THE MATCH 6.19 東京ドーム:那須川天心、武尊戦から一夜明け会見「他の試合を見て、ダウンでも取らないと10-10にされるなって」。RISE勢の勝ち越しには「どっちが強かったとかではない」
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THE MATCH 2022 6月19日 東京ドーム大会の一夜明け記者会見が20日、東京で行われ、メインイベントで武尊に勝利した那須川天心をはじめとした勝利選手16人が出席した。
THE MATCH 6.19 東京ドーム(レポ:メイン):世紀の一戦は那須川天心の完勝。1R左フックでダウン奪い判定勝ち「武尊選手がいたからこれだけ強くなれた」
天心は1R終盤に左フックで武尊からダウンを奪い、2R以降も反撃を封じ3R判定勝ち。世紀の一戦を完勝と言っていい内容で制した。リング上のマイク、試合直後の共同インタビューでもある程度天心はコメントしたため、会見ではそれ以外の質問が中心に。開始直前にアクビをかみ殺した天心は「初めて一睡もできなかったですね。いつも寝るんですけど、この興奮を冷めたくないというのがあって、僕の中ではまだ6月19日です」と、余韻を味わっている様子だった。
RISE対K-1は6勝5敗でRISEの勝ち越しに終わったことについては「どっちが強かったとかではなく、みんな選手が頑張って。応援している人がRISE派、K-1派とかいたと思うんですけど、そうでないものが生まれたと思うんですよ。僕を応援している人でも武尊選手のことを応援したくなったとか、RISEしか見てなかった人もK-1を見たくなったとか(という声)もあったんで。結果としてRISEが勝ち越したんですけど、そこまで関係ないと思います」と話し、戦ってくれたK-1側にも敬意を表した。
東京ドームでの待機時間も試合を見ていたといい「YA-MANとアッシー(=芦澤竜誠)は面白かったです。2人ともファイターだなと思いましたし、ああいう試合があるからこそ会場の熱気も増しましたし、見ててワクワクするような試合でした」とのこと。ジャッジの傾向については「結構気になりましたね。自分の試合でもびっくりしました。2Rに相手に(9-10で1人)入っていたから、えっ?と思って。全体的に色んな気を使ってるんだなと。お伺いを立てられないように。10-9だと思うんだけどなって思うところが10-10のイーブンが多かったから、これはダウンでも取らないと10-10にされるなってのが見ててありましたね」と話しており、1Rに奪ったダウンも、明確に差をつけることを意識した戦いの産物のようにも思えた。
大会では天心が過去2度戦った志朗とK-1の玖村将史が対戦し、玖村が2Rに右フックでダウンを奪って判定勝ち。一夜明け会見で玖村は「那須川天心選手がボクシングに行ってしまうんですけど いい結果を出してキックに戻ってきて欲しいです。その時はK-1代表として僕が武尊選手の敵を取りたいと思いました」と発言した。天心にキックに戻る可能性を尋ねると「ほぼ無いんじゃないでしょうかね。生半可な気持ちで転向することもないんで。時代の流れで両方できるようになるのかもわからないですし、だからといって両方やるとか考えていないですし、ボクシングに集中したいです」と回答。とはいえ玖村の挑発自体に関しては「名前を出されるうれしいです。実力のある選手なので、K-1を引っ張ってほしいです」と評価した。
なお、今朝の日刊スポーツ東京版では、昨日の試合を1面で報じつつも、見出しは「天心帝拳入りへ」という文字が最も大きく、「ボクシングに転向する那須川は名門・帝拳ジムでデビューすることが有力となった」と伝えられ、早くもボクシング転向後の話題に軸が移りつつある。天心は「ボクシングの件は今言えることはないです」と回答を拒否。ただしボクシング転向後も、入場曲の矢沢永吉「止まらないHa~Ha」は変えないつもりだといい「昔から見ている人も盛り上がるじゃないですか」と話した。
会見冒頭にはABEMA PPVの視聴者数が50万人を超えたことも発表された。前日計量同様、大会実行委員を代表してRIZINの榊原信行CEOが登場し「格闘技が一つになれば、これだけ多くの人の心を鷲づかみにできたということをうれしく思います。2002年のDynamite!を国立競技場でやった時の記憶が呼び覚まされるんですけど、あの日よりも熱があったかもしれません。格闘技界は時には連携して、他のジャンルのエンターテインメントに挑んでいく必要があると思います。自信をもってサッカーよりも野球よりもどんなメジャーなスポーツよりも勝負できると世界では証明されています。PPVの記録を持っているのは全て格闘技です。期せずしてフジテレビさんの放送中止により、PPVの視聴者数が伸びたことで、新しいビジネススキームが誕生しました。ビジネスシーンで歴史が動いた一日だったと思います」と興奮気味にコメントした。RIZINでも独自の定額動画配信サービス「RIZIN STREAM PASS」を17日にスタートしたばかりのため、ABEMA PPVの大成功は励みになった様子だ。ただし各所で上がっている違法動画に対しては「泥棒ですから、法的にアクションしますし、既に起こしています」と、強い口調で警告した。
なお、こういった違法動画対策も含めてか、天心と武尊の一戦のみ、20日午後9時から急遽ABEMAにて無料配信されることが決定。配信ページはこちら。無料での見逃し配信やアーカイブ化は行われず、ABEMAプレミアム会員のみ26日(日)23時59分まで見逃し視聴ができる。