RISE 6.17 幕張メッセ 一夜明け会見:那須川天心、ロッタンと「再戦では白黒はっきりつけたい」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
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Cygames presents RISE 125(6月17日(日) 千葉・幕張メッセ イベントホール)の一夜明け会見が18日午後、東京・御茶ノ水のホテルガーデンパレスで行われた。那須川天心はロッタンとの死闘の末、延長判定勝ちすると、リング上で「試合に勝って勝負に負けた」と涙声でコメント。一夜明け会見に左拳に包帯を巻いた姿で登場した那須川は「昨日のリングの上で言った思いが全てですね。相手は強かったですけど、昨日の経験を自分のスキルに活かし、またいつか戦うことがあると思うので、再戦では白黒はっきりつけたいです」とコメントした。
那須川天心×ロッタン・ジットムアンノンの初代RISE世界フェザー級(-57.15kg)王座決定戦をメインイベントに置き、RISEとしては過去最大規模の会場での開催となったRISE 125。伊藤隆RISE代表(上写真中央)は「最初の発表では8千人収容と会場と言っていましたが、会場の演出設備や消防法の関係もあって、5500人が実際の収容可能人数で、昨日はフルハウス(満員)でした。我々としては一切盛るつもりはないので、正直に言わせてもらいます」と、満員の観衆を集め成功を収めたことをアピールする。
那須川×ロッタンの本戦ドローの判定に、ロッタンの勝ちだったのではという声が多かったことについて、伊藤氏は「賛否両論があると思いますし、レフェリーに判断を託していますが、有効打は天心で、印象ではロッタンだったと思います。ロッタンはもらっても大丈夫だという印象を見せていました。総合しても本戦はドローだったと思います。延長は有効打の数で天心でした。色んなルールがあり、『これが(一般的な)キックルールだったら』という“たられば”の話もありますが、RISEのルールとお互いに認めて戦っています」と話し、RISEのルールに基づき妥当な採点が行われたという主張を展開した。
さらに伊藤氏は「ロッタンはONE Championshipと2年契約を結びましたが、RISEの11月17日の両国国技館大会への出場にもOKをもらっています」とも発言した。那須川は「またいつか戦うことがあると思う」と話しているが、那須川自身は9月30日と12月31日のRIZINのキックルールトーナメント出場が決まっているため、その中間の11.17両国で再戦が実現するかは微妙な状況だ。しかしTwitterのトレンドにも「ロッタン」の名前が登場するほど、一晩で日本の格闘技ファンの幅広い層にロッタンの名前が浸透したため、那須川抜きでも、ロッタン絡みのカードが両国の目玉の一つになりそうだ。
伊藤氏によるとONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEOが、RISEの試合をネットを通じて視聴し、セミファイナルのRISEフェザー級(-57.5kg)王座決定戦の森本“狂犬”義久と工藤政英の6Rに及ぶ死闘(工藤の判定勝ち)を絶賛したていたといい、「なんでこの2人はこんなに頑張るのだ?と話していて、ONEのチャトリ代表からも大会後、2人にオファーがかかりました」と明かした。工藤自身は下記コメントの通り、RIZIN参戦を希望し、伊藤代表は「RIZINの榊原(信行)代表にも話をさせてもらいたいです」と発言。ONEもRIZINも今年からキック部門に注力を始めたことで、工藤や森本にも新たな飛躍のチャンスが巡って来た。伊藤代表は「昨日の時点でチャトリ代表からは他の選手にもオファーをもらった。クンルンファイトのトニー・チェン代表も昨日は観戦に来ていましたので、その2人とは引き続き協力体制を敷いていきたいです」ともコメントした。
第15試合 メインイベント 初代RISE世界フェザー級(-57.15kg)王座決定戦 3分5R(無制限延長R)
○那須川天心(TARGET/Cygames/RISE&ISKAオリエンタルルール世界バンタム級(-55kg)王者/57.15kg)
×ロッタン・ジットムアンノン [Rodtang Jitmuangnon](タイ/ルンピニー認定スーパーフェザー級1位、ラジャダムナン同級1位/57.15kg)
6R 判定3-0 (10-9/10-9/10-9)
5R 判定0-1 (49-49/48-49/49-49)
※那須川が王者に
◆那須川
昨日のリングの上で言った思いが全てですね。相手は強かったですけど、昨日の経験を自分のスキルに活かし、またいつか戦うことがあると思うので、再戦では白黒はっきりつけたいです。周りの応援やセコンドの声のおかげで戦い抜くことができ、自分一人だけじゃないと思いました。もっと強い選手と戦って、RISEの価値を上げたいです。
(7月29日のRIZIN出場が発表されているが、左拳と足の怪我の状態は?)病院に行ってからですね。相手の頭じゃなくて、ほっぺとかの柔らかい所を打っているつもりが、ロッタン選手は打たれ強くて、「人間じゃない」と思いました(苦笑)。今は拳を握れないので、どうかな?という感じです。
(改めて試合の映像を見た感想は?)強いプレッシャーをかけられて印象は悪いですけど、有効打的にはこっちが取っていると思いました。誰が見てもわかるよう、もっとしっかりと勝てるようにしたいです。
(RISEの世界ベルトを巻いた思いは?)重みを感じましたね。世界最強の選手と戦って取ったので、価値は高いと思います。
(ロッタンとの再戦は?)もう1回やりたいですね。やらなきゃいけない。ロッタンは年齢は1個上なので、まだまだチャンスがあると思います。次は白黒つけたいです。
(Road to RIZINトーナメントで優勝した原口が、昨日の試合後にRIZINで那須川と戦いたいと話していたが?)同世代で頑張っているので、やる機会があれば思いっきり倒しに行きます。(これを聞いた原口は「倒される覚悟で、胸を借りて戦います」と話していた。)
第14試合 セミファイナル 第3代RISEフェザー級(-57.5kg)王座決定トーナメント決勝 3分5R(無制限延長R)
×森本“狂犬”義久(BRING IT ONパラエストラAKK/RISE 1位/57.2kg)
○工藤政英(新宿レフティージム/RISE 2位/57.4kg)
6R 判定0-3 (8-10/8-10/8-10)
5R 判定0-1 (47-49/48-48/48-48)
※3R右フックで工藤にダウン1、6R右クロスで森本にダウン1
※工藤が王者に
◆工藤
6R戦って筋肉痛で辛いですけど、殴り合えて面白かったです。RISEはリスクを負ってでも倒しに行くのがチャンピオンなので、今後とも練習を頑張ります。RIZINでトーナメントがあるんですけど、僕がRISEのチャンピオンなので、出させていただけるものと思うので、ぜひよろしくお願いします。(試合前に話していた新しい技は?)あれはリップサービスです。無いです(笑)
第5試合 Road to RIZIN KICK Tournament 一回戦 -58kg契約 3分3R(延長1R)
×MOMOTARO(OGUNI GYM/WBCムエタイ・インターナショナル・フェザー級王者、RISE DoA -57kg ’17準優勝/57.9kg)
○原口健飛(Kick Lab/新空手JAPAN CUP 2017 -57kgトーナメント優勝/57.9kg)
判定0-3 (29-30/29-30/29-30)
第13試合 Road to RIZIN KICK Tournament 決勝 -58kg契約 3分3R(延長1R)
×宮崎就斗(TARGET/RISEフェザー級(-57.5kg)5位/57.95kg)
○原口健飛(Kick Lab/新空手JAPAN CUP 2017 -57kgトーナメント優勝/57.9kg)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
※3Rかかと落としで宮崎にダウン1
※原口が優勝
◆原口
(伊藤代表が「もっとRISEらしい試合をして欲しかった。9月は見違える姿で試合をして欲しい」と苦言を呈したことに対して)伊藤さんが言ったように内容的にはダメでした、。優勝という結果はうれしいですけど、今のままじゃRIZINでは通用しないのはわかったので、RIZINに向けてより一層進化します。
第9試合 -67kg契約 3分3R
○HIROYA(TRY HARD GYM/元Krushスーパー・ライト級(-65kg)王者/67.0kg)
×高谷裕之(FIGHT FARM/パンクラス・フェザー級(-65.8kg)6位、元DREAMフェザー級(-65kg)王者/66.9kg)
3R 0’59” KO (右ストレート)
◆HIROYA
大会に出させていただいて感謝していますし、KOできてホッとしています。昨日の大会は盛り上がって、演出もカッコ良くて、日本のリングに戻って来れたことがうれしかったですし、入場して試合をして、自分も気持ち良かったです。
(那須川の試合を見た感想)天心もロッタンも凄かったですね。天心の攻撃を何発もらってもロッタンが倒れないのは「おかしいだろ」って大雅と2人で見ながら言っていました。
(大雅と那須川の対戦は?)体重の問題とか細かくありますけど、本人はやりたいと言っているので、楽しみにしてください。
第6試合 スーパーフェザー級(-60kg) 3分3R(延長1R)
×一馬(MONSTAR GYM/RISE 4位/60kg)
○白鳥大珠(TEAM TEPPEN/元WPMF日本スーパーフェザー級王者/60kg)
1R 2’59” KO (左ストレート)
◆白鳥
無事KO勝ちできてホッとしています。ボクシングから戻って来るので多少は注目されてプレッシャーもあったんですけど、1Rにカウンターで倒せて良かったです。もうちょい見せたかったものがあったので、物足りないところもあって、次の試合に期待してもらいたいです。昨日は60kgでやりましたけど、今後は63kgでやるか周りと相談します。ベルトが欲しいので強い選手とやりたいです。
第1試合 女子-46kg契約 3分3R
×佐藤レイナ(team AKATSUKI/NJKFミネルヴァ アトム級2位/45.8kg)
○那須川梨々(TEAM TEPPEN/2017年KAMINARIMON女子Bクラストーナメント-45kg級優勝/45.9kg)
判定0-3 (29-30/28-30/27-30)
◆梨々
プロデビュー戦で緊張しましたが、思ったよりもできて、セコンドの声も聞けて、練習した技も出せて、いい試合ができたと思います。次の試合はもっといい試合をして、もっと会場を沸かせたいです。(今後やりたいことは?)兄(天心)がよくやっている、KOの後の肩車をやってもらいたいので、次の試合でKOしてやってもらいたいです。
第11試合 -90kg契約 3分3R(延長1R)
×清水賢吾(極真会館/RISE&シュートボクシング日本ヘビー級王者/90.0kg)
○バダ・フェルダオス [Bader Ferdaous](オランダ/ドージョー・ピーター・アーツ/88.0kg)
3R 2’52” KO (パンチ連打)
◆師匠のピーター・アーツ (フォルダオスはスケジュールの都合で欠席)
清水選手は強い選手でしたが、思い通りの試合をしてくれました。RISEは素晴らしい大会でした。またバダを出したいです。どの試合もハイレベルで、アグレッシブでした。天心選手は素晴らしい戦いをしていました。
第8試合 ミドル級(-70kg) 3分3R(延長1R)
○イ・ソンヒョン(韓国/RAON/元RISEライト級(-63kg)王者/69.5kg)
×松倉信太郎(TRY HARD GYM/70.0kg)
4R 判定3-0 (10-9/10-9/10-9)
3R 判定1-0 (29-29/29-28/29-29)
◆イ・ソンヒョン (欠席のため代読)
100パーセントの力は出せませんでした。相手が大きかったです。RISE王者になる自信が120パーセントあります。
第12試合 -62kg契約 3分3R(延長1R)
○イ・チャンヒョン [チャンヒョン・リー](韓国/RAON/RISEスーパーフェザー級(-60kg)王者/61.8kg)
×町田 光(橋本道場/WPMF世界スーパーフェザー級王者、REBELS 60kg級王者/61.9kg)
判定3-0 (30-29/30-28/30-28)
◆チャンヒョン (欠席のため代読)
エキサイティングな試合ができずごめんなさい。新しいステップを取り入れましたが、気付いてもらえましたか? 裕樹とのタイトルマッチはいつでも大丈夫です。
第10試合 スーパーフェザー級(-60kg) 3分3R(延長1R)
×野辺広大(RISE ON/INSPIRIT/RISE 1位、元王者/59.9kg)
○裕樹(ANCHOR GYM/RISE 2位、元同級・ライト級・スーパーライト級王者/59.7kg)
4R 1’20” KO (左ローキック)
3R 判定1-0(29-29/30-29/29-29)
◆裕樹 (欠席のため代読)
最後かもと臨んだ試合で、勝てて良かったです。次はチャンヒョンとタイトルマッチを組んでください。来年3月あたりに伊藤代表お願いします。体は悲鳴をあげていますが、必ずチャンピオンになって引退します。