BOM 6.1 横浜文化体育館:松本芳道インタビュー「海人もコリンズもやってやりますよ。まずは、パコーン、こいつからです」
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BOM -The Battle Of Muaythai- season II vol.2(6月1日(土)横浜文化体育館)でパコーン・PKセンチャイムエタイジム(タイ/元ルンピニー認定ライト級王者)と対戦する松本芳道(KICK-DIET吉野町/元新日本ライト級王者)のインタビューがBOMプロモーションから届いた。
――老舗団体・新日本キックボクシング協会認定の日本ライト級王者からK-1(元祖のFEG運営)に殴り込み、いきなり“爆腕”大月晴明からダウンを奪って快勝、“K-1ライト級の魔裟斗”として期待された上松大輔をKOし、一気に名前を売りながらボクシングに転向。12戦10勝(8KO)2敗という好成績で駆け上がりながら、突如としてキックボクシングに復帰し今年1月16日、KNOCK OUTに出場されたことには驚きました。
松本:ボクシングをやめてから2年のブランクがあったんですけどね。
――今年37歳と若くはない年齢で再度立ち上がった理由は?
松本:ダイエットエクササイズ専門ですが、自分のジム(KICK-DIET吉野町店)を立ち上げて、毎日何時間でも練習できる環境になったら、パワーもスピードもスタミナも向上して、マススパーリングをしても後輩から「●●よりも松本さんの方が強いですよ」とか言われてその気になっちゃって(笑)。
――しかし、成長している自覚は確かにある?
松本:これまで15年以上も格闘技してきましたけど、今になってわかりました。「環境」と「知識」があれば、年齢なんて関係ないってことを。
――実際、今年1月の杉本卓也戦、前口太尊戦で復帰から連勝中です。
松本:全然ダメですね。練習じゃ全然強いんですが、そこがまったく出てないです。
――それでも両選手とも日本王者クラスだけに流石ですが、6月1日、BOMの横浜文化体育館興行におけるスーパーファイトで、現在ムエタイを代表するスーパースター、パコーン・PKセンチャイムエタイジムとの大一番が決定しました。
松本:色んな奴と闘ってきたけど、断トツで一番強い男、横浜育ちだけに横浜文体ってでかい会場も含めてワクワクしかありません!
――「ドラゴンボール」の主人公・孫悟空のような口ぶりです。
松本:ドラゴンボール、大好きっす! 小さな頃からバトルものが好きで、キン消し(人気漫画「キン肉マン」の消しゴム人形)集めたり、ファミコンも対戦ゲームばかりしていました。
――その延長戦上で格闘技を始められた?
松本:初めてキックボクシングジムの門を叩いたのは21歳で大分遅いんですけどね。
――それまでは?
松本:ヤンチャをして遊びまわっていました。
――いわゆる不良?
松本:っていうのでもないけど、目立ちたがり屋ではあったし、スリルが好きで、やたら高い所に登ったり、小学生の頃に隣り町の不良のたまり場に行って悪口言って逃げてくるとか、ちょっと頭がおかしい子だったかも。中学くらいでK-1見て面白くって、喧嘩に強くなりたくって、自主練で筋トレしまくったり、サンドバッグ持ってる友達のところで自己流のキックをしたり、そんなことばっかしてました。
――そこまで入れ込んで?
松本:中二の時、はじめて喧嘩に負けて、それが悔しくて。
――それまでは無敗?
松本:「強い」って言われる奴は、皆、ぶっ飛ばしてましたからね。
――それでも不良ではない?
松本:イジメっこをイジメるみたいな?(笑) 妹をイジメる奴は、全員やっちゃうとか。
――初敗北した相手に自主練をしてからのリベンジマッチは?
松本:何度やっても決着つかないで、そのうちお互いの強さを認め合って仲良くなっちゃいました(笑)。
――体育会のクラブに所属したことなどは?
松本:中学は、サッカー部でしたけど、クビになっちゃいましたね。そうそう、中3で極真空手を習ってみたんですけど、こっちはすぐに組手がしたいのに全然させてくれないからあまり続かなかったです。
――その後は?
松本:高校時分は、喧嘩したくても相手にバックがあって下手打てなくって、自分も暴走族に入っちゃってました。
――けど、不良ではない?
松本:はい、仕方なくなので(笑)。
――21歳でジムに入門するまでの期間は?
松本:まー、適当に遊びまわっていました。
――それがどうしてジムに?
松本:独り暮らしになって、就職もして落ち着いたからですかね。
――始めた動機は?
松本:頭っからプロ狙いでした。「自信あるんで!」「プロになりたいっす!」「がんがんスパーお願いします!」って言い放ちましたから(笑)。そしたら、年下の高校生だったのかな? 学生みたいヒョロっとしたのにボコボコにされて悔しくって。それが若かりし日の水垣偉弥(UFCでも活躍したMMAトップファイター)で。これが縁で水垣は、今もうちのジムに来てくれています。
――2005年7月17日のプロデビューからほぼ負けなしの15戦目、小野寺力や石井宏樹と激闘を繰り広げた強豪、朴龍からダウンを奪って勝利し日本ライト級王者となると、すぐにK-1 WORLD MAXシリーズの軽量級版「K-1 WORLD MAX 2010 ~-63kg Japan Tournament 1st Round~」に招聘され、いきなり優勝候補筆頭だった大月選手に激勝します。
松本:「いきなり大月さんかよ!」とビビりましたが、なんとか。強かったですね。
――続く2010年7月5日は、8名によるワンデイトーナメントで、スター候補生の上松選手に3ラウンドTKO勝利。見事3位に輝きました。
松本:「上松は余裕」って思ってたけど、その通りでした。準決勝戦の久保優太(このトーナメントで優勝)は、苦手なサウスポーだっていうのもあるけど、上手くやられちゃいました。
――それにしてもそれまで知名度の高い強豪に打ち勝ち破格にジャンプアップできたのでは?
松本:自分も「これでキックで飯を食える」って期待しいたんですけどね。結局、ファイトマネーは、ごくごく少額で……。
――この2年後、旧K-1は、経営難から解散に至りますが、この頃からその陰りが始まっていたと。
松本:家族もいたし、それじゃどうしようもないからボクシングにいったんです。
――井上尚弥選手など超一流王者がひしめく大名門・大橋ジムで東日本新人王トーナメント準優勝しA級ボクサーにまでなったわけですから、日本タイトルに爪がかかっていたでは?
松本:日本を獲っても食えやしませんからね。「世界やってやろう」って気張ったんですけど、タイのスーパーライト級チャンピオン(カンピー・ファヨム)とやったら、まー、これまで喰らったことないほどパンチが強烈で判定負け。「タイ王者でこれなら、世界は無理」と見限ってしまいました。当たり前だけど、蹴りたくても蹴れないし。そんなこんなでボクシングがつまんなくなってしまって、最後の試合で負けたその夜に会長に「辞めます」と告げて引退しまして、次の日から自分のジムを始める準備を開始しました。
――話が冒頭に戻りますが、そうしてご自身のジムを立ち上げて甦ったと。
松本:後輩がKNOCK OUTのスーパーライト級トーナメントの動画を持ってきて、俺の方が強いって言うわ、優勝賞金300万円だってんだから、やるしかないなと。小野寺力プロデューサー(当時)に自分で連絡して売り込みました(笑)。7年ぶりのキックでここまでの2試合、全然納得はできてないっすけど、体力も技術も戻ってきてることをひしひしと感じます。相手がムエタイMVPだろうがなんだろうが5ラウンドあれば倒せます。
――あのパコーンをどうやって倒しますか?
松本:ムエタイにつきあったら100パーセントやられます。蹴りの距離でもないヒジ・ヒザでもない自分の得意なパンチの間合いを作る。それができるようになったんです。俺は、相手が強ければ強いほど燃えます。最高に強い奴とやれば、最強の俺が出せるって自信あります。前回、前々回のダッサイ試合見て幻滅した人たちにこの試合を見せつけてやりたいです!
――パコーンは、疑いなき世界最強クラスではありますが、最新情報として、そのパコーンをくだしたオーストラリアのチャド・コリンズは、最近、KNOCK OUTスーパーライト級王者、不可思選手に続き日本スーパーライト級最強が確実視されるシュートボクシングの海人選手にまで勝利しています。
松本:面白いっすね。いいじゃないですか。海人もコリンズもやってやりますよ。まずは、パコーン、こいつからです!
◆松本芳道のプロフィール
リングネーム:松本 芳道
フリガナ:マツモト ヨシミチ
所属:KICK-DIET吉野町
生年月日:1982年4月11日(37歳)
出身地;神奈川県横浜市
身長:174cm
戦績:24戦17勝(7KO)6敗1分、ボクシング12戦10勝(8KO)2敗
ステータス:元日本ライト級王者、K-1 WORLD MAX 2010 -63kg Japan Tournament 第3位、ボクシング東日本新人王決定トーナメント準優勝
対戦カード
第12試合 メインイベント ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級タイトルマッチ 3分5R(インターバル2分)
クンスック・シットシェプブンタム(タイ/王者)※初防衛戦
緑川 創(藤本ジム/挑戦者、WKBA世界スーパーウェルター級王者、元新日本ウェルター級王者)
第11試合 セミファイナル タイ国スポーツ協会ナーイ・カノム・トム・ライトフライ級王座決定戦 3分5R
名高・エイワスポーツジム(エイワスポーツジム/ルンピニー・ラジャダムナン・IBFムエタイ世界ミニフライ級王者、元WBCムエタイ世界同級王者)
ゲンカー・ヌンポンテープ(タイ)
第10試合 ライト級 3分5R
スアキム・PKセンチャイムエタイジム(タイ/ルンピニー認定スーパーフェザー級王者)
翔・センチャイジム(センチャイムエタイジム/INNOVATIONライト級王者、元WMC日本・MuayThaiOpen・蹴拳ムエタイ・NJKF王者)
第9試合 65kg契約 3分5R
パコーン・PKセンチャイムエタイジム(タイ/WMC世界ウェルター級王者、元ルンピニー認定ライト級王者)
松本芳道(KICK-DIET吉野町/元新日本ライト級王者)
第8試合 WBCムエタイ世界ミニフライ級王座決定戦 3分5R
ペッデート・ボーサッパッパイ(タイ)
竜哉・エイワスポーツジム(エイワスポーツジム/WMC世界ピン級王者、ムエサイアム・イサーン・ミニフライ級王者)
第7試合 LPNJ(ルンピニー日本)スーパーバンタム級王座決定戦 3分5R
朝陽・PKセンチャイムエタイジム(エイワスポーツジム/MA日本フライ級王者、ムエサイアム・イサーン・バンタム級王者)
サムサー・シリラックムエタイジム(タイ)
第6試合 63kg契約 3分5R
石井達也(フリー/WMCインターコンチネンタル・スーパーライト級王者、元新日本ライト級王者)※藤本ジムから所属変更
キヨソンセン・FLYSKYGYM(タイ/FLYSKYGYM/WMCインターコンチネンタル・スーパーフェザー級王者)
第5試合 54kg契約 3分5R
HIROYUKI(藤本ジム/新日本バンタム級王者)
一航(新興ムエタイジム/NJKFバンタム級3位)
第4試合 バンタム級 3分5R
鳩(TSK japan/WMC日本バンタム級王者)
チェ・ソクヒ(韓国)
第3試合 58kg契約 3分3R
川原龍弥(北流会君津ジム/WMC日本フェザー級2位)
ヨードインシー・シリラック(タイ)
第2試合 スーパーバンタム級 3分3R
明彦(尚武会)
加藤有吾(RIKIX)
第1試合 ライト級 3分3R
将輝・FLYSKYGYM(FLYSKYGYM)
羅向(ZERO)
概要
大会名 BOM -The Battle Of Muaythai- season II vol.2
日時 2019年6月1日(土)14:00開場、15:00開始
会場 横浜文化体育館
チケット料金 VIP 20,000円 SRS 15,000円 RS 10,000円 S 7,000円 2F 3,000円
チケット販売 チケットぴあ、出場選手・所属ジム
お問い合わせ BOMプロモーション(エイワスポーツジム) 045-324-3855 http://bom.tokyo/