Krush 1.25 後楽園ホール:ライト級王者ゴンナパー「もう一度戦うのであればKrushだと決めていた」、挑戦者・横山巧「KOを狙って行きます」
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Krush.110(1月25日(土)後楽園ホール)のKrushライト級(62.5kg)タイトルマッチで対戦するゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/王者)と横山巧(リーブルロア/挑戦者)が公開練習を行った。そのレポートがK-1 JAPAN GROUPから届いている。(写真:(C)M-1 Sports Media)
ライト級王者ゴンナパー、Krushのリングで完全復活する!「もう一度戦うのであればKrushだと決めていた。自分のパワーが勝つか横山のスピードが勝つか。試合当日を楽しみにしていてほしい」
1月20日(月)東京・ウィラサクレックフェアテックスムエタイジム三ノ輪にて、1月25日(土)東京・後楽園ホールで開催される「Krush.110」のKrushライト級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で挑戦者・横山巧と対戦する王者ゴンナパー・ウィラサクレックが公開練習を行った。
昨年3月「K’FESTA.3」での試合後、父親を亡くしタイへ帰国していたゴンナパー。タイではほとんどの時間を家族との時間に費やし、格闘技から離れた生活を送っていた。そのまま日本に戻らずタイで戦うという選択肢もあったが、ゴンナパーは「Krushのリングは自分のことを有名にしてくれたリングだと思っている。タイで戦うことも出来たが、もし戦うのであればベルトを持っているKrushの舞台に戻ってくるのが一番だと思って日本に戻ってきた。タイの家族からも『いつでも応援しているので、全力で戦ってきてほしい』と声をかけられたよ」と復活のリングは日本・Krushに決めていたという。
約10カ月振りの試合で「ムエタイを始めてからここまで試合間隔が空いたのは初めて」というゴンナパーだが「しっかり練習して身体を元に戻しているので大丈夫。格闘技は身体も大事だが、より心が大事。今は心も大丈夫」と心身共にリフレッシュした状態で復活のリングに臨む。
その言葉を裏付けるように、公開練習のミット打ちでは2分1Rで力強さを増した迫力満点のパンチを披露。「対戦相手を見ていて、パンチが非常に強い選手だと思った。だから自分もパンチに力を入れて練習している。相手のパンチ対策もしつつ、こちらも相手にパンチを入れていく」と横山の武器であるパンチに対抗しての公開練習だったと明かした。
ゴンナパーが不在だったKrushで頭角を現したのが挑戦者の横山だが、ゴンナパーは「確かに相手は最近頭角を表してきた良い選手だと思うが、自分がしっかりいい練習をして対策を練ってやれば、倒されるようなことはない」と自信を見せる。横山も公開練習で「いくらゴンナパー選手が強くて重い攻撃を打ってきても、当たらなければ何の意味もない」と言い切り、スピードで翻弄してゴンナパーをKOすると宣言した。
これを聞いたゴンナパーは「だったら試合の日に、パワーが勝つかスピードが勝つか見てほしい。自分も相手よりスピードが遅いことは自覚している。ただ試合当日はどうなるかをお客さんに見ていてほしい」と不敵に笑う。そして「自分はいつも通りのスタイルで戦って、ファンのみなさんに自分の試合を楽しんでもらいたい」と“ムエタイ大魔神”の帰還を心待ちにしていたファンに普段通りのアグレッシブファイトを約束する。
今後については「Krushの王座を防衛して、今年機会があればK-1のベルトをかけて試合をしたい」と改めてK-1のタイトル奪取を目標に掲げた。
「以前より筋肉がついたのでは?」という質問に「腕立て伏せぐらいはするけど…普通に練習しているだけだよ」と答えたゴンナパー。しかしフォトセッションでは周囲のリクエストに応えて筋肉を誇示するポーズを披露するなど余裕も感じさせた。ゴンナパーは持ち前の攻撃力・破壊力で横山のスピードを粉砕し、完全復活を遂げることが出来るか?
挑戦者・横山巧、ゴンナパーをKOして横山時代の幕開けだ!「ゴンナパー選手の攻撃をもらわずに先に当てて勝つ。今年最初の試合で一発でかい花火を打ち上げる」
1月16日(木)群馬県・太田市のリーブルロアにて、1月25日(土)東京・後楽園ホールで開催される「Krush.110」のKrushライト級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で王者ゴンナパー・ウィラサクレックと対戦する挑戦者・横山巧が公開練習を行った。
ゴンナパーとのタイトルマッチに向けて2分1Rのミット打ちを披露した横山。キレのあるワンツーを連発し「今までで一番いい仕上がりかなと思います。ライト級3戦目というのもあって、大分ライト級の身体を作れるようになってきて、それが一番大きいですね」と過去最高の状態で大一番に臨む。
横山はスーパー・フェザー級からライト級に階級を上げて2戦2勝2KO。いずれも鮮烈な印象を残し、タイトルマッチのチャンスが掴み取った。ライト級での好調ぶりについて「ライト級でも自分の持ち味であるスピードが通用することが分かった」と自己分析する横山は、ファイターを車に例えてスピードの優位性を語る。
「車が一番例えやすいと思うんですけど、同じ大きさの車がぶつかる時に、スピードが40kmの車と100kmの車、どちらが衝撃があるかと言われたら100kmの車じゃないですか。それが格闘技でも同じで、体重が同じだったらスピードがある方がパンチの威力や蹴りの威力が上がる。だから僕は変に筋肉をつけないで、自分のスピードを活かして戦っています」
そのスピードのなかでも横山は特に出入りのスピードを重視しており、そこには所属するリーブルロア全体の格闘技観が大きく影響していると話す。
「一番は出入りのスピードですかね。出入りを速くして、自分の攻撃を先に当てて、当たったらすぐ引く。そのスピードが一番大事かなと思います。元々うちのジムの代表が軽い階級の選手で、スピードと瞬発力があって出入りが速い選手だったんです。そういうものを受け継いでると思います」
王者のゴンナパーは過去に前K-1ライト級王者・卜部功也と現ライト級王者の林健太を破っている言わずも知れた実力者だが、横山は「ゴンナパー選手も最近は不調であんまり勝っているイメージがない。ここが狙い目かな思う」と“ムエタイ大魔神”打倒に自信を見せる。
「やはりムエタイにはムエタイのリズムがあって、それがキックボクサーや空手家にはないリズムなので、そこが一番難点かなと思っています。あとは蹴りですよね。ムエタイの蹴りは、すごく破壊力がある。なのでムエタイのジムに出稽古に行って、そのリズムを掴んだりしました。
僕としては出入りのスピードを活かして、蹴りを一切もらわないようにする。フルラウンドずっとゴンナパー選手の蹴りをもらってると効いてきちゃうんで。いかに蹴りをもらわずに自分の攻撃を当てるかが今回のポイントになるかなと思います」
また横山にとっては今回が3試合連続でサウスポー(左構え)との対戦になる。幼少期から共に切磋琢磨してきた弟・朋哉がサウスポーということで、横山にサウスポーへの苦手意識はない。
「生まれて間もない時、ちっちゃい頃から喧嘩相手が常にサウスポーだったんで(笑)、サウスポーへの苦手意識が本当にないです。むしろ相手がサウスポー=普通みたいな。今はオーソドックスに対応出来るようにも練習しているし、自分は本当にいい環境にいると思っています。(弟・朋哉よりスピードのあるサウスポーとは戦ったことがない?)そうですね。昔までは朋哉も全然動きが遅くて、相手にならないぐらいだったんですけど、最近はもう朋哉も成長してきて、かなり強い選手になってきています。体重とか体格もほとんど一緒なんで、本当に良いスパーリングパートナーになってます」
ゴンナパーをスピードで翻弄してKOする。横山の脳にはゴンナパー撃破のイメージが明確に描かれている。
「(自分が先にパンチを当てる感覚?)相打ちというより、ゴンナパー選手の攻撃をもらわずに先に当てるというイメージです。ゴンナパー選手のリズムを読んで、こっちが先手を取って、上手く攻撃を合わせられたらなと思ってます。いくらゴンナパー選手が強くて重い攻撃を打ってきても、当たらなければ何の意味もない。普通にやれば自然に向こうが倒れると思うし、もしかしたら自分が倒される危険性もあるけど、判定決着が一番面白くないんで、僕は完全にKOを狙って行きます」
実力者・ゴンナパーをKOしてベルトを奪取すれば、K-1 JAPAN GROUP全体のライト級のトップ戦線にも一気に躍り出る。しかし横山はK-1のベルトや舞台よりも、戦いたいと思える相手と拳を交えることが一番だと独自の価値観を明らかにする。
「今K-1のライト級で活躍しているのが数人いるかいないなんですけど、その中で戦いたいと思うのは1人か2人ぐらいです。K-1に行きたいという気持ちよりも、また下の階級(スーパー・フェザー級)に行きたいという気持ちがあります。下の階級は本当強い選手がいっぱいいるし、ライト級でチャンピオンになって、下の階級に落とすのもありかなと思います」
そのためにも「2020年は最初の試合で一発でかい花火を打ち上げて、横山時代の開幕だと思わせい」と語る横山は最後に「今回ライト級タイトルマッチということで、気合いもかなり入っていて体調もばっちりです。会場に来られる方は応援よろしくお願いします。生中継もあるんで、そちらもよろしくお願いします」とファンにメッセージを送った。
インタビューで「横山は“普通”の選手だね」と評したゴンナパーに対して、横山は「僕は普通の選手かもしれないですけど、普通の選手が普通にチャンピオンになるところをみんなに見てほしいですね」と意に介さず。横山がゴンナパーからKO勝利を奪い、Krushライト級のベルトを巻くことができるか?
対戦カード
第8試合 Krushライト級(62.5kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/王者)※2度目の防衛戦
横山 巧(リーブルロア/挑戦者、K-1甲子園2016 -60kg準優勝)
第7試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Krushライト級(62.5kg)&スーパー・ライト級(65kg)王者)
堀井 翼(ネクサスジム)
第6試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
里見柚己(K-1 GYM横浜infinity)
金子大輝(K-1ジム大宮チームレオン)
~休憩~
第5試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
川﨑真一朗(月心会ラスカルジム)
東本央貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
第4試合 クルーザー級(90kg) 3分3R(延長1R)
RUI(K-1ジム蒲田チームキングス)
中平卓見(北眞舘)
第3試合 スーパー・ウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
松下大紀(K-1ジム川口TEAM SIRIUS)
EITO(HALEO TOP TEAM)
第2試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
佐野純平(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1カレッジ2017 -65kg優勝)
竜樹(ウィラサクレック・フェアテックス九州)
第1試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
三輪裕樹(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
川口拓真(K-1ジム総本部チームペガサス)
プレリミナリーファイト第3試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R
桑田裕太(Ωmega/K-1カレッジ2016 -55kg優勝)
希山泰樹(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
プレリミナリーファイト第2試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R
目黒翔大(優弥道場)
鈴木一晴(キックボクシングアカデミーROOTS)
プレリミナリーファイト第1試合 スーパー・バンタム級 3分3R
片岡祐嘉(K-1ジム五反田チームキングス)
“狂拳”迅(WIZARDキックボクシングジム)
概要
大会名 Krush.110
日時 2020年1月25日(土) 開場・17:00 プレリミナリーファイト開始・未定 本戦開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 AbemaTV(全試合生中継)、GAORA(18:00~生中継)
チケット料金 SRS席20,000円 RS席11,000円 S席9,000円(完売) A席7,000円(完売) ※当日座席券は各500円アップ ※小学生からチケットが必要です。
チケット販売 チケットぴあ イープラス ローソンチケット 後楽園ホール5F事務所 グッドルーザー(電話予約) K-1.SHOP
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/