RISE 7.5 後楽園ホール:森香津眞「前田憲作先生は『年内にベルトを獲ろう』と」、山口侑馬「そんなに甘くはないで」
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格闘技医学会
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RISE 133(7月5日(金) 後楽園ホール)の第4代RISEスーパーライト級(65kg)王座決定トーナメント準決勝で対戦する森香津眞(チームドラゴン/RISE 6位)と山口侑馬(山口道場/元INNOVATIONライト級王者)のインタビューがRISEクリエーションから届いた。森は小学校時代にマグナム酒井氏から空手を習い、高校は野球推薦で入学し、K-1カレッジで優勝後、海外で約1年練習し、プロデビュー以来4戦4勝(4KO)。期待のルーキーの過去が明らかに。山口兄弟の弟・侑馬は、格上との対戦が続いたが、7カ月ぶりの試合でルーキーと戦う心境について語っている。
森香津眞「みんな僕が王者になるとは思っていない。世間の『誰だ!コイツは?』という見方を覆したい
昨年6月にデビューして以来連戦連勝。全てKOという驚異的なレコードを更新中の森香津眞(チームドラゴン)。「RISE133」(7月5日・後楽園ホール)では“マッドピエロ”山口侑馬と第4代スーパーライト級王座決定トーナメント準決勝を争う。期待のルーキーに話を聞いた(聞き手・布施鋼治)
――プロデビュー以来、4戦4勝(4KO)という破竹の快進撃を続け、RISEスーパーライト級王座決定トーナメント準決勝に出場することが決定しました。
森 このトーナメントに出場する他の3選手は僕の何倍もキャリアを持っている人ばかり。しかも知名度も高いので、みんな僕がチャンピオンになるとは思っていない。世間の『誰だ! コイツは?』という見方を覆したい。
――高校までは野球をやっていたと聞きました。
森 地元のクラブチームでやっていて、高校は野球推薦で埼玉の武南高校で入りました。一応レギュラーでサードをやっていたけど、野球は高校で辞めようと思い、国士館大学に入学したらキックボクシング部に入部しました。
――それまでの格闘技歴は?
森 小学校の時、地元(埼玉)で空手を2~3年やっていたんですよ。指導者は当時RISEで活躍していたマグナム酒井さんでした。
――マグナム!!また子供の時から個性(あく)の強い人に習っていたんですね(笑)。
森 小学校の時は週7くらいの感じで習い事をやっていました。そのうちのひとつが空手でした。それで、高校の時にマグナム先生の応援でRISEを見に行く機会があったんですよ。それが自分でも格闘技をやってみたいと思ったきっかけです。国士館には指定校推薦で入りました。大学はキックをやるために入ったようなものです。
――先輩や同期で現在プロで活躍している選手は?
森 ひとつ上には雅駿介さん(スックワンキントーン&ムエタイオープンの現ライト級王者) がいます。ふたつ上には遠藤駿平さん(現MA日本ライト級王者、現J-NETスーパーフェザー級王者)。同期にはMMAで活躍中の菊入正行がいます(現在パンクラスのライト級8位)。
――そうそうたる面々ですね。
森 入った時の11月には後楽園で(学生キックの)試合をしています。初めての生足だったので痛かったけど、1RKOで勝つことができました。
――学生時代はK-1カレッジで優勝していますね。
森 ハイ。そこからフィリピンに8カ月、ハワイに3カ月ほど留学にいきました。目的は英語の勉強と格闘技。フィリピンはマニラに滞在していたけど、治安は相当悪かったですね。何回か夜に銃声を聞きました。でも、現地ではマニー・パッキャオの練習を目の前で見る機会があったんですよ。
――行った甲斐がありましたね。
森 今まで見た選手の中で「こんなに速くて強い選手がいるのか」とビックリしてしまいました。身長は低かったけど、ふくらはぎの大きさは尋常ではなかった。ボディガードが5人くらいいたので、喋ることはできなかった。一緒に写真を撮ってもらうことが精一杯でした。
――その後は?
森 就職も考えていたので迷いました。海外から帰って来て一度は就職活動もしたけど、就職したらキックが中途半端になってしまうと思い、キックに集中することにしました。
――チームドラゴンを選択した理由は?
森 そもそも大学が町田界隈(鶴川キャンパス)だったので、近いジムで捜していた。決め手は前田(憲作)代表の指導力です。体験の時から「指導力が違う」と思っていたので。
――プロデビューは昨年6月のルーキーズカップでした。
森 それから全部KOでこれるとは思っていなかった。いまは(自分のパンチが)当たったら倒れると思っています。
――どこが優れている?
森 パンチはどうやって当てるかを意識しています。タイミングですね。やっぱり野球をずっとやってきたせいか、体幹がしっかりしているんだとと思う。そんなに思い切り力を使わなくても効くパンチを打てる。
――今回対峙する山口侑馬選手は何倍もキャリアがあるうえに、すでにタイトルホルダーです。対戦する話をもらった時には、どんな気持ちになりました?
森 やりたかったので、迷うことなく「やります」と答えました。
――デビュー以来負けなしとはいえど、相手が山口侑馬選手となると「ちょっと早いんじゃないか」という声も聞こえてきます。
森 それはありますね。フフフッ。でも、前田先生は「年内にベルトを獲ろう」と肩を叩いてくれる。自分もその気でいたので、今回のマッチメークも全然驚きはしなかった。自分はRISEを見て格闘技を始めました。そのRISEでデビューしたからにはRISEのベルトを絶対に獲りたい。このチャンスを逃さずに獲りにいきます。
山口侑馬「ずっと格上の選手とばかりやってきたので、ここまで格下との対戦は初めてかも?」
6年ぶりにRISEに参戦することになった山口侑馬(山口道場)。“マッドピエロ”の異名を持つ第4代DEEP☆KICK60㎏級王者は『RISE133』(7月5日・後楽園ホール)で第4代RISEスーパーライト級王座決定戦準決勝を争う4戦4勝(4KO)の森香津眞(チームドラゴン) を「ずっと格上の選手とばかりやってきたので、ここまで格下との対戦は初めてかも?」と見下す。
――試合が近づいてますが、調整はどうですか?
山口 うまいことやってます(笑)。練習では特別に変わったことはやっていないですし、対策もやっていません。自分のレベルアップのための練習をしています。
――シュートボクシングのエース、海人選手がよく山口道場に出稽古に来ていますよね。先日のシュートボクシング興行では中島弘貴選手に圧勝した海人選手がカーフキック(相手のふくらはぎへの蹴り)を使っていたことで話題となりました。
山口 海人のカーフキックはめちゃくちゃ痛いですよ。たった2発で僕はダウンしました(苦笑)。自分も練習していて、試合で使ってしっくり来るものがあったら自分も使っていこうと思ってます。カーフキックが出来るかどうか期待してて下さい。
――試合は昨年12月のKNOCK OUTでの不可思戦(山口の判定負け)以来、7カ月ぶりの試合になります。
山口 タイミング悪かったりでうまいこと試合がなかなか決まらなくて……試合がしたくてずっとウズウズしていました。試合がなかった分、自分自身を確認し直すことが出来たので今度の試合ではいい動きが出来ると思います。
――RISEは2013年11月の郷州力戦(山口の2RKO負け)以来、2度目の参戦になりますね。
山口 初めて出た時からもう6年も経っているので、ほぼ初参戦みたいなもんです(笑)。最近のRISEの印象ですか? 那須川天心くんを始め、若い選手が多くて会場に来るファンも若い人が多いイメージがあります。同じジムの鈴木(真彦)のセコンドで会場に行ったら凄く盛り上がっているのを感じていて、自分もずっと出たいリングでした。僕もRISEのベルトを獲れば、ああいうデカい会場でも試合できるのかなと。
――7月にはRISE大阪大会があります。地元だけに出たかった気持ちは大きいのでは?
山口 めちゃくちゃ出たかったのですが、そんなに甘いものではないと思うのでここからしっかり勝っていってベルトを獲ってそのうち出ますよ。次の試合で勝って連戦ですか? 出られるのであれば出たいですけど、僕は天才でもなくそんなにスパっと勝てる選手でもないですし、絶対にケガをしますから(笑)
――毎回激闘派で知られる山口選手ですが、打たれないと試合をした感覚がしないと思うことはないですか?
山口 あ、打たれたくはないですけど、僕はドMの気があるかもしれないですね(笑)
――今回の相手、森香津眞選手のことは知ってました?
山口 試合が決まって初めて聞いた名前でした。4戦しかしてないキャリアの浅い選手ですよね。試合映像を見たところ、パンチ力はありそうですけど、4戦4勝4KOなんてちょっと強ければ誰でも出来る記録なので、特には気にしてないです。
――山口選手はここ何年間も日本のトップ選手とばかり対戦してきて、ここまでキャリアの差がある選手との対戦は久しぶりですね。
山口 そうですね。ずっと格上の選手とばかりやってきたので、ここまで格下の選手との対戦は初めてかも? なので、どんな気持ちで臨んだらいいのでしょう(笑)。試合なのでモチベーションは当然ありますが、相手に関してこれといった情報もなく対策もどう立てればいいのかわかりません。
――森選手にとっては山口選手は美味しい相手でしょうし、食ってやろうという気持ちで来るでしょう。
山口 そんなに甘くはないで! というのを見せてやろうかなと。短期決着が出来れば一番盛り上がるだろうし、ノーダメージで勝つのが一番ベストでしょうけど、試合なんでやってみないとわからない部分はあります。
――今回、第4代RISEスーパーライト級王座決定トーナメント準決勝ですが、7月の反対ブロック、タップロン選手vs山田洸誓選手の一戦はどちらが勝ち上がってくると予想しますか?
山口 予想は難しいですが、僕的にはタップロン選手とやりたいので勝ち上がってきて欲しいですね。山田選手の試合を見たことがあって強いとは思いましたけど、二人のどちらが知名度あるかと言ったらタップロン選手じゃないですか。強い相手を倒すより、名前のある選手を倒した方が自分の名前が売れますし、1つのステータスになります。
――ご自身がすでにベルトを巻いているイメージは出来ていますか?
山口 もうイメージは出来ています。今回、僕のためのトーナメントですし、一番勝ち上がりやすい場所に自分はいますから。
――最後にファンにメッセージをお願いします。
山口 今のRISEファンの方々ははじめましてなので、勝っていい自己紹介が出来たらいいなと思います。
対戦カード
第10試合 メインイベント RISE QUEENアトム級(46kg)王座決定戦 3分5R(無制限延長R)
紅絹(NEXT LEVEL渋谷/元J-GIRLSミニフライ級王者)
那須川梨々(TEAM TEPPEN)
第9試合 セミファイナル 第4代RISEミドル級(70kg)王座決定戦 3分5R(無制限延長R)
イ・ソンヒョン(韓国/RAON/RISE 1位、元ライト級(63kg)王者)
松倉信太郎(TRY HARD GYM/RISE 2位)
第8試合 ウェルター級(67.5kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館/RISEウェルター級王者)
喜入 衆(NEXT LEVEL渋谷/LPNJ(ルンピニー日本)ウェルター級王者)
第7試合 第4代RISEスーパーライト級(65kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
山口侑馬(山口道場/元INNOVATIONライト級王者)
森香津眞(チームドラゴン/RISE 6位、2018年RISING ROOKIES CUP同級優勝)
~休憩~
第6試合 RISE QUEENミニフライ級(49kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
小林愛三(NEXT LEVEL渋谷/ムエタイオープン女子フライ級王者)
佐藤レイナ(team AKATSUKI/ミネルヴァ・アトム級1位)
第5試合 RISE QUEENミニフライ級(49kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
寺山日葵(TEAM TEPPEN/J-GIRLSミニフライ級王者)
後藤まき (RIKIX/ミネルヴァ・ライトフライ級5位)
第4試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
結城将人(TEAM TEPPEN/RISE 1位)
拓也(蹴空ジム/RISE 6位)
第3試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
良星(平井道場/RISE 2位、Bigbangスーパーバンタム級王者)
有松 朝(リアルディール/RISE 7位)
第2試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
伊仙町典久(BLA-FREY/J-NETWORKスーパーバンタム級王者)
宮崎就斗(TARGET/RISE 4位)
第1試合 ライト級(63kg) 3分3R(延長1R)
直樹(BRING IT ONパラエストラAKK/RISE 4位)
前口太尊(TEAM TEPPEN/元J-NETWORKライト級王者)※PHOENIXから所属変更
オープニングファイト2 58kg契約 3分3R
カン・イェジン(韓国/MAX FC/マサン・チーム・スター)
村上悠佳(TEAM TEPPEN)
オープニングファイト1 RISING ROOKIES CUPスーパーフライ級(53kg)一回戦 3分3R(延長1R)
匠朗(KSS健成館/新空手K-2 GP 2018軽量級3位)
吉村凌仁郎(BLA-FREY)
概要
大会名 RISE 133(ライズ ハンドレッドサーティスリー)
日時 2019年7月5日(金) 開場17時/本戦開始18時 ※開場後オープニングファイト
会場 後楽園ホール
チケット料金 SRS席 15,000円 RS席 10,000円 S席 6,000円(完売) A席 5,000円 ※当日券は各500円アップ ※未就学児は保護者膝上に限り無料
チケット販売 チケットぴあ ローソンチケット イープラス 後楽園ホール RISEオフィシャルショップ RISEクリエーション(電話)
お問い合わせ RISEクリエーション 03-5319-1860 http://www.rise-rc.com/