Krush 4.23 後楽園 一夜明け会見:松岡力「野杁くんと魁成くんにリベンジしてケジメをつける」、壽美「次はもうKANA選手のことだけを考えて毎日を過ごします」
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Krush.124 4月23日 後楽園ホール大会の一夜明け会見が24日、東京都内で行われた。(記事提供:K-1 JAPAN GROUP 会見写真:(C)K-1)
松岡力、加藤虎於奈にリベンジして新Krushウェルター級王座戴冠!K-1ウェルター級王座決定トーナメント開催を熱望「野杁くんと魁成くんにリベンジしてケジメをつける」
ダブルメインイベント第2試合で加藤虎於奈のKrushウェルター級王座に挑戦した松岡力は、2Rに左右のフックの連打でダウンを奪取。3Rもリードを保って3-0で勝利し、虎於奈にリベンジを果たすと共に、長い格闘技歴で初めてとなるチャンピオンベルトを手にした。
試合から一夜明けた松岡は、「振り返りたくないぐらいきつかったですね。もうしばらく(試合は)いいです」と虎於奈との激闘の感想をコメント。試合中は虎於奈の攻撃をもらっていないと思っていたそうだが、映像で見直すと「めちゃめちゃもらってたんで、やっぱり虎於奈は強いなと思いましたね。昨日は技術云々じゃなくて、気持ちで勝ったと思っているんで、虎於奈は技術も凄かったですし、昨日の勝ちは気持ちだけですね。本当に差はなかったと思っています」と、相手を称えつつ振り返っていた。
試合後は禁欲生活からも開放。「宴ですね。酒もベロッベロになるまで飲んで。でも、朝まで寝れなくて、今日も。まだ酒も残ってますし、今からも飲みに行きますし、本当に勝ったら宴ですね」と、一気に羽根を伸ばした。
一度は引退宣言したこともあり、今後の格闘技人生については長いスパンでは考えていないという松岡。悲願のベルトを手に入れたが、「何十回もベルトを防衛してっていうのは僕の今後の格闘技プランにはなくて、できるなら上で勝負させてほしいですし、そこに向けての試合がもしあるんだったら、そこに向けて走っていきたいというのが今の気持ちですね」と、次は現在空位のK-1ウェルター級王座の奪取に狙いを定める。
コロナ禍もあり海外選手を呼のが難しく、トーナメントがなかなか開催できない状況ではあるが「(近藤)魁成くんも野杁(正明)くんも絶対入ってくる人物やと思ってますし、世界トーナメントと言ったんは、そこも含めっていうことなんで。外国人はあんま知らんし、そこを倒していかないとケジメはつかないかなと思っているんで、野杁くんも魁成くんも見てます」と、かつて自分が敗れた選手たちへのリベンジも含めて、トーナメント開催を熱望していた。
◆松岡力
「昨日の試合は振り返りたくないぐらいきつかったですね。もうしばらく(試合は)いいです。(一夜明けて、ベルトが手元にある心境は?)やっぱり、自分の元にベルトがあるというのは今までなかった経験ですし嬉しいですけど、ネームプレートを変えてもらいたいです。(試合の中での良かった点と反省点は?)試合をやっている時は自分は相手の攻撃をもらってないと思ってたんですけど、映像を見たらめちゃめちゃもらってて。裏のインタビューで『もらわないで打てた』みたいに言ってたんですけど、映像を見たらめちゃめちゃもらってたんで、やっぱり虎於奈は強いなと思いましたね。昨日は技術云々じゃなくて、気持ちで勝ったと思っているんで、虎於奈は技術も凄かったですし、昨日の勝ちは気持ちだけですね。本当に差はなかったと思っています。
(試合後にK-1のトーナメントのことを言及していたが、現在どのように考えているのか?)何十回もベルトを防衛して…っていうのは僕の今後の格闘技プランにはなくて、できるなら上(K-1)で勝負させてほしいですし、そこ(K-1)に向けての試合があるんだったら、そこに向けて走っていきたいというのが今の気持ちですね。(一度引退宣言して、カムバックした一番の原動力は?)なんでなんですかね? 自分でもちょっとわからないですけど(笑)。本当に毎回辞めよう辞めようと思うんですけど、ウチのトレーナーや一部の人たちが、自分の才能を評価してくれて。『辞めないほうがいいよ』って言ってくれるので、今もこうやってチャンピオンになれました。そこは引き止めてくれた人に感謝していますね。まあ、いつでも辞めたろうという気持ちはありますけど(笑)。
(なんでそんなに辞めたいのか?)逆になんでやってるんですかね、みんな? 植村選手も言ってましたけど、格闘家ってどんな神経でやってるんですかねって、僕も思ってますね。本当に一緒の気持ちでした。(格闘技歴は長いと思うが?)そうですね。小学1年生から格闘技をやっているんで、格闘技歴は長いんですよ。昔は嫌々道場に連れて行かれて……まあ、今も嫌々なんですけど(苦笑)。嫌々ながらも格闘技歴は他の人より長いと思うし、伸び代はあんまなかったですけど、もうちょっと伸びるように、もうちょっとだけ頑張ります。
(パンチを教わっている先生から教わって伸びているという感触があるから続けていられる?)五反田で教わっている秋元トレーナーっが、本当に名トレーナーで。僕、今回、虎於奈の試合は1回も見なくて、その代わり秋元トレーナーが虎於奈の試合を何十回と見てくれて、対策立ててくれたんで、本当にトレーナー様々というか。秋元トレーナーがいなかったら、僕は格闘技をそんなに熱心にやってないですし、本当に凄いトレーナーやと思っていますし、もっと評価されていい人間やと思っています。
(長い間格闘技をやってきて、初めてベルトを手にして、昨日はどんな夜だった?)宴ですね。映像をその時は見てなかったんで、自分はもらってないと思ってたんで、パンチ。酒もベロッベロになるまで飲んで。それで朝まで寝れなくて、まだ酒も残ってますし、今からも飲みに行きます(笑)。(ご家族に連絡は?)会場に家族も来てたんで、今から一緒に飲みに行きます。(試合後に虎於奈選手とやり取りはあった?)朝も連絡くれましたし、やっぱり僕が求めてる格闘技って、試合が終わって、お互いを称え合うものやと思っているので、虎於奈もちゃんと礼儀正しく『ありがとうございました』って言うところが本当に男やなと思っています。リングの上では『次、もうちょっとやってください』って言われたんですけど、もう虎於奈とはやることはないです。まあ一戦目は負けて、二戦目はお酒の勝負で勝って、昨日勝って、今2-1で僕が勝ってるんで、あと一回か二回、堀井翼のラッキーパンチチャンネルで飲みの席を用意してもらって、そこで白黒をつけたいと思います。
(引退宣言のきっかけになった近藤魁成選手にリベンジしたい気持ちは?)もちろんそれも含めてK-1のトーナメントで。魁成くんも野杁(正明)くんも絶対トーナメントに入ってくる人物やと思ってますし、世界トーナメントと言ったんは、そこも含めっていうことなんで。外国人はあんま知らんし、そこを倒していかないとケジメはつかないかなと思っているんで、野杁くんも魁成くんも見てます。(ファンの皆さんへのメッセージは?)昨日は応援してくれてる方もしてくれてない方もありがとうございました。ちょっと拳を怪我しちゃって、次いつになるかわからないですけど、出る機会があれば全力で体作っていくんで、また楽しい試合を見せられたらいいなと思っています。ありがとうございました」
壽美、真優を退けてKrush女子フライ級王座を獲得!「このベルトが似合うような強くて素敵な選手になれるようにもっともっと頑張ります」
ダブルメインイベントの第1試合で、真優と第5代Krush女子フライ級王座決定トーナメントの決勝戦を戦った壽美は、3Rに打ち合いとなるも一歩も引かずに応戦して3-0で判定勝利。リベンジを狙っていた真優を退け、悲願のKrush王座を手にした。
一夜明けて、アマチュア時代から憧れていたというKrushベルトを手にした壽美は、「あんな遠くで見ていたベルトが自分のところにあると思えて、本当に凄く嬉しい気持ちでいっぱいです」と喜びの笑顔を見せる。試合に関しては「距離とかが訳わからなくて、野獣のように前に行ってしまうみたいな…細かくたくさん練習してきたのに、また本能的になってしまいました」と反省点も口にしていた。
壽美は昨年の11.3K-1福岡大会で現K-1女子フライ級王者のKANAにスーパーファイトで勝利。そのKANAが返上したKrush女子フライ級王座を手に入れたことで、いよいよK-1女子フライ級王座への挑戦の機運も高まってきた。「自分は試合が決まったら、その相手にしか集中しないようにしているんですけど、今こうして勝つことができて、次はもうKANA選手のことだけを考えて毎日を過ごします」と、K-1王座の奪取に照準をピタリ。
ジムの先輩たちからは「チャンピオンは誰でもなれるものじゃないからおめでとう」とお褒めの言葉ももらったそうだが、「これからもっともっとやることいっぱいだから頑張ろうね。まだチャンピオンじゃなくて、チャンポンだ」と叱咤も受けたという。「もっともっとこのチャンピオンベルトが似合うような強くて素敵な選手になれるようにもっともっと頑張ります。そしてK-1のチャンピオンになれるように、人としても選手としても成長するので、次リングに立つ時に新しい自分を見せられるように努力します」と、Krush王者としての進化、そしてK-1王者に相応しい実力を身につけることを誓っていた。
◆壽美
「今回の試合はいつも以上に緊張とか、正直言うと恐怖とか凄くて。まずは勝つことできてホッとしているんですけど、試合の動画を見るたびに悔しさが(こみ上げてくる)。やっぱり、練習でやってきたことが何割出ただろう?という試合になってしまったので、悔しくてもっと強くなりたいなって思いました。(一夜明けて、手元にベルトがある心境は?)もう本当に嬉しいですね。アマチュアの時からずっとKrushのベルトは憧れていたベルトだったので、あんな遠くで見ていたベルトが自分のところにあると思えて、本当に正直凄く嬉しい気持ちでいっぱいです。
(試合を振り返って良かった点と改善しようと思った点は?)自分が引かない、前に行くっていうところも自分の良さだと思うんですけど、それと同時に前に行き過ぎてしまって。距離とかがもう訳わかんなくて、野獣のように前に行ってしまいました。練習で技術的なこととか、テクニックだったりとか、ちょっとしたポジション取りだったりとか、凄く細かくたくさん練習してきたのに、また本能になってしまったなというところですね。(Krushのチャンピオンになって、KANA選手への意識は今はどう?)このトーナメント中はずっと考えないようにしていて。自分は試合が決まったら、その相手にしか集中しないようにしているんですけど、今こうして勝つことができて、次はもうKANA選手のことだけを考えて毎日を過ごします。
(公開練習の時にイメージしていて100回以上勝ってると言っていたが、昨日の勝利はそのイメージに当てはまる?)一箇所、私が凄く好きな選手の試合の好きなシーンがあって、ずっとそこを試合前に見ていて。試合中にそこに近い瞬間があって『これ!』と思ったんです。その選手はそこからKOしているんですけど、私はまだドスンドスンパンチみたいな。スコーンじゃなくて、ズーンズンって押しちゃうパンチだったんで、そこはイメージと全然違ってしまったなという感じです(苦笑)。
(ジムの先輩方はどんな言葉をかけてくれた?)『まだまだやることいっぱいだな、反省点がいっぱいだね』って。だけど、『チャンピオンは本当に誰でもなれるものじゃないからおめでとう』とも言ってくれましたね。だから、褒めてもくれたし、『これからもっともっとやることいっぱいだから頑張ろうね』っていう感じで、『まだチャンピオンじゃなくて、チャンポンだ』みたいなふうに言われちゃいました(笑)。(昨日は念願の爆食はした?)お肉食べて、パンとアイスとお菓子食べて。でも、今日はこのベルトの撮影があるので、朝は走ってちょっと体重落としてきました(笑)。(祝勝会でこれだけは食べたいというものは?)今タルト食べ放題で人気のお店があって、そこで自分がタルトを何個食べれるかっていうのをチャレンジしたいです。
(もう次はKANA選手しか見えない?)そうですね。こうしてKrushのベルトを獲ることができて、K-1のベルトも絶対に獲りたいんで、K-1のベルトを持っているKANA選手のことだけを考えて毎日を過ごします。(ファンの皆さんへのメッセージは?)本当にいつも応援をたくさんしてくださってありがとうございます。これからもっともっとこのチャンピオンベルトが似合うような強くて素敵な選手になれるようにもっともっと頑張りまます。そしてK-1のチャンピオンになれるように人としても選手としても成長するので、次リングに立つ時に新しい自分を見せられるように努力します。これからも応援よろしくお願いします」
小嶋瑠久、移籍初戦でKO勝利!-1王者・山崎秀晃へのリベンジを改めて宣言!「今年来年には山崎選手の目の前に立ってやる」
第6試合で斉藤雄太とKrushスーパー・ライト級ワンマッチを戦った小嶋瑠久は、1Rから積極的に攻め立て、2Rに斉藤からパンチの連打でスタンディングダウンを奪うと、攻撃の手を緩めずにアッパーで見事なKO。PURGE TOKYO移籍&リングネーム改名初戦を勝利で飾った。
ジム移籍の成果が出たかと思われた瑠久だが「昨日の試合は練習してきたことが100%だとしたら20%しか出せてなくて、自分でもあんま納得できる試合ではなくて、空回りしちゃったというのはありましたね」と、内容には不満がある様子。スピードが上がったという見方もあるが、「今回スピードが自分的に改善点の一つで、もっと出せたかなっていう。練習でそこを凄く意識してやってきたし、もっともっとキレキレの攻撃を出せると思ってるので、そこも課題の一つですね。なので、もっともっと凄い自分を見せられます」と、さらに進化する自信も持っているようだ。
次回の5.30「Krush.125」では佐々木大蔵vs平山迅のKrushスーパー・ライト級タイトルマッチもある。スーパー・ライト級で戦う瑠久も、「その試合は凄く楽しみですね」と興味津々。「どっちかが勝ったら、次の挑戦者は自分かなというのはある」と意欲を見せている。王者の佐々木はかつて瑠久が指導を受けていたこともあり「大蔵先生」と呼ぶ存在だが「自分的には凄い噛み合うんじゃないかって思ったんですよ。自分のいいところが凄く出る対戦相手だと思うんですよね。だから、凄くやりたいです」と興味を示していた。
さらに瑠久が見据えているのは2019年の11.24K-1横浜大会で敗れた山崎秀晃へのリベンジだ。山崎は昨年K-1スーパー・ライト級王者となったが「やっぱり山崎選手が持っているK-1の65kgのベルトを獲ってチャンピオンになりたいというのがあるので、その試合までに着実に進化していきたいです」と山崎の持つK-1王座にも欲を見せる瑠久。「本当に今年来年には目の前に立ってやる。そうしないと山崎選手も多分長くないと思うんで、今年来年には目の前に立って、獲ってやろう、食ってやるという感じです」と、目標到達に向けて突っ走ることを宣言していた。
Krushデビュー戦で豪快KO勝利!幸輝、九州からKrushのベルトを狙う「関東の名前がある選手を倒して、地方からでも通用できることを証明したい」
第5試合でFUMIYAとKrushウェルター級ワンマッチを戦った幸輝は、これがKrush初参戦。本人曰く「後楽園は自分は2回目で、まだ全然なれてくなくて、緊張が凄かったですね」と語りながらも、1Rから積極的に攻め立て、カウンターの右ストレートでKO勝利を飾った。
「コーナーに追い詰められたりする場面もあったんですけど、中盤から蹴りを使って自分の距離にもっていけるようになって、自分の距離で戦えたのは良かったです」と勝因をコメントした幸輝。鹿児島県鹿児島市出身で、現在も鹿児島に在住し、九州を中心に活動をしている。小学1年生頃から習っていた伝統派空手をバックボーンに実績を積み、今回初めてK-1 JAPAN GROUPへの参戦を果たした。
幸輝が戦ったウェルター級では松岡力が同じ大会で新チャンピオンとなったが、「ベルトは自分も巻きたいんですけど、やっぱりまずは名前のある、実績のある選手を倒して挑戦していきたいです」と、タイトル戦線浮上への意欲も持っている。地方で戦うハンデもあるが、「関東の選手を倒して、地方からでも通用できるってことをしっかり証明していきたいです」とプライドも持っている。
また、7月17日にはK-1福岡大会も予定されている。地元・九州勢として、「九州であるんで出たい気持ちはあります。是非出てみたいです」と希望を述べた幸輝。「次の試合もKOで勝てるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」と、次回の試合に向けて意気込んでいた。
KO勝利の植村真弥、会見直前に安堵の鼻血!?「試合に勝ってホッとしたから出ちゃったんですかね、鼻血が」
第4試合で中平卓見とKrushクルーザー級ワンマッチを戦った植村真弥は、序盤から果敢に攻め立てボディフックでダウンを奪うと、続けて右アッパーで2度目のダウンを奪取。そのまま攻撃の手を緩めずに右アッパーを炸裂させ、見事なKO勝利を飾った。
一夜明け会見にはティッシュを鼻に詰めて登場した植村。「ちょっと鼻血が出ちゃったんですけど、10秒ぐらい前に」と、なぜか会見直前に鼻血が出たことを告白。「試合前ってやっぱ怖いじゃないですか? 終わってホッとしたから出ちゃったんですかね」とトボけた表情で語った。
肝心の試合に関しては、「いつも通りの感じで特に。ただ試合に勝てれば良かったんで、反省点とか何もないですね」と素っ気ない感想を述べていた。
また、「僕自身、特に進化するとか求めてないんで」とファイターらしからぬコメントを吐いた植村。リングに上がる時も「みんな震えた足でリングに上がらないですか? 僕は怖くてしょうがないんですけど」と恐怖感を抱えていることを正直に告白するなど、終始脱力気味。
K-Jeeが返上したKrushクルーザー級王座が現在空位となっているものの、「いや、全然考えてないです」と全く頭にない様子だ。会見に同席していた中村拓己K-1プロデューサーから、「オファーが来たらやりますよね?」と聞かれても、「正直、今は仕事もあるから。食べていくことでいっぱいいっぱいなんで(笑)」と拒否するなど、掴みどころのないキャラクター全開の会見となった。
昇也、Krush初参戦で逆転KO勝利!村上塾長仕込みの“士魂”でKrushライト級王座&K-1参戦を狙う!「士魂村上塾で気持ちを鍛えている。他の選手にそこでは負けない」
第3試合ではKrush初参戦のBigbang王者・昇也がKrushライト級ワンマッチで迅也と対戦。1Rに迅也に右フックでダウンを奪われた昇也だったが、左ストレートですぐさまダウンを奪い返す。そして、最後は右フックを叩き込んで逆転のKO勝利を飾った。
会見に出席した昇也は、「ちょっと冷静になって、そのまま攻めれたことですね」と逆転勝利の要因をコメント。「最初は結構やばかったんですけど、逆転でああいう勝ち方ができて良かったです」と安堵の表情を見せていた。
昇也は小学校5年の時に空手を習い始めたが、中学卒業時に地元の石川県を訪れた士魂村上塾の村上竜司塾長から「お前をチャンピオンにするから東京来ないか?」とスカウトされて上京。同塾で練習に励み、キックボクシングでもBigbang王者になるなど実績を積んできた。
そのため「士魂村上塾は気持ちの部分でめっちゃ鍛えてるんで、他の選手よりそれは負けないというところを見てほしいですね」と精神面での強さを強調していた。
現在Krushのライト級王座はゴンナパー・ウィラサクレックが返上して空位。「さっきもトーナメントの話が出たんですけど、そこをやっぱ狙っていきたいですね」と、昇也も興味を見せる。さらに「やっぱK-1の本戦に出たいんで、一つ一つの試合をとりあえず勝っていこうと思っています」と、大きな舞台への飛躍も見据え、今後の試合に臨んでいくことを誓っていた。
立基、Krush本戦初出場で3連勝!激戦区フェザー級戦線への殴り込みを宣言「実力も話題性もある選手といずれはバチバチにやりたい」
第2試合に登場した立基はKrushフェザー級ワンマッチで久保一馬と対戦。圧力をかけてくる久保を凌いで、3Rを戦い抜き2-0で判定勝利を飾った。Krushの本戦は初登場となった立基はこれで3連勝。デビュー戦こそ敗北を喫したものの、それ以降は無敗で連勝を重ねるなど、着実に実力をつけてきた。
しかし「昨日は凄くいい大会だったんで、印象を残したいと思ってたんですけど、自分があまり印象を残せてないのかなというのはあるんで、次でしっかり取り返してやっていきたいなと思います」と反省を忘れない。
昨日の試合に関しては、「技術で完封してKOするところまでいきたかった」とのことだが、「相手の久保選手が喧嘩売ってきているなと思ったんで、喧嘩に乗ったらああいう感じになっちゃって、それでもいい経験になったっていうか、喧嘩で勝ったなっていう感じですね」と競り勝てたことは大きな自信につながったようだ。
極真空手を長く経験し、格闘代理戦争やK-1のアマチュア大会でも優勝するなど無敗で実績を重ねて、Krushの本戦という舞台に辿り着いた立基。現在K-1 JAPAN GROUPのフェザー級戦線は、新美貴士がKrush王者に君臨し、K-1でも新王者の椿原龍矢や前王者の江川優生がいるなど強豪がひしめく激戦区だ。
立基も「若い選手も個性ある選手も強い選手もいて、そこに割って入りたいなという気持ちが凄いある。実力も話題性もある選手といずれはバチバチにやりたい」と、この激戦区へ殴り込みをかけたいという希望を持っている。
「まずKrushのタイトルを目指しているんですけど、K-1の本戦に出たいですね。大きな会場でやるのが格闘家の夢だと思うんで、ここでしっかり結果を残したいと思います」と、さらなる大舞台への飛躍を誓っていた。
里見柚己、堀井翼を撃破してライト級王座決定トーナメント開催を熱望!「「自分に勝っていい気になっている選手をトーナメントでぶっ倒したい」
第1試合のKrushライト級ワンマッチで堀井翼と対戦した里見柚己は、リードを保ちながら3Rを戦い抜いて、9カ月ぶりの試合を判定勝利で飾った。
今回から所属先をteam NOVAに変更した里見。試合前は堀井の破廉恥なパフォーマンスが目立っていたが、「ああいうキャラのある選手ですけど、実力は本当に凄いあるなって改めて思いました。昔から強いのはわかってたんですけど、本当に練習してきたんだなっていうのがわかりましたね」と、その実力を評価。
新しい環境で積んできた猛練習の成果も出たものの、「カウンター狙いになっちゃうところが良くなかったんで、もっと積極的に行って。最近、ちょっと倒し合いができてないんで、もっと積極性が大事かなと思いました」と、自身の反省も忘れていなかった。
今回の堀井との試合は新しいチームでの初試合、そして9カ月ぶりの復帰戦と様々なことが重なっていたが、さらに負けられない大きな理由が里見にはあった。「実は今年に入って、自分結婚しまして、それで最初の試合だったんで、絶対に負けられないっていう思いもあって」と結婚していたことを報告。本来ならKOしてリングの上で言いたかったそうだが、会見での報告となった。
復帰戦をクリアしたことで、次の目標も見えてきた。現在空位になっているKrushライト級のベルトだ。「いつになるかわかんないんですけど、ライト級は凄い盛り上がっていると思うので、ライト級トーナメントをKrushでやったら、ここ最近では一番盛り上がるんじゃないかなと自分では思っています。そこでしっかりと自分がトップまで行きたいです」と里見。
「ライト級でも負けてる選手がいるんで、その選手は全員倒したいと思っています。じゃないと、ベルトを巻いてもいい気になれないんで。そのトーナメントで自分に勝っていい気になっている選手をぶっ倒したいと思っています」とトーナメントで今までの借りを返し、王座戴冠を狙うことを宣言していた。