REBELS 2.28 後楽園ホール:日菜太「僕がずっと戦ってきたREBELSのいい幕引きに」、海人「日菜太選手に『世界に行ってきてくれ』と言ってもらえる勝ち方をしたい」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
大阪梅田中津 キックボクシング ジョウジム
キックボクシングで楽しく運動!燃焼!ストレス発散!初心者でも経験者でもしっかり指導。見学・体験大歓迎!
REBELS ~The FINAL~(2月28日(日) 後楽園ホール)の「REBELS-BLACKスーパーウェルター級タイトルマッチ」で、海人の挑戦を受ける日菜太。『REBELS』最後の大会で、2年ぶりの防衛戦に臨むことになった彼にとって、『REBELS』とはどういう存在なのか。試合への意気込みにも関わる「『REBELS』への思い」を中心に聞いた。一方、シュートボクシングのエースとして『REBELS』に乗り込んでくる海人は、タイトルマッチでの日菜太との対戦にどう意気込んでいるのか?(記事提供:REBELS)
REBELS-BLACKスーパーウェルター級(70kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
日菜太(クロスポイント吉祥寺/王者、元RISEミドル級(70kg)王者)
海人(TEAM F.O.D/挑戦者、シュートボクシング日本スーパーライト級(55kg)王者、S-cup 2018 65kgトーナメント優勝)
日菜太「僕がずっと戦ってきた『REBELS』のいい幕引きに」
──日菜太選手は、『REBELS』初参戦からちょうど10年になるんですね。
日菜太 そうみたいですね。新宿FACE昼夜興行の、昼のメインだったと思います。
──ですね。2011年1月23日、『REBELS-EX ~HINATA’s wave~』という大会名でした。
日菜太 まだK-1 MAXに参戦していた頃で、試合がしたくて組んでもらったと思います。韓国人選手と試合して、ハイキックでKOしてますよね。
──はい。チェ・ウヨン選手に3R、左ハイでKO勝利です。
日菜太 懐かしいな(笑)。思わずそう思ってしまうぐらい古い試合ですね。ちょうどその年(7月)に『REBELS.8 & IT’S SHOWTIME JAPAN』でジョルジオ・ペトロシアンとやって、その後にクロスポイント吉祥寺に移籍したんですよね。K-1 MAXも終わり始めてる頃で、「日菜太君、どうする?」みたいな時期だったんですよ。だから少しでも強い相手とやれる舞台がいいということで、IT’S SHOWTIME JAPANに出たと思います。
──それまではRISEやJ-NETWORK、それからK-1 MAXなどで戦ってきましたが、以後は『REBELS』がホームという意識になりましたか?
日菜太 移籍したクロスポイントの山口代表が主催するイベントだったので、必然的に出続けることになりましたよね。だから『REBELS』に出てた選手って数多くいると思うんですけど、最初の方から今まで出てる選手って、もうかなり少ないですよね。
──はい。炎出丸選手、T-98選手など、数えるほどです。日菜太選手自身、やはりREBELSを背負う気持ちというのは強くなっていきましたか?
日菜太 そうですね。REBELSのリングでアンディ・サワーとの再戦もやらせてもらいましたし(2015年9月、『REBELS.38』)、いろんな大会に出させてもらいました。もともと山口代表がムエタイ志向で始めた大会だと思うんですけど、僕は「ムエタイはやらない」ということはずっと言っていたので、ヒジなしの部分では僕がずっとメインカードをやってきたという自負はあります。
──自分の道を貫いてきたと。
日菜太 周りからは「『REBELS』はムエタイのイベントなんだからムエタイやれよ」とか「ラジャダムナンのベルトを目指すべき」とか言われることもあったんですけど、「僕はそういうつもりでキックボクシングを始めたわけじゃないです」って、昔言った気がしなくもないです(笑)。そもそもヒジありの試合自体、デビュー当初のJ-NETWORKとタイでの試合、合計数試合しかしてないですからね。
──2017年からは新生K-1に上がるようになりましたが、その時も最初は「REBELSの代表」としての言葉が多かった記憶があります。
日菜太 あの時は、僕が動いたことによって他の団体からもいい選手が集まって、一番K-1に人が集まった感じがしたんですよ。REBELSが「K-1で頑張ってこい」って気持ちよく言ってくれたので、REBELSの代表として戦っていこうという気持ちで挑戦しました。結局、チンギス・アラゾフには勝てなくて目標としていたベルトは獲れなかったですけど。その後も参戦していこうという気持ちはあったんですけど、「次からは67.5kgで」という雰囲気が出てきたこともあって、復帰戦はREBELSを選びました。
──その中で、今回防衛戦を行うREBELS-BLACKスーパーウェルター級王座は2013年に獲得して(当時は「REBELS 70kg級王座」と呼称)、8年間保持しています。このベルトへの思いはどんなものがありますか?
日菜太 今まで3回防衛して、今回は2年ぶりの防衛戦なんですよね。コンスタントに守ってきたというわけじゃないですけど、その分、自分にとっての敵がいなかったことでもあると思うので。今でも70kgの日本人では自分が一番強いと思ってるし、今度戦う海人選手は今の若手では一番強い選手なので、しっかりと勝って、日本人最強をもう一度証明したいですね。
──海人選手も「日菜太選手に勝てば日本人最強を名乗れる」と言っています。まさにそういう戦いですね。
日菜太 僕も気づいたらいい年になっちゃっているので、もう一度だけアラゾフみたいなヤツらと戦いたいんですよ。だからあと1年ぐらいは、海人選手には悔しい思いをしてもらって、僕の後に行ってもらいたいと思いますね(笑)。ホントに、この試合に勝った方がコロナ明けに世界の強豪とやらせてもらえる査定試合だと思っているので、ここはしっかり、落とさないようにしたいなと思います。
──そしてこの試合が行われるのは、『REBELS』がいったん封印されるという大会でもあります。
日菜太 そこはステップアップだと捉えてます。宮田プロデューサーが就任して、しっかりブランディングしていくために『KNOCK OUT』というブランド一本でやろうという話じゃないですか。だからイベントとしても挑戦の1年になると思うので、僕がずっと戦ってきた『REBELS』のいい幕引きにしたいなと思ってます。僕はあと10年はできないですし、今回と3月の『KNOCK OUT~The REBORN~』に出る若い選手たちには、これからの10年を担っていくような選手たちがいっぱいいるじゃないですか。
──このところ、安本晴翔選手や龍聖選手を中心に、「『REBELS』の“顔”」争いが明確になってきています。「『REBELS』の“顔”は俺だ」という意識というのはありますか?
日菜太 いや、そこは……昔からずっと思ってるのは、僕ぐらいの選手、1人出れば300人400人お客さんを呼べるみたいな選手が、団体に5~6人いた方が面白いんじゃないかと思っていて。その中でステップアップしていった方が、いい興行を回せると思ってるんですよね。正直、ここまで『REBELS』でやってきて、僕ぐらいまで来た選手って他にいないと思うんですよ。だから飛び抜けた存在になる若手がもっと出てきて、5試合ぐらいで後楽園ホールを満員にできたら、大きい大会もすぐできるじゃないですか。そうなってほしいなって思ってます。(電話の向こうから赤ちゃんの声)
──お子さんの声がしますね。
日菜太 はい(笑)。ウチの赤ちゃんが今回は見に来られなくて、見に来れらるぐらいの歳になるまでは負けられないので。会場に来てくれて、「見に行ったよ」っていう記憶がちょっとでも残ってくれたら、「お父さんの仕事はこういう仕事だったんだ」と思ってくれると思うので。そこまでは負けられないなと思います。ここまでずっと、11年ぐらいは日本人選手に負けてないし、ずっといい試合をしてきたと思ってるので。僕は昔、佐藤嘉洋さんや魔裟斗さんとやりたかったですけど、やれなかったですからね。でもだからこそ、僕は若い選手とやらなきゃいけないなと思ってますし、まだまだ彼らに勝っていかなきゃいけないと思ってます。
──分かりました。熱戦を期待しています!
海人「日菜太選手に『世界に行ってきてくれ』と言ってもらえる勝ち方をしたい」
──1月24日には対戦カード発表会見に出席されていましたが、まずその時の服装がすごくカッコよかったですね。
海人 ありがとうございます(笑)。みんなスーツで来るかなと思ってたんで、それとはちょっと違うフォーマルな格好でいけたらなと思って、あれにしました。
──そういう狙いがあったんですね。普段から着るものにはこだわりが?
海人 そこまでこだわりはないですけどね。こないだみたいなフォーマルな格好もしますし、カジュアルな格好も普通にするので。
──その会見で日菜太選手とも顔を合わせたわけですが、実際の印象はいかがでしたか?
海人 70kgで引っ張ってきた日本人の風格というか、そういうものはあるなあと感じました。
──日菜太選手の試合というのは、どのあたりから見てましたか?
海人 昔のK-1 MAXに出ていた頃から普通に見てて、正直な話をすれば、その頃から左ミドルとかはすごいものを持ってるなあと思ってました。まあ、対戦することになるとかは全然考えてなかったですけど。そんな昔、僕がプロになる前からガンガンやってた選手なので、その左ミドルも勉強させてもらったというのも正直なところではあるんですけど、そういう選手を越えられる機会をもらったなあとは思ってますね。
──70kgで戦うようになってからは、「いつかは対戦するだろう」という気持ちはありましたか?
海人 それはありましたね。「対戦したい」というより、僕が目指してるのは日本ではないので、世界に行くためにやっとかないとアカン相手だなと思ってたので、いつかはやるだろうなとは思ってました。
──そういった選手との対戦となるわけですが、改めて、どう戦いたいですか?
海人 正直に言えば、今は蹴り勝つ自信ももちろんありますし、パンチなんかでは僕が圧倒的に勝っている部分もあると思うので。70kgでガンガンやってきた選手と、今70kgでやっていこうと思っている選手と、しっかり追い上げていく姿を、日菜太選手に見せたいですね。70kgをしっかり任せられるというところを、日菜太選手に見せつけたいです。
──「時代はもう変わった」と認識させたいと。
海人 そうですね。日菜太選手に「世界に行ってきてくれ」と言ってもらえるようにしたいんで。ギャラリーの皆さんにも、「海人やったらいけるな」と思ってもらえるような、そういう試合をしたいです。
──70kgでの試合というのは、今のところご自分でどうですか?
海人 正直、今のところは問題ないです。最初の頃はパワー差というか、体がぶつかった時に「まだ自分は早いのかな」という感覚があったんですけど、65kgでやってた頃から「もう65kgでも67.5kgでも相手も見つからないし、上げないとダメだな」と思っていて体作りはしてきたので自信もつきましたし、今は何の問題もなく戦えてるなという自覚があります。
──もう一つ、今回はヒジなしのBLACKルールになります。シュートボクシングではヒジありの試合でもいい勝ち方を見せていたりしますが、ヒジのあり/なしという点はどうでしょう?
海人 意識の部分で、ヒジありだと自由に戦えるなとは思うんですけど、なしでも全然戦えるので、どっちが得意とかはないですね。ヒジありが好きではありますけど、両方得意かなというのはあります。
──今回、最終的にはどう勝ちたいですか?
海人 判定とかじゃなく、しっかり倒して、圧倒的な差を見せたいと思います。
──勝ったら『REBELS』のチャンピオンということになります。『REBELS』という敵地に乗り込むという意識もあると思いますが、ベルトについては?
海人 『REBELS』に限らず、ベルトというものにそんなに興味があるわけではないんですが、こういう機会をもらえたのはすごくありがたいことなので、しっかり獲って、チャンピオンになったら『REBELS』も広めていけるようにしたいなとは思ってます。
──ベルトが第一の目的というわけではない?
海人 そうですね。『REBELS』のベルトがほしいというよりは、日菜太選手と戦って日本で一番になって、世界に行くスタートがしたいというのが一番で、そこにベルトもついてくるなという感じです。
──やはり今回、日菜太選手に勝てば、70kgでの日本最強と名乗れる?
海人 そうですね、対戦できる範囲では一番かなと思うので。
──昨年8月には2年ぶりにRIZINにも出場して上がる舞台も広がっていますが、そのあたりとの兼ね合いは?
海人 自分としては本物を目指していきたいので、世界と交われる舞台であればどこにでも行きたいと思ってます。もちろん、シュートボクシングを一番にしたいという気持ちが強いので、それが実現できるのであれば、どこのリングでも上がっていきたいと思っています。どんなルールでも戦える自信はあるので。
──では最後に、改めて意気込みをお願いします。
海人 ここでしっかり勝って、70kgを自分の時代にして世界に行きたいなと思っています!
──激闘を期待しています。ありがとうございました!
対戦カード
※REDルールは肘有りキックルール、BLACKルールは肘無しキックルール
REBELS-BLACKスーパーウェルター級(70kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
日菜太(クロスポイント吉祥寺/王者、元RISEミドル級(70kg)王者)
海人(TEAM F.O.D/挑戦者、シュートボクシング日本スーパーライト級(55kg)王者、S-cup 2018 65kgトーナメント優勝)
REBELS-REDスーパーフライ級(52kg)タイトルマッチ 3分5R
老沼隆斗(STRUGGLE/王者)
白幡裕星(橋本道場/挑戦者、ムエタイオープン王者)
REDルール ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
潘 隆成(クロスポイント吉祥寺/元WPMF日本スーパーライト級王者)
重森陽太(伊原道場稲城支部/WKBA世界ライト級王者)
REDルール スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
津崎善郎(LAILAPS 東京北星ジム)
リカルド・ブラボ(アルゼンチン/伊原道場アルゼンチン支部/新日本ウェルター級王者)
REDルール 64kg契約 3分3R(延長1R)
良太郎(池袋BLUE DOG GYM/REBELS-REDライト級王者)
橋本 悟(橋本道場/INNOVATION&ムエタイオープン・スーパーライト級王者)
BLACKルール ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
大谷翔司(スクランブル渋谷/INNOVATIONライト級王者)
麻火佑太郎(PHOENIX)
BLACKルール 55.5kg契約 3分3R(延長1R)
鈴木貫太(ONE’S GOAL)
大川一貴(青春塾)
※UMA(K&K BOXING CLUB/REBELS-BLACK 67kg級王者・元65kg級王者、LPNJ(ルンピニー日本)ウェルター級王者)引退セレモニーを実施
概要
大会名 REBELS ~The FINAL~
日時 2021年2月28日(日) 開場・16:45 開始・17:30
会場 後楽園ホール
チケット料金 SRS席¥20,000 RS席¥15,000 S席¥10,000 A席¥7,000 ※当日500円アップ ※完売 ※新型コロナウイルス感染症対策のため座席数を制限 ※小学生から有料、6歳未満でも座席を必要とする場合は有料
お問い合わせ Def Fellow 03-6262-3760 promotion@rebels.jp http://www.rebels.jp/