K-1 WORLD GP 12.28 名古屋 一夜明け会見:安保瑠輝也「真のチャンピオンと認めてもらえるような選手になるようにがんばります」、KANA「日本人の女子の選手もこの舞台を目指してやってきてほしい」
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12月29日(日)愛知・名古屋ガーデンパレスにて、“K-1冬のビッグマッチ 第2弾 名古屋”「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~初代女子フライ級王座決定トーナメント&スーパー・ライト級タイトルマッチ~」ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)大会のの一夜明け会見が行われた。(記事提供:K-1 JAPAN GROUP 写真: (C)M-1 Sports Media)
K-1 WORLD GP 12.28 名古屋ドルフィンズアリーナ:安保瑠輝也、ゲーオとの再戦も辛勝。武居由樹、ラジャのランカーに勝利も苦戦。KANAが初代女子フライ級王者に
スーパー・ライト級王者 安保瑠輝也、ゲーオとの初防衛戦を乗り越えてK-1の顔になる!
今年6月の再戦となったゲーオ・ウィラサクレック戦を、前回に続き延長判定で競り勝ったスーパー・ライト級王者の安保瑠輝也。厳しい初防衛戦となったが、「自分がやってきたことを前回より出せた。でも、ゲーオ選手を完全に超えるつもりで挑んだが、それはできなかった」と振り返った。
しかし「K-1の顔を目指す。とりあえず3月にK’FESTAがあるので、そこでいまの自分の立ち位置を試合で見せて、変えていく」と力強く宣言。また、スーパー・ライト級戦線が盛り上がってることについては「誰とやっても負ける気はしないので、かかってこいという感じ」と、王者のプライドを示した。
◆安保瑠輝也
「昨日はたくさんの応援、ありがとうございました。とりあえずは昨日一日落ち着いてみて、横にこうしてベルトがあることにホッとしてます。 (前回以上に厳しい戦いだった?)そうですね、ゲーオ選手が前回よりも強いと感じましたね。でも自分がやってきたことを前回よりは出せたかなという印象です。それよりもゲーオ選手が伝説的な、レジェンドの強さというものがあって。自分の実力不足もあるんですけど、強かったです。
(この二試合でゲーオを超えられた実感は?)完全に超えるつもりで挑んだんですけど、できなくて。たぶん、2019年のK-1で一番抱き合った二人というくらい(苦笑)、クリンチというか。それはゲーオ選手が悪いわけじゃないんですけど、そういう展開になってしまって。たぶん、噛み合わない同士なのかなと感じました。
K-1スーパー・ライト級のベルトの裏に、おそらくゲーオ選手がベルトを獲ったときに描いた画があって、これを自分が完全防衛して消してやろうかなと思ってたんですけど。昨日の試合で完全に超えることができなくて、もうたぶん、僕がゲーオ選手とやることはないと思うので、これは描いたまま防衛していこうかなって。背負うとか、大それたことは言えないですけど、そういった気持ちです。
(ゲーオ選手にリスペクトを持ちながら、それを超えるような王者に?)そうですね。前回の試合のときも、すぐに再戦すると言ったので、終わったあとにちゃんと挨拶的なこともできなくて。今回も試合が終わったあともアフターパーティーとかインタビューでバタバタしちゃって、顔を見てゲーオ選手に挨拶できなかったんですけど、それでけっこう悔いが残ってたんです。
そしたらすべてが終わって深夜にホテルに戻ったときに、ホテルのロビーにゲーオ選手がいて、僕のことも称えてくれて。会長も『経験はコンビニでは買えないからね』と言ってくれて(笑)。ゲーオ選手もタイ語で話しかけてくれて、何を言ってるかはわからなかったですけど(笑)、いい雰囲気な感じはあったのでよかったなと思います。
(K-1を背負う存在になると発言しているが、そのために必要なものは?)やっぱりゲーオ選手とか、本当のトップの強い選手相手にKOできてないと思うので。“デモリッションマン”っていう名前を付けられているにも関わらず、それができてないのが悔しいです。K-1の顔になると言いましたし、もちろんそれは目指します。ただ、いますぐにはできないので、2020年にもっと目標をでかく持って。とりあえず3月にK’FESTAがあると思うので、そこでいまの自分の立ち位置を試合で見せて、変えていこうと思ってます。
(首を狙う選手が続々と出ているが?)そうですね。不可視選手もそうですし、山崎(秀晃)選手も横浜ですごいKOをしましたし。そういった選手がたくさんいるっていうのは、やっぱり盛り上がってるということなので、すごくうれしいことですし。僕は全然、誰とやっても負ける気はしないので、かかってこいという感じです。
(ファンにメッセージを)昨日は有言実行できずに申しわけない気持ちでいっぱいです。ただ、応援してくださっているかたがた、いつもありがとうございます。ベルトがいまあることにすごくホッとしてるので。これを守り抜いて、自分が真のチャンピオンと認めてもらえるような選手になるようにがんばります。これからもよろしくお願いします、ありがとうございました」
初代女子フライ級・KANA、計7Rに及ぶ激闘を勝ち抜きトーナメント制覇!
準決勝でスペインのクリスティーナ・モラレスを下し、決勝では過去に1勝1敗のヨセフィン・ノットソンとの延長戦に及ぶ接戦を制してK-1初の女子王者のベルトを巻いたKANA。会見では「自分以外の3人のおかげで本当に価値のあるトーナメントになった」とベルト争った対戦相手に尊敬の念を払うと「このベルトを獲れて本当に凄いほっとしてます」とプレッシャーを跳ね除け優勝を成し遂げたことに安堵の表情を見せた。
K-1女子のパイオニアとして、今後は「世界中からこのベルトを奪いに来る選手がいるだろうし、日本人の女子の選手もこの舞台を目指してやってきてほしい。その先頭を切って自分が絶対王者として引っ張っていける存在になりたい」と抱負を語った。
◆KANA
「昨日はたくさんの応援ありがとうございました。トーナメントは自分以外の3人のおかげで本当に価値のあるトーナメントになったし、ライバル同士でこれからもストーリーが続くのかなと思いました。初めて1日に2試合やって、けっこう身体は疲れましたね。でもこのベルトを獲れて本当に凄いほっとしてます。
トーナメントは準決勝も決勝も作戦通り動けて、本当に練習は裏切らないなっていうのを凄い感じました。この階級の世界のトップ選手が集まったトーナメントになったと思うんで、トーナメントに出た全選手のおかげで盛り上がったし、自分がこのベルトを獲らないとこの先がないと思ってました。とにかく獲ることを目標にして、しっかりこのベルトを巻いてリングを降りられたことは良かったです。
(今年は3月の敗北から始まったが)ヨセフィン選手に負けてから、この世界トーナメントまで少し遠回りしていまったんですけど。でもそのおかげでトーナメントも開催出来たと思うし、たくさんの人が応援してくれてるおかげで、このトーナメントが実現して形としてチャンピオンになれたので良かったです。(K-1女子のパイオニアとしてどういった存在になっていきたい?)K-1に女子の階級が出来たことで、世界中からこのベルトを奪いに来る選手がいるだろうし、日本人の女子の選手もこの舞台を目指してやってきてほしい。その先頭を切って自分が絶対王者として引っ張っていける存在になりたいです。
(ファンの皆さんにメッセージは?)本当に昨日は会場でたくさんの応援ありがとうございました。そして生中継で応援してくれた人も本当にありがとうございました。ベルトを獲って、会わなきゃいけない人がたくさんいたんで。これからたくさんの人に会って『ありがとう』って言いたいです。本当にありがとうございました」
武居由樹、スリヤンレックとの大激闘に勝利!K-1のベルトの価値を上げる
ムエタイ屈指のハードパンチャーであるスリヤンレック・オーボートー.ガムピーから、判定勝利を収めた武居由樹。「何度もダウンを奪ったのにKOできなかったのは自分の中で悔しい」と試合を振り返るも「スリヤンレック選手じゃなくても強いタイ人だったり、めちゃくちゃ怖い選手とやっていきたい」と力強いコメント。さらに「僕の仕事はこのベルトの価値とK-1の舞台の価値を上げていくこと」とあらためて宣言し、王者の貫禄を見せた。
◆武居由樹
「こんにちは、足立区から来たパワー・オブ・ドリームの武居です。昨日は応援ありがとうございました。スリヤンレック選手の気持ちが強くて、3R、ちょっとみっともない試合になっちゃったんですけど、とりあえず勝ててよかったです。また、こういう強い選手とどんどん戦っていきたいなって思います。
(右拳の包帯は?)ちょっと殴りすぎちゃって、途中痛めて。でも、べつに折れたりとかしてるわけじゃないので、しっかり治します。(激闘になったが、そういう気概があった?)激闘に持ち込むっていう気も最初はあったんですけど。最初に攻撃が効いたんで、倒しにいこうとしすぎちゃいました。2Rは冷静にやれたと思います。
(何度も立ち上がってくるスリヤンレック選手に対して恐怖は?)恐怖は恐怖で、何度立ってくるんだという気持ちはすごくあって。普通の選手だったらこれで終わってるだろっていうのは何回かありましたね。
(試合後、古川会長とはどんな話を?)最初にいきすぎたというのは言われましたね。(スリヤンレックはリベンジを希望しているが、武居選手としては完全にKOしたいという気持ちは?)そうですね。昨日試合をしていて、初めて楽しいなと思えたので。でも、KOできなかったのは自分の中で悔しいので。全然やりたいですね。スリヤンレック選手じゃなくても強いタイ人だったり、めちゃくちゃ怖い選手とやっていきたいなって思います。
(K-1向きのタイ人と?)そうですね、K-1向きじゃないと全然意味ないと思いますし、こういう強い外国人選手と戦うのは、僕のやらなきゃいけないことですし。全然、名前のない外国人を倒しても満足できないので、こういう強い選手とやっていきたいと思います。
(絶対王者として君臨するにはあらたな課題も見えたと思うが、来年の目標は?)来年もこういう強いタイ人だったり、日本人選手は正直いないので、強い外国人選手と戦って。僕の仕事はこのベルトの価値とK-1の舞台の価値を上げていくことなので。昨日は最後、みっともないかたちになっちゃったんですけど、どんどんもっとがんばっていくので、応援よろしくお願いします」
木村“フィリップ”ミノル、K-1全大会出場&全KOの偉業達成で次はベルトを狙う!
ナイジェリア人ファイターのマーセル・アデイエミと対戦した木村“フィリップ”ミノルは怒涛のラッシュでアデイエミを前のめりに失神させる衝撃のKO勝利。2019年のK-1全大会出場&全試合KO勝利という偉業を達成した。一夜明け会見で木村は「両国大会のブリッグス戦を、完全に僕の中では超えたかな」と昨夜のKO劇を自画自賛し「K-1 AWARDSにあるような賞は全部もらえるんじゃないかって思ってますね」と笑顔で語った。
試合後のマイクの通り、来年はベルトに狙いを定め「スーパー・ウェルター級が空位なんで、そこに照準を定めても良いかな」とスーパー・ウェルター級出撃を宣言。最後は「自分はファンには支えられてるけど、ファンの人生も支えられたら、これ以上幸せなことはないかなって思う」と自らのファイトでファンとWin-Winの関係を築いていきたいとメッセージを送った。
◆木村“フィリップ”ミノル
「皆さん応援ありがとうございました。昨日はめちゃくちゃ歓迎ムードの中で試合が出来て気持ち良かったです。本当に感謝してます。試合は6連続KOがかかってたし、1年間ずっと戦ったので無駄なダメージを増やしたくなくて瞬殺しようって決めましたね(笑)。それが無事出来たので、今はとりあえずほっとしてますね。それでこうやって一夜明け会見でみんなの前に出れて嬉しく思います。
(試合前は今年全てのKOを超えるKO劇を見せると発言していたが?)両国大会のブリッグス戦を、完全に僕の中では超えたかなって思います。やっぱり後ろに倒れて失神するより、前の方が危ないんで。そういう意味では今回の方が絶対ベストなKOかなって思いましたね。ちょっと相手が心配になるぐらいですけど(苦笑)。(K-1 AWARDS 2019のベストKO賞は確定?)そうだと思います。多分K-1 AWARDSにあるような賞は全部もらえるんじゃないかって思ってますね(笑)。
(海斗選手の挑戦表明や戦いたいと発言している若い選手にアンサーは?)まずアンサーの前に海斗選手が誰?って調べるところから始めます(笑)。(来年はタイトルを獲りに行くと明言していたが)そうですね。僕の中では6連続KOしたとしてもみんなが納得するものではないし、やっぱりタイトル獲ることが一番凄いことであるのは事実なので、来年はタイトル狙いたいですね。そんな中でスーパー・ウェルター級が空位ってことで、ちょっとそこに照準を定めても良いかなとは思ったり。昨日は69kg契約で凄い体重的にも良くてパワーも出てたんで、スーパー・ウェルター級を獲りに行こうかなって思いますね。70㎏も僕が倒したヤツばっかなんで、みんな2回目も倒したいですね。
(スーパー・ウェルター級の層を考えると、日本代表枠で出場して海外勢を迎え撃ってほしいところだが?)そうですね。木村ミノルは国籍フリーな存在なんで、僕が出るってだけで良いと思います(笑)。国はどっちでも良いっすよ。(城戸選手はスーパー・ウェルター級にはみんな階級を上げてくるなと発言しているが、それについては?)城戸選手はそんなに興味がない(笑)。あんまり興味がない。全然興味がないです。
今年はスランプの時を心配してくれてたファンのために、木村ミノルがこれだけ元気になりましたっていうアピールの年。来年はこうやってタイトルも獲るまでになったっていう成長した姿を見せたいっすね。タイトルとして形に残したいです。それを1個、2個や3個と増やして行きたいっすね。
(ファンの皆さんにメッセージは?)やっぱりK-1に出るのは夢だったし、K-1ファイターとして生きるのは凄い夢なので。そんな中で会場にあれだけファンが集まって凄い熱い声援を送ってくれたり、ファイターをリスペクトしてくるファンが凄い多くて幸せですね。人の夢を自分のことのように応援してくれるのは凄いこと。ファイターも凄いけど、ファンの人も人間性的には凄いリスペクトできるものがある。それで僕らのファイトでちょっとでも日常生活や日々のストレスが軽減されたり楽しい気持ちになってくれるならWin-Winというか支え合いですね。ファンには支えられてるけど、ファンの人生も支えられたら、これ以上幸せなことはないかなって思うんで。これからも頑張ります。また応援してください。ありがとうございました」
野杁正明、ハッサン・トイとの世界トップレベルの接戦に勝利
第10試合でハッサン・トイとの世界トップレベルの戦いを判定勝利で制した野杁正明。試合については「(ジョーダン・)ピケオーとはまた違った強さを持ってる選手でトータル的に巧い。またK-1に出てほしい」と相手を称えた。
また今回の試合後にジョーダン・ピケオーとSNSでやりとりしたことを明かし、「『俺がこの次、ベルトを獲ったら、野杁との再戦を受けて立つから』と言ってくれた。しっかり挑戦できるように一戦一戦、勝っていくしかないので、そのときを楽しみにしたい」と静かに闘志を見せた。
◆野杁正明
「連続KO勝ちという記録がちょっと途絶えてしまったんですけど、ハッサン選手はすごくいい選手で強くて。そういう選手に勝てたのはすごい自信になりましたし、いい経験させてもらいましたね。(野杁選手が鼻血を出し、顔が腫れてる様子はなかなか見ることがないが、ダメージは?)ダメージは問題ないですね。鼻も痛くないし、鼻血も直ぐに止まったので。ダメージは大丈夫です。
(連続KOもこだわりだと思うが、強豪選手と戦うことも望んでいた?)ハッサン選手はピケオーとはまた違った強さを持ってる選手で。トータル的に巧い選手というか、タフでした。ぜひハッサン選手はすぐにまた来日してもらって、K-1に出てほしいなって僕の中では思ってますね。
(ハッサン選手のような強豪選手と今後も戦っていきたい?)僕はそこしか目指してないので。全然イージーな相手を用意されるよりも、ハッサン選手みたいに名の通ってる強豪選手を一人一人クリアしていくことが、いまの僕の課題だと思っているので。次からも強豪を当ててほしいなと思いますね。
(来年もK-1名古屋が開催されれば、そこでまたメインイベントを張りたいという思いは?)どうなんですかね。絶対にメインじゃないといやだとか、そういう気持ちは全然ないんですけど。今日の朝、ピケオーとインスタのDMをちょっとやりとりしていて、『俺がこの次、ベルトを獲ったら、野杁との再戦を受けて立つから』と言ってくれたので。次、ピケオーがベルトを獲ってくれると思うので、そしたらしっかり挑戦できるように一戦一戦、勝っていくしかないので。そのときを楽しみにしたいなと思っていますね。
(そのDMはかなりモチベーションに?)そうですね。ふつうに会場で会えばしゃべりますし、べつに嫌いとかそういう感じもないですし。向こうも僕のことを兄弟と言ってくれているので(笑)。素直にうれしいですね。そうやって認めてくれてるのはうれしいことなので。
(ピケオーとの再戦が実現すれば、前回以上にすごい試合を見せる自信は?)同じ相手に二度負けることは許されないと思うので、勝つことしか考えてないですし。まだタイトルマッチになるのか、トーナメントになるのかまだわからないですけど、どちらにしろ次にベルトを巻くのは僕なので。そのチャンスをつかむためには、一戦一戦勝つしかないですね。
(強い相手と戦うのが楽しいというのはどんな感情?)どうなんですかね。僕、試合でボディを効かされることないんですけど、昨日の1R目でちょっと効いちゃって。練習とかでも効いたことなかったんですけど、こんな感じなんだって、ちょっとワクワクしたというか。アセりは全然ないんですけど、そういう感情が初めて試合中に芽生えたんで。楽しいなっていうのは、そのとき感じましたね。
(強い選手と戦うからこそ、初めての感覚がある?)はい、そうですね。やっぱりそういう選手に勝ってこそ、僕の実力も認められると思うので。昨日は本当にいい試合をさせてもらえましたね。
(ファンに向けてのメッセージは?)昨日はKOできなくて申しわけないという気持ちがあったんですけど、たまにはああいう実力が拮抗した試合もよかったんじゃないのかなとは思ってます。次、まだ決まってないんですけど、決まったらド派手なKOをお見せするんで、ぜひ楽しみにしといてください。今日はお忙しい中、集まってくださりありがとうございます。よいお年をお迎えください、ありがとうございました」
大岩龍矢、スタウロスとのタフな豪腕対決に勝利!
第9試合でスタウロス・エグザコスティディスとのタフファイトに競り勝った大岩龍矢。会見では「スタウロス選手はめちゃくちゃパワーあって、2R目に初めてめちゃくちゃ効いてやばかった。何とかそこで立て直して、最後倒すとこまではいけなかったけど自分の戦いが出来た」と試合を振り返る。
昨日の試合後には盟友・武尊への挑戦権をかけたトーナメントの開催を提案し「他にも強い選手たくさんいるし、武尊と試合をしたいって選手もたくさんいる。そういう選手がみんな集まって武尊への挑戦者決定戦みたいなのを出来たら面白いんじゃないかな」とその意図を明かすと、武尊との対戦を熱望しているKrush王者レオナ・ペタスとの対戦にも「レオナ選手も本当に強い選手ですし、Krushのベルトを持ってるんで。やれるんであればやりたいですね」と意欲的な姿勢を見せた。
◆大岩龍矢
「スタウロス選手は本当めちゃくちゃパワーあって、僕が初めて2R目にめちゃくちゃ効いてやばかったです。何とかそこで立て直して自分の戦いが出来て、最後倒すとこまではいけなかったですけど。かなりタフな相手で中々倒れなくて……また頑張ります。(皇治戦からの4カ月で成長は感じた?)そうですね。皇治戦が終わってから本当に悔しくて、また1つ違う環境、トレーニングを取り入れて今まで以上にめちゃくちゃきつい練習も乗り越えてきたんで。
(いつも失速する3Rを乗り越えられたのもアメリカ修行の成果が出た?)まあそうですね。アメリカ修行も出たし、普段からの行いや意識、あとは走り込みもかなり増やしたんで。まあそういうのが自然と出たんじゃないかなって思ってます。僕、多分何か自分で言うのあれなんですけどスタミナがないわけじゃなくて、スタミナ配分が下手くそなんですよね。走りこみとかのスタミナはジムの中でもけっこうある方なんですけど、そのスタミナが100%だとしたら1Rに100%使ってしまうっていうのがあるんですよ。そういうペース配分がめちゃくちゃ下手なんで。そのペース配分をもっと出来るようになればもっときれいな戦い方が出来るのかなって思ってますけど、僕の戦い方は気持ちで戦うやり方なんできれいに戦おうとは思ってなくて、前に行くぞって気持ちで戦っています。だから体力がないわけじゃないです。
(昨日のバックステージでは武尊への挑戦権をかけたトーナメントを提案していたが?)元々は階級を先に上げたのは僕だったんですけど、武尊が60kgに上げてきて「マジかっ!?」って思いました。自分もやっぱり一番を目指しているし、K-1のベルトも目指してます。ただ他にも強い選手はたくさんいるし、武尊と試合をしたいって選手もたくさんいると思うんで。そういう選手がみんな集まって武尊への挑戦者決定戦みたいなのを出来たら面白いんじゃないかなって思って昨日は発言しました。
(Krush王者のレオナ・ペタスは武尊との対戦を熱望しているが、その前に自分とやれという気持ちもある?)そうっすね。レオナ選手も本当に強い選手ですし、Krushのベルトを持ってるんで。やれるんであればやりたいですね。(来年の目標は?)来年はベルトを巻くんで、皆さん注目と応援よろしくお願いします」
不可思、偉大な先輩・大和哲也を超えてスーパー・ライト級のベルトを狙う!
第8試合で、同郷の偉大なる先輩、大和哲也から3R、鮮烈なKO勝利を飾った不可思。この価値ある勝利に対して「哲也さんと戦えたことを光栄に思いますし、この勝ちが自分を大きく成長させてくれると感じています」と感慨深げに語った。
また、今年6月にK-1初参戦を果たしてから、ここまでの戦いを踏まえ「昨日の試合で説得力のある勝ち方はできたと思うので、来年はベルトを獲るようにがんばっていきたい」と意気込みを見せた。
◆不可思
「昨日は尊敬する大先輩の哲也さんとの試合で、試合までの期間はどうなるか。自分のほうが強いという自信もあれば、もしかしたら歯が立たなくて逆にボコボコにされて終わってしまうかもしれないとか、そういうのも考えながら試合当日を迎えて。前日の計量から哲也さんと実際に向かい合って、そうしたらあとはやるだけだっていう楽しみな気持ちになって。で、本番にああやってKOというかたちで勝てたとういうのが、自分でも信じられないくらいビックリしてますし、うれしく思います。哲也さんと戦えたことを光栄に思いますし、この勝ちが自分を大きく成長させてくれると感じています。
(勝利後に男泣きしていたが、大和選手はあらためてどういう存在?)もともと地元の大先輩で、名古屋にいた頃は戦うことも考えられないし、もちろん勝つことも考えられないくらいの存在の人だったので。そういう存在だというのが、昨日の試合までずっと自分の中ではありましたね。昨日の試合のときは、そういう昔の自分の思ってたイメージを全部とっぱらって。そういうのを持ったままやったら、勝てないなと思ったので。
(不可思選手はこれまでたくさんのベルトを手にしてきたが、今回の勝利はキャリアの中でも大事なもの?)そうですね。どこかのベルトを獲ったとかではなく、哲也さんという人に勝てたというのが本当に価値のある試合でした。
(今年、K-1に参戦して激動の一年だったが振り返って?)6月から参戦して、6月、10月とK-1のルールに適応できてないなっていうのがあったんですけど、それがやっと昨日の三戦目で適応できたかなという手応えはつかめてますね。で、昨日の試合で説得力のある勝ち方はできたと思うので、来年はベルトを獲るほうにがんばっていきたいと思います。
(昨日のメインのタイトルマッチについては?)昨日はちょこっとしか観れなくて、またあらためて映像で観ようと思うんですけど。会場の音とかは聞こえてきてたんですけど、スゲー盛り上がってねえなっていう感じで。強い選手同士がやったら盛り上がるっていう、そんな簡単なもんじゃないのはわかるんですけど。やっぱ、タイトルマッチなんで盛り上がってほしいなって思いますよね。スーパー・ライト級はK-1の中でもめちゃくちゃ盛り上がってきていて、一番くらいに熱い階級じゃないかなと思うので。そのタイトルはやっぱり盛り上がってほしいですよね。
(来年はタイトルマッチで盛り上がる試合をして、ベルトを獲るのが目標?)そうですね。ベルトを獲るのが具体的な目標なんですけど、一番僕がやりたいことはファンが盛り上がる、熱くなる試合をすることなので。ファンが熱くなるカードでタイトルマッチをやるのが一番の理想なんですけど。まあ、タイトルマッチでもあんまりファンが盛り上がらない感じなら、そこまでやりたいなとはぶっちゃけ思わないですし。一番はファンが熱くなれる試合を組んでもらえたらなと思います。
(ファンにメッセージを)来年、もっとK-1を熱く盛り上げられるようにがんばるので、来年もよろしくお願いします」
加藤久輝、Krush王者・K-Jeeを豪快KOでタイトル戦線に猛烈アピール!
第7試合でKrush王者・K-Jeeから豪快なKO勝利を挙げた加藤久輝。圧巻のKO劇を「今年はK-1ルールの練習ばかりやっていて、そのおかげで良い動き、K-1ファイターらしい動きも増えた。昨日の試合を見たらちょっと内容が良いなと思いました」と振り返った。
試合後には11月大会で消滅となってしまったシナ・カリミアンと愛鷹亮のタイトルマッチが再度組まれた後に勝者と戦いたいと語っていたが、この日は「僕は早く試合したいし、K-Jee選手がベルトをかけてもう1回やりたいならKrushに出てもいい」とK-1クルーザー級のタイトルマッチの行方を見守るのではなく、積極的に試合をこなしKrushのタイトル奪取にも意欲を見せた。
◆加藤久輝
「3月以降は試合に出てなくて、それでもK-1ルールの練習ばっかりやっていて、今年はあんまり総合の練習をしなかったんですよね。そのおかげで良い動き、K-1ファイターらしい動きも増えたかなと思って。昨日の試合を見たらちょっと内容が良いなと思いました。(テクニックも色々と新しいものを出していたように見えたが?)関根さんのコメントでハイキックも出来るようになったみたいなこと言ってたんですけど、僕は総合でハイキックKO勝ちがあるんですけどね(笑)。まあでも間合いの問題でK-1で自分の出したい技を今まで上手く出せなかったのが、最近はちょっと余裕が出てきて自分らしい動きが出来るようになってる感じがします。
(プッシングなどの技術も上手く使っているように見えたが?)元々総合だとプッシングは使わないんですね。それはK-1のために習ってきてる技術で、総合だとそういう間合いは掴んじゃうからね。逆にK-1はそれがないから、押して攻撃した方が入りやすいってのが分かってきて、それを使うと確かに攻めやすくなりましたね。今は出稽古で通ってるMEIBUKAIのキックボクシングスタイルで、そういうふうに押したり捌いたりっていう技術を使いながら攻撃を出すってスタイルを磨いてますね。
(今年1年を振り返って)1回負けて1回勝った、以上です(笑)。(早く倒して家に帰って飲もうと思っていたと話していたが、流石に昨日は飲んでない?)赤ちゃんの調子が悪かったんですけど、赤ちゃんの面倒見ながらもちろん飲んでましたけどね。どれくぐらいかな? まあビール10本いったかな(笑)。
(タイトルマッチの結果を待って王者と対戦したいと発言していたが)マッチメイクがどうなるかですね。最初はカリミアンと愛鷹選手の勝った方と、僕とK-Jee選手の勝った方が当たるっていうシナリオだったと思うんですけど。まあそれが出来なくなったんでどうなるかですね。僕は早く試合したいけど、ただ意味のない相手とやってもしょうがないし。なのでK-Jee選手が悔しいから、ベルトをかけてもう1回やりたいならKrushに出てもいいし、それがないならまた総合に出てからK-1に戻ればいい。とにかく試合がしたいですね。
(ファンの皆さんにメッセージは?)昨日けっこう僕の知り合いが来てて、まあKO勝ちが出来たのが皆さんのおかげかって言ったらそうでもないんですけど(笑)。まあでも皆さんの前で良い試合が出来て良い仕事をした。それで皆さん応援に来てくれてありがとうございました」
中野滉太、狙い通りのKO勝利で次の標的はKrushのベルトだ!
第6試合で平山迅から左フックで3RKO勝利を収めた中野滉太。快心の勝利については「蹴りで間合いを取ってからという作戦だったので、見事にはまったかなと思います」と振り返る。
試合後にはKrushのベルトを視野に入れていると発言したが、「今年は先輩方がベルトを二本獲ったので。来年は自分と中島千博選手でベルトを獲りたい」とPOD勢としての更なる王座奪取に意欲を見せた。
◆中野滉太
「はじめに昨日対戦いただいた平山選手、ありがとうございました。あと、いつも応援してくれているファンのみなさま、本当にありがとうございます。昨日はなんとかKOで勝てたんですけど、平山選手だからじゃないですが、そういう(倒しに来る)気持ちの選手だから、いい倒しかたができたのかなと思っています。昨日の試合は自分にとって、大事な一戦だったと思います。
(珍しく蹴りを中心に試合を組み立てているように見えたが、あれは作戦?)そうですね。蹴りで間合いを取ってからという作戦だったので、見事にはまったかなと思います。(カウンターはイメージ通り?)そうですね。フックで倒すことをイメージして練習してたんで。蹴りからパンチにつなげるっていう、練習したことが少し出たかなという感じです。(古川会長からの採点は?)昨日はとくに自分は採点がなかったですね(笑)。
(今年はだんだんと強い選手と当たっていったと思うが、一年を振り返って?)負けも勝ちもありましたけど、今年は本当に強い選手とばかり試合ができて。自分にとってすごくいい経験になった一年だったんで、来年はこの成果を出せるように、ベルトに近づけるようにしていきたいですね。 (昨日のバックステージではKrushのベルトが次の目標と発言してたが、それに向かって次に戦いたい相手は?)スーパー・ライト級のタイトルマッチも決まったので、そこも視野に入れて。いつでもタイトルマッチを組まれてもという体勢はできているので、あとは少しずつ調整して、もっともっと練習していきたいです。
(来年はPOD全員でベルトを獲りたい?)そうですね。今年は先輩方がベルトを二本獲ったので、来年は自分と中島選手で獲って。先に自分が獲るというかたちにしたいです。昨日の勝ちもあったし、ベルトには近づけたのかなと思いますね。 (ファンにメッセージを)昨日はなんとかKOで勝つことができたんですけど、まだまだ納得はできてないし、来年はもっと自分の年にしたいと思っているので、みなさん応援よろしくお願いします」
海斗、韓国のキム・ホソンを1RKOでインパクト大のK-1スーパーファイト デビュー!
12月29日(日)愛知・名古屋ガーデンパレスにて、“K-1冬のビッグマッチ 第2弾 名古屋”「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~初代女子フライ級王座決定トーナメント&スーパー・ライト級タイトルマッチ~」ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)大会の一夜明け会見が行われた。
スーパーファイト初出場となった海斗は第5試合で韓国のキム・ホソンを初回KOで下しインパクト抜群のK-1デビュー。「試合内容は反省するとこばっかりなんですけど、結果的には名古屋を盛り上げられて良かった」と控え目に試合を振り返りつつも、試合後に見せた“フィリップポーズ”のオマージュについて聞かれると「あれはそういうことなんで。みんな分かってくれるかなって思ってます」と大胆不敵に木村“フィリップ”ミノルへ挑戦状を叩きつけた。
◆海斗
「昨日の試合は年末に試合が続いて減量とかちょっときつかったんですけど、とりあえずKOで締められてほっとしてます。試合内容は反省するとこばっかりなんですけど、結果的には名古屋を盛り上げられて良かったかなって思います。
(試合後には“フィリップポーズ”のオマージュも見せていたが?)あれはウケましたね(笑)。あれはそういうことなんで。みんな分かってくれるかなって思ってます。(木村“フィリップ”ミノルへの明確な挑戦状?)そうです。
今年1年はちょっと名前が売れて、来年が勝負の年やと思ってるんで。今回も怪我ないんですぐ練習します。みんな僕の試合が一番オモロイでしょ? K-1は倒しに行かな意味ないと思うんで来年も盛り上げます。(来年の具体的な目標は?)具体的な目標はもちろんベルトほしいんですけど、3月の『K’FESTA.3』出してくれたらまたしっかりしばき合いますんで、みんな楽しみにしといてください」
松本日向、K-1大舞台で橋本実生のリベンジを退ける!
第1試合で橋本実生を判定で下した松本日向。今年9月の「KHAOS.9」に続き、橋本を下してプロデビュー二連勝を収めた松本は、このライバル関係について「試合自体は当分やらないかなと思うんですけど、これからがたぶん勝負。自分はずっと意識し続けていると思います」と話す。
そしてAbemaTV「格闘代理戦争」から始まった激動の一年については「代理戦争で皇治さんに選んでもらって、シルバーウルフにお世話になってから、自分でもちょっとビックリするくらい人生が変わったと思っています」と振り返った。
◆松本日向
「シルバーウルフの松本日向です。昨日は応援ありがとうございました。昨日の試合を振り返って、前回の反省を活かしたくて、今回の意識したところは距離を近づけるというのをめちゃくちゃ大宮司さんに教えてもらって。始まりのときから距離を離さないというのを意識していて、相当相手にプレッシャーかけられたかなと試合で感じました。でもやっぱり1Rに考えすぎちゃうクセがあって、固い動き出しだったので、2~3Rからはいつもどおり『何も考えるな』と言われて、逆に動けたと思います。
(K-1の舞台で戦えたことと、橋本選手とのライバル関係については?)まだ二戦目の自分が、K-1の舞台に上がらせてもらったことがすごくうれしかったですし、やっぱり会場の広さに最初ビックリして。入場のときは興奮していてわからなかったんですけど、1Rのインターバルのときに周りを観たら人がいて、声が聞こえて、ソワソワしました。 ライバル関係については、橋本選手と試合自体は当分やらないかなと思うんですけど、お互いに格闘技代理戦争から出てきて、これからがたぶん勝負だと思うので。これからお互い勝ち星を重ねて、いつか大きな舞台で戦いたいと思ってはいます。自分はずっと意識し続けていると思います、負けたくないので。
(格闘代理戦争から始まり、激動の一年となったが振り返って?)この席に座っていることすらビックリなくらいなので。4月の格闘代理戦争に出るまでは、部活でキックをやって、アマチュアの試合に出て終わろうと思っていたので。本当、代理戦争で皇治さんに選んでもらって、シルバーウルフにお世話になってから、自分でもちょっとビックリするくらい人生が変わったと思っています。
(来年の目標は?)まだ自分は基礎も全然できてないし、伸びシロがたくさんあると思っているので。まず、しっかり練習を積み重ねて、コツコツと勝ちをつかんで少しでも上に近づけるようにがんばりたいと思います。 (ファンにメッセージを)昨日は応援ありがとうございました。すごく力になったし、名古屋にわざわざ来てくれてるかた、名古屋のかたは温かかったので、試合も楽しくできましたし、本当に大切な思い出になりました。これからもがんばるので、応援よろしくお願いします。ありがとうございました」