K-1 KRUSH 11.8 後楽園 一夜明け会見:佐々木洵樹「ベルトを獲れたんでK-1でやりたい気持ちもあります」、朝久泰央「他団体のことを口にしている選手より僕の方が強い」
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K-1 KRUSH FIGHT.107 11月8日 後楽園ホール大会から一夜明けた9日、東京・新宿区のGSPメディアセンターにて本戦勝者の記者会見が行われた。K-1 JAPAN GROUPから届いた会見レポートのうち、メインで晃貴を判定で下しK-1 KRUSH FIGHTバンタム級(53kg)王者になった佐々木洵樹(POWER OF DREAM)、セミで西元也史を三日月蹴りで2R KOした朝久泰央(朝久道場)の記事をお届けする。(写真:(C)M-1 Sports Media
新バンタム級王者・佐々木洵樹、悲願の王座奪取から一夜明けた心境を語る
「昨日は寝ないでベルトを眺めていたぐらい嬉しかったです(笑)」
昨夜のメインイベントで挑戦者として王者・晃貴とのタイトルマッチに臨んだ佐々木洵樹。持ち前のステップワークとソリッドなパンチでペースを握り、2Rには左ストレートでダウンも奪った。3Rにはインローで足を止められ距離を詰められる場面もあったが、長年培ってきたボディワークで有効打は与えず。判定3-0で勝利して悲願のベルトを腰に巻いた。
一夜明け会見ではPOWER OF DREAM恒例の古川誠一会長の採点が「0点プラス朝練習」だったものの、試合後の長い反省会を経て今日の朝練は免れたことを明かした佐々木。試合については「本当に晃貴選手が強かったんで、強いチャンピオンに勝てて本当に今はほっとしてます。ベルトは本当に嬉しくて、寝ないで眺めてたぐらい嬉しかったです(笑)」と晃貴の強さを称えつつ、ボクシング時代から渇望していたベルトを手にした喜びを口にした。
試合後のバックステージではK-1への想いも語り、改めて「今回形としてベルトを獲れたんでK-1でやりたい気持ちもあります。もちろんKRUSHでも試合が決まればやりたいです」とK-1進出とKRUSHでの王座防衛、どちらも視野に入れていきたいと今後の展望を語った。最後に佐々木は「もっと夢を与えたり、ちょっとでもカッコイイと思ってもらえるような選手になっていきたい」とKRUSHチャンピオンとしての理想像を掲げた。
◆佐々木洵樹
「初めに晃貴選手、対戦してくれてどうもありがとうございました。僕の前に会見をやった朝久(泰央)選手がけっこう笑いを取ってたんですけど、自分はあんまり面白いこと言えないんで…すいません(笑)。
(試合を振り返っての感想と一夜明けた今の心境は?)本当に晃貴選手が強かったんで、強いチャンピオンに勝てて本当に今はほっとしてます。ベルトは本当に嬉しくて、寝ないで眺めてたぐらい嬉しかったです(笑)。
(古川会長からは0点プラス朝練という厳しい評価だったそうだが?)とりあえず昨日の反省会で夜遅くまでずっと話して、(朝練は)流石に今日はとりあえずなしで終われました(笑)。
(具体的にはどんなところを駄目出しされた?)あげたら切りがないんですけど、自分で映像を見ても思ったんですけど、この先上に行くにあたって悪いとこばかり出てると言われました。
(PODの仲間や周囲の方々からは試合後どんな声をかけられた?)周囲の方々は本当に喜んでくださって『本当に獲って良かったね』って言ってもらえました。まあPODの仲間は会長の言葉に『はい!』と言うだけなんで…特に何も言われてないです(笑)。
(持ち味も発揮した一方、同時に課題も見えた試合だった?)そうですね。3Rフルに動いてやろうとは決めてたんですけど、ああいう形になって、最後はスタミナ落ちたとファンの方たちにも言われて。あれでそう見えちゃうというのがやっぱり駄目ですね。3Rフルで動きまくって最後はもっと上がってくぐらいの練習をもっとやらないとなと思いました。
(さらに過酷な練習をやっていく?)そうですね。まあ継続してですけど、それプラスでやっていかないと。安堵感と喜びを感じたのは本当にベルトを獲った時だけでしたね。その後は会長の顔を見てすぐ引き締まりました。
(試合後に語っていたK-1への想い、そしてKRUSHチャンピオンとして目標は?)試合を終わった後も言ったんですけど、こうやってKRUSHのタイトルマッチを決めてもらった時点で、自分はK-1のことは言わないようにしてました。そういうことを言ってると足元をすくわれるんで。ただ今回は本当に形としてベルトを獲れたんで、K-1でやりたい気持ちもあります。もちろんKRUSHでも試合が決まればやりたいです。やってみたい選手というのは具体的にはいないですけど、話をいただければ誰でもやりたいです。
(例えば53kgがベストだと発言していたサンベル・ババヤンなどは?)ババヤン選手も晃貴選手と試合をしてるのを見ていて、本当に好戦的なんで面白い試合にはなると思います。まあ決まったらやるしって感じです。
(ファンの皆さんにメッセージは?)本当にファイター全員にとってそうだと思うんですけど、こうやってきつい練習して、きつい減量して何でやるのかって聞かれると、自分のことのように喜んでくださるファンの方たち、応援してくださるファンの方たちがいるから頑張れるんだなって昨日本当に思いました。チャンピオンになりましたけど、もっと夢を与えたりちょっとでもカッコイイと思ってもらえるような選手になっていきたいと思いますので今後も応援よろしくお願いします」
戦慄の一撃KO!朝久泰央がスーパー・フェザー級の全ファイターに宣戦布告!
「僕はK-1よりもKRUSHの方が強いという誇りを持っている」
セミファイナルではスーパー・フェザー級トップファイターの朝久泰央とKRUSHデビュー戦を鮮烈なKOで飾った西元也史が対戦。伝統空手出身の西元が直線的な出入りから右のパンチを狙っていくが、朝久は左右にステップを踏みながらカウンターでパンチとヒザ蹴りをヒット。2Rに入ると左右の顔面前蹴りを何度も突き刺し、最後は三日月蹴り一発で西元を悶絶KOに追い込んだ。
一夜明け会見で「考えなくても自然に攻撃が出るくらい練習しているので、その場に応じてこの技が入るだろうなと自然に身体が反応した」とKOシーンにつながる流れを振り返った朝久。今後も変わらずKRUSHのベルトを目指すと宣言し「僕はK-1よりもKRUSHの方が強いという誇りを持っている」とKRUSHというリングへの矜持と熱い想いを語った。
◆朝久泰央
「昨日はたくさんの応援ありがとうございました。おかげさまでKOという良い形で勝つことが出来て嬉しく思います。(相手が伝統派空手出身というのは意識していた?)伝統派空手というのは知っていたので独特なステップがあるんだろうなというのは分かっていたんですけど、僕は攻略というよりは自分の動きに磨きをかけることを意識していたので、特に対策ということもなく自分の動きを貫きました。(左右の前蹴りも)考えなくても自然に攻撃が出るくらい練習しているので、その場に応じてこの技が入るだろうなというのは自然に身体が反応した感じですね。
(次期挑戦者として説得力のある勝ちだったが?)12月にタイトルマッチ(王者レオナ・ペタスvs挑戦者・山本直樹)があるので、その次のタイトルマッチまでは間が空いてしまうと思うんですけど、僕としては戦うことが好きなので強い相手であれば今日でも明日でもいつでも戦えるようにやっています。また次、強い相手でオファーをいただければいつでも受けたいと思います。
(前チャンピオンの西京佑馬や中国のジャオ・チョンヤンあたりとは戦ってみたい?)西京選手も非常に良い選手ですけど、僕は今までのチャンピオンよりも僕の方が強いと思っています。もちろん外国の選手でも構いません。ずっと言おうと思ってたんですけど、よくファンの方からもK-1に出てほしいって言われるのですが、僕はK-1よりもKRUSHの方が強いという誇りを持っています。その中でも“KRUSHの朝久泰央”は強いという風に思ってもらいたい。KRUSHよりK-1の方が強いと思って他団体のことを口にしている選手もいますが、そういう選手より僕の方が強いと思っているので、そういう選手とも戦えたらいいと思います。
(K-1王者よりも“KRUSHの朝久泰央”の方が強いと言われる存在になりたい?)そうですね。この階級ではK-1王者というと武尊選手がずっと勝ち続けて頑張ってるんですけど、いずれ戦う機会があればトーナメントでもワンマッチでもいつでもいいんで戦えたらいいと思います。
(地元・福岡でK-1やKRUSHを開催してほしい?)そうですね。やっぱり地元でやるとなると応援の数とかももっと増えると思うし、九州ももっと熱くなってくると思います。K-Jee選手やRUI選手を筆頭に僕も福岡にK-1 JAPAN GROUPの大会を持って帰れるよう少しでも力になれればと思います。
(兄の裕貴もスーパー・フェザー級に階級を上げることは表明しているが?)普段は兄は温厚そうに見えるんですけど、道場内では僕なんかじゃ相手にならないぐらい強いんで。はっきり言って日本国内で兄の敵になる選手はいないと思ってます。いずれは僕も最強を目指しているので兄より強くなりたいとは思うんですけど、まだまだ背中が遠いですね。(最終的には兄が一番のライバル?)そうですね。あんまり言い過ぎると帰ってからのスパーリングが怖いからほどほどに(苦笑)。
(ファンの皆さんにメッセージは?)昨日はたくさんの応援ありがとうございました。会場に来られた方はもちろんですけど、会場に来られなかった人でもメッセージをくれたり、今まで僕と戦ってきた戦友からもメッセージをもらってとても気合が入って勝つことが出来ました。これから勝ち続けられるよう頑張るので応援よろしくお願いします」