K-1 9.11 横浜アリーナ(公開練習):林健太「今回は“ニュー健太”」×小嶋瑠久「トップ戦線に食い込みたい」、松倉信太郎「それなりの覚悟で来てほしい」×神保克哉「ずっとこのリングでやってきた思いは強い」
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K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~(9月11日(日)横浜アリーナ)の3試合、スーパー・ライト級・林健太 vs. 小嶋瑠久、75kg契約・松倉信太郎 vs. 神保克哉、75kg契約・ダニロ・ザノリニ vs. パク・ヨハンの6選手が公開練習を行った。そのレポートがK-1 JAPAN GROUPから届いている。(公開練習写真:(C)K-1)
第9試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
林 健太(FLYSKY GYM/元K-1ライト級(62.5kg)王者、元Bigbangスーパーライト級王者)
小嶋瑠久(ARROWS GYM)※PURGE TOKYOから所属変更
第7試合 75kg契約 3分3R(延長1R)
松倉信太郎(team VASILEUS/WPMF世界スーパーミドル級王者、元KNOCK OUT-BLACK同級王者)
神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
第6試合 75kg契約 3分3R(延長1R)
ダニロ・ザノリニ(ブラジル/ブラジリアン・タイ/元RISEウェルター級王者、元ホーストカップ&HEATミドル級王者、元ISKA世界スーパーウェルター級王者)
パク・ヨハン(韓国/ZEEK GYM/KROSS×OVERクルーザー級王者)
林健太、高すぎるガードで”ニュー健太”へ進化!「前回負けて気持ちが吹っ切れた。タイトルマッチは大蔵君に勝ってもらって、大蔵君のベルトに挑戦したい」
神奈川・FLYSKY GYMにて、9月11日(日)神奈川・横浜アリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~」の[スーパーファイト/K-1スーパー・ライト級/3分3R・延長1R]で小嶋瑠久と対戦する林健太が公開練習を行った。
林の前戦は今年4月「K’FESTA.」の鈴木勇人戦。下馬評では有利と言われながらも、2Rにダウンを奪われた末に3RKO負けという結果に終わった。林は敗因を「敗因は自分のスタイルを貫き通さず、相手のスタイルに合わせちゃったところ。向こうは蹴り、僕はパンチ。僕はパンチの距離で戦うべきところを、蹴りに合わせて蹴りを合わせてやろうとか、相手の土俵での対応を考えすぎていた」と振り返った。
相手に合わせた戦いを意識し始めたのはライト級でK-1王座を保持していた時期だったという林。当時は「周りのチャンピオンたちと比べて下手くそと言われていたので、基本からやり直したんです。近いところでしか戦えなかったのを、蹴られても対応できるように」と、自分に足りない要素を埋めるような練習に取り組んでいた。
結果、引き出しが増えた一方で「そっちに重みがいきすぎて、自分のための練習の時間がどんどん減り、いいところが減ってしまった」と自分の良さを忘れていたという林。そのうえで「鈴木選手に負けて気持ちが吹っ切れた。どれだけ自分の距離で戦えるか、自分の有利な状況に持っていけるかっていう練習方法に変わりました」と、改めて自分の良さを出す戦い方へのシフトチェンジを決意した。
そんな林は「今回は“ニュー健太”ですよ」と自信あり。公開練習でも伸び伸びとしたミドルや思い切りのいいパンチの連打を披露し、心身共に好調であるとアピールを見せる。今回の試合のポイントを「ガードの高さですよ」と語る。
昨年9月の佐々木大蔵戦の前にもディフェンス強化を語っていた林だが「大蔵君の時も力を入れているといったけど、あの時は2回倒されて判定負け。前回はKO負け。今思えば(ガードに力が)入ってすらいなかった」と反省の弁。「今回はちゃんと入ってますよ。『いつもより林、ガード高いんちゃうか?』って見とって欲しいですね」とガードの高さに注目を呼びかけると、フォトセッションでは高すぎるガード(?)をアピールした。
今回の対戦相手は小嶋瑠久。カード発表会見では”健太”と呼び捨てにされるような挑発を受けた林だったが「なんとも思わないですね。昔から後輩に舐められるキャラクターなんで。(高村塾の)谷川聖哉や西元也史なんて『おい健太、飯食えよ!』なんて言ってきますから」と挑発によるメンタルへの影響は全くなし。
むしろ林は「(小嶋は)蹴りもパンチも上手ですが、少しハートが弱いんじゃないかな。試合が均衡している中でも『もう俺ヤバイ』というのが相手にバレてそうな気がするんですよね。そういったところがミスやダメな気持ちに引っ張られていくと思います」と小嶋の弱点を指摘。「(メンタルの)穴はすぐに見つかりそう」と、鍵は”ハート”にあると予告する。
今大会ではスーパー・ライト級の試合がタイトルマッチ含め3試合組まれるが、林は「他の試合は気にしません。自分がタイトルマッチに選ばれる様にがんばるだけ」と平常心。一方で「タイトルマッチに真っ直ぐいきたいですが、リベンジもしたいですね。今回のタイトルマッチで大蔵君に勝ってもらって挑戦したいです」と、佐々木とのリベンジマッチを熱望する。果たして林は”ニュー健太”への進化を披露し、タイトルマッチまでたどり着くことはできるか?
小嶋瑠久、頭も鍛えて林健太に勝つ!「横浜アリーナこそ自分が開花するタイミング。自分が若い選手としてトップ戦線に食い込みたい」
都内・ARROWS GYMにて、9月11日(日)神奈川・横浜アリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~」の[スーパーファイト/K-1スーパー・ライト級/3分3R・延長1R]で林健太と対戦する小嶋瑠久が公開練習を行った。
今回の試合から練習場所をPURGE TOKYOからARROWS GYMに変更した瑠久。ARROWS GYMには瑠久のほかに野田哲司、岩﨑悠斗、坂本優輝が所属し、これまでと変わらず矢口哲雄トレーナーが指導にあたっている。
この日の公開練習で瑠久はチームメイトの野田哲司と共に都道府県当てクイズを実施。日本地図を壁に貼り、野田が指し示すところを瑠久が当てるという形式だ。しかし、瑠久が答えられたのは分かりやすい北海道と沖縄のみ。最後に神奈川県を指されると、なぜか「横浜アリーナ!」と答える始末だった。
このクイズはジム内で流行っているそうで、「みんな体は強いんですけど、頭は弱いのでそこを鍛えていますね。これも練習の一環だと思っています。普通にミット打ちを見せても面白くないでしょう」と瑠久。この練習を公開した理由については、「瞬間的な判断力を養うというか、意味はなくはないです。何らかの形で試合に繋がっていると思います」と含みを持たせる言い方で煙に巻いていた。
瑠久は4月の「K’FESTA.5」代々木第一体育館大会で不可思と対戦。激しい打ち合いを展開したもののTKO負けを喫している。この試合を「本当に悔しかったですね」と振り返った瑠久。具体的には明かさなかったものの試合の中で課題も見つかり、「その課題を克服するために毎日練習してきました」と、矢口トレーナーと話し合いをしながらその強化に努めてきたという。その結果、「完璧ではないですけど、少しずつ出来るようになってきているなと思います」と、ある程度の手応えは掴めてきているようだ。
今回の対戦相手の林に関しては、「凄いアグレッシブで、凄く気持ちの強い選手というか、倒されても倒し返すっていう印象ですよね。そんなにテクニックとかが巧いという印象はないですけど、本当にハートが強いです」と、その印象を語った瑠久。会見では挑発的に「気持ちだけ」と林を評していたが、逆に言えば、そのハートの強さこそ瑠久が一番警戒する部分でもある。
そのため、「相手のペースに付き合わないで自分の試合をすれば、絶対に勝てるかなと思っています」と、自分の土俵に林を引きずり込みたいところ。とは言え、「自分も負けたくないっていう気持ちはめちゃくちゃあるんで、ハートの勝負でも負ける気はしないですね」と気持ちのぶつかり合いも望むところといった様子だった。
前回8月のK-1福岡国際センター大会から、“#K1NEXT”というテーマが掲げられている。これまでK-1を牽引してきた武尊が王座を返上して休養を発表。現在のK-1では武尊に続く看板となる新世代のスター選手の誕生が望まれている。瑠久もその期待をかけられている選手の一人だ。
しかし、瑠久が主戦場とするK-1スーパー・ライト級戦線は、大和哲也がチャンピオンに君臨し、今大会で大和の王座に挑む佐々木大蔵や前王者の山崎秀晃など、ベテラン選手がタイトル戦線を争っているのが現状だ。「他の階級は若い選手が出てきてる中、スーパー・ライト級は若い選手が飛び抜けてない」と瑠久もスーパー・ライト級の現状に忸怩たる想いを持っているようで、「自分が最初の若い選手としてトップ戦線に食い込みたいですね。今回勝てば食い込めると思います」と、林を倒して、トップ戦線への浮上を狙う。
今大会の会場となる横浜アリーナは横浜市出身の瑠久にとっては地元。3大会連続でこのK-1横浜アリーナ大会に出場している瑠久だが、過去2回は敗戦を喫している。そのため今年こそは地元で勝利をという気持ちも強い。「横浜アリーナこそ自分が開花するタイミングなんじゃないかなと思っていますし、それを信じて試合に臨みたいなと思います」と、愛する地元で眠れる才能を本格開花させることを誓っていた。
松倉信太郎、因縁の神保克哉戦にノーサイドは必要なし!「あれだけ僕を煽っているわけだから、試合後の挨拶もいらない。それなりの覚悟を持って来てほしい」
神奈川藤沢市・FJ KICK ASSにて、9月11日(日)横浜アリーナ「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~」の「第7試合/-75kg契約/3分3R・延長1R]で神保克哉と対戦する松倉信太郎が公開練習を行なった。
松倉が公開練習を行ったFJ KICK ASSは出稽古先の一つ。「僕の階級で今後やりそうな選手と練習するのは嫌なので、今後やることもないと分かっている人としか練習したくない」という理由で、このジムを選び「ここだとそういう大きい選手が集まっているので、みんなと実践的な練習をさせてもらっています」という。この日は本格的な練習のあとの公開練習ということで、蹴りのみのミット打ちとなったが、松倉は鋭い左ミドルを連発した。
今年4月からは「今までやったことがなかった」というフィジカルトレーニングにも着手。MMAトップファイターの秋山成勲の指導を受け「肉体的にはちょっとずつ変わってきていると思います。それまで全然できなかったこととか、ちょっとずつできるようにもなってジムに行っても恥ずかしくないぐらいにはなりました。今は日本人相手だったら問題ないフィジカルだと思いますが、本物の外国人選手が来日するようになった時にどんなものかなと。この階級はそこが勝負の部分にもなる」と外国人選手との対戦を見据えて、フィジカル強化を続けている。
松倉は2017年2月を最後にK-1から離れ、様々な団体での活躍を経て、今年4月の「K’FESTA.5」でK-1にカムバック。ブラジルのジュリオ・セザール・モリと対戦し、カーフキック(膝から下・ふくらはぎを蹴るローキック)でダウンを奪って判定勝利を収めたが、本人は全く納得のいく内容ではなかったという。
「久しぶりのK-1で面食らってしまった部分もありました。K-1は結構独特な舞台なので、そういう面では自分の弱さが出てしまった試合だったのかなと。凄く悔しかったので、映像を見返して、なぜ動きがダメだったんだろうと分析しました。(どこが悪かった?)本当に全部がダメでしたね。昔K-1に出ていた頃に試合で負けてお客さんがしらけた感じになる雰囲気を久しぶりに思い出しました(苦笑)。試合中に『やばい! 昔に味わったものと同じだ!』と恐怖になったのを覚えているぐらいショックだったし、お客さんの顔や静かになる感じは自分の中でトラウマになったので、次からは絶対にああいう試合はしたくないと思いました」
K-1ルールへの対応については「やはり今までのルールの違いを感じました。僕は喧嘩をしたことはないので分からないのですが、お互いに殴り倒す競技だなと凄く感じたので、そこは認識が甘かった。殴り合いや喧嘩が強いところでの技術が凄く必要だなと思いました」と発見もあったようだ。
今大会では同じ-75kgのライバル・神保克哉との対戦が決まった。この一戦は-75kg新設に向けてK-1にカムバックした松倉とK-1・Krushで戦い続けてきた神保という対立構図が成り立つ試合で、カード発表会見でも両者激しい舌戦を展開。事前に公開された煽り映像でも互いに主張をぶつけ合っている。
松倉は「神保選手はパンチ・蹴りができて凄くまとまった技術があり、普通に“できる子”だなという感覚ぐらい、スタミナがあって頑張っている」と落ち着いた様子で神保の印象を語っていたが、これまでの舌戦について質問が及ぶと厳しい言葉が飛び出した。
「会見の映像を見返したら凄く恥ずかしくなってきました。自分でも何を言っているんだろうという感じになりましたし(苦笑)。今回の試合の煽り映像を見ましたが、(神保は)75kgという階級に僕がいきなり入ってきたことに関して、盗人・横領・窃盗と言っていて、階級を僕に取られる前提で話していましたけど、ここからが勝負だろと。ああいう言葉を聞くと(神保の)『自分が負けるんじゃないか』という心配な気持ちが外に出ているのかなと思いました。
この試合が盛り上がらないと-75kg新設に向けて動き出さないので、こうやって注目が集まるのは嬉しいのですが、例えば神保君はSNSでは静かなんですよ。もちろんSNSで何も言わないのもあり、そういう選手もいるけど、それをやっていいのは圧倒的な強さとカリスマ性がある選手だけで、神保君は違うよね? と。僕もそこまで盛り上げが足りていないので必死こいてSNSでも盛り上げようとやっているのに、神保君の投稿を見ていると空しくなりました。SNSでは何も言ってこないから僕の方から煽っているみたいになっているし(苦笑)。
例えば彼はコーナーに関しても色々と言ってるみたいだけど、僕にとってはどうでもいいですよ。そんなに気にします? 彼はプライドが高いのかもしれませんが、先にリングに入るか後に入るかの問題だけで、僕は先に入って待てるんだったら、それはそれで全然いいし、K-1がいいのであれば全然変わってあげてもいいですよ。そこにこだわりはないから。
神保君はダニロ・ザノリニ選手とやった時、ダウンを取った時に『ダウンとったぞ!』ってすごくアピールしていて。次の試合で、もし僕がバランスを崩したらそういうアピールはしなくていいんで。ちゃんと完全決着をつけるつもりで向かって来てほしいです。僕に勝つことは大事だけど、これだけ煽って注目を集めておいて、ただの判定決着で終わったら、ホントに取り返しつかないよ、と。あれだけ僕のことを煽っているわけだから、試合後に『すみませんでした』とか『盛り上げようと思って言いました』とかそういう挨拶もいらないです。もう取り返しがつかないところまで来ているから、それなりの覚悟を持って来てほしいですね」
ここまで感情的になる松倉は珍しく「煽られたのが初めてだからですかね? 正直ああいう感じの人には負けたくない。色物じゃないけど、ちょっと色物枠の選手なので負けたら恥ずかしい。特攻服を着ている20代中盤の選手には負けたくないですね」と“負けたくない”という言葉を連呼した。
もちろん松倉自身も「神保君とやるならこの階級のトーナメントで、と思ってましたが、それは自分の実力というか盛り上げ方を過信していました。自分がK-1に上がったらすぐに色々と動くのかなと思いましたが全然そういうこともなかった」と自分に足りないものがあることも自覚している。
そのうえで「神保君を倒したら文句なく内外問わず、自分が-75kgで日本で一番強いという証明になる」と神保戦を位置づけ「K-1で世界チャンピオンになるという目標があるので、トーナメントを開いてもらうのが一番。トーナメントでまた神保君とやることになると思うので、二回倒せたらと思います」と-75kg新設と王座決定トーナメントの開催を掲げた。
松倉は因縁の神保戦に勝利して、日本人エースとして-75kgをけん引する存在になれるか?
神保克哉、松倉信太郎との因縁にけりをつけて-75kg新設だ!「お互いにああだこうだ言ってきたけど、リングでぶちのめしてやるから待っとけよ」
東京・K-1ジム目黒にて、9月11日(日)横浜アリーナ「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~」の「第7試合/-75kg契約/3分3R・延長1R]で松倉信太郎と対戦する神保克哉が公開練習を行なった。
神保がこの日、行なったのは1分30秒間の左のミドルキックのミット打ち。なぜミット打ちを左のミドルキックに限定したかと言えば理由がある。対戦相手である松倉が公開練習で、ミドルキックのミット打ちをしたからだ。「転校生のことを考え過ぎたら同じようなことをやっちゃってたのかな」とうそぶく神保。両者はカードが決まった当初からSNS、会見などでのやり合いも含めて火花を散らしてきたが、公開練習でも意識しまくりのようだ。
神保は現在のコンディションを「過去最高」と語ったが、それも「とりあえず転校生のことを考え過ぎて、がむしゃらにやってきました」と松倉の存在が仕上がり具合にもいい影響を与えていたようだ。神保は2021年に階級を上げてから、現在まで負けなしの6連勝中。この階級にフィットしてきたようだが、本人的には「まだ100%ではないんですよ。もうちょいで殻が破けそうかなって、自分でもやっててそういうのはありますね」と、まだまだ伸びしろがあるのも実感出来ている。
そんな中で決まった今回の松倉戦。舌戦を展開したこともあり注目度も高いが、「意外に応援してくれる人が多いかなみたいな。ファンが『絶対勝てるよ』みたいな感じで言ってくれるんで力にもなるし、俺にも味方がいるんだみたいな感じになりましたけどね」と、自身への支持率の高さにも驚いていた。
SNSなどはあまり見ないそうだが、それでもたまに松倉の発言が耳に入ってくるという。「なんか言ってんなって感じです。でも、直接言わないとね。自分の中で思っていてもしょうがないんで、俺は直接言います」と、溜まった想いは前日の会見と試合でぶつけようと考えている。
だが、松倉が公開練習で「あれだけ僕のことを煽っているわけだから、試合後の挨拶もいらない。取り返しがつかないところまで来ているから、それなりの覚悟を持って来てほしい」と発言したことを耳にすると、「試合後の話は関係ないでしょう(苦笑)」と一蹴。「自分で『もっと煽ればいいじゃん』みたいなことを言ってたって聞いたんですよ。それでちょっと煽ったら煽ったで、試合後がどうのこうの、挨拶がどうのこうのって、おかしくないですか?」と呆れ顔だ。
松倉に負けたくないのはK-1一筋でやってきたという自負があるからだ。「いろんな所に行ってベルトを獲って、こっちでも欲しいみたいな。そんな贅沢はさせたくないですよね」と、一度K-1から出ていった松倉に美味しい想いをさせたくない。「背負っていると言ったらまだまだだと思うんですけど、ずっとやってきたわけなんで、このリングで。彼よりは想いは絶対強いかなっていうのはあります」と、K-1に対する愛着や誇りを胸に松倉の前に立つ。
また、神保はこの75kgをK-1の新しい階級として創設したいという一念で、この1年半を戦ってきた。「ただ単にぶっ飛ばすんじゃなくて、75kgを新設するのが目標なんで、それに見合った試合をしたいですよね」と神保。「想いがぶつかればいいと思います。そうすれば自然にいい試合になるんじゃないかなと思います」と、この試合でK-1に75kgの新階級設立を認めさせたいという気持ちが強いようだ。
最後に「さんざんお互いにああだこうだ言ってきたけど、リングでぶちのめしてやるから待っとけよ」と松倉に改めてメッセージを送った神保。因縁にケリをつけ、自身が牽引してきたと自負する悲願の新階級設立に王手をかける。
ダニロ・ザノリニ、-75kg新設に燃える!「今回は絶対にKOで勝たないとダメ。チャンスがあったら1Rでも3Rでも倒しに行く」
愛知・HEAT24小牧店にて、9月11日(日)横浜アリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~」の「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~」の[-75kg契約/3分3R・延長1R]でパク・ヨハンと対戦するダニロ・ザノリニが公開練習を行なった。
ザノリニはヴィトー・トファネリやジュリオ・セザール・モリ、アラン・ソアレスなど、K-1でも活躍するブラジリアンファイターたちを輩出するブラジリアンタイの代表、すなわちBIGBOSSだ。ファイターとしても数々の実績を持っており、かつてはK-1 WORLD MAXで佐藤嘉洋とも対戦経験を持つ。
新体制のK-1には今年2月のK-1東京体育館大会に現役ファイターとして参戦し、神保克哉と対戦した。敗戦を喫したものの「あの試合は自分が勝ってると思います。1Rはポイント取られたけど、2Rはギリギリ自分が取ったと思うし、3Rのダウンはダウンじゃない。右ストレートが胸元に当たって倒れてダウンを取られたんで……まぁしょうがないです」と、本人の言葉通り互角の勝負を展開。
42歳ながら歴戦の猛者の実力が、現在のK-1でも十分に通用するところを見せつけた。今回は8月に入って電撃決定した試合だが、「ウチの選手とも一緒に練習してたから、オファーが来たらいつでも行きます」と、準備期間など関係ないとばかりに意気込んでいる。
日系ブラジル人であるザノリニにとって、K-1は憧れの場所だった。元々は仕事のために来日したが、1999年のフランシスコ・フィリオやピーター・アーツ、アーネスト・ホーストらが出たK-1を見て、自分もその舞台に立ちたいと思うようになったという。
今回の対戦相手であるヨハンに関して、「キックは強いですね。ローキックと左ミドルは強いです。右ストレートもあって、いい選手ですね。テクニックはまあまあだけど、パワーは凄いと思います」と評したが、「K-1のリングに上がるれることが一番嬉しいです。Krushで2回勝ってるんでいい選手だと思いますけど、K-1のリングなら相手は誰でもいい。K-1のリングに上がりたいと思って頑張ってきたから勝つしかないですね」と、相手は関係ないと言わんばかり。「今回は絶対にKOじゃないとダメですね。倒すトレーニングしてるんで、チャンスあったら1Rでも3Rでも倒しに行きます」とKO宣言も飛び出した。
42歳という年齢になりながらも闘争心は衰え知らず。狙っているのはK-1のチャンピオンだ。これまでウェルター級やミドル級で数々の世界タイトルを手に入れてきたが、「僕もまだまだ出来ると思います。42歳だけどまだまだチャンピオンになれると信じている。僕はK-1のリングに上がるために格闘技を始めて、最後はK-1のリングでベルトを獲って引退することがカッコいいと思います」と、貪欲にK-1のベルトに目をギラつかせている。
そのためにも現在主戦場とする-75kgを盛り上げ、K-1にベルトを作ってもらわなければならない。以前負けた神保に関しては、「もう一度やると思います」と再戦を希望。その神保と今大会で戦う松倉信太郎を「日本の75kgで一番強いと思います」と評しつつ、「多分、どっかで当たると思います。やりたいですね。僕も松倉と試合をやれるように今から準備します」と、その対戦も今から視野に入れ、牙を研いでいるようだ。
彼らと共に今大会でインパクトを残し、中村拓己K-1プロデューサーに75kgのトーナメントを開催してもらうのが、ザノリニの今後の展望だ。「絶対、俺、チャンピオンになりますよ。ダニロは絶対に頑張ります」と、流暢な日本語でK-1王座を掴むことを約束していた。
パク・ヨハン、-75kgのトップ戦線に割って入る!「ダニロ選手に完封勝ちして、僕という存在をアピールしたい」
千葉・ZEEK GYM にて、9月11日(日)横浜アリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~」の「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~」の[-75kg契約/3分3R・延長1R]でダニロ・ザノリニと対戦するパク・ヨハンが公開練習を行なった。
6月のKrush後楽園大会で鈴木健太郎に判定勝利し、今大会への出場=K-1本戦初出場が決まったヨハン。試合まで一カ月切る時期でのオファーだったが「K-1の横浜アリーナ大会=よこはまつりということで受けました。前回の試合からそんなに期間もあいてないし、怪我もなかったので練習は続けていたので、問題なく調整できています」と大舞台での一戦に向けて準備を続けている。
ヨハンが格闘技を始めたのは17歳の時で、「格闘技が好きというか喧嘩が強くなりたかったのとダイエットが目的」で地元の総合格闘技ジムに入門。当時は週2~3回練習を続けている程度で「本腰を入れてやっていたわけじゃなかった」という。そんなヨハンだが「寝技に向いてなかった」ということで、徐々に総合格闘技から立ち技格闘技にシフトチェンジ。次第に格闘技にも真剣になり、現在は立ち技格闘技のファイターとしてK-1 JAPAN GROUPに参戦している。
K-1・Krush参戦当初は“雄人”(たけと)というリングネームで戦ってきたが、前回の試合から“パク・ヨハン”に改名し、ZEEK GYM所属として再出発することになった。ヨハンは改名の理由を「僕は父親が日本人、母親が韓国の人で、韓国に留学にしていたこともあるんです。そのときにつくった名前が“パク・ヨハン”で、コロナ禍で日本人同士の試合が中心になっていたところに韓国の選手が入ってきたら面白いんじゃないかなと思って、“パク・ヨハン”として試合をしようと思いました」と説明。「僕は日本も韓国もどちらも大切にしているので、その想いをこめてキックパンツに日本と韓国の国旗を入れています」と自分のルーツへの想いを語った。
またヨハンはスーパー・ウェルター級(-70kg)でデビューしたあと、一時はクルーザー級(-90kg)にも挑戦。様々な試合での戦いを経て、現在は-75kgを主戦場に戦っている。
ヨハン曰く「スーパー・ウェルター級でやっていた頃は15kgほど減量が必要だったので、コンディションが全く作れずに結果も残せなかったんです。当時スーパー・ウェルター級の上はクルーザー級しかなかったので、クルーザー級まで階級を上げてKROSS×OVERでベルトを獲ることができたのですが、クルーザー級時代は一発パンチをもらっただけで眼窟底骨折したり、どうしても体格的にきつかったんです。そうしているうちに75kgが盛り上がってきたので、僕も75kgでやっていこうと決めました」。
今のヨハンにとって-75kgはベストウエイトといえる階級で、公開練習では長身を活かした鋭いヒザ蹴りを連発。自らが持ち味と公言するジャブとヒザ蹴りを合わせて「ジャブで押して行って、最後はヒザ蹴りで決めたいです」と必勝パターンも確立させている。
対戦相手のダニロ・ザノリニはK-1に多数選手を輩出するブラジリアンタイの代表を務め、自身も4団体のベルトを巻いている実力者。今年2月のK-1東京体育館大会で神保克哉に敗れはしたものの、互角の勝負を繰り広げている。ヨハンも「すごくパワフルで経験豊富な強い選手」とザノリニの実力を認めているが「完封して勝ちたいですね。技術で翻弄ところも見せたいし、一発で倒すところも見せたいです」と“完封”を目標に掲げている。
同じ大会で松倉信太郎vs神保克哉の一戦も組まれ、K-1 JAPAN GROUPにおいて-75kg戦線が盛り上がりを見せている。松倉・神保が階級新設に向けて猛アピールしているが、それはヨハンも同じ。「その試合を意識しているわけではないですが、ダニロ選手にしっかり勝って、僕という存在をアピールしたい。これから僕がその2人(松倉・神保)を喰って、-75kgを盛り上げていきたい」とザノリニ戦の勝利を手土産に-75kgの2大看板に割って入ることを宣言した。
対戦カード
第19試合 K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメント・決勝 3分3R(延長1R)
準決勝(1)勝者
準決勝(2)勝者
第18試合 K-1 WORLD GPスーパー・ライト級(65kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
大和哲也(大和ジム/王者、K-1 -63kg日本トーナメント2010優勝、WMCインターコンチネンタル・ライト級王者、元WBCムエタイ世界&Lion Fight世界スーパーライト級王者、元WBCムエタイ日本&NJKFライト級王者)※初防衛戦
佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/挑戦者、Krush同級王者、元Krushライト級王者
第17試合 56kg契約 3分3R(延長1R)
金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/K-1スーパー・バンタム級(55kg)王者、元Krushバンタム級(53kg)王者)
ジョーダン・スウィントン[Jordan Swinton](英国/ルック・ボライ)
第16試合 56kg契約 3分3R(延長1R)
玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス/第3代K-1スーパー・バンタム級(55kg)王座決定トーナメント2022準優勝、元Krushスーパー・バンタム級王者)
コンペット・シットサラワットスア[Komphet Sitsarawatser](タイ/シットサラワットスアジム/元ルンピニー認定バンタム級&フライ級王者、元プロムエタイ協会ライトフライ級王者、元BBTVフェザー級・フライ級・ライトフライ級王者)
第15試合 スーパー・ウェルター級(70kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
和島大海(月心会チーム侍/K-1スーパー・ウェルター級王者)
メレティス・カコウバヴァス[Meletis Kakoubavas](ギリシャ/クリティコスキャンプ/ICO Infusion欧州・FFC・KGP70kg級王者、IFP 72kg級王者)
第14試合 スーパー・ウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
アビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール/志村道場/HEATキック・ミドル級王者)
ジョムトーン・ストライカージム(タイ/ストライカージム/元ラジャダムナン4階級王者、元WBCムエタイ世界3階級王者、クンルンファイト70kgトーナメント2016準優勝、プロボクシング元東洋太平洋スーパーフェザー級王者)※ジョムトーン・チューワッタナ改め
~休憩~
卜部弘嵩(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元K-1 WORLD GP&Krushスーパー・フェザー級王者、元ISKA世界スーパーライト級王者)引退セレモニー
第13試合 スーパー・ヘビー級(+100kg) 3分3R(延長1R)
シナ・カリミアン(イラン/POWER OF DREAM/K-1クルーザー級(90kg)王者)
実方宏介(真樹ジムAICHI/Bigbangヘビー級王者)
第12試合 K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメント・準決勝(2) 3分3R(延長1R)
一回戦(3)勝者
一回戦(4)勝者
第11試合 K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメント・準決勝(1) 3分3R(延長1R)
一回戦(1)勝者
一回戦(2)勝者
第10試合 tvk開局50周年記念試合 58kg契約 3分3R(延長1R)
西京春馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Krushフェザー級(57.5kg)王者、K-1甲子園2015 -55kg優勝)
森坂 陸(エスジム)
第9試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
林 健太(FLYSKY GYM/元K-1ライト級(62.5kg)王者、元Bigbangスーパーライト級王者)
小嶋瑠久(ARROWS GYM)※PURGE TOKYOから所属変更
第8試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
不可思(クロスポイント吉祥寺/元KNOCK OUT・WPMF日本・REBELS-MUAYTHAIスーパーライト級王者、元RISE・Bigbangライト級王者)
大野祐志郎(ALL-WIN team 華王州)
~休憩~
第7試合 75kg契約 3分3R(延長1R)
松倉信太郎(team VASILEUS/WPMF世界スーパーミドル級王者、元KNOCK OUT-BLACK同級王者)
神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
第6試合 75kg契約 3分3R(延長1R)
ダニロ・ザノリニ(ブラジル/ブラジリアン・タイ/元RISEウェルター級王者、元ホーストカップ&HEATミドル級王者、元ISKA世界スーパーウェルター級王者)
パク・ヨハン(韓国/ZEEK GYM/KROSS×OVERクルーザー級王者)
第5試合 K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメント・一回戦(4) 3分3R(延長1R)
横山朋哉(リーブルロア)
スタウロス・エグザコスティディス(ギリシャ/ナソス/メジロジム/ISKA・WAKO・WKBC世界スーパーフェザー級王者)
第4試合 K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメント・一回戦(3) 3分3R(延長1R)
朝久裕貴(朝久道場/武林風(WLF)60kg級王者)
ナックロップ・フェアテックス[Nakrob Fairtex](タイ/フェアテックスジム/タイBBTVライト級2位)
第3試合 K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメント・一回戦(2) 3分3R(延長1R)
レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO/元Krush同級王者)
アヤブ・セギリ[Ayoub Seghiri](スペイン/カイゼン・ファイトクラブ・ボリアナ/ISKAインターコンチネンタル・ライト級王者、WKLスペイン62kg級王者)
第2試合 K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメント・一回戦(1) 3分3R(延長1R)
大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/Bigbangライト級王者)
アダム・ブアフフ[Adam Bouarourou](モロッコ/チームファイトセンターワン/ISKAオリエンタルルール世界ライト級王者、WKU世界&TAKEDOWN FCスーパーフェザー級王者)
第1試合 K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R(延長1R)
山本直樹(K-1ジム五反田チームキングス)
西元也史(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
プレリミナリーファイト2 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R
宮川太陽(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
下村泰平(TOP STAR GYM)
プレリミナリーファイト1 54kg契約 3分3R
中澤誠弥(PITBULL)
黒川瑛斗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
概要
大会名 K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~
日時 2022年9月11日(日)開場・12:30 開始・13:00
会場 横浜アリーナ
中継 ABEMA(生放送)、GAORA(9月12日(月) 11:30~20:00)
チケット料金 ロイヤル100,000円 センターSRS 60,000円 センターRS 35,000円 センターS 18,000円 アリーナS 18,000円 アリーナA 10,000円 2階スタンドA 10,000円 ※小学生からチケットが必要
チケット販売 チケットぴあ ローソンチケット イープラス K-1.SHOP グッドルーザー K-1ジム各店舗 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/contact/