KNOCK OUT 6.11 後楽園ホール:代々木大会から3か月、小笠原瑛作「後楽園大会こそ『いつ見ても面白い』と認めてもらえる試合を」×階級下げ日本仕様の技磨くトンミーチャイ「タイで果たせなかった夢を日本で叶える」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
センチャイムエタイジム
中野駅徒歩9分。本場のムエタイ、教えます。まずは見学・体験を!
KNOCK OUT 2023 vol.2(6月11日(日) 後楽園ホール)で対戦する小笠原瑛作とトンミーチャイ・FELLOW GYMのインタビューが主催者から届いた。
REDフェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDフェザー級(57.5kg)王者・元同スーパーバンタム級(55kg)王者、WPMF世界スーパーバンタム級王者、元ISKA K-1ルール世界バンタム級王者)
トンミーチャイ・FELLOW GYM[Tongmeechai Fellowgym](タイ/FELLOW GYM/元タイ国イサーン地区バンタム級王者)
瑛作は12月のKNOCK OUTでラジャダムナンのランカー・チャーパヤックからローキックと右フックでダウンを奪うが、肘をもらって逆転TKO負け。3月の代々木大会では元ルンピニー3階級制覇王者で昨年のタイ・スポーツ庁認定ムエタイMVP選手のロンナチャイを圧倒して判定勝ちし、大会のMVP賞30万円を獲得した。
トンミーチャイは「トン」のリングネームで戦うこともある選手で、65戦41勝(7KO)21敗3分の27歳。構えはオーソドックス。大阪のFELLOW GYMに在籍し、19年から日本で戦い6戦3勝(2KO)2敗1分。21年までに増井侑輝と永澤サムエル聖光にKO負けしたが、いずれも62kg以上の階級だった。昨年は髙橋聖人と62kgで戦い引き分けた。これまで61.2kgのライト級以下では山畑雄摩、翔貴をKOし、最近の試合となる昨年10月のホーストカップでの泰良拓也戦では60.5kg契約で判定勝ちしている。今回はフェザー級(57.5kg)と、タイ時代のバンタム級に近い体重での試合となるため、本領を発揮しそうだ。
小笠原瑛作「ロンナチャイ戦で得た自信を胸に、『強いな』と思わせる試合をします!」
3・5代々木第二大会ではムエタイMVPのロンナチャイを相手に勝利を飾り、さらに「対世界」への意欲が増している小笠原が、3戦連続でタイ人と対戦する。代々木でのビッグマッチを経ての後楽園には、どんなモチベーションを燃やしているのか?
――今回対戦するトンミーチャイ選手にはどのような印象がありますか?
小笠原 日本での試合を3試合分ぐらい動画をもらって見たんですけど、体がちょっと大きいかなという感じですかね。打たれても首を振って前に出てくるタイプで、気持ちとかは強い選手かなという印象ですね。
――技術面の話が出てこないですね。
小笠原 やっぱり前回対戦したロンナチャイとかに比べると、テクニックやうまさという部分では劣るのかなというのはあります。ただ、振ってくるフックとか蹴りが弱いわけではないし、相手も本気で来るわけだから、気をつけなくちゃいけない部分というのは、戦いの中であるだろうなとは思います。
――そこは実際に対峙して判断すると。
小笠原 ただ、僕が見た試合は日本でのもので、ライト級とか上の階級でやっていた試合もあったんですよ。対戦する日本人の方が大きくて有利な試合もあって、今回は適正階級ということであれば、また違ってくるかなとも思いますけどね。
――トンミーチャイ選手はジムの意向もあって、ムエタイと日本流のキックボクシングをミックスしたスタイルを作っているところということです。
小笠原 ああ、なるほど。確かにパンチを振ってきたりとか、ギャンブルの中でやるムエタイらしくポイントを取って勝つというようなスタイルではない感じですね。そこがそういう部分なんでしょう。
――そんな相手に、今回はどう戦おうと思っていますか?
小笠原 やっぱり前回のロンナチャイと比べたら、タイで名前が売れている選手というわけではないし、ランクで言ったら下がるのは事実なので、そこに絶対勝つというのは当たり前で、前から言っているように自分の強さを証明できるような、「あ、小笠原瑛作ってやっぱり強いんだな」と思われるような試合にしなきゃいけないのかなとは思ってます。
――強敵であるロンナチャイに勝ち切ったからこそ、そういう気持ちが改めて強くなっている感じですか。
小笠原 そうですね。あの勝利は自分の中で自信になっているし、だからこそ今回のような相手には勝つのは当たり前で、そこにプラスアルファで強さを証明しないといけないなというところですね。
――その「強さ」というのは、倒し方とかそういう部分ですか?
小笠原 倒すのが全てではないというところもあるんですけど、やっぱり一番分かりやすいのはKOですからね。ただ、もしもそこまで行けなかったとしても、試合内容だったりでお客さんの感情を動かすような試合にしたいなとは思います。
――3月の代々木大会は、いろんな意味でいったんピークを迎えた大会だったと思います。そこを勝って通過した上で、今大会に臨むモチベーションとは?
小笠原 代々木大会が成功して、KNOCK OUTが盛り上がってるっていうのは示せたと思うんですよね。ただ、いつも大会場でやれるわけではないので、こういう後楽園での大会こそ、「ああ、小笠原瑛作はいつ見ても面白いな」と改めて認めてもらえるような試合をしないといけないと思うんですよね。それはビッグマッチであろうと後楽園大会であろうと同じだと思うので、ここでそれを証明したいですよね。
――あのビッグマッチを、自分だけでなくみんなの手で成功させたからこそ、新たに湧き上がった思いというのもありますよね。
小笠原 ありますね。あの大会があって、特にいい試合、いい勝ち方をした後というのはモチベーションが上がりますから。逆に負けた後、次の試合に向かうまでの練習って本当に苦しいし、もがいてもがいてという感じで、本当にキツいんですよ。そこでこそ成長できる部分はもちろん大きいんですけど、今回はいいイメージのまま次に向かってるからモチベーションもすごく高いです。だからといって危機感がないわけではないし、もっともっとKNOCK OUTを大きくしないといけないし、自分自身ももっと大きい舞台でやりたいですからね。だから練習には危機感も持って臨んでます。
――今回の大会は、龍聖選手と小笠原選手が揃って外国人選手を迎え撃つという構図です。最近は龍聖選手がクロスポイント吉祥寺に出稽古に来たりしていることもあって、同じ大会で試合をするにあたっての意識もだいぶ変わってるようですね。
小笠原 そうですね。僕がREDで彼がBLACKということもあるし、ライバルという目で見ているわけでもないですね。僕がフェザー級に上げた当初は、当時のREDのチャンピオンもいたしBLACKには龍聖もいるという状況だったので、そこに僕が入って、外国人とか他団体の選手とかも入れてトーナメントをやれば盛り上がるだろうなという気持ちもありました。ただそこから状況も変わったし、KNOCK OUTをこれからもっと大きくするという意味でも、お互いがそれぞれに頑張って盛り上げていった方がいいのかなと。それこそ、世界にはもっと強い選手はまだゴロゴロいるわけですからね。僕自身、一番強い関心を持っているのは「対世界」ですから、僕と龍聖もそれぞれに世界と戦っていくというのが、大会を大きくしていくのに一番いい手段なのかなと。もちろん龍聖選手とは戦うべき時が来たら戦いますけど、それはお互いにもっと知名度とか注目度が上がった時でいいのかなとも思います。
――なるほど。
小笠原 悔しいけど、現状では他団体の選手の方が知名度とかあるじゃないですか。だったら僕たちがそういうところの選手たちと戦ってKNOCK OUTとしての強さを証明して、その上で……というのも面白いですよね。
――それは最高のシチュエーションですね。
小笠原 まあファンからしたら、会見でお互いに「殺してやる!」とか言い合ってぶつかるようなのが盛り上がるのかもしれないですけど、僕はタイプ的に、そんなに人を嫌いにもなれないですから(笑)。僕らが目指してるのはキックボクシング、ムエタイという競技の中でどちらが強いか、というところなので。
――今回なんか特に、両選手が試合内容で競い合うのが一番だし、それこそが大会を盛り上げる最高の手段でしょうからね。では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
小笠原 ロンナチャイというムエタイMVPに勝って、改めて小笠原瑛作の強さを証明する試合に、必ずします。「小笠原瑛作はやっぱり強い」「ロンナチャイ戦後も成長してるなあ」と思ってもらえる試合をするので、そこに注目してほしいと思います。
トンミーチャイ・FELLOW GYM「小笠原選手に勝って、タイで果たせなかった夢を日本で叶える!」
トンミーチャイは日本に憧れてタイから来日し、日本のリングでは6戦3勝(2KO)2敗1分という戦績を残している。ここ2試合も連勝で好調、特に今回はベスト体重のフェザー級での試合ということでさらに意気込んでいるトンミーチャイの望みとは?
――タイでのムエタイの戦績を教えてください。
トンミーチャイ 10歳から始めて、約70試合を戦いました。おおよそですが、50勝15敗5引き分けというところです。
――ムエタイでは、思うように活躍できなかったとお聞きしました。具体的には?
トンミーチャイ 地元・イサーン(タイ東北部)のチャンピオンになり、これからバンコクで試合ができるという時に、家族の事もあって、いったんリングを離れていました。その時に日本でのトレーナーの仕事の話がきて、家族を養うためにその仕事を選択して来日しました。ムエタイでのキャリアは諦めざるを得なかったんですが、その時に叶えられなかった「タイで有名になる」という夢を、日本で叶えたいと思っています!
――来日する前、日本の格闘技界にはどういう認識を持っていましたか?
トンミーチャイ タイにいた頃からK-1を見て、憧れていました。来日を決めたのは、日本のリングで有名になりたいという夢と憧れがあったからです。
――来日してFELLOW GYMに来たのはいつのことですか?
トンミーチャイ 約2年前です。最初の頃は日本での試合も決まらず、体もなまってしまっていましたが、今はコンスタントに試合ができてコンディションもよくなったし、試合感覚も戻ってきました。
――今のファイトスタイルの特徴は? ムエタイとは違うのでしょうか?
トンミーチャイ 今はパンチを中心に、ムエタイとキックボクシングをミックスしたスタイルで戦っています。ムエタイだけにこだわらず、日本のファンの皆さんにも面白いと思ってもらえるスタイルを磨いています。
――小笠原瑛作選手の試合映像を見ての印象は?
トンミーチャイ パワーがすごくて、強い選手だなと感じました。
――「ムエタイMVP」ロンナチャイに勝利している点についてはどう思っていますか?
トンミーチャイ ロンナチャイ選手はMVPを獲るだけあってすごい選手ですが、日本での試合が初めてで不慣れなこともあって、実力を出し切れずに負けたのだと思います。僕は日本で何度も試合をしていて、日本での戦い方を知っているので、問題ありません。
――小笠原選手は今KNOCK OUTのチャンピオンです。勝てば大きなことですが、その先は?
トンミーチャイ 今回勝てたら、次は小笠原選手にベルトを懸けてもらって、KNOCK OUTのタイトルに挑戦したいです。そしてそこでも勝って、チャンピオンになります!
――今回の試合で、一番注目してほしいポイントは?
トンミーチャイ 自分の持ち味である技、特にパンチを披露したいと思っているので、そこに注目してほしいです。
――小笠原選手に対してメッセージがあればお願いします。
トンミーチャイ 6月11日は面白くて激しい試合をして、必ずあなたに勝ってみせます。覚悟しておいてください!
※トンミーチャイ選手が所属するFELLOW GYMの菅原真人会長からも、メッセージが届いている。
「トン(トンミーチャイの愛称)は、若い頃からムエタイをしていましたが、家の都合もあり、ムエタイに集中する環境ではありませんでした。なので、ルンピニーやラジャダムナンといった中央の試合には出られませんでしたが、逆にその時の後悔が今の強い気持ちにつながっています。以前からK-1を見て憧れを持ち、「あそこで成功したい」と思っていたこともあり、家族を養うため、有名になるために、早い段階で日本に行くことを決めました。
その後、日本に来ましたが、なかなか練習に集中できる環境が整いませんでした。FELLOW GYMへの移籍をきっかけに、深くキックボクシングを勉強し、ムエタイとキックボクシングのハイブリッド・スタイルを作り出そうと、練習に励んでいます。若くして成功することはできなかったけれど、成功して早くピークを迎える選手より、もっと高みにいけるようにと、日々、雑草魂で打ち込んでいます。
新しいスタイルを作り出すために、ボクシングジムでも練習していますし、週1回はフィジカルトレーナーの元で指導を受けています。『打倒キックボクシング』を掲げてこの1年間集中してきた成果を出して、小笠原選手が前回戦ったロンナチャイ戦よりも、絶対に苦戦させてみせます。キックボクシングへの探究心、フィジカル、そして雑草魂という点で、トンはロンナチャイよりも強いという自信があります。小笠原選手には世界に行く前に、キックボクシングを取り入れて勉強した本気のタイ人の怖さを、もう一度知ってもらいたいと思います」
対戦カード
※REDルールは肘有りキックルール、BLACKルールは肘無し・組んでからの攻撃は1回のキックルール
BLACK 59kg契約 3分3R(延長1R)
龍聖(WIVERN/KNOCK OUT-BLACKフェザー級(57.5kg)王者)
チュームーシーフー[Qumuxifu](中国/郭強ファイトクラブ/CFP/武林新一代フェザー級トーナメント2021優勝)
REDフェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDフェザー級(57.5kg)王者・元同スーパーバンタム級(55kg)王者、WPMF世界スーパーバンタム級王者、元ISKA K-1ルール世界バンタム級王者)
トンミーチャイ・FELLOW GYM[Tongmeechai Fellowgym](タイ/FELLOW GYM/元タイ国イサーン地区バンタム級王者)
KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級(55kg)次期挑戦者決定戦 3分3R(延長1R)
武蔵(WIVERN)
小倉尚也[たかや](スクランブル渋谷)
KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級(55kg)次期挑戦者決定戦 3分3R(延長1R)
響波[きょうは](Y’s glow/元KNOCK OUT-REDバンタム級(53.5kg)王者、MA日本スーパーバンタム級王者)
古村 光(FURUMURA-GYM)
REDバンタム級(53.5kg) 3分3R(延長1R)
乙津 陸[おつ りく](クロスポイント大泉)
MASA BRAVELY(BRAVELY GYM/M-1世界バンタム級王者、WPMFインターナショナル&スックワンキントーン・スーパーフライ級王者、元M-1日本バンタム級王者、元WMC日本スーパーフライ級王者)
REDフェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺/元大和フェザー級王者)
鮫島大翔[さめしま ひろと](ウィラサクレック・フェアテックス荒川/WMC日本&M-1日本フェザー級王者)※大翔 改め
REDスーパーウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム)
MASATO BRAVELY(BRAVELY GYM/元WPMF日本ウェルター級王者、元M-1日本スーパーウェルター級王者)
BLACKスーパーフライ級(52kg) 3分3R(延長1R)
酒井柚樹(TEAM TEPPEN)
井ノ本航希(LAILAPS東京北星ジム)
プレリミナリーファイト BLACKスーパーフライ級(52kg) 3分3R
柿﨑 瑠(クロスポイント大泉)
剛大(Y’s glow)
プレリミナリーファイト REDスーパーフライ級(52kg) 3分3R
竹田哲紳(クレイン)
前田翔太(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪)
概要
大会名 MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.2
日時 2023年6月11日(日) 開場・17:00 プレリミナリーファイト開始・未定 本戦開始・18:00
会場 後楽園ホール
チケット料金 SRS席20,000円 RS席10,000円 S席8,000円 A席6,000円 ※当日券は500円アップ ※小学生から有料、6歳未満でも座席を必要とする場合は有料
チケット販売 KNOCK OUTオフィシャルショップ イープラス チケットぴあ ローソンチケット 出場選手・所属ジム
お問い合わせ Def Fellow 03-6262-3760 inquiry@knockout.co.jp https://knockoutkb.com/