NJKF 2.12 後楽園ホール:国崇×琢磨、HIRO YAMATO×梅沢武彦、日下滉大×獠太郎 インタビュー|開始時刻が17時に変更
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
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NJKF 2021 1st(2月12日(金) 後楽園ホール)ダブルメインⅠにはこれがキャリア99戦目となる鉄人・国崇(拳之会/WKAムエタイ世界フェザー級王者)が登場。元WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者の琢磨(東京町田金子)と対戦する。100戦達成が目前となった国崇だが、「いつも通りの気持ち」とあくまで自然体。対する琢磨は王者になってからとらわれていた“呪縛”を語り、レジェンドとの対戦を心待ちにする。
セミファイナルが2試合置かれ、HIRO YAMATO(大和/NJKFスーパーフェザー級1位)と梅沢武彦(東京町田金子/NJKFスーパーフェザー級2位)のNJKFスーパーフェザー級決定戦、そして日下滉大(OGUNI/NJKFスーパーバンタム級3位)と獠太郎(DTS KICKBOXING GYM/フェザー級)の交流戦が行われる。ともに再戦であり、前回は今回赤コーナーに立つHIROと日下が勝利している。今回も前回の勝者が自信を感じさせるが、梅沢と獠太郎も待っていたリベンジの機会に牙を剥く。果たしてリマッチの行方やいかに。
(※編集部注:大会の開始・開場時刻が当初発表より1時間早い開場・16:00 開始・17:00に変更となりました)
国崇「99戦目もいつも通りの気持ち。“らしさ”が出ると思います」
――試合間隔を空けずに連戦する国崇選手ですが、昨年はコロナでそれも途切れてしまいました。昨年を振り返っていかがですか?
国崇 試合がこんなに空いたのは初めてで、3月の拳之会興行が最後になります。今までは一番空いて怪我で半年ぐらいですかね。でも普通に練習はしてましたし、調子もいつも通りです。
――では、試合がないというだけで練習は変わらず行い、そんなに日常は変わることはなかったと。
国崇 はい、もう今更でしょって(笑)。ジムが仕事でもあるので、普通に朝起きてジムに来てみたいな毎日で、いつもと変わらずでした。
――試合さえなければ練習はそんなに頑張らなくてもよいかと思うのですが、それでも練習はしっかりするのですか?
国崇 そうですね、会長が怖いので(笑)。もう会長とは30年を超えているんですけど。
――試合が1年近くできなくなってしまい、改めて思ったり感じたことはありましたか。
国崇 試合があってもなくても怪我はするっていうのが分かりました(苦笑)。
――逆に言えば、それだけ強度の高い練習をこの期間も積んでいたと。
国崇 そうですね、普通にやっていたので。もう完治したんですけど、拳の骨も折れました(苦笑)。まぁ休んでも怪我は治らないし、やっても怪我はするので、なので普通にやっていました。
――では、コロナもですが怪我にも左右されることなく練習を続けてきたと。
国崇 そうですね。そんなに大きな怪我でもないし、それも“もう今更”です(笑)。だから気にしないようにしています。早く治ればいいかなぐらいで。
――本来であれば昨年のうちに100戦達成となっていたはずですが、コロナもあり今回が99戦目となります。どんな心境でしょうか。
国崇 そんなに99戦とか100戦って周りが言うほど気にしていないです。いつも通りの気持ちで試合に臨むかなと思います。
――では、100戦の時も変わらない?
国崇 たぶん変わらないと思います(笑)。
――もうそれぐらい、国崇選手には試合も日常の一部になっているのでしょうか。
国崇 そうですけど、でもあの後楽園のリングに立てばまた緊張するんだろうなと思います。あがり症なので(笑)。
――以前、試合が決まれば自然とモチベーションが上がるという話をされていました。
国崇 そうですね。なので気持ちはいい状態になってます。
――今回の対戦相手・琢磨選手の印象をお願いします。
国崇 前に前に出て来るアグレッシブなファイターだと思います。なので観る人も面白いんじゃないかと。
――国崇選手にとっては「99戦目」というよりいつもと変わらぬ試合とのことですが、何か今回のテーマはありますか?
国崇 もちろんノックアウトは狙ってますし、ヘタな試合はしたくないなと思います。今年の初仕事となるので、 内容的にも面白い試合をしたいと思います。メイン(健太vs高橋一眞)に負けないように。
――KOしたい、面白い試合をしたいという意識は常にあるのですか?
国崇 そうしないと会長に怒られるので(笑)。
――11ヵ月ぶりの試合となりますが、98戦してきてますし、試合勘の衰えだったりは心配ないですか?
国崇 たぶんないと思います。この間にもエキシビションをやっていたりするので。実際の試合となったら緊張すると思うんですけど、それは自分にいいような緊張だと思うので、いいと思います。
――100戦近くこなしてきてもやはり緊張するものなのですね。
国崇 しますします。セコンドでリングに上がるのと、エキシビションでもリングに上がるのではやっぱり全然違います。エキシビションは試合ほどではないですけど、でも選手としてリングに立つとやっぱり気持ちが違います。引き締まるというか。だからやっておいてよかったです。
――それでは最後に、試合へ向けて改めての意気込みやファンの方へのメッセージをお願いします。
国崇 年齢も年齢ですし戦績もベテランと言われる状態ですけど、“らしさ”を出して行けたらいいかなと。たぶん“らしさ”が出ると思います。
琢磨「エネルギーを与えたり“こんな状況だけど頑張ろう”っていうものを試合で見せたい」
――試合が間近に迫ってきましたが、調子はいかがですか?
琢磨 ここ最近では一番いいかもしれないぐらい、すごくいいです。今回は実戦的なものも多めにやっていて、そういった面で自信じゃないけど、楽しみっていう気持ちがすごくあります。
――昨年はコロナもあってああいう年でしたが、ご自身で振り返っていかがですか?
琢磨 でもあの期間があったからこそいろいろ見つめ直せて、キックボクシングが好きだっていうことが再確認できました。11月の試合は残念な形になっちゃんですけど(※ダウンを奪われ羅向に判定負け)、また改めて目標もしっかりできたし、自分的にはいい方向に捉えられています。
――いま話に出た11月の試合は振り返っていかがですか?
琢磨 いま連敗中なんですけど、チャンピオンになってから“綺麗な試合をしよう”っていう気持ちが強くて、なんか自分の中で真面目になってたっていうのがすごいあります。試合でも“行こう”って思っても“ここはまだダメだ”とか“もっと綺麗に倒すには”っていうのをずっと考えてやってしまっていて。躊躇っていうか、そういう気持ちがすごいありました。
――ベルトやチャンピオンという立場の呪縛のようなものがあったのでしょうか。
琢磨 そうですね、勝手に自分で呪縛みたいなものを掛けていたかなっていうのはすごいあります。
――11月の試合の後でそういう呪縛はもう取ることができました?
琢磨 自分的にはもう取れていて、試合が楽しみっていうのと早く試合がやりたいっていうのは久しぶりです。呪縛は解けていると思います。
――逆に言うとその“楽しみ”という感覚が最近はなかった?
琢磨 勝手に楽しみとかそういうものを持ってちゃいけない、追い込まなきゃと思って、プレッシャーとか不安とかそういうネガティブな気持ちを力にしていた方が強かったです。
――でも今回は楽しみ?
琢磨 国崇選手はすごく楽しみです。
――そんな国崇選手の印象をお願いします。
琢磨 やっぱり僕との試合で99戦目なので、試合を見ていても安定してるなって思います。細かいパンチや動きがすごく上手いし、ペース作りが上手いので、そのペースに飲まれないようしていきたいです。あのペースに飲まれるとそのまま淡々と行っちゃうと思うので、どこかで崩していかないといけないと思ってます。
――そんな国崇選手を相手に、ご自身はどんな試合を見せたいですか。
琢磨 タイプ的にはすごく噛み合うと思うので、いい試合っていうか激闘になると思います。僕はそこで押し負けないよう、押していく力で、そこは僕の方が長けていると思うので、押していって勝ちたいと思ってます。
――押し切る力は自分の方が上回っていると。
琢磨 そうですね、押し切る力と一発の力は僕の方が強いんじゃないかと思っているので、それを試合で証明したいです。僕はもともと上手く戦おうとかそういうタイプじゃないので、闘争心とかそっちの方で戦っていくタイプなので、そういった面で勝ちたいし、これまで培ってきたものを出したいです。
――国崇選手というレジェンドが相手となる今回、最後に改めての意気込みやファンの方へのメッセージをお願いします。
琢磨 こんな時期の中、大会を開催してくださる関係者の方々にはすごい感謝していますし、こんな状況の中で来てくれるお客様にも感謝しています。僕たち格闘家ができるのって試合でエネルギーを与えたり、試合を見て“こんな状況だけど頑張ろう”って思ってもらえることだと思うので、そういうものを試合で見せていきたいと思ってます。なので応援よろしくお願いします。
HIRO YAMATO「お客さんが“レベルが違うわ”って思っちゃう試合になるかなと」
「大和ジムのHIRO YAMATOです。昔はがっつりムエタイスタイルだったんですけど、今はいろんな戦い方ができるようになったかなと思ってます。
去年はキックではボチボチ調子いい感じで、私生活ではスニーカーに出会ってしまって、お金がなくなりました(笑)。
今回の試合に向けて特別な練習とかはしてないんですけど、自分と向き合う機会があったので気持ちの面ではもうブレないかなと思います。
(梅沢は)1回試合した時は“思ったよリ普通の選手だったな”っていう印象でした。僕と対戦相手とでレベルの差があるので、それを感じてもらえたらいいかなと。漫画だと『幽遊白書』の仙水みたいな、そんなイメージです。
特別“こういう試合を”っていうのはありません。試合をしていたらお客さんたちが、“レベルが違うわ”って思っちゃう試合になるかなと。
僕には今の厳しい状況でも応援してくれる人たちがいるので、僕が勝ってその人たちを笑顔にしたいです。まぁ見ててよ」
梅沢武彦「あの時より何倍も強くなっているので負けたら次はないと思って勝ちにいく」
「町田金子ジムの梅沢武彦です。ジムの先輩チャンピオンに憧れて僕もカッコいいチャンピオンになりたいと思いキックを続けてきました。蹴りが得意なのでいろんな蹴り技を武器に戦います。
去年はコロナ禍で2試合しかできず、年末にはWMCのベルト防衛に失敗してしまいました。落ち込みましたが改めて自分を見直す機会にもなり、自分の弱い部分もハッキリ分かってきたので、収穫ありだとプラスに考えています。
(今回の試合へ向けては)自分の強い部分はそのまま磨いて、弱い部分は意識して強化してきました。トレーナーとも相談しながらとてもいい練習ができています。
HIRO選手は若くて上手くてパワーもある強い選手だと思います。前に一度対戦して、その時は自分の試合ができず負けてしまいましたが、自分はあの時より何倍も強くなっているので今回負けたら次はないと思って勝ちにいきます。
自分から攻めて自分の持ってるものを全部出し尽くす、観ている人も熱くなるような試合にしたいです。NJKFのベルトはずっと欲しかったので今回のチャンスを絶対ものにします! 自分の強さを最大限に発揮して、いろんな人に『梅沢強いな』と思わせたいです。
コロナの影響で試合がなかなかできない中、たくさんの応援の言葉を頂いてます。僕たちキックボクサーは皆さんの応援があってリングに上がれるのだと改めて感じています。恩返しの意味も込めて必ずチャンピオンになるので応援お願いします!」
日下滉大「タフな相手をきちんと倒し切れるかがテーマ」
「自分は軽量級では破格のリーチの長さで、特に左のキックが得意です。
去年は3戦3勝と強くなれた年だったと思います。私生活でも大きな変化ばかりでした。
今は6月のタイトルマッチを見据え準備しています。今回はその中間テスト的な位置付けです。
対戦相手は頑丈でタフだと思いますが、そんなタフな相手をきちんと倒し切れるかがテーマです。前の試合で初KO勝利ができたので、今回はよりサクッと倒すのが目標です。
以前の自分を知っているお客様から『強くなった』と思ってもらえたら嬉しいです。
今回はタイトルマッチに向けて落とせない試合です。勝って当たり前の中できちんと結果を出せる人こそチャンピオンの器。まぁ見ててくれ!」
獠太郎「根本的に自分を見直してきたので、もう一皮剥ければ」
「自分は蹴りを中心に組み立てていくスタイルで得意技はミドルキックです。
昨年は世間が自粛ムードになり練習ができない期間があったり、想定外のことが沢山あったなぁと思いました。
対戦相手は強敵で、以前戦って負けているのでリベンジしたいです。サウスポーなので、その対策と攻略法を軸に練習を重ねてきました。
今回は根本的に自分を見直してきたので、もう一皮剥ければなと思います。バチバチのど突き合いをしたいです。
一緒に熱くなれる、スピリットのある試合をしたいと思いますので応援よしくお願い致します」
対戦カード
第9試合 ダブルメインイベントII 61.3kg契約(ライト級相当) 3分5R
健太(E.S.G/元WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者)
髙橋一眞(真門ジム/NKBライト級王者)
第8試合 ダブルメインイベントI 60kg契約 3分3R
国崇(拳之会/WKAムエタイ世界フェザー級王者)
琢磨(東京町田金子ジム/元WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者)
第7試合 セミファイナルII NJKFスーパーフェザー級王座決定戦 3分5R
HIRO YAMATO(大和ジム/1位)
梅沢武彦(東京町田金子ジム/2位、元WMC日本王者)
第6試合 セミファイナルI 57kg契約 3分3R
日下滉大(OGUNI GYM/NJKFスーパーバンタム級3位)
獠太郎(DTS KICKBOXING GYM)
第5試合 ミネルヴァ スーパーバンタム級 2分3R
KAEDE(LEGEND/ミネルヴァ・スーパーバンタム級2位)
櫻井梨華子(優弥道場/第3回・第5回K-1アマチュア女子55kg全日本優勝)
第4試合 NJKFバンタム級王座決定トーナメント1回戦 3分3R
鰤鰤左衛門(CORE/NJKFバンタム級5位)
池上侑季(岩﨑道場/NJKFバンタム級6位)
第3試合 65㎏契約 3分3R
JUN DA LION(E.S.G/NJKFウェルター級3位)
マリモー(キングジム/NJKFスーパーライト級4位)
第2試合 ミネルヴァ ライトフライ級 2分3R
真美(team immotaL/ミネルヴァ・ライトフライ級3位)
ERIKO(ファイティングラボ高田馬場/ミネルヴァ・ライトフライ級6位)
第1試合 ミネルヴァ スーパーフライ級 2分3R
佐藤“魔王”応紀(PCK連闘会/ミネルヴァ・スーパーフライ級3位)
ルイ(クラミツムエタイジム)
スケジュール
大会名 NJKF 2021 1st
日時 2021年2月12日(金) 開場・16:00 開始・17:00
会場 後楽園ホール
チケット料金 SRS席20,000円 RS席15,000円 S席10,000円 A席7,000円 B席5,000円
チケット販売 チケットぴあ 出場選手・所属ジム
お問い合わせ NJKF 046-205-9350 https://www.njkf.info/