Krush 5.30 後楽園 一夜明け会見:佐々木大蔵「“大蔵ワールド”を見せられたら」、晃貴「最近は自分に自信がついてきた」、小倉尚也「ところどころ笑っていて、楽しかったんだと思う」
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5月31日(月)、都内にて「Krush.125」の一夜明け会見が行われた。(記事提供:K-1 JAPAN GROUP、写真:(C)K-1)
Krush 5.30 後楽園ホール:佐々木大蔵、平山迅を“安全運転”で封じ王座防衛。晃貴、黒田斗真の兄・勇斗との延長戦制す
スーパー・ライト級王者・佐々木大蔵が“大蔵ワールド”で2度目の王座防衛に成功!「格闘技に触れていると生きている実感がある。自分にしかできないものを見せていきたい」
メインイベント(第8試合)で平山迅を判定で下し、Krushスーパー・ライト級王座2度目の防衛に成功した佐々木大蔵。中村拓己K-1プロデューサーも「佐々木選手の強さ、試合の中で成長してるところが見えた試合。それも挑戦者の平山選手のタイトルマッチにかける覚悟が試合への準備に表れていて、そういう選手を退けたところに佐々木選手の強さが見えた」と試合内容を評価し、佐々木自身も「やりたいようにできた」と満足げ。
ボクシングジムに通って新しい技術を取り入れたことと、平山の気迫に応えられたことが勝因と振り返った。
今後についてはジョーダン・ピケオーが継続中のKrush王座の連続防衛記録を更新していくとともに、9月のK-1横浜アリーナ大会への出場をアピールした。
◆佐々木大蔵
「(ベルトを防衛した心境は?)あんまり『ベルトを防衛するぞ』という意識はなくて、平山選手に勝つことだけを考えて、あとは自分のやるべきことを考えながら昨日も試合を進めてたつもりでした。結果として防衛戦を制することができて、平山選手に勝つことができて、また平山選手の思いだったりも今後自分に課して、どんどん高みを目指していこうと思ってますね。
(試合内容については?)ABEMAプレミアムに入ってるんで追っかけで見てたんですけど、自分がこう進めていくという試合というか、映像で見ても、ここをこうしとけばよかったなとか、けっこう試合中は冷静に戦えました。そのまま自分のやりたいように、前日会見で言わせてもらった通り、下描き準備に色づけするような、そういう進行ができたと思いますね。
(ジャブや左ミドルが入っていましたが、狙っていた?)そうですね、あれは一発入って、直感的にですかね。このままボンボン入るなというのがあったので、体が反応したというか。(今、一番のモチベーションは?)格闘技に触れられてることですかね。会見などでも言わせてもらってるんですけど、ボクシングジムに通わせてもらって、ボクシングの技術だったり、それを取り入れることでキックに使えることだったり、いろんなものを、まだまだ学ぶことがたくさんあるなって。人生においてもですけど、やることがたくさんあるので、そういったものを感じながら『生きてるな!』って感じがあるので、好きな格闘技に触れられてることが一つのモチベーションですかね。
(これからどういう相手と戦いたい?)どういう相手というよりは、自分の格闘技をやっていく上でレベルアップと進化を求めて、本来だったらセンチャイ選手と、って言いたいところですけど、なかなか難しいかなと思うんですけど。リング上で、誰が相手でも楽しんでるような、そんな姿を、どんな相手でも噛み合って、それをお客さんに届けられるような試合をしていきたいなと思います。
(今後の目標は?)今のと重なっちゃうんですけど、いいですか?(笑) 一人でも多くの方に、佐々木大蔵にしかできない、“大蔵ワールド”というか、そういったものを見せられたらいいなと思ってますね。(序盤から左ミドルを出さなかった理由は?)それはやっぱり平山選手の圧だったり、出すに出せない場面もあったので、自分の好きにさせてもらえなかったというのは平山選手の強さで
もあったし。やっぱり手はお互いに出してなかったですけど、ああいった展開の中でもお互いの駆け引きというか熱があったので、目に見えないものという部分は、お互いに感じていたかなと思いますね。
(パンチのディフェンスがよかったのはボクシング特訓の成果?)そうですね。そう言っていただいて、本当にありがとうございます。まだまだ僕の知らない技術があるので、そういったものも今後見せられたらいいと思います。(これで2度目の防衛ですが、Krush最多防衛を狙いたい?)そうですね、ピケオー選手が今、独走してるんですかね、確か。この機会にどんどん重ねていきたいですね。(K-1での目標は?)9月に横浜アリーナ大会が発表されたので、僕はもうそこに目がけていいでしょうか(笑)。願望ですけど、そこに目がけていきたいなと思ってますね」
晃貴、黒田勇斗との接戦を制して再び上昇気流へ!「最近は自分に自信がついてきている。それがいい結果になってきていると思う」
セミファイナルで黒田勇斗とKrushスーパー・バンタム級ワンマッチを戦った晃貴は、延長までもつれ込む接戦を展開。最後まで集中力を切らせることなく戦い抜き、2-1のスプリット判定で勝利をものにした
かつてはKrushバンタム級王座にも君臨した経験を持つ晃貴だったが、王座陥落後は戦績が奮っていなかった。しかし、今年に入ってこれで2連勝。対戦相手の黒田とは身長差もあったが、「いつも相手はデカいんで、あんま感じなかったですね。いつも通りっていう感じでした」と特にやりづらさも感じなかったという。「身長の高い選手はKRESTにもいっぱいいるんで、そういう人たちとスパーとかもやってきたんで」と、ジムでの日頃の練習が好結果にもつながっているようだ。
「今後はもっと上の舞台で戦って、自分は外国人にまだ一回も勝ててないんで、外国人と戦いたいですね」と、再び上昇気流に乗り始めた晃貴は、さらなる高みを目指すことを宣言していた。
◆晃貴
「まず昨日はK-1・Krushの運営の方々、一日お疲れさまでした。本当にいい環境で試合できたのは運営の方々のおかげだと思っているので、本当に感謝しています。(延長判定スプリットまでもつれる試合だったが、一夜明けの感想は?)あの試合で勝てたのは自信がついたというか、良かったです。自信がつきました。(相手は長身・リーチもあってやりづらそうだったが、どんなことを考えて戦っていた?)自分はそんな身長差もあんま感じなかったっていうか。いつも相手はデカいんで、あんま感じなかったですね。いつも通りっていう感じでした。
(今年に入って2連勝になったが、どこが前よりも良くなっていると感じている?)最近勝ち続けて自信がつきました。前は自信がなくて不安な状態で試合してたんですけど、最近は自分に自信がついてきているので、それが最近のいい結果になってきているのかなと思っています。(今後の目標は?)今後はもっと上の舞台で戦って、自分は外国人にまだ一回も勝ててないんで、外国人と戦いたいですね。(セコンドから『お腹に力を入れろ』って声が飛んでいたと思うが、どんな意味があった?)自分、たまにフラフラしちゃう時があって、見てる側の印象が悪いんでしっかり。そんな感じです。
(体幹を鍛えていた?)体幹は鍛えています。(凄いあっさり入り込めていたが、リーチが長い相手にも入り込む練習は常にしてた?)常にしてますね。KRESTは人数も多いですし、身長の高い選手はKRESTにもいっぱいいるんで、そういう人たちとスパーとかもやってきたんで、そんな感じです。いつも通りです。(本戦が終わった段階で判定に関してはどう考えていた?)3R目が終わったあたりから準備はしておけって言われてたんで、延長って言われても気を抜かずに行けたんで、別に延長って言われても大丈夫でした。集中力が切れたりはなかったですね」
小倉尚也、小巻海斗との大激闘を振り返る!「ところどころ笑っていて、楽しかったんだと思う。3Rが終わった時も『え、もう終わり?』ぐらいの感じで、かなりハイになってました」
第6試合で小巻海斗を判定で下した小倉尚也は、先制のダウンを奪われながらも2・3Rにダウンを奪い返して逆転勝ちし、中村拓己K-1プロデューサーも会見の冒頭で絶賛する内容での勝利を見せた。
「基本的に試合内容はほとんど覚えていない」という小倉だが、「試合中はかなりハイになって、テンションが上がっていた」と振り返る。逆境から立て直せたのは、2年前のK-1出場時に同じ展開から立て直せたことがいい経験となったからと明かすとともに、この勝利でさらに近づいたと思われるKrush王座に、改めて意欲を見せた。
◆小倉尚也
「一日、K-1 JAPAN GROUPの試合が多い中で、自分もどうにか試合の内容で盛り上げていこうという気持ちがあったので、それが試合に出たと思います。(激しい打ち合いの中、どんな心境だった?)自分、基本的に試合の内容はほぼ覚えてないので無意識だったんですけど、映像を見ると、ところどころ笑ってたりしてたので、たぶん楽しかったんだと思います。疲れとかも試合中はあまり感じなかったんですけど、3R終わった時も『え、もう終わり?』ぐらいの感じだったので、かなりハイになってましたね。テンション上がってました。
(先にダウンを奪われて立て直せたのは?)昔、両国国技館でスーパー・バンタム級トーナメントのリザーブファイトに出た時(2019年6月)に、ほぼ同じような形で右のパンチをもらってダウンしてしまったんですけど、あの経験が生きたかなと思いますね。ダウンを取られても落ち着いていけば立て直せるという自信はあったので、しっかり立て直して削る作業に入れたのはよかったかなと思います。
(3連勝ですが、伸びているところは?)テクニックもそうなんですけど、最近は気持ちが乗ってるなと思いますね。昔よりも、練習の段階から乗ってるかなというのは感じますね。(ベルトに対する思いは?)いやもう、ベルトはずっと目指してますし、格闘技を始めた理由がKrushを見たことだったので、あのベルトを巻くのが自分の夢でもあるので、もちろん挑戦したいですね。
(カーフキックは練習していた?)はい、練習してましたけど、自分が蹴ることよりも、小巻選手と同門の実方選手が京太郎選手に使ってたので、もしかしたら蹴ってくるかなってことでディフェンスを対策してたんですけど。試合でもセコンドの会長から『下蹴れ』って言われてパッと出て、相手は嫌がってたので、これはカーフでいけるなと思ったんですけど、正直蹴る練習はあんまりしてなかったので、ちょっと足が痛いですね(笑)。
(評価される試合ができたことについては?)そういう試合ができたのも、相手の小巻選手があってこそですし、本当にいい選手でしたね。もっとお互い上の舞台でまたできれば、かなり噛み合うので熱い試合になると思います。そういう意味では昨日の試合は未来につながるというか、ストーリーができたと思います」
中島千博、伊藤健人に勝って連敗ストップ!タイトル戦線への浮上にも意欲「スーパー・フェザー級は強い選手がたくさんいる。一人ひとりに勝って、自分もチャンピオンになりたい」
第5試合で伊藤健人とKrushスーパー・フェザー級ワンマッチを戦った中島千博は、2R終盤に左アッパーからの左フックでダウンを奪取。そのままリードを保ち、3-0で判定勝利を飾った。
2019年に2連続KOと、プロ選手として幸先の良いスタートを切っていた中島だったが、昨年は横山朋哉、山本直樹に2連敗を喫していた。しかし、今回の勝利で連敗もストップ。戦績も5戦して3勝2敗と白星を先行させた。
中島が戦場とするスーパー・フェザー級は、Krushにレオナ・ペタス、K-1に武尊がチャンピオンとして君臨している激戦区でもある。しかし中島は「スーパー・フェザー級のチャンピオンはとても強い人たちですし、そのチャンピオンじゃない方たちも強い方がいっぱいいるので、しっかり一人ひとりに勝って、自分もチャンピオンになっていけるように頑張りたいと思います」と、地道にスーパー・フェザー級のタイトル戦線への浮上を狙う。
◆中島千博
「足立区に住み始めましたPOWER OF DREAMの中島千博です。昨日は対戦してくださった伊藤選手ありがとうございました。また、応援してくださった皆様、K-1・Krushを一日運営してくださった皆様、ありがとうございました。僕としては2連敗していたので、3連敗にならず勝てたことが今一番ホッとしています。試合では会長に3Rしっかり戦ってこいと言われて、しっかり3R戦えたことは自分の中で良かったなと思っています。
(接戦だったが、試合の感想は?)まず相手と向かい合った時に前日よりも体が大きくなっていて、一回りぐらい自分と違うのが一番印象に残っています。で、実際にやってもパワーもあって、一発もらったら倒れちゃうんじゃないかなと思ってたんで、もらわずに戦えたことは良かったなと思います。
(ダウンを奪ったパンチなど、新しい技術も見せていたが、意識していた?)パンチは意識しているっていうのはないんですけど、やっぱりPOWER OF DREAMのみんなが巧いので、自然と自分もやっていくうちに見ながら、そういう技術を盗めたのではないかなと、パンチに対しては思います。(会長から試合後にどう言われた?)今回、点数は言われなかったんですけど、今までの試合が自分が攻めてばっかっていうか、一方的に攻めて倒れちゃうとかいう試合があったんで、しっかり相手とやり取りできて戦えたことはとりあえず良かったんじゃないかなという感じですね。
(これからの目標は?)昨日もインタビューで言わせていただいたんですけど、スーパー・フェザー級のチャンピオンはとても強い人たちですし、そのチャンピオンじゃない方たちも強い方がいっぱいいるので、しっかり一人ひとりに勝って、自分もチャンピオンになっていけるように頑張りたいと思います」
稲垣澪、Krush初参戦で龍斗に勝利!「目標はKrushフェザー級のベルト。今年中に挑戦することを目標にしている」
第4試合で、キャリアで上回る龍斗を相手に判定勝利した稲垣澪。これまでのプロ2戦はKHAOSとK-1のプレリミナリーファイトということで、これがKrush後楽園大会初出場。そこで勝てたことを喜ぶとともに、「今年中にKrushフェザー級のベルトに挑戦したい」との目標を明かした。
◆稲垣澪
「初めての後楽園ホールでKrushという舞台だったんですけど、しっかり楽しめた試合になったなとは、自分ですごく思ってます。(一夜明けての心境は?)まずしっかり勝てたということがうれしかったし、自分は3戦目で相手が20戦目ということで、ディフェンスがうまくてタフな選手だと思ってたので、そういう選手にどうやって勝つかというところで、ダウン取ってKOというのが目標ではあったんですが、しっかり勝ちにつなげたことはうれしく思ってます。
(勝因は?)パンチの練習はすごくしていて、前手のジャブ、ストレートはしっかり使えたのと、得意なヒザ蹴りはしっかり出たなと思います。(今後の目標と戦いたい選手は?)Krushフェザー級のベルトを狙ってるんで、来月タイトルマッチがあると思うんですけど、今年中に挑戦したいなと目標にしてるんで、そこを目標に頑張ります」
内田晶、約1年半ぶりのKrushで復活の勝利!故郷・仙台での大会開催をアピール「仙台大会を開催できるように、自分が結果を出してアピールしていきたい」
第3試合には宮城県仙台市出身の内田晶が登場。三井大揮とKrushスーパー・バンタム級ワンマッチを戦った。三井の対戦相手だった迦威斗の負傷欠場によりこの試合のチャンスを掴んだ内田は、3Rに2度のダウンを奪取。最後はラウンド終了となる3分ちょうどに右ストレートを叩き込み、3度目のダウンを奪って見事なKO勝利を飾った。
現在も出身地である仙台市在住の内田。目指すは、「仙台大会もやれるように自分がドンドンアピールしてやっていきたいと思います」と仙台での大会実現だ。今回のKO勝利をきっかけに、悲願の仙台大会実現に向けて、リングの上からアピールを続けていく。
◆内田晶
「昨日は急遽ですけど、対戦を受けてくださった三井選手をはじめ、オファーをいただいたK-1関係者の皆様ありがとうございました。自分は昨日の試合が久々の勝利だったんですけど、勝利して嬉しい気持ちもあるんですけど、まだまだこれからなので気を引き締めて頑張りたいと思います。
(久々のKrushでの試合だったが、戦った感想は?)最近というか、1年ちょっとぶりの試合だったんですけど、試合が全然楽しめてくなくて、K-1の試合に出るようになってから自分らしさが出てなかったんですけど、やっと試合が楽しめて結果が出たので、これからもやっていきたいと思います。(終了直前のKO勝利だったが、倒した瞬間の感想は?)感覚はしっかりあったんですけど、時間も見えてたんで、ラストは気合いで頑張りました。
(これからの目標は?)自分は何回も言うんですけど、宮城県仙台市から来ているんですけど、仙台大会もやれるように自分がドンドンアピールしてやっていきたいと思います」
芳美、Krush初勝利の喜びを語る「Krushの勝利者トロフィーが家にあることがうれしい。『芳美が出るんだったら見たい』と思われるような試合をしたい」
第2試合でファエゼ・ウィラサクレックとの延長にもつれる激闘を制して判定勝利を飾った芳美。「トロフィーが家にあるのがうれしい」とKrushでの初勝利の喜びを噛み締め、Krushに出場するようになって練習も変えていると言い「芳美が出るなら見たいと思われる試合を」と意欲を新たにしていた。
◆芳美
「なかなか思ったような動きができなかったんですけど、今まで課題にしていたスタミナ面は少しクリアできたのかなと思っています。もっと活躍できるように、日々の練習を頑張りたいと思っています。
(Krush初勝利の心境は?)試合内容はともかく、Krush初勝利は本当にうれしくて、トロフィーが家にあるのがすごくうれしいです。(戦い方が変わっていたが、Krush仕様?)昨年Krushに出られるとなってから、Krush仕様に日々の練習を変えてます。それがなかなか細かいところまでうまくできなかったんですけど、これからどんどん精度を上げていきたいと思います。
(今後の目標は?)昨日の試合内容ではあまり大きなことは言えないんですけど、『芳美が出るんだったら見たいな』と思われるような試合ができるように頑張りたいです。またKrushに出たいです」