シュートボクシング 12.26 後楽園ホール:村田聖明×イモト・ボルケーノ、伏見和之×佐藤執斗2 直前インタビュー
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SHOOT BOXING 2021 Champion Carnival(12月26日(日) 後楽園ホール)のSB日本スーパーライト級(65kg)王座決定戦・村田聖明(シーザージム/1位、元SB日本スーパーフェザー級王者)vs. イモト・ボルケーノ(グラップリングシュートボクサーズ/2位)、SB日本バンタム級(52.5kg)王座決定戦・伏見和之(RIKI GYM/2位、元SB日本スーパーバンタム級王者)vs. 佐藤執斗(グラップリングシュートボクサーズ/3位)の4選手のインタビューがSB協会から届いた。
二階級制覇狙う村田聖明「もっと強い選手と試合していきたい」
――今回、SB日本スーパーライト級王座決定戦が決まりました。
村田「初のタイトルマッチ(SB日本スーパーフェザー級王座決定戦)が2017年で、あれからだいぶ期間が経ちましたが、あの時の気持ちを思い出してさらに気合いが入りました。確実にベルトを獲って二階級制覇したいと思います。これまでにも強い選手とやらせていただいて勝ってはきましたが、やはりベルトが懸かっているとモチベーションも高いです」
――村田選手は2019年9月に町田光選手とのライト級(62.5kg契約)での一戦で敗れて以降、徐々に体重を上げて今はいつの間にかスーパーライト級(65.0kg)での試合に落ち着きました。坂本優起選手は一気にヘビー級に上げて、笠原兄弟、山田兄弟も次から次に階級を上げてどんどん上の階級に渋滞している状況になっていますが、シーザージムでは一体何が起こっているのですか(笑)。
村田「坂本さんはどうかはわかりませんが(苦笑」、みんな週1でフィジカルトレーニングで追い込んでいて、身体が大きくなっているのかなと思います」
――フィジカルを強化してパワーの面で違いも感じますか?
村田「そうですね。僕に関してはまだスーパーライト級の身体ではなかったので、週1のフィジカルトレーニングだけでなく、トレーナーに組んでいただいたメニューを自分一人でもやっていたら徐々にパワーが付いているのを感じていて、前回の9月大会でMA日本キックチャンピオンの力也選手にいい勝ち方ができたので成果も出てきています」
――スピード面に関してはどうですか?
村田「スピードは僕はあまりあるとは思えないのですが、後輩の友希、彪太朗、虎矢太といった軽量級の選手とマススパーをしていくなかで、そのスピードに慣れ、スピードがある選手が相手でも対応できているのかなと思います」
――今回の相手、イモト選手についてはどういう印象がありますか?
村田「あまり意識してなかった選手でしたが、弟の義光が今年2月にやられて、僕と戦っているモハン・ドラゴン選手にも勝っているので、勢いに乗っている選手なのかなと。身長が高くてリーチも長く、僕は得意なタイプではありませんが、イモト選手は戦績は普通でそんなに知名度のある選手ではないので差を見せて勝たないといけないと思います」
――兄弟が倒された時はどういう心境だったのでしょう。
村田「義光は6連勝していたのであそこで負けてもったいなと思いました。多少は悔しかったのですが、僕は僕、弟は弟なので、特にムカついたりはせす気にしていません(笑)。弟は弟なりに頑張ってリベンジしてもらいたかったのですが、自分に出番が回ってきたので、しっかり兄の意地を見せて勝ちたいと思います」
――「お兄ちゃんが仇を取ってやる!」というような会話はありました?
村田「ありません(笑)。そういうのは絶対に弟も嫌がると思います。兄弟ではありますが、全くそういう関係のない一選手としてお互いに考えています。シーザー会長からも特に言われていませんし、ただ『ベルトが懸かっているので油断せずにやれよ』とは言われました」
――兄としての立場もあるかと思いますが、義光選手からイモト戦に関して何かアドバイスや注意点を聞いたりもなく?
村田「弟は右ストレートをもらってダウンしていて『まっすぐ伸びてくるよ』といったことぐらいしか聞いていません。僕からは特に聞いたことはなく、自分で考えて戦おうと思います」
――今回ベルトを獲って来年はどういう1年にしたいですか?
村田「以前にスーパーフェザー級のベルトを獲った時は他団体の強い選手とやりたいと思っていたのですが、ベルトがないとそういう発言権もないですし、資格もありません。確実にここで獲って、もっと強い選手と試合できるようにしたいと思います」
――村田選手は32戦のキャリアがあり、全てがシュートボクシング(以下SB)のリングのみですが、SBのリングにこだわりがあるのですか?
村田「上から言われれば全然、他団体でも試合をしますが、僕はSBの競技が好きでやっているので他団体のリングに出たいという気持ちはありません。SBと交流のある団体に僕が出て、少しでもSBのためになるのであれば出ますが、目立ちたい、有名になりたいとか自分のためだけで出たいとは思いません」
――SB愛を感じますね。今回、タイトルマッチが5カード並びますが、ご自身の試合ではどういうところを見てもらいたいですか。
村田「パワーも付いてきたので倒せる自信もあります。イモト選手は打ち合うタイプの選手ではありませんが、面白くて盛り上がる試合をしたいと思います」
イモト、同門・佐藤執斗との戴冠を狙う「GSBの存在感を出していきたい」
――今回キャリア初のタイトルマッチが決まりました。このお話を聞いた時はどういう心境でした?
イモト「タイトルを目指して今まで頑張ってきたので“いよいよ来たか”という心境でした」
――2017年にプロデビューして今まで16戦のキャリアがあります。ここまで辿り着くのはご自身にとって長かったですか?
イモト「色々とあったので長かったですね……。5連敗した時は色んな方から『もう自分の中で決めているんだったら辞めてもいいよ』と優しく声を掛けて逃げ道を作っていただいたり、『強いんだから辞めないでよ』と言われたり、そういう声をプラスに捉えてここまで来ることができたのでそういう人たちに恩返ししたい気持ちでいます」
――また頑張ろうと思えた一番大きな要因はどういうことがありました?
イモト「坪井代表によく声を掛けていただいたことで引退を踏み止まれましたし、連敗中にたまたま会場に観に来ていた方から『試合、お疲れ様! 次の試合はいつですか?』と声を掛けられ、僕の試合でも次の試合を楽しみにしている方がいると思ったらまた頑張ろうと思えました」
――いいお話ですね。今回対戦する村田聖明選手はライト級からスーパーライト級に階級を上げてきましたが、対戦相手として意識をしたことはありましたか?
イモト「ライト級の時はあまり意識したことはありませんでした。今回、階級を上げてきてフィジカル面で当たり負けしないのかな? と思ったのですが、ライト級は減量が厳しかったと聞いたことがあったのでスーパーライト級は適正階級なのかなとも思いました」
――村田選手はシーザ武志会長の息子さんということでやり辛さはないですか?
イモト「実際はそういうことはないのですが、僕の中では判定までいくと負けると自分に言い聞かせて、倒さないと勝てないという気持ちでいます。シュートボクシングはちゃんとポイントを取れる制度もあるのでそこも意識して戦いたいと思います」
――選手としてはどういう印象がありますか?
イモト「長い距離でパンチを打ってくる選手で、自分もジャブを出して戦うタイプなので村田選手の戦い方を参考にしていました。そういう部分で昔から見ていた選手なので、苦手意識はありません。村田選手は打たれても前に出てくるタイプで、前に出てきてくれた方がパンチを当てやすいので、今回もどんどん出てきてほしいですね」
――練習ではどういうことを強化されていますか。
イモト「対策練習の内容については言えないのですが。前回の試合から5カ月空いたので基礎的なジャブからやり直してきました。今は色んな選手とも練習をやらせてもらっていて、昔よりもスキルが上がっているのを感じます。フィジカル面でも上がっているので、気劣りすることはないと思います」
――イモト選手は今年2月に村田選手の弟、義光選手からダウンを取って判定勝ちしていますが、そのことで有利に感じる部分はありますか。
イモト「そこは特に思ったことはありません。村田選手は兄弟でスタイルも違いますし、オーソドックスとサウスポーと構えも違います。シーザージムではタイ人トレーナーが教えいることもあって、義光選手は首相撲が上手だなとは感じた部分があり、タイトルマッチ前にその部分を確かめられたことは良かったと思います」
――前戦となった7月の『SHOOTBOXING 2021 YOUNG CAESER CUP CENTRAL #27 “DEAD or ALIVE”TKO COVID 19』では、格上のモハン・ドラゴン選手に判定勝ちすることができました。その試合を振り返っていただけますか。
イモト「自分の階級ではやはりパワーはトップクラスの選手だったと思います。練習では80~90kgの選手とやってフルスイングしてもらって対策していたのですが、それ以上の威力のあるパンチを振られたので結構ビックリしました」
――勝因は何でしたか。
イモト「自分の土俵であるSBルールでやらせてもらった部分もあると思いますし、自分はカウンターを取れるので大振りの選手の対してやりやすかったというのもあります」
――勝利して得たものは何かあります?
イモト「自分が子供の頃から見ていた選手で、そういう選手に勝てたことが大きかったので自信になりました。タイトルマッチの前にビッグネームの選手とやれたことは自分の中でいい経験値になっていますし、あれ以上のパンチで打ってくる選手はなかなかいません。村田選手はモハン選手以上のパンチを打ってくるイメージでいるので、本番ではビックリすることはないと思います。ちなみにモハン選手は朝倉未来選手の「ストリートファイトで勝ったら1000万円」の企画で30秒ぐらいで倒されているのに対し、僕は9分間戦って倒し切れなかったので国内トップ選手との差を感じました(苦笑)。村田選手もモハン選手と9分戦って倒せていないので、僕と村田選手はイーブンかなと思います(笑)」
――今回、同じジムの佐藤執斗選手がSB日本バンタム級王座決定戦に挑みます。GSBの選手が一気にベルトを2本獲得する可能性もありますが、そこは意識しますか?
イモト「僕一人だけベルトを獲っても正直なところ、意味がありません。僕だけが獲っても目標の半分だけしか達成していないことになります。執斗が2年前の初代SB日本バンタム級王座決定戦で川上叶選手に負けた時に、絶対にベルトは2人で獲らないといけないと強く思い、今回このタイミングで決まったのは何かそういう巡り合わせだったのかなと思いました。SBではシーザージム、龍生塾の選手がほとんどベルトを獲得してどんどん他団体にもで出て名前を上げているので、今回、中部地区代表ともいえるGSBのチームの存在感を出していきたいと思います」
――今回ベルトを獲得したら来年はどういうことを目標にしていきたいですか。
イモト「勝った後のマイクでも言いますが、色んなことに挑戦していきたいなと。とりあえずベルトを獲ったら、他団体でも試合をして、ベルトの価値を上げていきたいと思いますし、以前は最激戦区と言われた65kgの選手層が薄くなっているので、自分がそこで一番になって他の選手を引っ張っていけたらと思います」
――2019年5月に対戦している鈴木千裕選手とはその後、親交を深めていますよね。鈴木選手は7月の『KNOCK OUT』でKNOCK OUT-BLACKスーパーライト級ベルトを獲得するなどの活躍を見せています。やはり戦友の活躍は刺激になりますか?
イモト「鈴木選手の試合が決まれば僕はチケットを買って応援に行き、僕の試合があれば鈴木選手はチケットを買って来てもらえます。戦友が最前線で65kgの選手を引っ張ってくれているのに、僕はまだこんなところでベルトを持たずにいるにはまずいとずっと思っていて、今回まずは一本を獲って彼と肩を並べられるかは分かりませんが、2人で立ち技界を盛り上げていけたらなと思います」
――では最後にファンにメッセージをお願いします。
イモト「コロナ禍で大変な時期に来てもらいありがとうございます。声を出しての応援はできないのですが、自然と声が出ちゃうような熱い試合を見せたいと思います」
王座返り咲きを狙う伏見和之「ここで勝って一気にトップ戦線に食い込める」
――タイトルマッチが近づいてますが、調整はどうですか?
伏見「めちゃくちゃいいです。今回10カ月ぶりの試合ですが、最近、試合間隔が1年に1試合になっていて、リングに上がって相手と向きあえばさすがに試合経験は豊富だけに特に気になることはありません」
――試合感覚を失わないために普段の練習から激しいスパーをやっているんですか?
伏見「そうですね。バチバチやっています。50戦以上やっているだけに僕はダメージの蓄積があり、試合解説をしている大江(慎)さんとRENAちゃんがいつ倒れるのかを楽しみにしているんです(苦笑)。会えば『伏見は打たれるとすぐに倒れる』といつもいじられてしまいます(笑)。実際、それぐらいダメージは溜まっていて、前回の試合前はスパーも週にやるかやらないかの頻度でやっていて、対人はマススパーでバテない程度で軽くやるぐらいでした。今は週3で3分5Rのスパーを必ずやるようにしています。スパーはダメージを心配してやっていませんでしたが、やはりスパーは大事ですね。やっていた方がモチベーションもテンションも上がります。これからもダメージを気にしないでやっていこうと思います」
――今回対戦する佐藤執斗選手の独特な動きを真似してもらってのスパーもあるんですか?
伏見「みんな真似してくれています。一回彼とはやっていて(2020年2月15日)、めちゃくちゃトリッキーな動きすぎてやりにくく、攻撃が読めませんでした。凄く言い方は悪いのですが、リスペクトを込めて彼の動きは“プロ素人”ですよね。戦っているリングはプロで、結果はしっかり残していますが、あの動きがプロ選手のお手本になるのかと言われたら絶対になりません。実際にやって強い、巧いというのを感じることはなく、『えっ、何で今の攻撃をもらった?』という、見えないところからわけのわからない攻撃を受けてしまい、僕が一番倒されるパターンの攻撃を出してくるんですよね(苦笑)。でも僕は顎にデコピンされただけで倒れるのに、彼は僕を倒し切れてないので技の威力はないです。2Rに僕は効かされた攻撃があったのに僕は立っていたんです。そのパンチは全く見えていないもので、それでも僕は倒れなかったので、パンチ力はないと思います。決して彼のことをバカにしているわけじゃないですよ」
――再戦でタイトルを懸けて争うことに関してはどうですか?
伏見「佐藤選手は誰とやってもいい勝負をするじゃないですか。そして後半になると失速して絶対に負けているんです。何でみんな苦戦しているんだろうと疑問に思って実際にやってみたら僕も苦戦してしまいました。今回、再戦でタイトルマッチだったのが良かったです。もしこれが初対決でタイトルマッチだったら、あんまり練習しなかったぐらい、なめていた相手だったと思います。一回やっているだけに今めちゃくちゃ練習しています」
――2014年2月にSB日本スーパーバンタム級タイトルを獲得して以降、その後も何度かSBのタイトルに絡んだ試合をしていますが、SBへのタイトルに対する想いは強いですか?
伏見「想いは強いですが、勝ったら付いてくるといった感覚ぐらいです。今、色んな団体がありすぎて日本チャンピオンって各階級に20人ぐらいいるじゃないですか。『強いやつとやりたい』と言うのは簡単ですけど、チャンピオンと戦っていくにはまずは自分がチャンピオンにならないといけないので、そのためにベルトが必要だと思います。やっているからには本当の日本一になりたい。先日、RISEの53kgトーナメントがあって、あれだけチャンピオンクラスの選手が集まって風音君が優勝したのを見て凄いなと、奮い立つものがありましたね。ああいう戦いの中に自分は入りたいので、そのためにはベルトを持っていないと出られないと思っています」
――海人選手、植山征紀選手が他団体に出ている状況も嫉妬はありますか?
伏見「そうですね、刺激をかなり受けています。『俺が出た方が絶対に面白い試合はできる』という想いもかなりあります。RIZINに出ているぺーぺーの選手を見ると、なんでそういう選手を出すんだ? と思うのですが、今僕もぺーぺーです。過去の栄光にいつまでもすがっているわけにはいかないので、今に見とけよと。最初から俺を出しとけば良かったと思わせたいですね」
――いまだ強くなっている自信はあります?
伏見「ありますね。練習だと強くなっている実感はありますけど、今は結果を残せていないので、練習番長の状態です。今、疲労が凄く溜まっている状況でこの疲労が抜けたらどうなんだろう? と楽しみですし、自信はあります。30歳になってもまだ強くなってますし、周りはみんな若いので若いやつには負けたくないですね。僕は17歳でプロデビューしたのですが、当時は異例だったんです。その時に僕は上の年齢の選手とばかりやっていて『おっさん、早く下がってよ』という心境でしたが、今は逆の立場になりました。ポスターに載っている選手の平均年齢をめちゃくちゃ上げているのでごめんなさいという感じなんですが、次でもう一回ベルトを獲って、また下から上がってくる選手を蹴落として“まだまだどかないぞ”という意地を見せます」
――来年、ベルトを獲ってからの展開が楽しみですね。
伏見「そうですね。SBでも他団体でも日本一を決める戦いの場があるならば、そこに俺も入れてくれとアピールしたいですね。俺は今一番下の位置にいて、ベルトを獲ったとしても俺から『日本一を決める戦いをしようよ』とはまだ言えないので、頭を下げてでも加わりたいです(笑)。今回、53kg級で評価の高い川上(叶)君のタイトルに挑戦できると思ってめちゃくちゃ気合いが入っていて、ここで川上君に勝てば凄く自信になれる、一気にトップ戦線に食い込めると思っていたのですが、彼は階級を上げてしまいました。でもベルトを獲れるチャンスであることに変わりはないので、今回必ずベルトを獲って日本最強を決める戦いに仲間入りしたいと思います」
――最後にファンにメッセージを。
伏見「30歳になって新しいスタイルも身に付けました。今回殴り合いはせず、僕の一方的な戦いになります。昔の暴れん坊な伏見ではなく、スマートな戦いをする伏見に注目して下さい」
佐藤執斗、リベンジ&王座獲りへ「SBのベルトを持ってMMAでも活躍したい」
――今回のタイトルマッチが決まった時の心境を教えて下さい。
佐藤「前戦の10月のSB中部大会のサンチャイ戦で負けてしまったのですが、今回チャンスをいただけたので何が何でもチャンスをモノにしたいと思います」
――SBのタイトルマッチは2年前の初代SB日本バンタム級王座決定戦(2019年11月24日)に川上叶選手に敗れて以降、2度目になります。
佐藤「本当は川上選手にリベンジしてベルトを獲りたかった想いはあります」
――今まで韓国のMAX FCフライ級王座、香港のWMC I-1 51kg級と54kg級の2階級王座を獲得していますが、SBのタイトルに対する想いは強いですか?
佐藤「SBは国内で歴史のある大きな団体ですし、僕はSBでプロデビューしているので一番欲しいベルトです。何が何でも欲しいです」
――今練習ではどういうことを強化していますか?
佐藤「5Rフルに戦ったのは2019年MAX FCフライ級タイトルマッチだけなんですが、今回も5Rフルに戦うことを想定してスタミナを強化し、僕の色んな蹴りが使える練習をしています」
――今回対戦する伏見選手とは2020年2月に対戦していますが、どういう印象がありますか。
佐藤「ボディとかパンチが強いイメージがあります。それに合わせる攻撃をしていきたいと思います。かなりのベテラン選手でありもうすぐ引退も頭にあるかと思います。だからこそ全力でぶつかってくると思うので、それに応える試合をしたいと思います」
――1度敗れていていつかリベンジしたい相手でした?
佐藤「正直なところ、前回は判定負けでしたが、自分が負けたとは思っていないのでリベンジしたいとは思っていませんでした」
――伏見選手にもインタビューしたところ「佐藤選手はやりづらかった」と言われてました。それは感じていました?
佐藤「僕は足を使う選手なのでみんなそう言いますよね。戦い辛いだけではダメなので、今回はそのやり辛さを見せつつ最後に倒す試合を見せたいと思います」
――佐藤選手のファイトスタイルは独特ですが、参考にしている選手はいますか?
佐藤「知らない間にこうなってました(苦笑)。元々、小さい頃に空手をやっていて大きい選手とやるために自己流で距離を取る戦いをしていたのですが、そこに坪井代表が指導してくれたことを組み込んで今のスタイルができました」
――伏見選手は「佐藤選手はプロ素人のようなスタイル」と言われてました。
佐藤「面白い表現ですね(笑)。今回プロ素人に負けたらどうなるんでしょうか」
――どういう決着をイメージしてますか?
佐藤「タイトルマッチが多く組まれ、レベルの高い試合が続く中でも、見ている人の目を引くようなKO決着を見せられたらと思います。伏見選手は気持ちでぶつかってくれる選手なのでいい作品を作れると思います」
――伏見選手との試合以降、RIZINなどのリングで試合をしたり、ベテランの藤原あらし選手と他団体で試合をして色々な経験をされていますね。
佐藤「そうですね。伏見選手は50戦以上の戦績がありますが。僕もトップどころばかりと戦績を重ねてきているので自信はあります」
――今回SBのタイトルを獲ったら、来年はどういう1年にしたいですか?
佐藤「今立ち技界では53kg級戦線が盛り上がっているでの他団体に出たいと思います。あと、兄のカン・サトーが初代DEEPストロー級王者になったように、僕もMMAにも挑戦したいなと。難しいとは思いますが二刀流を目指します。RENA選手は立ち技最強のままMMAに行って成功されているので刺激をもらっています。小さい頃から柔術を始め、今も普段の練習からMMAの練習をやっていて、SBのベルトを持ってMMAでも活躍したいと思います。今回は極め技にも磨きがかかっているので、チャンスがあれば立ち関節もどんどん狙っていきたいと思います」
――名前が執斗(しゅうと)=修斗だけにMMAをやるのは定めかもしれませんね。
佐藤「名前はたまたま読み方が同じになっただけです(笑)」
――伏見選手にメッセージはありますか?
佐藤「タイトルマッチなので5Rフルにバチバチやり合いましょう。そして僕が最後に勝つので世代交代させていただきます」
対戦カード
第7試合 メインイベント スーパーウェルター級(70kg)(肘有り) 3分3R(無制限延長R)
海人(TEAM F.O.D/SB日本スーパーウェルター級1位、元SB日本スーパーライト級(65kg)王者、S-cup 2018 65kgトーナメント優勝、KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級(70kg)王者)
ジョー・FELLOW GYM(タイ)※ジョー・セイシカイ 改め
第6試合 セミファイナル ライト級(62.5kg) 3分3R(延長無制限R)
笠原弘希(シーザージム/SB日本ライト級(62.5kg)1位、元SB日本スーパーフェザー級(60kg)王者)
重森陽太(伊原道場稲城支部/KNOCK OUT-RED&WKBA世界ライト級王者)
第5試合 SB日本スーパーフェザー級(60kg)王座決定戦 3分5R(無制限延長R)
笠原友希(シーザージム/1位、元SB日本フェザー級王者)
手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸/2位)
第4試合 SB日本スーパーバンタム級(55kg)タイトルマッチ 3分5R(無制限延長R)
植山征紀(龍生塾ファントム道場/王者)
竹野元稀(風吹ジム/1位)
第3試合 SB日本スーパーライト級(65kg)王座決定戦 3分5R(無制限延長R)
村田聖明(シーザージム/1位、元SB日本スーパーフェザー級王者)
イモト・ボルケーノ(グラップリングシュートボクサーズ/2位)
第2試合 SB日本バンタム級(52.5kg)王座決定戦 3分5R(無制限延長R)
伏見和之(RIKI GYM/2位、元SB日本スーパーバンタム級王者)
佐藤執斗(グラップリングシュートボクサーズ/3位)
第1試合 SB日本女子アトム級(46kg)初代王座決定戦 3分5R(無制限延長R)
MISAKI(TEAM FOREST/SB日本女子ミニマム級(48kg)1位、元J-GIRLSミニフライ級王者)
田渕涼香(拳聖塾/RISE QUEENフライ級(52kg)1位)
概要
大会名 SHOOT BOXING 2021 Champion Carnival
日時 2021年12月26日(日) 開場・17:00 開始・17:30
会場 後楽園ホール
中継 ローチケ LIVE STREAMING(生中継/2,500円+手数料308円)
チケット料金 SRS席15,000円 RS席10,000円 S席7,000円 A席5,000円 ※当日券は各500円Up
チケット販売 チケットぴあ イープラス 後楽園ホール シュートボクシング協会 SB公式ネットショップ
お問い合わせ シュートボクシング協会 03-3843-1212 http://www.shootboxing.org