新日本キック 5.13 後楽園ホール:石原將伍、対ムエタイは「蹴られても、最後は倒せばいい」。政斗「武田幸三さんが巻いていたベルトを治政館に持って帰りたい」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
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新日本キック「WINNERS 2018 2nd」(5月13日(日) 後楽園ホール)のダブルメインイベント、59kg契約・石原將伍(ビクトリージム/日本フェザー級王者)vs. ケンスワン・サシプラパー(タイ/元BBTVスーパーバンタム級4位)、日本ウェルター級王座決定戦・政斗(治政館ジム/1位)vs. リカルド・ブラボ(アルゼンチン/伊原道場アルゼンチン支部/3位)の、ケンスワン以外の3選手の直前談話が新日本キックから届いた。
石原將伍「蹴られても、最後は倒せばいい」
――チャンピオンになってから何か大きく変わったことはありますか?
石原 (地元の)埼玉県毛呂山町の町長が声をかけてくれるようになりました。町長は「応援するから」という感じで、祝勝会に顔を出してくれたり試合にも来てくれます。知らない人からも「新聞に載っていたよ」と声をかけられたりするようになりました。
――このまま、どんどんネームバリューが高まるといいですね。
石原 チャンピオンになれば、結果だけではなく、内容も見られる。逆にそういう気持ちを持っていないといけないという思いもあります。
――今回は初めて“格闘技の聖地”後楽園ホールでの大トリです。
石原 そうなんですよ。個人的には興行の流れとか関係なしに自分からガッとやっちゃう方が好きなんですけどね(苦笑)。できればフラットな気持ちでリングに上がりたい。
――対戦相手であるケンスワンの印象は?
石原 サシプラパージム所属の選手は右ミドルキックが強いといわれている。向こうも元BBTVのランカーとしてのプライドがあるでしょう。最後は自分のパンチと向こうの蹴りの勝負になると思う。蹴られても、最後は倒せばいい。ムエタイとキックが闘ったらどっちが強いのか。タイ人が出てくる3R以降が勝負のクライマックスになると思います。相手の強いところを出させたうえで、最後に自分の右ストレートで倒せたら最高ですね。(聞き手:スポーツライター 布施鋼治)(写真は1月のスウィーレック戦。2Rに左ストレートでKO勝ちした)
政斗「武田幸三さんが巻いていたベルトを治政館に持って帰りたい」
――今回、日本ウェルター級王座決定戦が決まりました。
政斗 王座を返上した渡辺(健司)選手に敗れているので(2016年4月17日に政斗が判定負け)借りを返してベルトを巻きたかったのですが、今回こういう形になったので気持ちを切り替えて試合に臨みたいと思います。
――2度目のタイトル挑戦となります。
政斗 最初のチャレンジで獲れると思ったのですが、そうは甘くはなかったですね。そこからずっと自分の中で必ずベルトを獲らないと気が済まないという気持ちになっていました。その後の試合も大事に一戦一戦勝っていきタイトルマッチにつなぎたいなと。今回落としたら先はないという気持ちがあります。
――対戦相手のリカルド・ブラボ選手についてはどのような印象がありますか?
政斗 何試合か見させていただきました。勢いがあってパンチが伸びてくるところがあるので、そういうところを注意したいと思いつつ、自分の粘り強さで勝ちたいと思います。経験値は僕の方がありますが、下から上がってきた勢いは凄いと思うのでそこはあなどらないでしっかりと試合巧者のところを見せないといけないですね。
――試合に向けてはどういうところを強化していますか?
政斗 治政館の本部で先輩の武田幸三さんに走り込み、筋トレなどを見てもらっているので、リングでは今までとは違う自分を見せたいと思います。武田さんからは普段から怖くて厳しいことを言っていただけるのですが、逆にそれは優しさだと考えています。
――今回タイトルを獲得してから見据えているものはありますか?
政斗 どんどん実力のある選手とやらせてもらってKNOCK OUTで新日本のチャンピオンの強さを見せ付けたいですね。僕はやられてもやり返す水落洋祐選手のような戦い方が好きなので、KNOCK OUTのリングで水落選手や山口兄弟とも拳を交えられたらなと。まずはベルトですね。今お世話になっている武田さんが元々巻いていたベルトなので、僕が治政館に持って帰りたいです。
リカルド・ブラボ「伊原会長のような素晴らしい人間になりたいと思って1年前に日本に来ました」
――プロ7戦目で今回、日本ウェルター級王座決定戦が決まりました。
ブラボ 自分は王者になるために練習してきました。王者になることは伊原道場アルゼンチン支部の方々、家族のためになるのでチャンスをモノにしたいと思います。
――どうしてキックボクシングを始めたのですか?
ブラボ アルゼンチンにいた時に兄がキックをやっているのを見て自分も15歳のときにやり始めました。キックには、礼儀など人生で学ぶべきもの全てが詰まっていると思ったのでそれを学びたいと思ったんです。
――今までのスポーツ経験にはどういうものがありましたか?
ブラボ 地元キルメス(アルゼンチン・ブエノスアイレス州の都市)でサッカーをずっとやっていて、プロクラブの下部組織に所属していました。サッカーをやっていた時に病気まではいかないのですが、病院で長く療養している時期があり、復帰しても以前とは違う身体の衰えを感じ周りのメンバーに付いていけなくなった時にキックに出会いました。ちなみにアルゼンチンではアマチュアで21戦18勝(14KO)1敗2分の戦績でした。
――なぜ日本に来たのでしょう?
ブラボ 伊原(信一)会長、伊原道場アルゼンチン支部のディエゴ・ゴンザレス支部長が日本に来る機会を与えてくれました。新日本キックでチャンピオンになりたいですし、伊原会長のような素晴らしい人間になりたいと思って人生の全てを懸けて1年前に日本に来ました。将来、アルゼンチン支部でいい指導者になるためにもなると思います。
――対戦する政斗選手にはどういう印象がありますか?
ブラボ 一番大切なことは相手の戦い方に合わせるのではなく、毎日やってきたことを試合に出すことが大切なので特に気にしたことはありません。
――キックを続けていく上で目標はありますか?
ブラボ 新日本、ラジャダムナンスタジアム、WKBAのチャンピオンになって、会長や支部長のように多くの選手たちに人生で大切なものを伝えられるような選手になりたいと思います。
対戦カード
第13試合 ダブルメインイベント 59kg契約 3分5R
石原將伍(ビクトリージム/日本フェザー級王者)
ケンスワン・サシプラパー(タイ/元BBTVスーパーバンタム級4位)
第12試合 ダブルメインイベント 日本ウェルター級王座決定戦 3分5R
政斗(治政館ジム/1位)
リカルド・ブラボ(アルゼンチン/伊原道場アルゼンチン支部/3位)
第11試合 セミファイナル ライト級 3分3R
永澤サムエル聖光(ビクトリージム/日本1位)
内田雅之(藤本ジム/日本2位、元日本フェザー級王者)
第10試合 59kg契約 3分3R
新人(E.S.G/WBCムエタイ日本統一フェザー級王者)
皆川裕哉(藤本ジム/日本フェザー級4位)
第9試合 ミドル級 3分3R
今野顕彰(市原ジム/日本1位)
齋藤智宏(Ys.kキックボクシングジム)
第8試合 フライ級 3分3R
幸太(ビクトリージム/日本2位)
空龍(伊原道場新潟支部/日本5位)
第7試合 55kg契約 3分3R
馬渡亮太(治政館ジム/日本バンタム級2位)
チェ・ジェヨン(韓国)
第6試合 バンタム級 3分3R
阿部泰彦(JMN/日本3位)
田中亮平(市原ジム/日本6位)
第5試合 フライ級 3分3R
細田昇吾(ビクトリージム/日本3位)
山野英慶(市原ジム)
第4試合 63kg契約 3分3R
興之介(治政館ジム)
内田将仁(Ys.kキックボクシングジム)
第3試合 58.5kg契約 3分2R
瀬川 琉(伊原道場稲城支部)
イ・サンウ(韓国)
第2試合 ウェルター級 3分2R
モトヤスック(治政館ジム)
秋山勇太(真弘館)
第1試合 ライト級 3分2R
又吉淳哉(市原ジム)
安川侑己(志村道場)
概要
日時 2018年5月13日(日) 開場・16:45 開始・17:00
チケット料金 SRS¥20,000/RS¥15,000/S¥10,000/A¥7,000/B¥5,000/立見¥4,000(当日のみ)
お問い合わせ 治政館ジム 048-953-1880