K-1 6.25 代々木第二(一夜明け会見):KO勝ち防衛のKANA「武尊君、菅原美優ちゃんが負けた悔しさも全部エネルギーに変えた」。浴衣にベルトのパヤ―フォン「日本の大学でも勉強したい」
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K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~RING OF VENUS~ 6月26日 国立代々木競技場第二体育館大会から一夜明けた27日、勝利選手が記者会見した。そのレポートがK-1 JAPAN GROUPから届いている。(会見写真:(C)K-1)
K-1 6.25 代々木第二体育館(レポ):K-1初の女子大会メインでKANAがKO防衛し「K-1最高」。パヤーフォン、MIOと菅原美優を下し女子アトム級王者に。日本×世界は世界が勝ち越し
女子フライ級王者・KANA、K-1王者の強さを証明していく!「自分が現役である以上、K-1女子の先頭を走っていきたい」
メインイベントのK-1 WORLD GP女子フライ級タイトルマッチでスーリ・マンフレディに3RKO勝利を収め、王座防衛に成功したKANA。1Rに2度のダウンを奪い、最終3Rにハイキックを打ち込みKOを勝利を呼び込んだ。
「メインの自分の試合の前に(菅原)美優ちゃんが負けちゃって、入場する直前、隣で大号泣してたんですけど、自分はあえてその場から離れず美優ちゃんの声を聞いていようと思って」と、自身の試合前には同門の菅原美優がトーナメント決勝で敗れたが、むしろそれも力に変えたという。
メインの大役をKOという最高の形で締めくくったKANAは「ホッとしている」と現在の心境を明かしながら「次に何をしていけばいいのかなを考えています」と、気持ちはすでにスタートを切ったK-1女子の次のステップへ向けられていた。
「大会としては高いチケットを買って会場に来てくれることに値する試合が全てできたかと言われたら多分できてない。これがK-1女子のスタート、代々木第二体育館を女子の大会で超満員にできるくらい女子の大会をこれから盛り上げていく」と、今後のK-1女子の展望を語ったKANA。
「K-1チャンピオンとしてK-1の強さ、K-1チャンピオンの強さを世界で一番強いっていうのを証明したい」と、より一層力強さを増したKANAの活躍に注目だ。
◆KANA
「まず、昨日の大会のメインイベントでKOで最高の形で大会を締められたことを自分としてもホッとしています。本当にK-1で女子だけの大会を代々木第二体育館で開催できたことは、K-1の方が作ってくれた最高の舞台だと思うので感謝したいです。(一夜明けての心境)今までで一番プレッシャーがあった試合で、決めなきゃいけないところでしっかり決められたところは自分の成長にも繋がりましたし、昨日終わって今日、次に向かっていくというか。次に何をしていけばいいのかなっていうのを考えています。
(試合の反響は?)自分の試合に関してはたくさんのメッセージをいただいて反響が大きくて、自分としてはいいスタートを切れたのかなって思いますね。大会としては、プロとしてお客さんがお金を払って、チケットを買って興行に来てくれるというのはすごく重要なこと。高いチケットを買って会場に来てくれるのに値する試合が全てできたかって言われたら多分できてないと思いますし、これがK-1女子のスタートだと思っています。大会の会場を小さくするとかじゃなくて、代々木第二体育館を女子の大会で満員にできるくらい女子の大会をこれから盛り上げていくのが、これからのK-1女子の目標なのかと思います。
(相手のタフさについて)めちゃくちゃタフで初めて攻撃を効かされたんですよ、1Rで。1R終わってインターバルで戻った時に自分がダウン2回取ってることを忘れていて、自分がダウンとられたと思ってインターバルに入って、ダウンを取るにつれ、相手の攻撃力が増してきたんですよね。すごい攻撃力があって、最後まで死んでなくて、最後までめちゃくちゃ倒しにきてくれて、その結果こういう形で勝てたっていうのはありますね。
(得意技で倒そうとした?)トレーナーの大宮司さんと相手の分析をするにつれ、自分のできるスタイルの中でできる攻撃がオーバーハンドかハイキックだったのでそのカウンターの練習を毎日ずっとやるようにしていました。最後の確認でも、試合直前に右のオーバーハンドかハイキックで倒せると思うって言ったのがそのまま入っていけた感じですかね。(魔裟斗がハイキックを予告したが)予言されたなと思いました、すごいと思いました。最後ハイキックで終われたっていうのも自分の武器であるひとつで終わらせられたのも成長に繋がりましたし、自信にも繋がりましたし、本当に預言者・魔裟斗さんが現れました(笑)。
(入場の際に笑顔があったが)昨日それ考えてたんですけど、入場した時からあんまり記憶がなくて、自然のものだと思うんですけど。いつもリングに上がるとすっと無の状態に入るんですけど、会場に入った瞬間全然覚えていなくて。自分の試合も、自分で考えてあんまり動いていなくて、セコンドの声しか聞こえてなくてっていう感じでゾーンに入っていたというか集中していましたね。
(試合前に逆境にあったと思うが)大会6日前だったんですけど、東京ドームの空気を吸いに行こうと思って会場で実際生で見させてもらって、すごいエネルギーをもらったし、武尊くんはK-1で一番大きな存在で、負けてしまったっていうのもすごく自分ではショックを受けたというか、エネルギーを奪われたというか。それがあったからこそ全部力に変えられたのもありますし、メインの自分の試合の前に(菅原)美優ちゃんが負けちゃって、入場する直前、隣で大号泣してたんですけど、自分はあえてその場から離れず美優ちゃんの声を聞いていようと思って。それを力に変えて、全部エネルギーに変えて。K-1のプレッシャーっていうのを前日からかけられましたし、アップが終わった後ぐらいも気持ち悪かったんですけどそのおかげですごく集中できましたね。
(セコンドからの声がありながらKOを狙い続けた理由)何がなんでも、倒されてもいいからKO決着でこの大会を締めようっていうのは自分の中で100%決めていたので、どんな状況でも倒しにいこうっていう気持ちで戦いましたね。
(アニッサ・メクセンへの想い)自分が世界トーナメントの前にプーケットに練習に行った時にたまたまアニッサ・メクセンと練習したんですけど、スパーリングでボコボコにされたんです。(アニッサは)同じ階級ですし、こんなに強い奴がいるんだと思って、そこから最強っていうのをリアルに追求してますし、自分の階級で、同じ階級で自分より最強だと思える選手がいるというのは自分はまだまだ最強じゃないので、K-1チャンピオンとしてK-1の強さ、K-1チャンピオンの強さを世界で一番強いっていうのを証明したいです。
(ファンへメッセージ)K-1女子のスタートは昨日だと思うので、ここからK-1の舞台を目指してくる女子選手がどんどん増えてくると思うので、その先頭を切って、自分は現役である以上、先頭を走っていきたいと思うので応援よろしくお願いします」
女子アトム級王者パヤ―フォン、浴衣姿で一夜明け会見に登場「昨日はずっと腰にベルトを巻いていて、寝る時はベルトを抱きしめて寝ました(笑)」
初代K-1女子アトム級王座決定トーナメントに出場したパヤーフォン・アユタヤファイトジムは、一回戦でMIOを判定3-0で下して決勝に進出。松谷綺を破って勝ち上がってきたKrush女子アトム級王者の菅原美優と決勝で対峙すると、延長戦にもつれ込みながらも判定2-1で接戦をものにし、初代K-1女子アトム級のベルトを手に入れた。
一夜明けて、K-1のベルトと朝顔の柄が爽やかな浴衣姿で現われたパヤーフォン。「タイにベルトを持ち帰ることが出来ることになって、本当に自分としては誇りに思っています」と喜びの声を上げたが、「昨日はK-1ルールの中で蹴りを出せたところが良かったと思います」とムエタイで培った技術をK-1ルールの中で活かせたことが勝利の要因だったと語った。
試合後は祝勝会場までベルトを巻いていたというパヤーフォンだが、抱きしめながら寝ていたことも告白。まだあどけなさも残す弱冠19歳のK-1王者は、現在タイの国立大学に通う大学生でもある。
日本が好きで、浴衣を着ての会見登場も「私は日本が大好きなので、こうして日本の伝統の着物を着てまいりました」という理由だった。
今後は日本の大学への留学も計画しており、早ければ今年中にもその実現を目指している。日本にいれば渡航によるコンディションの調整を心配する必要もない。
「私としてはK-1のルールを完全に理解しました。その中で挑戦というよりも調整が出来てますので、今後さらにいい戦い方が出来ると思います」と、さらにK-1ルールに適応し、チャンピオンとして盤石の地位を築くことを思い描いているようだ。
◆パヤーフォン・アユタヤファイトジム
「こんにちは。パヤーフォン・アユタヤファイトジムです。今回、こうしてタイにベルトを持ち帰ることが出来ることになって、本当に自分としては誇りに思っていますし、凄く嬉しいです。(朝顔の浴衣で登場されたが、一夜明けてどんな心境?)私は日本が大好きなので、こうして日本の伝統の着物を着てまいりました。(ベルトを獲って、周りからどんな反響があった?)本当にみんな喜んでくれて、自分がこうして成功したことをみんな自分ことのように喜んでくれました。
(1日2試合やって、現在の体のダメージは?)多少ダメージは残っています。(トーナメントで戦った2選手に対してどんな感想がある?)印象としては二人とも強かったという印象です。(試合の中でムエタイの特にどういうところが活かせた?)昨日はK-1ルールの中で蹴りを出せたところが良かったと思います。
(今後、日本ではどういうふうに活躍していきたい?)今後も機会があればドンドン日本で試合をしていきたいと思っていますし、また日本で何かを学ぶチャンスがあればそれもやってみたいなと思っています。(いつぐらいまでこの王座を防衛したいと考えている?)出来る限り長い間、このベルトを守っていきたいと思っています。(そのために強化したいことは?)チャンピオンの座を防衛していくためにはさらに練習もハードにこなさないといけないと思っていますし、体ももっともっと強くしていきたいと思っています。(体重が増えてきたら、上の階級への転向は頭にある?)もし体重が増えたとしてもこの体重に戻すことは出来ますし、自分に合っていると思うので、この階級で出来るだけ長い間チャンピオンでいたいと思っています。
(昨日の試合後のコメントを出されてからウィラサクレックジムに帰るまで、ずっと腰にベルトを巻いていたがいつまで巻いてた?)ずっとベルトを巻いたまま祝勝会のレストランまで行きました。(寝る時は外した?)寝る時は抱きしめて寝ました(笑)。(ムエタイの選手がK-1ルールで戦うのは難しいと思うが、挑戦する理由は?)私としてはK-1のルールを完全に理解しました。その中で挑戦というよりも調整が出来てますので、今後さらにいい戦い方が出来ると思います。
(現在タイで大学生だと思うが、試合をやるにあたって頻繁に日本に来られるような学校の状況?)今はタイの国立大学に通っているんですけども、実は私は今後、日本の大学でも勉強したいと思っています。(留学という形で日本に在留するということ?)はい、そうです。(渡航の時間などを考えずに日本で試合が出来る?)タイからわざわざ試合のために渡航する時間がなくなることによって体のコンディションも良くなりますし、渡航による疲労もなくなると思います。
(来年の4月から?)本当は高校を卒業した時点で日本に来たいと思っていたので、もし今年中にでも出来るだけ早い段階で日本に来られたらいいなと思っています」
ジャシンタ・オースティン、☆SAHO☆との大激闘に勝利!「☆SAHO☆はタフでガツガツ来る相手。危険が伴う試合になると思っていた」
ジャシンタ・オースティンは日本vs世界・3対3に出場し、☆SAHO☆と壮絶な打ち合いを展開。パワフルな右ストレートでダウンを奪って判定で勝利した。
オースティンは「試合内容は想定通りで、危険が伴う試合だと思っていた」といい、☆SAHO☆について「タフで、ガツガツ来る選手だと思っていて、実際にその通りになった」とかなり警戒していたことを告白。
1Rにダウンを奪いながら、それ以降、☆SAHO☆が挽回すべく激しい打ち合いを仕掛けてきたことについても「彼女が勢いを取り戻してくるだろうと思っていて、実際にそうなったので想定外のことは何も起きなかった」と特に驚きはなく、想定通りに試合を進めたという。
試合後、☆SAHO☆が「再戦したい」と語ったと聞かされると「判定だったが、ダウンを奪っての判定勝利。だから再戦する理由は特にない」と一蹴。また、かつてスパーリングパートナーを務めたKANAが登場したメインイベントについては「会場でたくさんの応援を受けていたし、とても見応えのある試合だった」としながらも「試合の序盤を見て、KANAが勝つだろうと確信していた」と語った。
今後、K-1でKANAと対戦することがあるかと聞かれると「そういうことも起きるかもしれないが、近い将来ではないと思う」といい、やや消極的な姿勢を見せた。
K-1のフライ級戦線でKANAに迫る存在と見られた☆SAHO☆に勝利したことで、俄然、注目される存在となったオースティン。果たしてKANAとのフライ級タイトルマッチはあるのかどうか。今後の動向に注目していきたい。
エリヴァン・バルト、無敗の高梨knuckle美穂を撃破!「自分がこの階級で一番強いと思っている。それを証明するためにK-1で戦いたい」
日本vs世界・3対3の第2戦で高梨knuckle美穂に判定勝利を納めたエリヴァン・バルト。前蹴りと回転の速いパンチのコンビネーションで高梨の強打を封殺し、高梨にとってキャリア初の黒星を与え、自身のレベルの高さをK-1ファンに見せつけた。
バルトは自国のトルコはもちろん、日本のファンからもたくさんのメッセージが届いたとご機嫌な様子で「女性選手がこの競技でいかに重要かということを証明したできたと思います。私はチャンピオンであり自信を持って勝利しました」と、高梨戦を振り返った。
序盤からスタミナの消耗の激しい蹴りを主体にしながらも、最後までスタミナが切れることなく戦い抜いたが「試合が長ければ長いほど幸せ。もっと戦える時間がほしいぐらいです」と、そのスタミナの秘密は自身の好戦的なメンタルであると不気味に微笑む。
高梨を相手に自身の強さを証明したバルトは「もう一度参加したい」と継続参戦を表明。K-1女子ミニマム級に現れた強敵を食い止める日本人選手はいるのか?
山田真子、日本vs世界・3対3で日本人唯一の勝利も反省の弁「勝負には勝ったけど、自分には負けた。自分に何が足りないか分かった」
日本vs世界・3対3と銘打たれた対抗戦の先鋒として、フランスのマリーヌ・ビゲイとK-1女子アトム級のワンマッチを戦った山田真子は、マリーヌを捉えきれなかったものの優勢に3Rを戦い抜き、判定3-0で見事に勝利を飾った。
しかし、会見に現われた山田は「これからのK-1女子をみんなで作っていくにあたって、自分に何が足りないのかが凄く分かった試合だった。自分の課題っていうか目標にしていたことが出来なかったんで、自分には負けているのかなと思いました」と、試合の内容には納得していない様子。
今後、「自分でしっかり集中してやっていかないかんなと思いました」と、さらにトレーニングに集中し研鑽していくことを誓っていた。
試合前はこの試合で勝利し、同日に行なわれた初代K-1女子アトム級王座決定トーナメントの優勝者に挑戦するというプランを思い描いていた山田だったが、初代王者になったパヤーフォン・アユタヤファイトジムに関して、現在の自分ではまだ勝てる自信がないことを素直に告白。だが、「しっかり試合も見たし、穴は絶対あると思うんでチャレンジしたいっていうのは凄く思います」と、当面の目標に定めていくことを宣言していた。
真優、連敗脱出で更なる高みを目指す!「Krushのベルトを諦めたわけじゃない。K-1女子でも自分が必要な存在だと思われるように頑張っていく」
真優は2連敗からの浮上を狙ってベテランの芳美と対戦。前に出る芳美を得意のキックで突き放し、パンチのカウンターを浴びせて判定勝利を収めた。
真優は「K-1で初めて勝てたことがとにかく嬉しい」とホッとした表情を見せた。「前に出てくる選手に対して、ガーっと打ち合いに行くのがいつものスタイルだった。でも昨日はしっかり距離を取って、自分のパンチ、キックを当ててというのが出来た」とこれまでの試合の反省点をふまえて、自分の戦い方が出来たという。
特に終盤、蹴りで芳美の前進を止めたことに手応えを感じたという。「3ラウンド目に蹴りを出すのはきつくて、みんなパンチになるんですけど、そこで蹴りを出すのがお兄ちゃんの椿原龍矢。月心会チーム侍は蹴りが主体の選手が多いし、終盤に蹴りを使えたのはすごい嬉しかったですね」。
今後の目標は「Krushのベルトを諦めたわけではないんで。用意された相手に勝って行って、結果を出して。K-1女子でも自分が必要な存在だと思われるように頑張っていきたい」と語った。
最近は他団体からK-1 JAPAN GROUPに参戦してくる選手も増えた。そのことに関しては「自分はデビューして、最初からK-1 JAPAN GROUPで戦ってきた。憧れの武尊君が作り上げてきた舞台に一緒に立ちたいと思ってこの舞台を選んだし、そういう気持ちも見せていきたい。『K-1には真優がおるんやぞ』と周りに分からせたいと思ってます」と真優。
K-1 JAPAN GROUP育ちの意地とプライドで、まずはKrushのベルト獲りへ。ここから真優の快進撃が始まる。
鈴木万李弥、K-1 JAPAN GROUPで2連勝!目指すは“倒せる女子”「KANA選手を見て王者の風格を感じた。もっと自分を成長させたい」
第11試合=K-1女子フライ級の一戦で櫻井梨華子に判定勝利を納めた鈴木万李弥。序盤こそ櫻井独特のステップにペースを掴み切れなかった鈴木だったが、ラウンドを進めるごとに圧力をかけて櫻井を捉えると、強打を武器に盤石の勝利でK-1 GROUPで連勝となった。
一夜明けて「冷静に考えながらできた」と試合を振り返った鈴木。試合後も周囲の反応は非常に大きく「アドレナリンが出過ぎて3時ぐらいまで起きてました」と、未だ興奮冷め上がらぬといった様子。これまで1ヶ月に一度のハイペースで試合を続けたという鈴木は「リフレッシュしてまたチャンスがあれば戦いたい」としつつ、「今後の目標はまず自分を成長させていくこと、倒せる女子になっていくこと」と、更なる進化を目指すと語った。
MOE、ミニマム級転向初戦でMARIに勝利!「MARI選手といい勝負をした高梨knuckle美穂選手とはまたいつかやりたい」
第10試合はMOEvsMARIのK-1女子ミニマム級ワンマッチ。両者、譲らずに1-1の判定で延長戦にもつれ込む。延長戦の終盤にMOEはミドルキック、ハイキック、前蹴りと積極的に蹴りを放って試合終了。3-0で勝利を飾った。
これが2回目のK-1参戦となったMOEにとって、今回が嬉しい初勝利。また、階級をミニマム級に上げての初戦でもあり、「延長になってしまったんですけど、勝てて良かったなと思います」と喜びの声を上げた。階級を上げたことで体調も良くなり、延長戦になっても最後まで戦い抜けたことも勝因の一つのようだ。
今回勝ったMARIは昨年、高梨knuckle美穂と2度に亘って激戦を展開した実力者。そのMARIに勝ったことで、その先の目標も見えてくる。K-1女子ミニマム級にはまだベルトがないが、「ベルトを作ってもらえるような階級をしっかり自分たちで作っていかないといけないと思います」と、自身の階級の活性化を誓ったMOE。また、「MARI選手といい勝負をした高梨選手とはまたいつかやりたいと思っています」と、今大会でエリヴァン・バルトに敗れしまったものの、女子ミニマム級のエースとして認知され、MOEが約3年半前のKrushデビュー戦で敗れた高梨へのリベンジも口にしていた。
池内紀子、ARINAとの無敗対決に勝利してプロ戦績4戦4勝「もっともっと練習して、必ず倒して勝てる選手になって『女子も強いんだぞ』というところを見せたい」
無敗のホープ対決は延長にもつれこむ大接戦。延長で池内紀子が持ち前のスタミナと圧力でARINAに対して優勢に試合を進めて、判定で勝利した。これで池内はデビュー以来無傷の4連勝。
ただ、池内は「勝ったのは嬉しいですけど、悔しい気持ちが大きいです。練習でダメだったところが試合に出てしまった」という。それでも接戦をモノに出来たのは「スタミナで勝ったのかな」と分析。目下の課題は「倒して勝つこと」。「何度も『倒して勝つ』って言ってるのに、なかなか出来なくて。もっともっと練習して、必ず倒して勝てる選手になって『女子も強いんだぞ』っていうところを見せたい」。
POWER OF DREAM(以下、POD)といえば、武居由樹、江川優生らチャンピオンを輩出してきたが「理想のスタイル」を聞かれて、池内は「先輩方の、一人一人のいいところを吸収して、それが上手くバランス良く取れるような選手になっていきたいです」と語った。
昨夜対戦したARINAと「ライバル関係になるのではないか」と聞かされると、池内は戸惑った表情を浮かべて「自分はもっともっと上を目指していきたい」という。
デビューから4連勝を収めた成長株は「倒せる選手」になるべく、今後もPODで切磋琢磨していく。
奥脇奈々、森川侑凛との打ち合いを制してK-1デビュー戦を勝利で飾る!「K-1女子は選手層も厚い。強い選手と戦って上を目指していきたい」
第8試合のK-1女子アトム級で森川侑凜に判定勝利を納めた奥脇奈々。K-1初参戦を勝利で飾った奥脇はホッとした表情を浮かべつつ、周囲からは「内容が酷かったので『全然ダメ』って会った瞬間にダメ出しされました」と苦笑い。
「1R、2Rは結構蹴れて自分のペースに持って行けたんですけど、久々の3分3Rをやって少し自分がばててしまった」とスタミナ不足が反省点と振り返った。今後もK-1 GROUPへの継続参戦を表明し「強い選手と戦って上を目指していきたい」と、再び大舞台へ登場するべくさらなる活躍を誓った。
ケイト・ウィラサクレック、多彩なテクニックでKAIを完封「倒せる場面は何度もあった。もっと観ている人が楽しいと思えるような試合がしたい」
第4試合では極真空手出身でM-1 JAPAN女子ライトフライ級王者のケイトが、K-1 JAPAN GROUP初勝利を目指すKAIと対戦。166cmと長身のケイトは、1Rから自分の距離を保って打撃をヒットする。ケイトは多彩な打撃で主導権を譲らず、判定3-0で、ケイトが勝利をつかんだ。
プロ4勝目を上げたケイトだが、「倒せる場面が何回もあったのに。一回は倒して会場をもっと盛り上げたかった」と悔しさをにじませる。具体的には「ジャブがよく入ったので、それに頼っちゃって、もっと蹴りをうまく使えるようになりたい」と反省点を上げた。
また、メインのKANAがKO勝利を飾ったタイトルマッチの感想を問われると、「最後にバチッと決めて、会場をすっごい盛り上げてたんで、さすがだなって思いました」と称賛し、今後については「もっと観ている人が楽しいと思えるような試合がしたいなって思ってます」と、さらなる成長を誓った。
真美、K-1初の女子大会で見事なKO勝利を見せた!「昨日の大会初のKO勝利ができて、いい火付け役になれたと思う」
第3試合ではアグレッシヴなファイトスタイルの現NJKFミネルヴァ・ライトフライ級王者の真美が、長い手足からの蹴りを武器とする元NJKFミネルヴァアトム級王者のC-ZUKAと対戦。真美は1Rから前に出てパンチを浴びせ、C-ZUKAを削っていく。そして3R、真美は右ストレートでダウンを奪い、最後は連打をまとめて圧巻のKO勝利を収めた。
会心の勝利となった真美は、「昨日の大会初のKO勝利ができて、いい火付け役になれたのかなって、すごく思います」と喜びをあらわす。KOの要因としては「カーフが効いたのもあったんで、上が空いたのかなって」と分析。 そして、今後については「K-1の女子大会っていうのも、またやっていただけたらなと思いますし、これからもこういう大会に呼んでいただきたい」と、声を弾ませながらアピールした。
Yuka☆、直前の対戦相手変更もフルマークの判定勝利「もっと派手に倒せるような試合ができるように、K-1女子を盛り上げていきたい」
第2試合では3児の母として37歳でプロデビューしたYuka☆が、美伶に代わり緊急出場した上野hippo宣子と対戦。1Rから積極的に前に出る上野に対し、Yuka☆は技術で対抗。的確にパンチ、ローキックを決めていく。ダウンまでには至らなかったものの、判定3-0のフルマークでYuka☆が勝利を収めた。
昨年2月のK-1東京体育館大会では高梨knuckle美穂と熱戦を繰り広げているYuka☆は、昨日の試合について「倒せると思った部分があったり、もらってるところもあったので、そこをしっかり訂正して次につなげたい」と、反省点を挙げながらコメント。
今後の目標については「自分のミニマム級の階級のベルトを作っていただいて、しっかりそこに向かって戦っていきたい」と、新設王座の創設をアピールした。
RAN、記念すべきK-1初の女子大会・第1試合で勝利「KANAさんみたいにKOできる選手だと思われたい。もっともっと練習に励んでがんばっていく」
第1試合では回転力のあるパンチが持ち味のRANが、月心会のファイターであるTOODY NAOMIと対戦。NAOMIは前日計量で契約体重を50グラムオーバー。これによりNAOMIは減点1、グローブハンデとしてRANの6オンスに対しNAOMIは8オンスになった上で試合を実施。
上背で8cm勝るRANはパンチを主体に攻め、1R終了間際には左フックをクリーンヒット。以降もNAOMIを寄せ付けず、試合を終始、パンチで優位に進めて判定で勝利をつかんだ。
大差の判定勝利を収めたRANだが、「作戦とかいろいろ練ってたんで、それが全然出せなくて、けっこう落ち込んでます。トップバッターを任せていただいたのに、いい流れを
作れなかった」と反省の弁。
メインでは同じフライ級のタイトルマッチが行なわれたが、RANは「期待を裏切らずにKOで勝つのがすごい。KANAさんみたいにKOできる選手って、みんなに思われたいので、もっともっと練習励んでがんばっていきたい」と、さらなる躍進を誓った。