Krush 12.18 後楽園ホール(一夜明け会見):新美貴士「K-1・Krushには知名度だけじゃ上がれない」。サッタリ「自分のゴール、K-1のベルトだけを目指す」。与座優貴「Krushのリングに立って涙が出そうになった」
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Krush.132 12月18日 後楽園ホール大会の一夜明け会見が19日に東京で行われた。そのレポートがK-1 JAPAN GROUPから届いている。(会見写真:(C)K-1)
クルーザー級王者マハムード・サッタリ、挑戦者ANIMAL☆KOJIを30秒でKO!2022年はK-1のベルトを狙う「今の自分の気持ちはK-1のベルトにフォーカスされている」
ダブルメインイベントの第2試合でANIMAL☆KOJIとKrushクルーザー級タイトルマッチを戦ったマハムード・サッタリは、開始早々左フックを炸裂させてKO。わずか1R30秒で衝撃的なKO勝利を飾った。
「対戦相手のANIMALは、とても強くてベルトに向けて凄くアグレッシブな気持ちが感じられたので、それが逆にいい試合の結果になったと思う」と試合を振り返ったサッタリ。昨年10月のKrush初参戦から今回の試合まで5連続KO勝利と怒涛の快進撃を続けているが、今年はKrushのベルトを奪取すると共に今回の試合で初防衛にも成功した。
「2021年は自分にとっては嬉しい、最高の1年になった」と充実の1年を振り返ったサッタリだが、「来年はK-1のベルトを目指して頑張りたい」と満足することなく、さらにその先の目標に目が向いている。「今の自分の気持ちはK-1のベルトにフォーカスされている。昨日も言った通り、来週にでもK-1のベルトを懸けて試合をしてもいいぐらいの気持ちだ」と、一刻も早くK-1のベルトに挑戦したい意向のようだ。
現K-1王者のシナ・カリミアンについては「シナは現K-1王者なのでもちろんいい選手だと思う。ただ、何度も言っているように相手が誰であろうと自分の目的はK-1のベルト。それは誰が相手でも関係ない」と語り、とにかくその目にはK-1クルーザー級のベルトしか見えていないようだ。
また、日本での生活も長くなり、「日本食は全て美味しいので全て大好き。逆に食べ過ぎているぐらい(笑)」と、すっかり馴染んでいる様子。この年末年始も「自分の仲間との時間を楽しみたいのと、引き続きトレーニングを積んでいきたいと考えている」と練習は休まない。「自分のゴール、K-1のベルトだけを目指して行きたい」と、目標に向かってさらに研鑽を積んでいくようだ。
◆マハムード・サッタリ
「昨日の試合は自分にとって、とてもいい内容だった。対戦相手のANIMALは、とても強くてベルトに向けて凄くアグレッシブな気持ちが感じられたので、それが逆にいい試合の結果になったと思う。(短時間のKOだったが、狙い通りだった?)やはり意識したのは試合の中で自分のいいパフォーマンスを出すことで、それが2Rに行くとなればそれはそれで準備は出来ていた。試合はどんな状況になるか分からないので、どんな状況でも自分のよりいいパフォーマスを出来るように集中していた。結果はああいう形で終わったが、それは結果であって、全ては自分のいいパフォーマスだけを意識して試合をしていた。
(今年1年を振り返ってどんな年だった?)今年1年を振り返ってみるとKrushのベルトも獲ったし、防衛にも成功した。そういう意味では2021年は自分にとっては嬉しい、最高の1年になった。来年はK-1のベルトを目指して頑張りたい。(日本に住んで長いが年末年始はどう過ごす?)やはり自分の仲間との時間を楽しみたいのと、引き続きトレーニングを積んでいきたい。(日本食で好きなものは?)日本食は全て美味しいので全て大好きで、逆に食べ過ぎているぐらいだ(笑)。
(『K-1 AWARDS』でKrushのMVPも新設されたが、獲りたいと考えている?)もちろんKrushのMVPが新設されたことは嬉しいが、今の自分の気持ちはK-1のベルトにフォーカスしているので、昨日も言った通り、来週にでもK-1のベルトを懸けて試合をしてもいいぐらいの気持ちでいる。今は本当にK-1のベルトに気持ちは向かっている。
(K-1のタイトルに挑戦する前に関門があるとするならK-Jee選手だと思うが、どんな印象?)自分自身は今はK-1のベルトにしかフォーカスしていない。K-Jeeは本当にいい選手だが、自分はK-1のベルトに挑戦する資格があると思っているので、まずはK-1のベルトを狙って、K-Jeeのことはその後に考えてもいいかなと思う。(チャンピオンのシナ選手にはどんな印象?)シナは現K-1王者なのでもちろんいい選手だと思う。ただ、何度も言っているように相手が誰であろうと自分の目的はK-1のベルト。それは誰が相手でも関係ない。自分のゴール、K-1のベルトだけを目指して行きたい。
(連勝記録と連続KO記録は意識している?)あくまでそれは結果であって、チームの仲間と共にハードな練習を積んできた結果だと思う。それもチームの素晴らしいサポートがあったから成し遂げられた結果で、そういう意味では自分は仲間にもファンにも恵まれている。KOというのは皆さんが求めている見たいものだと思うし、結果としてリング上で見せられていることは嬉しく思う。
(ファンの皆さんへのメッセージは?)まずはK-1 JAPAN GROUP、そしてKrushの皆さん、本当にありがとうございます。チームの皆さんのここまでのサポートも本当にありがとうございます。そしてファンの皆さんもいつも応援ありがとうございます。皆さんの応援に対してこうして結果で応えることが出来たのは本当に嬉しいことで、私はこれからもまだまだ強くなると思っている。試合ごとにドンドン強くなっていくので、皆さんどうぞ応援を引き続きよろしくお願いします」
フェザー級王者・新美貴士、挑戦者・篠塚辰樹を宣言通りにKO!K-1 AWARDSに新設されたKrush MVPに名乗り「K-1・Krushには知名度だけじゃ上がれない。これからも強さを追求していく」
ダブルメインイベントの第1試合はKrushフェザー級タイトルマッチ。王者・新美貴士が篠塚辰樹を挑戦者に迎えての3度目の防衛戦だ。1R開始早々に飛びヒザを放ってきた篠塚に対して、新美は左ストレートで迎撃してダウンを奪うと、2Rにもヒザ蹴りで立て続けに2度のダウンを奪取。そして最後も右フックからのヒザ蹴りでこのラウンド3度目ののダウンを奪い、2R2分57秒で見事なKO勝利を収めた。
これで今年行なった3度のKrush王座防衛戦は全て防衛に成功した新美。試合前には篠塚から過激な挑発を受けていたが、「K-1やKrushのリングに知名度だったりで上がってきている選手には、K-1・Krushのリングには実力がないと上がれないということをしっかりと見せたかった」と、今年1年で見せてきた実力をいかんなく発揮した防衛戦だった。
対戦相手からは「地味」と言われがちだが、防衛戦は前回の岡嶋形徒戦と今回と2連続KO勝利。試合内容と結果は派手な王者だ。「やっぱり格闘技の世界は強い人が偉いと思っているんで、しっかり強さを追及して突き進めていけたらと思っています」と強さにこだわる信念が派手な試合内容と結果を生んでいる。今回も「勝つことは大前提として倒すことしか考えてなかったので」と、目論見通りのKOで王者としてのプライドを見せつけた。
来年の目標はK-1フェザー級のチャンピオン。今年9月のK-1横浜アリーナ大会では軍司泰斗とスーパーファイトで戦い敗戦を喫している。その軍司は12月のK-1大阪大会で椿原龍矢を破って、K-1フェザー級王者となった。「来年はもちろんK-1のベルトを目指しているんですけど、そこにたどり着くためにK-1にもライバルたちがいるんで、そのライバルたちをしっかり倒して、K-1チャンピオンに挑戦出来たらと思っています」と、軍司へのリベンジとK-1王座奪取という目標に向かって、変わらず戦いの道を突き進む。
来年1月26日に開催される「K-1 AWARDS 2021」ではKrushのMVPも新設される。1年でKrushフェザー級王座の3度の防衛に成功した新美は当然候補の一人。「MVPは僕かサッタリ選手しかいないと思っているんで、投票お願いします(笑)」と、ファンに懇願していた。
◆新美貴士
「昨日はとりあえず勝ててホッとしています。篠塚選手もパンチの強い選手だったんですけど、気持ちで負けなかったので、最後は倒して勝つことが出来て、まずはホッとしたという感じです。(KOは狙い通りだった?)勝つことは大前提として倒すことしか考えてなかったので。(試合前の篠塚選手の挑発は内心どう思っていた?)ちょっとムカついてもいたんですけど、篠塚選手もそういう盛り上げるためにやってるパフォーマンスのところもあると思うので、あんまり気にしないようにして、自分のベストを尽くせるように、自分のことだけを考えるようにしてやるようにしてはいました。
(結果で見返してやりたいと思っていた?)K-1やKrushのリングに知名度だったりで上がってきている選手には、K-1・Krushのリングには実力がないと上がれないということをしっかりと見せたかったんで、そこはしっかり勝てて良かったです。(ベルトを持って年を越すことになったがどんな1年だった?)今年1年はベルトをしっかり防衛出来ましたし、負けちゃったんですけど、今のK-1チャンピオンの軍司選手とも戦えて、凄い濃い1年だったんで、また来年に繋げられたと思っています。
(そこを踏まえて来年の目標は?)来年はもちろんK-1のベルトを目指しているんですけど、そこにたどり着くためにK-1にもライバルたちがいるんで、そのライバルたちをしっかり倒して、K-1チャンピオンに挑戦出来たらと思っています。(『K-1 AWARDS』でKrushのMVPが新設されたが?)MVPは僕かサッタリ選手しかいないと思っているんで、投票お願いします(笑)。
(篠塚選手の過去の試合はボディかローキックでやられている。新美選手はどちらも攻めていたが、どちらをより狙おうと思っていた?)本当は奥足とかを蹴りたかったんですけど、構え的に半身を見ている選手なんで、ローブローとかになりやすい選手なんで蹴りにくいっていうところがあったんで、インローとかミドルとか両方ですね。足と腹、両方なんですけど、過去の試合を見ていても蹴りの反応が悪いなと思っていたんで、パンチの後に必ず蹴るっていうのを意識していて、構えとか距離感とかタイミングとかで適切な技というところで、足かボディかどっちかっていうのは決めていましたね。
(1Rにパンチをもらって効いているようにも見えたが実際は?)少し効きましたね。でも、倒れるほどではなかったんでそこはなんとか大丈夫でした。(今回もそうだが、対戦相手からよく地味なチャンピオンと言われることが多いが、今回の試合もそうだし、前回の試合も秒殺だし、派手な試合をやっていると思うが、そこに対する反発はない?)僕は試合でしっかり見せていきたいと思っているんで、無理に作らず、変に作らずというか。やっぱり格闘技の世界は強い人が偉いと思っているんで、しっかり強さを追及して突き進めていけたらと思っています。
(見た目を派手にする予定は?)昔、金髪とかやってたんですけど(笑)。結構、赤い髪とか似合うほうなんですけど、ちょっと子供を保育園に迎えに行くとか時に金髪だとあれなんで、もし出来たらまたやってみたいなと思っています。(ファンの皆さんへのメッセージは?)来年はしっかりK-1でライバルたちを倒していって、もっともっと強くなった姿を見せていきたいと思っていますので、これからも応援よろしくお願いします」
松谷桐、Krushデビューから2連勝も一夜明け会見では反省三昧「テクニックで戦っただけで気持ちの勝負が出来なかった」
第7試合ではKrushバンタム級ワンマッチが行なわれ、松谷桐が峯大樹と対戦。目指していたKOこそ出来なかったものの、3Rを通して優位に試合を進めて3-0で判定勝利をもぎ取った。
他団体で実績を残し、9.24「Krush.129」でKrushデビューを果たした松谷だが、これで2戦2勝と順調な滑り出し。しかし「内容は前回と変わらず納得出来ない試合で終わってしまって、試合には勝ったんですけど、自分ともお客さんとの勝負に負けてしまったっていうのがありますね」と、試合内容には納得がいかない様子だ。
「テクニックだけで気持ちの勝負が出来なかったのは悪いところだったのかなと思います」と自身で反省点を上げたが、所属するALONZAの卜部功也会長からもインターバル中に「もっと詰めろ」と言われたそうで、「自分の悪いところである詰めるだけで終わってしまって、ただプレシャーをかけるっていうだけの試合になってしまいましたね」と課題も見つかった。
Krush、K-1のベルトを獲るという目標を持っているが、「皆さんも盛り上がるような試合を見たいと思うんで、テクニックもありつつ、お客さんとの勝負も出来る戦い方をこれからも練習して、ドンドン出来るようにしていけたらと思います」と、課題を克服し、より魅力的なファイターになることを2022年は目指していく。
◆松谷桐
「昨日はたくさんの応援ありがとうございました。内容は前回と変わらず納得出来ない試合で終わってしまって、試合には勝ったんですけど、自分ともお客さんとの勝負に負けてしまったっていうのがありますね。(どこがダメだと感じた?)Krushらしい試合をすることが今回も出来なくて、テクニックで戦ってしまう。テクニックで戦っただけで気持ちの勝負が出来なかったのは悪いところだったのかなと思います。
(卜部功也会長からは何か言われた?)インターバル中にも『もっと詰めろ』と言われてたんですけど、自分の悪いところである詰めるだけで終わってしまって、ただプレシャーをかけるっていうだけの試合になってしまいましたね。(今年は戦うリングや練習場所を変えたが、どうだった?)凄くいい環境で練習もさせてもらってて、Krushという最高の舞台に立たせてもらったんですけど、なんか試合内容はそんなに納得のいく2試合じゃなかったかなと思いますね。
(来年の目標は?)ベルトを獲ることはもちろんなんですけど、まずは倒して盛り上げられる選手になるということが、皆さんも盛り上がるような試合を見たいと思うんで、テクニックもありつつ、お客さんとの勝負も出来る戦い方をこれからも練習して、ドンドン出来るようにしていけたらと思います。
(ミドルはよく出ていたが、他の技がいつもと比べて出ていなかった印象があるが?)やっぱり警戒しすぎて、試合中にいろんなことを考えてしまって、もっと自分でも気持ちで勝負出来るようになりたいなと、前の試合と今回の試合で凄く思いましたね。(ファンの皆さんへのメッセージは?)昨日はちょっと納得いくような試合内容じゃなくて、お客さんを盛り上げられなかったんですけど、来年はさらに強くなってまたリングに戻ってこれるように頑張るので、これからも引き続き応援お願いします。ありがとうございます」
与座優貴、Krush初参戦で衝撃の一撃KO勝利!極真時代の思い出の場所・東京体育館でのK-1出場をアピール「Krushのリングに立って涙が出そうになった。次はK-1ライト級の選手たちと戦いたい」
第6試合には「極真会館2017年第6回世界ウエイト制 軽量級優勝」の実績を持つ与座優貴が登場。Krush初参戦で、K-1 JAPAN GROUPのライト級戦線の実力者・蓮實光とKrushライト級ワンマッチで対戦した。与座は2Rに入って早々、左ミドルキックと見せかけての左ハイキックをズバリ。これで蓮實もバッタリと倒れ、与座が2R0分17秒でKrush初勝利をド派手なKOで飾ってみせた。
一夜明けて、「K-1 JAPAN GROUP初参戦ということでやっぱりどうしてもインパクトのある勝ち方をしたくて、昨日は出来すぎたかなと正直思ってるんですけど、いい勝ち方が出来てホッとしています」と、試合を振り返った与座。KOしたミドルキックと見せかけてのハイキックは、「蓮實選手は前の試合で龍華選手にハイキックで倒されていて、そこを意識してガードを上げてくるなって思ってたんで、ハイに見せてミドルというのを散らしながらやっていこうと思って、ハイに見せてミドルを蹴ったら思いの外反応せずにミドルをブロックしてきたんで、逆にミドルからハイにと変えたら、体で蹴りを受け止めにきたんで、ワンテンポずらして当たるかなとひらめいて、やったら当たりました」と、試合中にひらめいたものだったという。
「入場した時にちょっと泣きそうになっちゃって、戦う気持ちじゃないとダメだなと思って一回こらえたんですけど、倒して、(渡辺)雅和さんとか喜んでくれてて、それを見ていたらちょっと感情が爆発してしまいましたね」とKrush初参戦の感想を語るなど、感激屋の一面もある与座。
試合後には2.27K-1東京体育館大会への参戦もぶち上げていたが、東京体育館は自身が「庭じゃないけど聖地で思い入れのある場所」と語る通り、極真空手時代に何度も踏んだ舞台。極真の世界大会に優勝したのも東京体育館だった。そのため、会見に同席していた中村拓己K-1プロデューサーに「是非お願いします(笑)」と直訴する場面もあった。
「K-1に出てるライト級の選手はみんな強いと思うんですけど、Krushに出ているライト級の選手はあんまり強くないと思うんで、K-1に出ているライト級の選手なら誰でもいいと思っています」と、既にその視線はKrushを飛び越えてK-1に向いている。「K-1王者になるためにK-1 JAPAN GROUPに来たんで、今後とも応援の程よろしくお願いします」と、改めてK-1王者を目指すことを宣言していた。
◆与座優貴
「K-1 JAPAN GROUP初参戦ということでやっぱりどうしてもインパクトのある勝ち方をしたくて、昨日は出来すぎたかなと正直思ってるんですけど、いい勝ち方が出来てホッとしています。
(KOしたハイキックは試合前から狙っていた?)自分の今までの試合がYouTubeに載っていると思うんですけど、それは全部サウスポーで、蓮實選手は前の試合で龍華選手にハイキックで倒されていて、そこを意識してガードを上げてくるなって思っていました。それでハイに見せてミドルというのを散らしながらやっていこうと思って、ハイに見せてミドルを蹴ったら思いの外反応せずにミドルをブロックしてきたんで、逆に変えてミドルからハイにと変えたら、体で蹴りを受け止めにきたんで、ワンテンポずらして当たるかなとひらめいて、やったら当たりました。
(空手時代からハイキックは得意?)フェイントというかいろいろ頭の中でイメージしてるものが、試合中にたまに『これは入るんじゃないか』というのがよくあるんですけど、それは試合中に出てきて、よく出てきます。(初めて立ったKrushのリングの感想は?)入場した時にちょっと泣きそうになっちゃって、戦う気持ちじゃないとダメだなと思って一回こらえたんですけど、倒して、(渡辺)雅和さんとか喜んでくれてて、それを見ていたらちょっと感情が爆発してしまいましたね。
(戦うリングや練習場所を変えて最初の試合で勝てた心境は?)試合前は通用するのかなとか直前にちょっと不安になったりしたんですけど、そこで雅和さんに『お前はチャンピオンになるために来たんだろう』と言われて、『ここはただの通過点だから楽しんでこい』って言われて、凄い自信を持ってのびのびとやれましたね。(野杁選手がセコンドにいたが?)自分が目指すスタイルの完成形というか。練習中とかにも自分が一つ聞いたことに10で答えてくれるんで、ここにいたら心強いなということでお願いしました。
(2月のK-1出場をアピールしていたが?)中村プロデューサー、是非お願いします(笑)。(会場の東京体育館は空手で何度も試合をした場所?)そうですね。何回も試合をやっていて、庭じゃないけど聖地で思い入れのある場所なんで、是非試合させてください。(極真の世界大会で優勝したのも東京体育館?)はい。東京体育館で世界チャンピオンになったので、お願いします。
(両腕でブロックしてからのローはいわゆる野杁スタイルだが、いつから着手した?)あれは移籍して、今まではもらわずに当てるというイメージだったんですけど、ガチスパーをやるようになって、もらわずに当てるというよりももらってもいいから当てるというか、空手でやっていたフィジカルが自分にあって頑丈さも自分ではあるとも思ってるんで。
まあ、あのスタイルでスパーをやってみて、やっぱりスパーと試合は違くて、グローブのデカさも違うんで、最初は打たせてみて判断しようと思ってたんですけど、右フック右アッパー打たせてみて問題ないなということで、これからはああいう感じで。トレーナー陣にも『今の実力の2割も出てないから』って言われたんで、それじゃやっぱりトップ選手には勝てないんで、実力以上を出せるようにもっと練習していかないとダメだと思います。
(以前はローなりミドルなりをぶつけるように全力で蹴っていたが、今回の試合ではリラックスして蹴っていたように見えたが?)自分は良くも悪くも考えすぎたり、警戒しすぎるところがあるんで、そこを楽しんでやるというか、ゲーム感覚でスパーでやってきたことを試合を練習のようにやって、練習を試合のようにやるというのを今テーマであったんで、ちょっとリラックスしてやれたかなと思っています。
(東京体育館でやりたい相手は?)K-1に出てるライト級の選手はみんな強いと思うんですけど、Krushに出ているライト級の選手はあんまり強くないと思うんで、K-1に出ているライト級の選手なら誰でもいいと思っています。(ファンの皆さんへのメッセージは?)いつ応援していただいてありがとうございます。昨日も言ったんですけど、自分の目標はK-1チャンピオンになるためにK-1 JAPAN GROUPに来たんで、今後とも応援の程よろしくお願いします」
“KO勝率100%”西元也史、村越優汰戦の敗戦を糧にKO勝利記録を更新!「勢いだけでは巧さに完封される。今回は組み立てて、散らして、倒したい技で倒す試合ができた」
第5試合ではKrushスーパー・フェザー級ワンマッチで西元也史と“DYNAMITE”髙橋佑太が対戦。2Rに入ると西元は右フックから左フックを続けて髙橋からダウンを奪取。さらに空手式の掛け蹴りから右ストレートを炸裂させ2度目のダウンを奪うと、最後も右ストレート。2R1分27秒で髙橋をKOし、今年最後の試合を勝利で飾った。
勝った試合は全てKO勝ちという西元だが、今年は今回の試合も含めて3勝1敗という成績で、もちろんこの3勝もKO勝利だ。しかし、以前までのKO勝利とは違う点もある。9.20K-1横浜アリーナ大会で村越優汰に敗戦を喫した西元は、「勢いだけで行くとそれ以上の巧さで完封される。行こうとして行けなかった時にどうしたらいいか分からんくなった自分がいて」と、勢いだけではどうにもならないことに気づいたという。そこで、「ちゃんと組み立てて、散らして、倒したい技で倒す、当てたい時に当てる」というテーマを持って試合に臨み、それがしっかりと実行出来たのが今回の髙橋との試合だった。
村越戦ではトップファイターの壁にぶち当たり悔しい想いもしたが、「どの試合でも気持ちは入るんですけど、あれがあったからこそ僕もさらに成長出来ていると実感出来ているんで、あれを忘れずに。取り組んできた結果がしっかり形になったかなと思います」と、西元を成長させる糧になっていたようだ。
主戦場とするスーパー・フェザー級では来年の1.28「Krush.133」でKrushスーパー・フェザー級王座決定トーナメントが開催される。西元はエントリーされていないが、「同じ階級で多少意識することはあるんですけど、僕もK-1のベルトしか見てない」とキッパリ。2022年は「まだまだ不安定な部分があるんで、そういうところをしっかり見直して突き詰めていって、ちゃんと自分の強さの証のベルトを巻きたいと思っています」と、目標とするK-1のスーパー・フェザー級のベルトを目指すことを誓っていた。
◆西元也史
「昨日の試合は振り返るといろいろ反省点が多い試合だったんですけど、試合前にテーマを持ってやれてたんで、その部分はしっかりと出来たと思うし、とりあえずちゃんと倒せてホッとしています。(結果的にKOだったが、KOの内容的にはどうだった?)他の試合が派手すぎて僕のKOがちょっと霞んでると思うんですけど、僕的には試合前に持ってたテーマが打ち合って、たまたま当たったので倒してKO勝ちじゃなくて、それじゃ上に行けないて気づいていて。ちゃんと組み立てて、散らして、倒したい技で倒す、当てたい時に当てるという意識しながら出来たので、そういう結果に繋がったかなと思います。
(K-1での村越戦の負けがあって、今回の試合には気持ちが入っていた?)どの試合でも気持ちは入るんですけど、あれがあったからこそ僕もさらに成長出来ていると実感出来ているんで、あれを忘れずに。取り組んできた結果がしっかり形になったかなと思います。(2021年を振り返ってどうだった?)格闘家冥利に尽きるじゃないですけど、これ以上ない良いスパンで試合が出来て、試合数も4試合も出来て、ホンマは3月の試合の時に勝って、『今年は全勝で』って言ってたんですけど、1勝取り逃したんで、来年こそ全勝でしっかりベルトを獲りたいと思います。
(1月のKrushでスーパー・フェザー級王座決定トーナメントがあるが意識はしている?)同じ階級で多少意識することはあるんですけど、僕もK-1のベルトしか見てないんで。ベルトを巻くということに関しては同じ階級なんで多少意識するところはあるんですけど、本当に上しか見てないんで。(2022年の目標は?)まだまだ不安定な部分があるんで、そういうところをしっかり見直して突き詰めていって、ちゃんと自分の強さの証のベルトを巻きたいと思っています。
(組み立てるようにしたのは勢いだけでは勝てないということに気がついた?)勢いだけで行くとそれ以上の巧さで完封される。行こうとして行けなかった時にどうしたらいいか分からんくなった自分がいて、そういうところを踏まえて自分のパターンを増やしたりとか、組み立てる重要さを練習から頑張ってやってこれたというか、それが試合に出たかなと思います。(自分で気づいた? それとも周囲のアドバイス?)もちろん自分でも気づいた部分はありますし、トレーナーたち、秀さん(山崎秀晃)たちに言われて気づく部分もたくさんあったんで、みんなで話し合って、とりあえず『年内試合したいです』アピールをしながら、村越戦の後も凄い練習してました。
(ファンの皆さんへのメッセージは?)いつも応援ありがとうございます。自分は冷や冷やさせることがほとんどやったんですけど、昨日は比較的安心して見てくれたかなと思うんで、これからもっと全体的に自分の力を底上げして、絶対にチャンピオンになります。これからも応援よろしくお願いします」
寺田匠、松山勇汰との無敗対決にKO勝利「最後は気持ちの強さが出た。来年も無敗で勝ち続けようと思います」
第4試合では寺田匠が松山勇汰とKrushフェザー級ワンマッチで対戦。試合は寺田が左フックを叩き込んでダウンを奪うが、すぐさま松山のヒザ蹴りを食らってダウンを奪い返されてしまう。それでも怯まない寺田はすぐさま立ち上がって攻撃に移り、もう一度左フック。これで松山を倒し、1R2分22秒でKO勝利を飾った。
昨年デビューしたばかりのプロ無敗同士の新鋭対決を制した寺田。KO勝利に関して、「前回の福岡大会でちょっと塩試合しちゃったんで、今回はKO出来て会場も少しは盛り上がってたんで、それは素直に嬉しかったですね」と喜びの声を上げた。お互いにダウンの応酬となった激しい展開にも、「気持ちは折れてなかったんで、最後に気持ちの強さが出たかなと思います」と精神力で乗り切った。
これでデビュー以来4連勝と無敗街道が続いているが、「来年も無敗で勝ち続けようと思っています」と、さらにその記録の更新を目論む。目標としているのはK-1のチャンピオン。寺田と言えば「最短距離でベルトを獲る」というアピールをしているが、そのベルトとはK-1のフェザー級王座だ。
昨日の大会では新美貴士vs篠塚辰樹のKrushフェザー級タイトルマッチも行なわれたが、「昨日のタイトルマッチはまだ見てなくて」と目もくれることなく、「目指しているのはK-1のチャンピオンなんで、そこにたどり着けるように一戦一戦倒していきます」と、無敗街道を驀進しつつK-1のベルト奪取を目指すことを宣言していた。
◆寺田匠
「昨日はたくさんの応援ありがとうございました。前回の福岡大会でちょっと塩試合しちゃったんで、今回はKO出来て会場も少しは盛り上がってたんで、それは素直に嬉しかったですね。(かなり激しい試合だったが、本来はどういう作戦だった?)トレーナー陣の方々にも1Rで決着つくって言われてたんで、1Rで勝負つけようと思ってましたね。
(最後に打ち勝てたのはなぜだと思う?)気持ちは折れてなかったんで、最後に気持ちの強さが出たかなと思います。(無敗対決に勝てたことについて?)松山選手が凄く強いっていうのもいろいろな人から聞いててそれも知ってたんで、無敗対決っていうよりかは今回の相手に勝てたことが嬉しいですね。
(2021年を振り返ってみてどんな1年だった?)負けることなく最後も勝てたんで、来年も無敗で勝ち続けようと思っています。(最短距離でベルトをというアピールもあったが、昨日のKrushフェザー級のタイトルマッチは見た?)昨日のタイトルマッチはまだ見てなくて、目指しているのはK-1のチャンピオンなんで、そこにたどり着けるように一戦一戦倒していきます。
(ファンの皆さんへのメッセージは?)デビュー戦から言っているようにこれからも無敗で勝ち続けるんで、これからも応援お願いします」
Krush初参戦・初勝利の犬童凛、スーパー・フェザー級戦線への参入も宣言「2年半ぶりの試合で固くなってしまった。来年はしっかりKrushらしい試合をしたい」
第3試合ではKrushフェザー級ワンマッチで犬童凛と稲津航大が対戦。減量に失敗し減点2となった稲津に対して犬童は積極的に攻め立て、KOこそ逃したものの3-0で判定勝利を収めた。
これがKrush初参戦だった犬童だが、試合をするのは約2年半ぶりだったとのこと。久々の試合に「固くなってしまった」とのことだが、「今回が初めてのKrush・K-1ルールで慣れない部分もあったんですけど、実戦の感覚をしっかり確かめながら3Rを戦えたかなと思います」と、ブランクを問題にすることなく試合をこなせた。
2003年生まれの18歳という若い犬童は、「今回はフェザー級でやったんですけど、スーパー・フェザー級でも今後はやっていきたいと思うので、そこで目標を定めてやっていこうと思います」と、激戦区の階級に殴り込みをかける腹積もり。若い力で「蹴りが中心のファイトスタイルなんですけど、しっかりパンチで倒せるよっていうのも今後は見せていきたいと思います」と、K-1 JAPAN GROUPのリングでの活躍を誓う。
◆犬童凛
「久々2年半ぶりぐらいの試合で固くなってしまったので、来年はしっかりKrushらしい試合をしたいと思います。(かなり久々の試合だったが、実戦の感覚は?)今回が初めてのKrush・K-1ルールで慣れない部分もあったんですけど、そこをしっかり確かめながら3Rを戦えたかなと思います。
(あと少しで倒せそうだったがいききれなかったのは?)相手はパワーがあって、まだ死んでなかったので、1発もらったら危ないなというのがあって、そこで引いてしまった感じですね。(初参戦だったが、自分のファイトスタイルのどこを見てほしい?)やっぱり蹴りが中心のファイトスタイルなんですけど、しっかりパンチで倒せるよっていうのも今後は見せていきたいと思います。
(2022年の目標は?)今回はフェザー級でやったんですけど、スーパー・フェザー級でも今後はやっていきたいと思うので、そこで目標を定めてやっていこうと思います。(ファンの皆さんへのメッセージは?)今回の試合は応援ありがとうございました。ちょっと固くなっちゃったんですけど、しっかり来年はおもろい試合を見せていこうと思います。応援ありがとうございました」
池内紀子、RANを撃破でデビューから3連勝!パワーアップで女子フライ級トップ戦線への浮上を目指す「もっともっと努力してパワーをつけて、倒せるような選手になります」
第2試合ではKrush女子フライ級ワンマッチで池内紀子とRANが対戦。池内はRANと競り合いながらも3Rを戦い抜き、3-0で判定勝利を収めた。
今年の3.27「Krush.123」でデビューしたばかりの池内は、今回の勝利で3連勝の無敗記録を更新。しかし、「今回の試合を振り返って出来たなと思うところもあったんですが、上を目指す上でまだまだ足りないところがたくさん見つかった試合でした。今回の試合の反省を、反省だけで終わらせず次に繋げられるようにまた練習を頑張ります」と、生真面目に反省の弁を述べた。
それでもRANに競り勝てたのは、「3R目からガンガン攻めようと思って、スタミナの面で勝てたのかなと思います」とのこと。このスタミナも練習で培った賜物だが、「来年はもっともっと努力してパワーをつけて、倒せるような選手になるので応援よろしくお願いします」と、さらなるパワーアップを目論んでいるようだ。
池内が戦っている女子のフライ級はK-1王者のKANAと、そのKANAにも勝利し現在Krush女子フライ級王者の壽美の二人がトップに君臨。12.4K-1大阪大会には他団体で実績を残した☆SAHO☆もこの階級に参入してきている。
その中で池内は「倒せる武器がまだないので、しっかり倒せるような選手になっていきたいと思っています」と、持ち前の真面目さでKO出来る武器を身につけ、トップ戦線への浮上を目指すことを誓っていた。
◆池内紀子
「こんにちは! POWER OF DREAMの池内紀子です。まず対戦してくださったRAN選手、ありがとうございました。今回の試合を振り返って出来たなと思うところもあったんですが、上を目指す上でまだまだ足りないところがたくさん見つかった試合でした。今回の試合の反省を、反省だけで終わらせず次に繋げられるようにまた練習を頑張ります。
(RANとは接戦だったが、どこで差をつけたと思う?)3R目からガンガン攻めようと思って、スタミナの面で勝てたのかなと思います。(2021年を振り返ってどんな1年だった?)今年デビューして3戦全部勝てたので良かったです。来年は倒して勝てるように頑張ります。(プロ無敗という結果については?)嬉しいです(笑)。
(女子フライ級はKANA選手と壽美選手というツートップがいて、☆SAHO☆選手も参戦してきたりと賑やかになってきているが、その中で自分はどんな選手になりたい?)倒せる武器がまだないので、しっかり倒せるような選手になっていきたいと思っています。(ファンの皆さんへのメッセージは?)いつも応援してくださるファンの皆様ありがとうございます。まだまだ倒せるような選手じゃないですけど、来年はもっともっと努力してパワーをつけて、倒せるような選手になるので応援よろしくお願いします」
復帰後2連勝の加藤港、2022年はウィラサクレック三ノ輪の牽引役になる!「ジム全体でたくさん勝って、みんなで波に乗っていきたい」
第1試合には33歳の加藤港が登場し、河北光生とKrushライト級ワンマッチで対戦。圧力をかけてくる河北に対し、フットワークを駆使して戦った加藤が3-0で判定勝利を収めた。
今年の5.30「Krush.125」で約4年半ぶりにKrushのリングに戻ってきた加藤だが、同大会での明戸仁志戦に続き、今回の河北戦と2連勝。「昨日は内容的には少ししょっぱい試合になってしまったんですけど、今年復帰して全部勝つっていう宣言をしたので、そこだけは良かったかなと思います」と、宣言通りの勝利に安堵の表情を見せた。
「復帰して勝つのって覚悟を持ってやらないとなかなか出来ないと思うので、その覚悟だけは決めて復帰したので、2戦しかしてないですけど2戦2勝出来て、その点だけは良かったかなと思っています」と、2021年は覚悟の復帰で男を見せた加藤。
所属するウィラサクレックジム三ノ輪はゴンナパー・ウィラサクレックらを擁しているが、自身はその中にあって来年には34歳となるベテランだ。2022年は、「年齢も34でキャリアもあるんで、後輩にも若くていい選手がいっぱいいるし、ジムでもたくさん勝って、みんなで波に乗っていけたらいいなと思っています」と、ジムの先輩として後輩たちを引っ張っていくことを誓っていた。
◆加藤港
「こんにちは。ウィラサクレックジム三ノ輪の加藤港です。昨日は内容的には少ししょっぱい試合になってしまったんですけど、今年復帰して全部勝つっていう宣言をしたので、そこだけは良かったかなと思います。(昨日はタフな河北選手との試合だったが、どういう作戦だった?)何通りか考えていて、一番流れが向こうに行っちゃったかなという展開だったんですけど、近距離でジャブで止めてとかヒザで受ける、プッシングももうちょっとしたかったんですけど、それはあまり上手くいかなくて、良くも悪くも練習でやってたことは出せましたね。
(2021年を振り返ってどんな年だった?)復帰して勝つのって覚悟を持ってやらないとなかなか出来ないと思うので、その覚悟だけは決めて復帰したので、2戦しかしてないですけど、2戦2勝出来てその点だけは良かったかなと思っています。(試合後に来年の目標として後輩たちのためにも頑張るというコメントをしていたが、その理由は?)年齢も34でキャリアもあるんで、後輩にも若くていい選手がいっぱいいるし、ジムでもたくさん勝って、みんなで波に乗っていけたらいいなと思っています。
(ファンの皆さんへのメッセージは?)今年は全勝出来て、とてもいい1年になりました。来年もウィラサクレックジムのチーム一丸となってたくさん勝っていきたいと思いますので、どうぞ応援よろしくお願いします」