Road to ONE 9.10 渋谷O-EAST：青木真也×江藤公洋、猿田洋祐×内藤のび太が決定。ABEMAで生中継

　「Road to ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHT」（9月10日(木) 東京・渋谷O-EAST）の開催と、第1弾決定カード2試合、MMAライト級（77.1kg）・青木真也 vs. 江藤公洋、MMAストロー級（56.7kg）・猿田洋祐 vs. 内藤のび太が発表された。ONE Championship、ABEMA、TRIBE TOKYO M.M.A、サステインの協力で4月17日に開催された「Road to ONE:2nd」の続編にあたる大会。観客は100人ほど入れるが、生中継に主眼が置かれ、国内向けのABEMAだけでなく世界中にも生配信される。前回グラップリングルールの試合だった青木真也は、今回はMMAルールで日本の新鋭と対戦する。猿田×内藤は修斗とONEでストロー級王座を獲得経験のある選手同士の顔合わせとなり、勝った方が現ONE同級王者・ジョシュア・パシオへの挑戦に大きく近づく。

　新型コロナウイルスの感染拡大の影響で休止していたONE本体は、7月31日のタイ・バンコク大会を皮切りに大会を再開したが、無観客開催で、渡航規制の影響でタイの選手が主体となっている。今回のRoad to ONEは日本勢主体ながらタイトル獲得経験者が多数出場し、ONE本戦シリーズに引けを取らない注目カードが並ぶ。

　青木のMMAの試合は昨年10月13日のONE両国国技館大会のホノリオ・バナリオ戦で1R一本勝ちして以来。4月のRoad to ONE:2ndとの世羅智茂とのグラップリングマッチは時間切れドローに終わっている。
　対する江藤はONEのABEMA中継解説者の大沢ケンジ氏の弟子で現在31歳。DEEPで約5年戦った後、18年のONE Warrior Seriesで3連勝の後、ONE本戦に上がり、今年2月28日のONEでアミール・カーンを裸絞めで仕留め、本戦初勝利をあげている。青木と江藤の一戦が大会のメインイベントとなる。

　8月17日のカード発表記者会見に4選手が出席し、意気込みを語った。

青木真也

◆青木真也（EVOLVE MMA／元ONEライト級（77.1kg）王者）
　この状況で試合することも正解だし、試合しないことも正解だと思います。だからこそ戦争だし、荒れた状態なのだと思います。そんな中で大会やってもらえる北野雄司（ABEMA格闘チャンネルのプロデューサー）に感謝しています。ヨカタばっかりの世の中で、自分の信じたいものを作りたい気持ちでやっているので、人の感情を揺さぶるいい表現ができたらと思います。
（江藤の評価は？）何で俺がプロモーションしてやらないといけないの？
（自分のMMAの試合が決まるまでONE側に頻繁にプッシュしていたそうだが？）ずっと言い続けていたので、この形で国内で試合させてもらえるのはラッキーでありがたいです。
（江藤が相手に決まっての気持ちは？）今あるベストだとは思いますけど、日本の格闘技界を考えた時に、もうちょっと話題になるカードはもっとあったと思います。

江藤公洋 (C) ONE Championship

◆江藤公洋（和術慧舟會HEARTS）
　格上の青木選手が相手で不安や恐怖心はありますけど、それを乗り越え、試合当日を迎えられたらと思います。コロナという状況だからこそ組まれたカードで、僕の知名度的に普通ならありえないカードだと思います。青木選手と一緒に練習をやらせてもらって、強さも体で感じているので、しっかり試合まで準備したいです。

猿田洋祐

◆猿田洋祐 (和術慧舟會HEARTS／ONEストロー級（56.7kg）1位、元ONE＆修斗世界ストロー級王者)
　ただのONEのワンマッチではありません。4年前、修斗でフライ級からストロー級に落としたきっかけがのび太選手と戦うためでしたので、このカードが決まってうれしく思っています。ONEでは日本人対決が難しいですが、海外での試合が難しくなったからこそ実現したカードだと思います。のび太選手に勝って、日本ストロー級ナンバーワンとして王者のジョシュア・パシオ選手に挑戦したいと思います。戦略的な部分は言えないですけど、うまく戦おうとは思いません。のび太選手と同じようにキツい戦いをして、疲弊させて、パウンドアウトしたいと思います。

内藤のび太 (C) ONE Championship

◆内藤のび太 (パラエストラ松戸／ONEストロー級（56.7kg）2位、元ONE＆修斗世界ストロー級王者)
　こんな状況の中、自分にオファーをいただいてありがとうございます。ランキングが自分より上の選手と戦えることに光栄に思っています。その期待に応えられる試合をします。