KNOCK OUT 11.1 後楽園ホール:元ラジャ王者と対戦の小笠原瑛作「強い選手に勝ってこそ完全復活」。宮元啓介×小笠原裕典、21カ月経て再戦。重森陽太は翔・センチャイジムと対戦
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11月1日に後楽園ホールで開催される『KNOCK OUT 2019 BREAKING DAWN』の一般公開記者会見が9月28日(土)、クロスポイント吉祥寺で行なわれました。会見では第二弾の対戦カード2試合が発表され、既報4試合と合わせ本戦6試合の全カードが決定しました。(記事提供:キックスロード)
〇55.5kg契約 KNOCK OUTルール 小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)vsサオエーク・シットシェフブンタム(タイ)
会見にまず登場したのは既に参戦が発表されている小笠原瑛作。対戦相手となるのはムエタイの殿堂であるラジャダムナンスタジアムの元スーパーフライ級王者で、現在はスーパーバンタム級の選手であるサオエーク・シットシェフブンタム。双子の兄であるサオトーもラジャのバンタム級王者であり、10月20日の新日本キックで江幡睦とタイトルマッチが決定している。
8月18日の大田区体育館大会では初代スーパーバンタム級王座決定1DAYトーナメント決勝戦で江幡塁に敗れて以来の試合となる小笠原。元ラジャ王者という、再起戦にしては厳しすぎるようにも思えるカードに関しては「大会側としては本来、格下の選手を呼んだ方がお金もかからないし良かったと思うんですが、僕としては強い選手に挑戦して勝ってこそ完全復活と言えるのかなと思うので、強い相手を用意してもらってありがとうございますという気持ち」と、むしろ強豪を待ち望んでいたとコメント。
前戦の後、すぐに映画の撮影のためカザフスタンへ渡り約3週間滞在していたという小笠原。映画は2次大戦後に旧ソ連であったカザフスタンへ抑留され、現在もカザフスタンで暮らす日本人・阿彦哲郎さんの半生を描いたもので、日本とカザフスタンが国交30周年を迎える2021年に現地で公開予定。小笠原は主演を務めるという。
「毎日のように撮影がありましたが、朝走ったり、街には巨大なジムがたくさんあるので、その一つと契約してトレーニングをしていました」と小笠原。抑留生活を耐え抜いた映画のモデル・阿彦さんにも実際対面し「日本人の強さを学んだ」という。
試合については「8月18日の大田区体育館大会では自分の新しいスタイルを見せようと変えて来た部分もあったが、まだ改善できていない部分もありました。休みを取ったことで思いついたこともあったので、反省も含めてさらに成長した姿も見せられればと思います。倒して勝つことを理想にしているのでKO決着で決められたら」とKO宣言で締めた。
〇57kg契約 宮元啓介(橋本道場)vs小笠原裕典(クロスポイント吉祥寺)
「宮元選手がフェザー級での試合を希望していたため、なかなか対戦相手が見つからず苦労したと」山口元気代表。そんな中対戦相手に決まったのは、東南アジア最大の格闘技団体であるONE Championshipに参戦している小笠原裕典。両者は2018年2月にREBELSのリングで対戦し3Rドローに終わっており、その後再戦の話が持ち上がるも、小笠原がONEとの契約があり流れた経緯がある。今回はONE側にも承諾を得て満を持しての決着戦となる。
自身の適正階級だというスーパーバンタム級(55.5kg)よりも重いフェザー級での試合を希望していたという宮元は「前回フェザー級で戦って、もう1回フェザー級でやってみて(Sバンタム級かフェザー級か)どっちかに決めようかなと」と階級変更を視野に入れての試合であることを明かし、小笠原との再戦については「小笠原選手がONEと契約しているのは聞いていたので、できるのかなと思っていたので嬉しかった。前回は3Rルールだったけど、今回はヒジあり5Rで決着をつけられる。始めからガンガン行って、僕が倒して勝って終わりたい」とコメント。
対する小笠原裕典は現在3連敗中と厳しい状況。だが「こういう状況だからこそ、あえて勝負する。同じところに突っ立っているよりも歩き続けていた方が楽なんです。連敗していても連勝していても、もっと強くなりたいという気持ちには変わりないですしそのためには戦い続けるのが一番。なので話をもらった時にすぐにやらせてくださいと言いました」と語り、連敗の原因ついては「ここ最近の試合は正直格闘技を楽しめてなかった」と分析し、「最近タイで練習をして、初心に帰れた。格闘技に対する熱がまた出てきたので最近は楽しめている」と、好調をアピール。
過度な水抜きによる無理な減量を防ぐために2回の計量と尿酸値チェックもあるONE独特の計量システムで闘ってきた小笠原。選手は一般的な他団体の階級よりも重い体重で試合をすることとなる。そのため「ONEで戦い始めてから体のベースは大きくなってきた。そんな中でまた55kgの体を作るのに不安はあったので、今回は57kgで少し安心した」とコメント。
宮元の印象については「(前回闘った時に)思ったよりも組んだ時のポジションがいいなと思った。(宮元が始めからガンガン行くと言っていたが)僕も5R戦うつもりはないので最初から熱い試合ができたら」と語り、互いにアグレッシブな試合を予告した。
○重森陽太(伊原道場稲城支部)vs翔(しょうた)・センチャイジム(センチャイムエタイジム)
当初、重森は町田光との対戦が予定されていたが町田が同大会を欠場。代替選手としてREBELSや、グローブなしのバンテージのみで殴り合う過激な格闘技・ラウェイにも参戦するピラオ・サンタナ(オランダ)の名が挙がったが、サンタナが同大会の前にラウェイの強豪と対戦が決定。ダメージによっては試合中止の可能性があるためさらに別の選手を探したところ、KNOCK OUTへの出場を強く希望する翔に白羽の矢が立ったという。
また翔は12月1日のムエタイオープンで引退をすることが決まっており、今回の試合はラストマッチを前にしたもう一つの大一番となる。参戦理由について翔は「12月1日の試合で引退するので、その1戦で燃え尽きるつもりだったんですけど、その前にKNOCK OUTのオファーをもらいました。以前から何度かオファーをもらっていたんですがタイミングが合わなくて出場できず、自分の中でそこには悔いが残っていました。いいタイミングで声をかけてもらったと思います。相手は重森選手ということで、ライト級で勢いがあって若くてこれからの選手。(引退まで)あと2試合、いつも以上に気合が入っています。僕が勝ってもKNOCK OUTのストーリーは続かないけど、翔・センチャイジムという選手がみなさんの記憶に残ればと思っています」と意気込みを語った。
引退の理由については「自分の頭に思い描く試合とギャップが出てきた。あとはモチベーション、ベルトも5本獲って目指すモノがなくなった」としながら、今回の試合に向けては「一番自分の動きが良かったのは4年前くらいだけど、今はその頃に少しずつ近づいてきている」と仕上がりの良さをアピールした。
対する重森は2月以来のKNOCK OUT参戦。新日本キックでデビューし18歳にして無敗のまま王座を獲得し、2017年からはKNOCK OUTにも参戦し活躍してきた。翔については「個人的にはかなり噛みあう選手だと思っています。自分のやりたいことがお互いにできる距離にいるしやりたいことも似ている」とし「(翔選手は)引退も考えている中で残り少ない現役生活で自分との試合を選んでくれて感謝しています。しっかり盛り上げて互いに悔いの残らない試合にしたいです」とコメント。
重森の印象について翔は「(マキ・)ピンサヤーム戦を見たんですけど(2017年12月両国大会、5R判定勝利)、ミドルキックをピンサヤームよりいいタイミングでバンバン入れていて、すごくテクニックがある選手だなと。重森選手は噛みあうと言っていたが自分はかみ合わないと思っている。でもそう言ってもらって嬉しい。僕はヒジヒザなど(ミドルが得意な重森とは)ちょっと違う技が得意なタイプだが、ガチガチの試合にしたいです」と激戦を約束した。
対戦カード
メインイベント 55.5kg契約 3分5R
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/WPMF世界スーパーバンタム級王者、ISKA K-1ルール世界バンタム級(55kg)王者)
サオエーク・シットシェフブンタム(タイ/元ラジャダムナン認定スーパーフライ級王者)
REBELSルール(肘無し) 70kg級(ノンタイトル戦) 3分5R
日菜太(クロスポイント吉祥寺/REBELS 70kg級王者)
ラーシーシン・ウィラサクレック(タイ)
70kg契約 3分5R
T-98(クロスポイント吉祥寺/WBCムエタイ日本統一スーパーウェルター級王者、元ラジャダムナン・INNOVATION・REBELS-MUAYTHAI同級王者、元WPMF世界ミドル級王者)
プライチュムポーン・ソーシーソムポン(タイ)
54kg契約 3分5R
壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム/LPNJ(ルンピニー日本)バンタム級王者)
HIROYUKI(藤本ジム/新日本バンタム級王者)
57kg契約 3分5R
宮元啓介(橋本道場/INNOVATIONフェザー級王者、WPMF世界スーパーバンタム級王者)
小笠原裕典(クロスポイント吉祥寺/元WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王者)
61.5kg契約 3分5R
重森陽太(伊原道場稲城支部/WKBA世界ライト級王者、元新日本フェザー&バンタム級王者)
翔・センチャイジム(センチャイムエタイジム/INNOVATIONライト級王者、元WMC日本・MuayThaiOpen・蹴拳ムエタイ・NJKF王者)
概要
大会名 KNOCK OUT 2019 BREAKING DAWN
日時 2019年11月1日(金) 開場・17:00 開始・17:30
会場 後楽園ホール
チケット料金 柵内VIP(アフターパーティー付き)¥40,000(当日¥40,500) SRS ¥15,000 RS ¥10,000 S ¥8,000 A ¥6,000 ※当日券は各500円アップ ※アフターパーティー券¥15,000も別途前売
チケット販売 チケットぴあ(Pコード:843-143) 後楽園ホール5階事務所
お問い合わせ キックスロード 03-4500-4840 http://www.knockout.co.jp/