K-1 両国 一夜明け会見 武居由樹、全試合KO優勝も古川会長の評価は「20点」。安保瑠輝也、ゲーオとの再戦は「いつでもやります」
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K-1 WORLD GP JAPAN 6月30日 両国国技館大会の一夜明け会見が7月1日、東京・飯田橋にあるホテルメトロポリタンエドモントで行われた。K-1 JAPAN GROUPから届いた選手コメントのうち、武居由樹、安保瑠輝也、村越優汰、木村“フィリップ”ミノル、佐々木大蔵の談話をお届けする。(会見写真 (C)M-1 Sports Media)
武居由樹、全試合KO勝利でトーナメント制覇もPOWER OF DREAM古川誠一会長の採点はまさかの“20点”!?一夜明け会見で2階級制覇の野望も語る
トーナメント3試合をいずれもKOで勝利し、王者として圧巻の優勝を果たした武居由樹。しかし一夜明け会見では厳しい採点で知られる古川誠一会長の評価がまさかの「20点」だったことを明かし、武居自身も倒そうという気持ちから動きが硬くなった反省を口にする。そのうえで武居はさらなる進化・向上を誓うとともに、将来的な目標として2階級制覇を掲げた。
◆武居由樹
「こんにちは、足立区から来たPOWER OF DREAMの武居です。昨日はとにかく頑張りました。本当に全試合KOを狙っていて、倒しに行っていつもより気持ちが前に行った試合でちょっと動きが硬かったんですけど、結果的にはよかったです。
(トーナメントを振り返って)一回戦のリーバス選手は思ったよりというか、分かっていたんですけどパンチのスピードが速くて、1発・2発ぐらいパンチをもらっちゃったので、そこはちょっと反省しています。パワーもあったので結構強かったです。
準決勝の玖村修平選手は一回戦のダメージがあったのが分かったので、これは最初から行こうと思って気持ちで行きました。修平選手がバックブローが得意だったので自分もバックブローに行ってダウンが取れたのでよかったです。それで決勝の玖村将史戦は自分の動きとしては緊張、倒そう倒そうという気持ちが出て硬かったし、KRUSHのチャンピオンだけあって強かったです。
(全試合1R KOを目指していたが)1ラウンドに1回ダウンを取ったんですけど、あまり効いていないなと思って。それで行けたら行こうと思ったんですけど、2ラウンドに入っちゃって、ちょっと『あー…』と思ってしまいました。30秒足りなかったというか、30秒オーバーしちゃいました。
(決勝戦のフィニッシュについて)パンチが効いたのは分かってパンチから蹴りまで繋げようとしていました。それで蹴りを出した時に頭の位置を見て軌道を変えたんだと思います。たぶん咄嗟の蹴りです。反射ですね、はい。
(今後は?)階級を上げるのも面白そうなんですけど、(フェザー級には)後輩の江川優生がいるし、どうしようかなみたいなところがあって、会長と相談します。自分の体格というか体重的には今のスーパー・バンタム級が本当にベストで、フェザー級だと少し小さいんですよね。でも挑戦という意味でフェザー級に上げるのはいいかと思います。
(古川会長の採点は?)20点でした(苦笑)。1回40点が出て“おっ!”と思ったんですけど、その後で0点が出て、最後の最後で20点が出たので、たぶん20点だと思います(苦笑)。(足りないのは)動きの問題だと思うんですけど、足が止まったりした部分もあったし、パンチもかすったりしていたのでそれが減点になったと思います(笑)。
(試合後に語った格闘技を引っ張る2人については)自分も格闘家なのでいつかは超さなきゃいけないなと思っています。今はそれだけです。
(自分の知名度を向上させるには?)こうやって昨日みたいにどんどん結果を出すしかないのかなと。それしか自分ができることはないのかなと思います。
(階級アップは考えている?)そのうち上げるのは上げると思うので、2階級制覇は最低でもすると思います。
(古川会長の採点で残り80点を上げるためには?)どこだろう、どこが足りなかったんですかね。まぁよくも悪くも気持ちが出すぎたのがダメだったのかなと思います。あと言われたのが、昨日みたいにあんなガチャガチャした試合だったらボクシングに転向しろと言われました。
(倒すために心掛けていることは)ずっと倒そうという意識があって、トーナメントなのでダメージなく終わらせたかったのと、気持ちの部分が大きかったです。今回は結果を見せたかったので、とにかく倒しに行こうという気持ちが出ました。それがKOに繋がったと思います。昨日はたくさんの応援ありがとうございました。まだまだ頑張るのでこれからも応援よろしくお願い致します。ありがとうございました」
新スーパー・ライト級王者・安保瑠輝也、ゲーオとの再戦はいつでもやってやる!「K-1のベルトと一緒に自分の価値とK-1の価値を高めていく。自分の中で“本当のチャンピオン”になっていきたい」
スーパー・ライト級タイトルマッチで王者ゲーオ・ウィラサクレックの持つベルトに挑んだ挑戦者・安保瑠輝也。延長戦にもつれこむ接戦の末、瑠輝也が王者ゲーオに競り勝って念願のベルトを奪取した。勝利後は判定に不満を見せたゲーオ陣営に対して再戦を提案した瑠輝也は、一夜明け会見でも再戦してKOで決着をつけたいと再度言及。「自分がこのベルトと一緒に自分の価値とK-1の価値を高めて、自分の中で“本当のチャンピオン”になっていきたい」と、理想のチャンピオン像についても語った。
◆安保瑠輝也
「昨日は本当にたくさんの応援ありがとうございました。本当に応援のおかげで勝てた試合だと思ってます。勝ちは勝ちで、ここにベルトがあることが凄い嬉しいですし胸を張りたいですけど、試合内容として本当に自分の中でも納得いってない部分があります。リング上で試合が終わってから言いましたけど、やっぱり再戦したいなって気持ちはありますね。
(対策を練るよりも真っ向勝負でゲーオを倒したかった?)狙ってた技はあったんですけど、やっぱりいつも以上に自分が攻撃しづらくて(ゲーオが)空間作るのが上手かったですし、中々攻めさせないようにするのが上手かったですね。
(再戦はすぐにしたい?)もう全然いつでもやりますね。試合内容が自分では全然駄目だと思っていて。色んな意見もありますし、コメントで『感動した!』とか凄い言ってもらえるんですけど、やっぱりK-1はKOで倒してナンボだと思うんで。そういうのを見せたいんで、心にはずっと再戦したいってのはありますね。
(次回は地元の大阪大会だが、そこで再戦したい?)全然僕はいつでもやりますよ。
(理想のチャンピオン像は?)やっぱりK-1のチャンピオンは9階級あって9人いると思うんですけど、やっぱりそれぞれ個性がある。チャンピオンの中にも僕はレベルがあると思ってて、昨日の武居由樹選手とか見てたら本当に凄いなって自分も思いますし、同じチャンピオンですけど、自分がこのベルトと一緒に自分の価値とK-1の価値を高めていって、自分の中で“本当のチャンピオン”になりたいです」
フェザー級王者・村越優汰、シャオロン戦に勝利も笑顔はなし、新世代の台頭については「自分の方が実力はある。そのレベルの選手に自分は負けません」
-58.5kg契約のスーパーファイトで中国のフォー・シャオロンと対戦したフェザー級王者・村越優汰。序盤はサウスポーのシャオロンに手こずったものの、最終3Rに攻撃のヒット数を重ねて判定勝利を収めた。快勝を望まれた一戦だけに村越本人は「不甲斐ない結果」と一夜明け会見でも笑顔はなし。しかしフェザー級で台頭する西京春馬、江川優生ら下の世代に対して話が及ぶと「そこのレベルには自分は負けないと思っている」と王者としてのプライドを示した。
◆村越優汰
「昨日はみなさん応援ありがとうございました。昨日は前回以上の結果を見せるというつもりで挑んだんですけど、相手も思っていたよりやり辛くて思うような結果を出せませんでした。自分的には内容には全然満足していないです。
(試合を振り返って)自分は蹴りでペースを掴んでいくのでうが、相手選手はステップを使う選手で蹴りを当てられず自分のペースをなかなか作れなかったという印象です。
(相手もサウスポーで三日月蹴りが使いづらかったのでは?)それはそこまでは関係ないかな、と。今回は距離感だったり…がありました。自分の前の試合(木村“フィリップ”ミノル)もすごい勝ち方をしていたのでもちろん自分もという気持ちにはなっていたんですけど、そういう結果を出せなくて自分的には不甲斐ない結果ですね。
(西京や江川といった若い選手の活躍について?)それはすごい刺激にはなります。結果として自分が倒して勝つところは見せられていないんですけど、実際そこのレベルには自分は負けないと思っています。実力は全然自分の方があるので、大丈夫ですね。負けないです」
木村“フィリップ”ミノル、衝撃の一撃KOでトーナメント開催を希望「ワンマッチだけじゃなくてトーナメントでも強さを見せたい。ファンのみんなが『ここで見たい』と言ってくれる場所で活躍できたら幸せ」
スーパーファイトでオーストラリアのクルーズ・ブリッグスを右フック一撃で沈める豪快KO勝利を収めた木村”フィリップ”ミノル。今回はコーナーとライトをバックにした“新フィリップポーズ”も披露して、充実ぶりをアピールした。一夜明け会見では「最後のフィニッシュのパンチは自分の拳にもものすごい衝撃がきました。色んな人に拳のダメージを心配されたんですけど、特に痛くもなくて無事でした。まあ相手が心配だなって感じですね(笑)」と衝撃のKOシーンを振り返った。
◆木村“フィリップ”ミノル
「昨日は応援ありがとうございました。僕自身すごく気持ち良く両国を楽しめた気がしますね。これもサポートのおかげなので今は感謝の気持ちが一杯です。ありがとうございました。
(試合の手応えは?)手応えはめちゃめちゃあって、最後のフィニッシュのパンチも拳にものすごい衝撃がきました。色んな人に拳のダメージを心配されたんですけど、特に痛くもなくて無事でした。まあ相手が心配だなって感じですね(笑)。
(昨日は木村選手にとってもパーフェクトな試合だった?)キックであったりステップワークも要所要所に良い感じで使えたなとは思いますね。相手もムエタイがベースの選手で、パンチ一辺倒だと向こうもやりやすくていなせる感じになっちゃうと思ったので、蹴りは効果的に出せたかなと。最後のパンチは和島選手と一緒ですね。対戦相手はスイッチスタンスでオーソドックスとサウスポーを切り替えるようなタイプと聞いておいて、でも僕の前にサウスポーで現れたのは多分大誤算だと思います。一番得意だし、構えを見た瞬間にもらったなって思いましたね。
(今年は連戦連勝で行くと言っていたが、残りのK-1の大会も全て出たい?)全ては中々ヤバイっすね(苦笑)。でもそのぐらいの気持ちがあって、求められるところがあればいつでもファイターとして試合に出て行こうかなと思ってますね。まあ昨日『少し休んで』と言ったのは、連戦だったので気持ちもちょっとリフレッシュを入れて、リフレッシュを入れられれば、すぐにまた準備出来ると思うんで。ファンの皆さんが『ここで見たい!』ってところで僕が活躍出来れば幸せですね。
(木村選手はトーナメントの開催も希望していたが、昔のK-1のように年末にトーナメントを開催して欲しいという気持ちは?)そうですね。僕はワンマッチではたくさん結果出てるんですけど、トーナメントではまだ勝ててなくて。そこはやっぱり気持ち的にはやりたい、トーナメントで勝てる姿を見せたいです。それはいずれタイミングだと思うんで、それが決まった時はしっかり獲れるような準備をして。トーナメントはウェルター級だと相当きついと思うんですけど、しっかり獲れる準備したいなと思ってます。トーナメントはでも絶対やりたいですね」
佐々木大蔵、不可思との大激闘を振り返る「不可思選手も必死だったし、僕も必死だった。不可思選手の覇気に引き寄せられた試合でした」
佐々木大蔵はスーパーファイトで“外敵”として注目の初参戦を果たした不可思と対戦。試合はギラギラと闘志を発して戦う不可思に佐々木も呼応して激戦となり、最終3Rに佐々木のバックブローを受けた不可思が出血。大流血しながら猛攻した不可思を佐々木も迎え撃ち、最後はTKO・ドクターストップという形で勝利を収めた。一夜明け会見で佐々木は「不可思選手の覇気というかそれに引き寄せられる感じでした」と試合を振り返り、より明確な決着をつけるべく再戦にも意欲を示した。
◆佐々木大蔵
「昨日の試合を振り返って、最後ああいう形で見ているお客さんがスッキリできない終わり方だったなと思いました。それと同時に不可思選手との試合はすごく楽しくて、不可思選手の覇気というかそういうものを感じられて、すごくいい刺激になりました。改めて不可思選手には感謝の意を伝えたいし、またどこかで不可思選手と決着をつけられたらと思っています。
(会見で不可思が強くにらんできたことには)正直すごく視線を感じました(苦笑)。でもそれに対して自分が動揺しないようにと思っていたので、別に動じませんでした。僕自身あまり挑発に乗るタイプでもないし、喧嘩に強いタイプでもないので、僕は格闘技はスポーツマンシップに則ってやっているので、そういう思いはないですね。
(実際に不可思と対戦して)不可思選手の覇気というかそれに引き寄せられる感じでした。ほんとに不可思選手も死に物狂いで必死だったので、僕も必死さを出した感じでした。あそこで守りに入ろうというのは自分の中でなくて、正直本当に夢中で試合をしていたという感じです」