K-1 6.17 さいたまスーパーアリーナ:KREST勢公開練習 卜部功也「王者としてどういうパフォーマンスを出せるか」、山崎秀晃「パワーアップして帰ってきた姿を見せないと」、西京春馬「小澤海斗選手は何回やっても同じ」
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K-1 WORLD GP 6月17日(日)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ大会に出場する卜部功也、山崎秀晃、西京春馬の3選手が5月24日、神奈川・K-1ジム相模大野KRESTにて公開練習を行った。(記事提供:K-1 JAPAN GROUP ※写真 (C)M-1 Sports Media)
K-1ライト級王者 卜部功也、洗練されたトレーニングで更なる強さを見せる!
「僕がやることは変わらない。チャンピオンとしてどんなパフォーマンスを見せられるかに集中している」
「K’FESTA.1」3.21さいたま大会でウェイ・ルイを破り、第2代K-1ライト級王座に就いた卜部功也。チャンピオンとしての初陣を前に「いつも通り、いい練習が出来ていて、気持ちも引き締めてやっています」と語る。
ウェイ・ルイ戦後は一カ月ほど休養を取り、しっかりと身体を休めてからジムワークやスパーリングを再開。「トレーナーにもレベルが上がったと評価していただいてるので、ウェイ・ルイ戦に向けてやってきたことも身になっているし、活きていると思います」とウェイ・ルイ戦からプラスアルファのレベルアップに手応えを感じている。
公開練習ではハンドミットを使ったパンチのミット打ちを披露し「今日は練習がハードだったので、公開練習を軽めにやろうかなと思いました。今は昔ほど量はやらずに、少しずつ練習のやり方も工夫しています。無駄なものを抜いて引き算の練習になってきました。今まで無駄なこともやっていたかもしれないけど、それでも感じるものはあったし、色々な経験を積んで今の練習スタイルになっているかなと思います」と量より質のトレーニングに変わってきたことを明かした。
対戦相手のブラックドラゴンはタイに活動の拠点を置くアメリカ人ファイター。筋骨隆々の身体にモヒカンという特徴的なビジュアルが目に付くファイターだが、功也曰く「練習動画を見ているとコンビネーション中心にやっている選手」。さらに「ムエタイルールで試合をしている選手ですが、ムエタイルールではあの選手の持ち味は発揮できない。ああいう選手は首相撲があると爆発力が生かされないし、逆にいうとK-1ルールではハマるタイプなので、そこに気をつけてやろうと思います」と冷静にブラックドラゴンの強さを分析している。
そのうえで「僕がやることは変わらない。綺麗に勝ちたい気持ちもあるし、ぐちゃぐちゃになってもいいから勝ちは譲りたくない。何が何でも勝ちたい気持ちもありますね」と勝利への執念を語る功也。
同大会ではライト級で過去に敗れているゴンナパー・ウィラサクレックと安保瑠輝也の一戦も組まれているが「(階級のこと)全体で見たら意識はしているけど、今は一つのことに集中しています。もしその選手たちと試合が決まれば僕はやるだけです」と必要以上に意識はしていない。むしろ「K-1チャンピオンになって最初の試合で、自分がどういうパフォーマンスを出せるかに集中しています。ここで落とすわけにはいかないですし、しっかり勝ちたいと思います」といかに自分を高められるかが重要だと語った。功也がK-1王者として卓越したテクニックと盤石の強さを見せつけるか?
山崎秀晃、帰ってきた黄金の拳がチャンピオンへの道を突き進む!
「パワーアップして帰ってきた姿を見せないと復帰する意味がない」
膝の負傷による長期欠場を経て、約1年2カ月ぶりの復帰を果たす山崎。復帰戦へ向けて「コンディションはかなりいい感じです。精神状態も安定して練習内容も充実しています。今回はいつもより早めに3カ月前から追い込みの練習を始めて、スムーズに1カ月前の本格的な追い込み練習に入りました。試合には問題ないようにしっかり練習できています」と復帰戦へ向けて入念な準備を続けている。
怪我でジムワークから離れていた期間もフィジカルトレーニングを継続し、山崎は「筋量そのものは怪我する前よりも増えている」。公開練習でのミット打ちでは威力はもちろんスピードも感じさせるパンチを繰り出し「パンチ一つをとっても体重の乗り方が変わりました。またサーキットトレーニングも続けていてスピードや動きも変わっていると思います。それはスパーリングでも証明出来ていると思うので、試合で8オンスのグローブで相手を叩くのが楽しみですね」と実戦を待ちきれないようだ。
対戦相手の中澤純はかつて山崎も巻いていたKrushスーパー・ライト級のベルトを保持。山崎が負傷欠場していた間に頭角を現してきたファイターだ。中澤は事前のインタビューで「山崎選手は強かったけど、もう時代は動いている」という言葉を残しているが、山崎は「口でナンボ言っても仕方ない。自分は結果で見せます。GOLDEN FIST(※黄金の拳。山崎のキャッチフレーズ)を炸裂させます」と静かに闘志を燃やした。
「(中澤の印象は?)パンチが硬くてインファイターという感じですね。僕はインファイトとアウトファイトを使い分けつつ、寒いと言われるような試合をするつもりです。今までそんな試合をしてきたつもりはないし、会場が沸くような試合をしたいです。それに尽きますね。
ただ復帰するだけではなくてパワーアップして帰ってきた姿を見せないと、復帰する意味がないし、K-1で復帰戦をやる必要もない。そういった期待も込めてK-1での復帰戦を用意してもらえたと思うので、その期待に応えたいと思います。応援してくれるみなさんや仲間もいるので、GOLDEN FISTを炸裂させます。(中澤のコメントについて)口でナンボ言っても仕方ないんで、自分は結果で見せるしかないですね」
西京春馬、公開練習で攻撃力アップをアピール!
「僕はK-1のベルトを目指して格闘技の世界に入った。意地でもベルトをもぎ取ります」
昨年から本格的にK-1参戦を果たし、いよいよ第2代フェザー級王座決定トーナメントに挑む西京。「試合まで一カ月を切って疲れが溜まっていますけど、すごく集中していい練習が出来ています」と決戦に向けて順調に仕上がっている。 今回は西京にとってプロとして初のワンデートーナメントで「トーナメント用にいつもよりも追い込み期間を長めにとって練習しています」。さらにフィジカルトレーニングもトーナメントに向けたメニューに変えて「今は疲れていても動きにキレがあるし、確実にパワーもついてきました」と続ける。
その言葉通り、公開練習のミット打ちでは持ち前のスピードだけでなくパワフルさを感じさせるミドルキックを連発。「フィジカルトレーニングを始めた当初はスピードが落ちたかなと思ったのですが、今はスピードとパワーがいい感じにマッチしてきました。試合になってみないと実際にどうかは分からないですけど、個人的には最高の状態だなと思います」と自信をのぞかせた。
西京の一回戦の相手は中国・武林風の推薦選手として参戦する朝久裕貴だ。オーソドックス(右構え)とサウスポー(左構え)を自由に使いこなす独特のファイトスタイルが特徴的な選手だが、西京は「僕はあまり対戦相手の試合映像を見ないんすけど、タフで根性があるというイメージくらいですね。先のことを考える余裕はないですけど、相手よりもトーナメントの一回戦なので確実に倒しに行こうと思います」とトーナメントを見据えた勝ち方を目指している。
またトーナメントの勝ち上がりについて聞くと「準決勝は外国人選手(シルビュー・ヴィテズ)、決勝戦は直感で小澤海斗選手が上がってくると思います」と西京。もし決勝で小澤戦が実現すれば、3度目の対戦(※過去2回は西京が勝利)となるが「何回やっても同じだと思います」と返り討ちするつもりだ。
現在Krushフェザー級のベルトを巻いている西京だがK-1のベルトは特別なもの。「僕はK-1のベルトを目指してこの世界に入りました。ある意味、K-1のベルトは最終目標でもあるので、ベルトを獲ってからスタートになるのか、そこがゴールになるのか分かりません。そのくらい今回のトーナメントにはかけているし、格闘技をやっている以上、K-1チャンピオンにならないといけないと思っています」とK-1王座への想いを語った。
「周りの人の期待を裏切りたくないし、口だけの男にならずに有言実行したい。試合当日に最高の状態で3試合戦い抜いて意地でもベルトをもぎ取ります」。西京は過酷なワンデートーナメントを勝ち抜いて、K-1フェザー級の頂点に立つことが出来るか?
対戦カード
K-1 WORLD GP 第2代フェザー級(-57.5kg)王座決定トーナメント
一回戦(1) 3分3R(延長1R)
小澤海斗(K-1 GYM EBISU FREE HAWK/元Krushフェザー級王者)※K-1ジムEBISUからジム表記変更
ホルヘ・バレラ [Jorge Varela](スペイン/ジーザス・カベロ・チーム/WKL世界フェザー級王者、ISKA K-1ルール欧州フェザー級王者)
一回戦(2) 3分3R(延長1R)
村越優汰(湘南格闘クラブ/元RISEバンタム級(-55kg)王者)
エリアス・マムーディ(フランス/マムーディジム/WPMF世界フェザー級王者)
一回戦(3) 3分3R(延長1R)
芦澤竜誠(K-1ジム総本部チームペガサス/元INNOVATIONフェザー級王者)
シルビュー・ヴィデズ [Silviu Vitez](ルーマニア/ヴードゥー・ジム・マドリッド)
一回戦(4) 3分3R(延長1R)
西京春馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/Krushフェザー級王者)
朝久裕貴(朝久道場/武林風WLF -60kg級王者)
リザーブファイト 3分3R(延長1R)
大滝裕太(ネクサスジム)
江川優生(POWER OF DREAM)
準決勝(1) 3分3R(延長1R) 一回戦(1)勝者 vs. 一回戦(2)勝者
準決勝(2) 3分3R(延長1R) 一回戦(1)勝者 vs. 一回戦(2)勝者
決勝 3分3R(延長1R)
スーパーファイト
スーパー・ライト級(-65kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
野杁正明(K-1 GYM EBISU FREE HAWK/王者)※K-1ジムEBISUからジム表記変更
ヴィンセント・フォシアーニ [Vincent Foschiani](ドイツ/ムエタイジム・メンデス/ISKA K-1ルール欧州ライトウェルター級(-65kg)王者)
ライト級(-62.5kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
卜部功也(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/王者)
ブラックドラゴン [Arthur Sorsor](米国/ブラックドラゴン/タイガームエタイ)
ライト級(-62.5kg) 3分3R(延長1R)
ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックス/Krushライト級(-62.5kg)王者、WPMF世界スーパーライト級王者)
安保瑠輝也(team ALL-WIN)※瑠輝也 改め。TRY HARD GYMから所属変更
スーパー・ライト級(-65kg) 3分3R(延長1R)
山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Krushスーパー・ライト級&ライト級(-62.5kg)王者)
中澤 純(TEAM Aimhigh/Krushスーパー・ライト級王者)
ウェルター級(-67.5kg) 3分3R(延長1R)
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/K-1ジム五反田チームキングス)
メルシック・バダザリアン(アルメニア/ムエタイ・アメリカジム)
ウェルター級(-67.5kg) 3分3R(延長1R)
城戸康裕(谷山ジム/元Krushスーパー・ウェルター級(-70kh)王者)
マサロ・グランダー(オランダ/マイクスジム)
-90kg契約 3分3R(延長1R)
上原 誠(士魂村上塾/元RISEヘビー級&ライトヘビー級(-90kg)王者)
加藤久輝(ALIVE/元HEAT総合ミドル級(-83.9kg)王者、空道全日本体力別4連覇)
プレリミナリーファイト
フェザー級(-57.5kg) 3分3R
伊澤波人(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
伊藤健人(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
スーパー・ライト級(-65kg) 3分3R
鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス)
近藤魁成(大成会館/K-1甲子園’17 -65kg優勝)
ウェルター級(-67.5kg) 3分3R
渡邊俊樹(優弥道場)
海斗(ポゴナ・クラブジム)
スーパー・フェザー級(-60kg) 3分3R
横山朋哉(リーブルロア)
久保一馬(FIGHT CLUB 428)
概要
大会名 K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~第2代フェザー級王座決定トーナメント~
会場 さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ
日程 2018年6月17日(日) 開場・13:00 プレリミナリーファイト開始・未定 本戦開始・15:00
中継 AbemaTV(生中継)、GAORA(6月28日(木)18:00~22:30)
チケット料金 アリーナSRS席 50,000円 アリーナRS席 30,000円 アリーナS席 12,000円 スタンドS席 12,000円 アリーナA席 8,000円 アリーナB席 6,000円※当日券は各500円アップ ※小学生からチケットが必要
チケット発売 チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット、ディスクガレージ、後楽園ホール5F事務所、フィットネスショップ水道橋店、K-1.SHOP グッドルーザー(電話予約)03-6450-5470 K-1ジム各店補
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