Krush 3.26 後楽園ホール(レポ):池田幸司、壬生狼一輝との接戦制しバンタム級王者に。野田蒼、松谷桐に大差の判定勝ち
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
センチャイムエタイジム中野
本場のムエタイ、教えます。初心者、ダイエット目的の方も大歓迎!まずは見学・体験を!
Krush.135
2022年3月26日(土)後楽園ホール
レポート:井原芳徳 写真:(C)K-1
第10試合 メインイベント Krushバンタム級(53kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
×壬生狼一輝(力道場静岡/王者)※初防衛戦
○池田幸司(ReBORN経堂/挑戦者、K-1カレッジ2019 -55kg優勝)
判定0-2 (豊永29-30/梅木30-30/西村29-30)
※池田が王者に
壬生狼は昨年3月にKrushバンタム級王者に。5月のK-1バンタム級日本最強決定トーナメントでは決勝に進み健闘するも、黒田斗真に1R KO負け。12月のK-1大阪大会での再戦でも黒田に判定負けしている。プロレス好きの壬生狼は今回のテーマに「破壊」を掲げ、公開練習等でも破壊王こと故・橋本真也さんの物まねを取り入れ、入場時にも橋本さんのテーマ曲の冒頭部分を引用する。
池田も昨年5月のトーナメント一回戦で黒田斗真にKO負けしたが、その後はKrushで峯大樹と藤田和希に連勝し、初の王座挑戦につなげた。
1R、リーチで勝る池田が回って距離を取り、左の前足とジャブのフェイントを駆使しつつ、右ミドル、ローを的確にヒット壬生狼も圧を緩めず、左右のストレートを随所で当てる。終盤は壬生狼のパンチのヒットが増えるが、まだ池田ももらいっぱなしにはならない。記者採点はイーブン。
2Rも壬生狼が前に出て、池田が回る構図。だが中盤、池田はじわじわ右のローキック、カーフキックを増やすと、壬生狼の圧力が落ちる。池田がテンカオも絡めると、池田が前に出る構図に逆転する。終盤にも右ロー、テンカオをまとめ好印象を作る。記者採点は池田だが、僅差のためイーブンでも不思議ではない。
3R、池田は最初から前に出て、壬生狼のパンチをかわし、右ローを執拗に当て、膝蹴りも絡める。壬生狼も右ローを返し、じわじわと池田の勢いを削る。中盤以降、両者接近戦でロー、パンチを振るい合う消耗戦に。お互い一歩も引かないまま終わる。記者採点はイーブン。合計29-30で池田。ジャッジも2者が池田を支持し、池田が判定勝ちで王座奪取を果たした。壬生狼は3連敗となってしまいベルトも失った。
初のタイトルベルトを巻いた池田は「これからはK-1の初代バンタム級チャンピオンを目指して頑張ります」と話し、バックステージでは「黒田斗真選手にリベンジしたいです」とも話した。
第9試合 セミファイナル バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
×松谷 桐(ALONZA ABLAZE/元NJKFフライ級王者)
○野田 蒼(月心会チーム侍/K-1甲子園2020 -55kg優勝)
判定0-3 (箱崎25-29/西村25-30/岡田25-30)
RISEを主戦場にしてきた松谷兄弟の兄・桐は、昨年9月からKrushに上がり豊田優輝と峯大樹に判定勝ちし3戦目。野田は19歳で昨年は晃貴と壬生狼に連敗。12月のKrushの試合は橋本実生の計量前のドクターストップにより不戦勝となっており、今回は昨年1年のうっ憤を晴らす試合に。
1R、松谷がサウスポーで構え前に出るが、椿原龍矢と同門の野田はステップでかわしつつ、時折飛び込んで右ストレートやアッパーを放つ。中盤、野田が右ミドルを返し続けると、終盤に右ストレートを連打。右ボディも絡めて散らすと、残り30秒、左アッパーと右ストレートの連打でダウンを奪う。松谷は立つが、すぐに野田は右ストレートでダウンを重ねる。残り数秒のため3ダウンは奪えず。
2R、回復した松谷は左テンカオ、ミドルが当たり出す。野田はステップで回る状態は変わらないもの自分の攻撃が減ってしまう。松谷に流れが傾いたが、攻撃のヒット数自体は伸びず、野田をひるませるほどにはならない。記者採点はイーブン。ジャッジも2者がイーブンで、1者が松谷につける。
3Rも同様に松谷が前に出る構図。お互いなかなか有効打が出ないが、中盤、松谷の左ミドルの直後、野田の右フックが炸裂し、松谷はまたもダウン。点差がさらに広がる。松谷は変わらず前に出るが反撃ならず、野田が大差の判定勝ちを果たした。
第8試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Krushバンタム級(53kg)王者)
×小倉尚也(スクランブル渋谷)
判定2-0 (岡田28-27/箱崎28-28/豊永28-27)
晃貴は昨年9月のK-1で金子晃大にKO負けして以来の試合。小倉は昨年8月のKrushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント一回戦で内田晶に判定負けして以来の試合。
1R、パンチとローの打ち合いが続く。終盤、小倉が右のカーフキックを当てた直後、前に出て来たところで晃貴の右フックがカウンターで当たり、小倉がダウンする。その後の晃貴のパンチでも小倉はフラつく。記者採点は10-8で晃貴。
2R、小倉はインターバルで持ち直し、積極的にパンチを振るうと、晃貴の左フックの直後に右フックを当ててダウンを奪い返す。晃貴のダメージは小さく、打ち合いでパンチを返すが、小倉のヒット数がやや上のまま終わる。記者採点は8-10で小倉。これでイーブンに。
3R、小倉が右カーフを絡めつつ、変わらず手数で上回る展開。だが晃貴は中盤から雄たけびを上げ、右フックの手数を上げじわじわ挽回する。終盤、お互い空振りは多いながらも、右のフックを振るい合って、激しい攻防のまま終わる。記者採点はイーブン。晃貴が手数で巻き返したが、小倉をフラつかせる攻撃は無かったためそう判断した。ジャッジは2者が晃貴を支持し、判定2-0で晃貴の勝利となった。
第7試合 スーパー・ウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
×山崎陽一(KIKUCHI GYM/元Bigbangスーパーウェルター級王者)※K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフから所属変更
○夜叉猿(力道場静岡)
判定0-3 (28-30/28-30/27-30)
※3R右ローキックで山崎に1ダウン
第6試合 女子フライ級(52kg) 3分3R(延長1R)
×真優(月心会チーム侍)
○鈴木万李弥(志村道場)
判定0-3 (29-30/29-30/29-30)
第5試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
×宮崎勇樹(FLYSKY GYM/MA日本フェザー級王者)
○石田龍大[りょうた](POWER OF DREAM/K-1甲子園2019 -60kg王者)
3R 1’53” KO (パンチ連打)
第4試合 女子ミニマム級(48kg) 3分3R(延長1R)
×真美(Team ImmortaL/ミネルヴァ・ライトフライ級(48.9kg)王者)
○美伶(WARRIOR OSAKA)
判定0-3 (27-30/26-30/26-30)
※1R左フックで真美に1ダウン
第3試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○立基(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
×秀樹(レンジャージム)
判定3-0 (30-28/30-28/30-28)
第2試合 女子アトム級(45kg) 3分3R(延長1R)
○MOE(若獅子会館)
×森川侑凜[ゆり](GRES 8Mile GYM)
4R 判定3-0 (10-9/10-9/10-9)
3R 判定1-1 (30-28/29-30/29-29)
第1試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
○藤田和希(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
×豊田優輝(B.W/K-1カレッジ2019 -60kg優勝)
2R 0’46” KO (右フック)
プレリミナリーファイト第2試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R
△北村夏輝(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
△宮川太陽(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
判定1-0 (30-29/30-30/30-30)
プレリミナリーファイト第1試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
○小松貴哉(K-1ジム五反田チームキングス)
×啓斗(team ALL-WIN)
判定3-0 (30-29/30-29/30-29)