見 凌(KIBAマーシャルアーツ)
○生田大雅(BLUE DOG GYM)
判定0-3 (18-20/18-20/18-20)
第2試合 ライト級 5分2R
―BAGGIO(フリー)
―宮本誠一(KATANA GYM)
無効試合
※BAGGIOが計量450gオーバーで減点1からスタート。試合はBAGGIOが1R 1’53” TKO (レフェリーストップ:Vクロスアームロックからのグラウンドパンチ) でフィニッシュしたが、宮本が勝った場合のみ公式記録となるため無効試合となった。
第1試合 DEEP JEWELS メガトン級(体重無差別) 5分2R
○JUICY(フリー)
×MOMO(スマイル柔術)
判定3-0 (○19-19/○19-19/○19-19)
オープニングファイト第2試合 アマチュアキックルール DEEP JEWELS ストロー級 1分30秒2R
○横江明日香(リバーサルジム立川ALPHA)
×島村優花(KRAZY BEE越谷)
判定2-1
オープニングファイト第1試合 アマチュアSPルール フェザー級 3分2R
×森下智紀(MYD)
○鳥次亜瑠[とりつぐ ありゅう](ROOM)
1R 1’32” 裸絞め