Krush 7.30 後楽園ホール:王者・池田幸司「僕がK-1のバンタム級の顔でいたい」×挑戦者・野田蒼「人に夢を与えるチャンピオンじゃないといけない」。勝敗の鍵はローキック?
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Krush.139(7月30日(土)後楽園ホール)のメインイベント、Krushバンタム級(53kg)タイトルマッチで対戦する池田幸司(ReBORN経堂/王者)と野田蒼(月心会チーム侍/挑戦者)がそれぞれの所属ジムで公開練習を行った。そのレポートがK-1 JAPAN GROUPから届いている。(写真:(C)K-1)
王者・池田幸司、挑戦者・野田蒼にローキック葬を予告!「見ている人も恐怖心が湧くような試合をしたい」
ビッグミットを持つトレーナーに、素手で対峙した池田。気合いのこもった雄叫びを上げながら繰り出したのはローキックだ。池田は一度もパンチを打つことなく、強烈な右のローキックを2分の間繰り出し続けた。
今回の公開練習の意図について、池田は「野田選手、ちょこまかと動き回るんで、足から痛めつけようかなと思っています」とコメント。「それしか練習してないです。もう何も出来ないんじゃないですか?」と、どうやら野田対策の一端を公開してのデモストレーションだったようだが、自信たっぷりにニヤリと笑ってみせた。
バンタム級は昨年K-1バンタム級日本最強決定トーナメントも開催され、最軽量の階級ながらも個性的な選手が集まり、K-1、Krush共に盛り上がりを見せている。池田もその一角を担う存在で、トーナメントこそ優勝者の黒田斗真に敗れて一回戦負けだったものの、その後は連勝を重ねて、3月「Krush.135」で壬生狼一輝を破り、Krushバンタム級王座を手に入れた。
「凄い接戦だったんでめちゃくちゃ疲れたんですけど、その接戦の中でも勝てたんで良かったです」とタイトルマッチを振り返った池田。チャンピオンになってからは「チャンピオン」と呼ばれることも多くなったので、自覚を持った行動するように心がけているという。そんな中で野田との初防衛戦が決まり、「半年ぐらいはチヤホヤされたかったですね(笑)」と冗談めかして語っていたが、「防衛を重ねていくことで絶対王者になれるので、その一歩だと思ってしっかり防衛したいです」と既に気を引き締めている。
前回の壬生狼戦で後半にスタミナが切れたことを反省点として、タイトルマッチ後はスタミナの強化とパワーを意識した練習に取り組んできた。野田に関しては今まで対戦してきた相手の中で、「一番技術はあるんじゃないですかね?」という評価を持っているようだが、「僕よりも技術はあると思うんですけど、違う部分で勝ろうかなと思っています」と、タイトルマッチ後も積んできた練習に自信があるのか、そのテクニックもあまり意に介していないようだった。
また、野田には会見で「地味」という言葉を連発されて、挑発も受けてきた。「うるさいっすよね。まあ口しか取り柄がないんじゃないですか?」と多少なりとも苛立ちもあるようだが、それに心を乱されているわけではない。「負けられないじゃないですか、あんなガキに」と、モチベーションに変えて当日のリングに立つ。
目指すのは、「もう二度とやりたくねえなっていうぐらいのKOで、バンタム級の怪物的な感じで、見ている人も恐怖心が湧くような試合をしたいですね」という圧倒的な勝利だ。Krush王者になりながらも満足はしておらず、視線はさらにその先を見据えている。
先日の「THE MATCH 2022」東京ドーム大会には池田が敗れた黒田も出場していたが、風音に敗戦。その試合を池田も見ていたそうで、「俺が出てたらやれただろうって思いました」という感想を持ったという。「黒田選手も強くなってるし、僕も強くなっているんで、今やったら凄く面白いと思います」と、約1年前の雪辱を果たす自信も持った。
8月のK-1福岡国際センター大会にはムエタイで輝かしい実績を持つ石井一成がK-1初参戦。今後も他団体の実力者がバンタム級戦線に参入してくることも考えられるが、「他団体の選手に顔を乗っ取られないように僕がK-1のバンタム級の顔でいたいですね」と、誰が相手でもバンタム級の顔は譲るつもりはない。野田との初防衛戦はその第一歩。「『うわー強え!』って声が出ちゃうぐらいの試合がしたいです」と、怪物的な強さを披露し、K-1 JAPAN GROUPバンタム級戦線の顔となる。
挑戦者・野田蒼も王者・池田幸司を奥足ローキックでKO予告「自分が考える理想の形に池田選手のようなチャンピオンはいらない。1Rで圧倒的に倒します」
3月の「Krush.135」でバンタム級の実力者・松谷桐から合計3度目のダウンを奪う完勝劇を見せた野田。「あの試合で自分でも倒せるって分かったこともそうやし、試合慣れできたかなと思います」と松谷戦を振り返り「今まで自分いはパンチ力がないと思って打ち合わなかったんですけど、当たれば倒れることに気づいたんで、今回からは打ち合えるかなと思います」と自身の攻撃力に自信を深めた。
松谷戦の勝利が評価されて、今回の王座挑戦が決定。「試合が決まった時の心境は素直にうれしかったです。でも絶対勝たなあかんな、勝ってベルトを巻かなあかんなと思います」と喜び以上に自分がチャンピオンにならなければいけないという使命感を感じている。
野田がそう感じていることには理由がある。以前から野田は池田を「チャンピオンとして地味」と批判し続けてきたが、そこには野田が考える理想の王者像があるからだ。
「池田選手は手足も長くて強いですけど、地味だと思う。僕はあの選手がチャンピオンにおるのが嫌やし、自分が考える理想の形には池田選手のようなチャンピオンはいらない。だから僕がチャンピオンになって変わってやろうと思います。(どこが地味?)ファイトスタイルは倒す方やし面白いんですけど、ファン目線から見た発言とか華とか…。言い方は悪いですけど、(池田は)誰でもなれそうな一般人みたいな。
僕はプロ=夢を与える仕事で、今のチャンピオンは誰でもできそう・なれそうって思われる気がするんですよ。今、格闘技を始めた人でも『あのくらいにはなれるんちゃうかな』って。僕はそうじゃなくて、人に夢を与えられるようなチャンピオンじゃないといけないと思っています。そういうところが自分の考えとは違いますね。僕はみんなに見たいと思ってもらえるような、ああなりたいと思ってもらえるようなチャンピオンになりたいです」
野田は公開練習のミット打ちで奥足ローキックを連発。その意図を「ローで心折って倒しても面白いなと思って蹴りまくりました」とニヤリ。奇しくも池田も公開練習でローキックでのKOを予告しており、ローキックが一つのキーポイントになりそうだ。
今回はKrushのベルトがかかった試合だが、Krushのベルトそのものに特別な想いはない。野田はKrushのベルトを巻くことで、バンタム級の更なる活性化とK-1での王座新設を狙っている。
「言葉にするのは難しいんですけど、K-1にはまだバンタム級のベルトがなくて、その理由は選手のスター性や選手層のこともあるし、試合が面白いかどうか。見たいと思われるかどうかやと思ってます。黒田(斗真)選手池田チャンピオンだけじゃ(K-1にベルトを創ることは)無理で、俺がKrushチャンピオンになって(バンタム級でも)倒せることを分かってくれたら、ベルトを作ってくれるんじゃないかなと思います」
最後に野田は「1Rで圧倒的に倒します。これからの俺に期待しておいてほしいです」とファンにメッセージ。野田はバンタム級に新たな風を吹かせることはできるか?
対戦カード
第10試合 メインイベント Krushバンタム級(53kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
池田幸司(ReBORN経堂/王者、K-1カレッジ2019 -55kg優勝)
野田 蒼(月心会チーム侍/挑戦者、K-1甲子園2020 -55kg優勝)
第9試合 セミファイナル ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
安保璃紅(team ALL-WIN/元Krushスーパー・フェザー級(60kg)王者)
昇也(士魂村上塾/元Bigbangスーパーライト級(63.5kg)王者)
第8試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
永坂吏羅[りら](K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
内田 晶(チーム・タイガーホーク)
第7試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
平山 迅(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
川﨑真一朗(月心会ラスカルジム)
第6試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
亀本勇翔(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Bigbangスーパーバンタム級王者)
森坂 陸(エスジム)
第5試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
竹内将生(エイワスポーツジム/BOMフェザー級王者、元Bigbang同級王者、元MA日本スーパーバンタム級王者、元J-NETWORK&WPMF日本バンタム級王者)
久保一馬(FIGHT CLUB 428)
第4試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
水津空良(優弥道場)
石田龍大(POWER OF DREAM/K-1甲子園2019 -60kg優勝)
第3試合 61.5kg契約 3分3R(延長1R)
安川侑己(志村道場/HEATキック・ライト級王者)
齋藤祐斗(JK TRIBE)
第2試合 クルーザー級(90kg) 3分3R(延長1R)
中平卓見(北眞舘)
星龍之介(POWER OF DREAM/極真会館全世界空手道選手権2019 6位)
第1試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
FUMIYA(ポゴナ・クラブジム)
佑悟[ゆうご](Lion Gym)
プレリミナリーファイト第試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
小松貴哉(K-1ジム五反田チームキングス)
田中 聡(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
プレリミナリーファイト第1試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R
聖也(ウィラサクレック・フェアテックス西川口)
山本 陸(K-1ジム総本部チームペガサス)
概要
大会名 Krush.139
日時 2022年7月30日(土) 開場・17:00 プレリミナリーファイト開始・17:30 本戦開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA(生中継)
チケット料金 SRS席 20,000円 RS席 15,000円 S席 10,000円 A席:7,000円(完売) ※当日券500円アップ ※小学生からチケットが必要
チケット販売 K-1.SHOP グッドルーザー 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/krush/