Krush 10.31 後楽園ホール:ライト級王者 大岩龍矢「俺はこんなもんじゃねえぞ。世間の声を見返したい」×挑戦者 児玉兼慎「俺のやってきたことの集大成を見せたい」

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Krush.193(10月31日(土)後楽園ホール)のメインイベント、Krushライト級(62.5kg)タイトルマッチで対戦する大岩龍矢(team VASILEUS/王者)と児玉兼慎(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/挑戦者)のインタビューがK-1 GROUPから届いた。
大岩龍矢「俺はこんなもんじゃねえぞ。世間の声を見返したい」
―― 前戦は5月のK-1での永澤サムエル聖光戦でしたが、自身にとって痛い負けだったのでは?
大岩 だいぶ痛かったですね。自分の中でも想定外で、思っていた展開とはちょっと違ったなというか。
―― しかも、そこで勝った永澤選手はK-1王座に挑戦し、チャンピオンにもなりました。
大岩 そうなんですよね。だから余計に悔しいという気持ちは、メチャクチャありますよ。でも、今思うと、それはまた自分らしいなというか。この感じが自分だなって感じですね。
―― 「そうですね」とは言いづらいですが……。
大岩 そうですよね(笑)。何と言うか、キレイに行かないんですよね、毎回。泥臭いというか。みんなが「いや、ここは取れるっしょ、チャンスでしょ」みたいに思ってる時に、毎回、期待を裏切るんですよ。別にナメてるわけじゃないんですけど、そういう試合でいつもミスして、やらかしてしまうっていうのは、自分の中ではあるあるみたいになっちゃってますね。
―― いいところで波に乗れないというか。
大岩 そう、毎回、波に乗れないんです。変なタイミングで波には乗るけど、いいとこでは乗れなくて。
―― そこから5ヵ月経って、今回はKrush王座の防衛戦になりました。敗戦からの気持ちの切り替えはできたんですか?
大岩 最初はできなかったんですよ。もうやめようかなとも考えてましたし。一応、今はKrushのチャンピオンで、何とか1回防衛はしましたけど、実際、タイトル戦と関係ないところで2回負けてるわけじゃないですか。やっぱりチャンピオンっていうのは看板を背負ってるので、負けちゃダメだと思ってるんです。だから、もうチャンピオンでいちゃダメなんだろうな、俺がベルト持ってちゃダメだよな、とか考えました。Krushのベルトに傷をつけたというか、ちょっと価値を下げてるなというところもあって。頑張ってる後輩もいるし、いろんな選手もいるから返上しなきゃいけないかな、もうやめた方がいいんじゃないかな、みたいなことを考えてましたね。
―― そうですか……。
大岩 だけど、児玉君がずっとアピールしてくれてたじゃないですか。そこは感謝じゃないですけど、気持ちを救ってくれたなというところはあって。だから、自分は彼の挑発に対して、苛立つとかムカつくとかは全くないんです。逆に今は本当に、「モチベーションを上げてくれて、『また闘おう』という気持ちにさせてくれてありがとう」という感覚が強いです。
―― 児玉選手の対戦要求が、リングへの気持ちをつなぎ止めてくれたみたいな。
大岩 そうですね。本当につなぎ止めてくれた感じです。
―― とはいえ、8月末に行われたカード発表会見では、児玉選手がかなり口撃してましたよね。あれにもムカついたりはしなかったんですか?
大岩 全然ないですね。彼もたぶん、真面目なんですよ、実際。ヒールぶってましたけど、自分が当初予定されていた9月の対戦から逃げたっていうことしか言えてなかったですよね。別に、実際は逃げてないし。だからムカつくというよりは、頑張ってるな、必死だなみたいな感じの方が強くて、何か笑えたというか。別にバカにしてるわけじゃないんですけど。
―― ちょっと微笑ましかった?
大岩 はい。すごく必死に頑張ってて、でもそれがむしろ、ありがたかったですけどね。
―― では今回の試合は、児玉選手に感謝の気持ちを持って倒すというかんじですか?
大岩 いや、そういうのはないですよ。児玉選手がモチベーションを上げてくれたのは確かですけど、勝負は別ですね。ありがたかったし、感謝してるけど、勝負は勝負なので。それに自分がこのままベルトの価値を下げてたらダメだなだし、やっぱり自分がベルトの価値をしっかりとまた作ってかなきゃいけないと思うので。
―― なるほど。
大岩 自分が今、闘い続けられているのは、自分の中で「こんなもんじゃない」という気持ちが強いからなんです。俺は本当にこんなもんじゃないし、でもだからといって、別に練習で強くても関係ないじゃないですか。やっぱり試合で見せなきゃいけないんで。だからやっぱり、試合で返すしかないんですよね。「こんなもんじゃない」というところをしっかり試合で見せないと。
―― ナメてもらっちゃ困ると。
大岩 今、Krushのチャンピオンって、そんなに評価が高くないと思うんですよ。「こんなもんか」と思われているというか。それは自分が巻けることで汚した部分も大きいので、それをしっかりと挽回するというか、しっかり見返して「Krushのチャンピオンは強いんだぞ」「俺たちは強いんだぞ」というところを見せたいんですよね。
―― そこが続けるモチベーションになっているわけですね。
大岩 そうなんですよ。自分の中では、本当に「こんなもんじゃない」って思ってるので。今回はそこを見せたいです。
―― 試合が近づいた今は、それを見せる準備は万端ですか?
大岩 はい。別に言い訳とかじゃないですけど、ちょっと前にはケガもあったんですよ。それとスケジュール的な問題もあって、児玉選手にはちょっと待ってもらったというのもあるんですけど。だけど今はケガも治って、「何か俺、ここ最近で一番練習してるわ」みたいに思ったんですよね。「ちゃんとできてるな」という感じで仕上がってます。
―― ではその仕上がった状態で、どんな試合にしたいですか?
大岩 もう、「倒す」とか「勝つ」っていうのは当たり前ですよね。だから本当に「俺はこんなもんじゃねえぞ」っていう、「見返してやる」というところで、世間との勝負かなと思ってますね。身内もそうかもしれないです。僕を応援してくれてる人も、「俺たち、こんなもんか」って思ってる人も、たぶん、中にはいると思うし。そういう、全てにおいてですよね。宮田プロデューサーしかり、もう全てにおいて、世間の声を見返したいなと思ってます。
―― 改めてですが、児玉選手の強いところは、どこだと思っていますか?
大岩 スピードはあるんじゃないですかね。スピードと、たぶん勢いが彼のいいとこかなと思ってます。あと、必死さも絶対あると思いますね。
―― 児玉選手は児玉選手でケガもあって、いろいろ乗り越えてきたところでもありますし。
大岩 確かにそうかもしれないですけど、自分もそうだし、みたいな。だから本当に、最後、もしキツい闘いになった時に、やっぱり気持ちの部分が出るのかなと思いますね。そこで今回は、メチャクチャやってきたという自負があるので。負けたくないのはもちろんだし、前回だって負けちゃダメだったんですけど、そういう悔しい思いもたくさんしてきたし。サムエル選手がチャンピオンになったことによって、さらに悔しい思いもしてるし。だから、その気持ちでは俺は強いと思うんですよ。そういったところでは負けないですね。
―― では、ここで勝った先にどうこうとかは、今は考えていない?
大岩 今は、それは全くないですね。もうとにかく、ここを落とせないですよね。こういうことは考えたくないですけど、本当にこれを落としたら終わりだと思ってるので。ここで負けたら、結局、「こんなもんか」になるじゃないですか。それが自分の一番イヤなことなんですよ。そこの怖さは、やっぱりずっとありますよ。でも、それがまた、何かいいんですよね。気持ちいいわけではないけど、「やってるな」みたいな実感があるというか、それだけ必死に、格闘技で生きてるな」と思えるというか。
―― 本当に実感ですよね。
大岩 何て言うんだろうな、ここで負けたら、たぶん、もう終わりなんですよ。終わりではないかもしれないけど、終わりなんですよ、自分の中では。そこを今、ギリギリのラインで生きてるみたいな。そういう生活を送ってる感じです。
―― それこそ、勝って抜け出すしかない。
大岩 そうなんです。勝たないと、もうちょっとまずいですよね、普通に。それは第三者から見てもそうだと思うんですけど、自分でもしっかり感じてるので。
―― では最後に、改めて今回の試合への“決意”をいただけますか?
大岩 つまんない言い方かもしれないですけど、「必ず勝ちます」に尽きますね。負けないです。勝ちます。それしかないです。
―― 分かりました。ありがとうございました!
児玉兼慎「俺のやってきたことの集大成を見せたい」
―― お話を伺う前に改めて記録を振り返ってみたら、Krushでの試合は昨年9月の大谷翔司戦以来、1年ぶりになるんですね。ここまで、長かったですか?
児玉 長かったですね。もう去年ぐらいから「今年はベルト獲る」ってみんなに言ってて、もう獲れる位置に手が届くところまでは来てたので。去年はケガもあってそこから試合ができなくて、「今年こそは獲る」ってまた言った年だったので、本当に「やっと」って感じです。
―― 8月のカード発表会見の時には、大岩選手の都合で試合が1ヵ月延期になったことが話の中心になっていましたが、そこのイラつきもあった?
児玉 いや、あの時は観戦のために航空券を取ってくれていた僕のスポンサーとかもいたりとかで、まあぶっちゃけ、超こっちの話ではあったんですけど。 10月31日だとハロウィンのイベントとかもあったりして、応援団とか友達とかでも、来れないっていう人がいるんですよ。自分としては来てほしい人でも、来れない人もいたりとかで。こっちは9月大会の日に照準を合わせてましたからね。あと、(大平)龍と(長野)翔のトーナメント決勝戦と被っちゃうっていうのもあって。
―― そうですよね。
児玉 でも、今はそれも何というか、流れ的に全部うまく来てる感じがしてて。延びた期間も含めて、もうこれまでにないぐらい長い期間の追い込みを大宮司さんとやらせてもらってきたので、その分、本当にパフォーマンスも上がってるし、今思えば、10月になってよかったかなと思いますね。
―― 結果的に。その追い込みにはいつ頃から入っていたんですか?
児玉 試合の3ヵ月前ぐらいから入ってたんですよ。最初は9月だと思ってたので。6月のどこかからは追い込みしてたんじゃないですかね。
―― その練習の中で、一番手応えがあるのはどこですか?
児玉 もう全部ですね。パワーもスピードもマジで上がってるし、反応も上がってるし。だから本当に、「過去一番」を作れてる気がします。それとこの期間は、ケガしなかったというのもデカいですね。ここ3~4戦ぐらいは、ずっと何かしらケガがあったんですけど、今回は本当にないので。、いい感じです。
―― それだけの状態で、当日はどんな試合にしたいですか?
児玉 勝ちは最低限で、やっぱりタイトルマッチにふさわしいような熱い闘いをしたいですよね。
―― その相手、チャンピオンの大岩選手の強さは、どこに感じていますか?
児玉 やっぱりキャリアは僕より全然上だし、歳も10個ぐらい上だし。昔からトップの人たちとやってるじゃないですか。そういうキャリアですかね、一番は。全然、強いと思ってますよ。だから、自分の中でも今、大岩とできることに意味があると思ってるし、大岩から獲るベルトに意味があると思ってるので、大岩チャンピオンとやれてよかったですよね。
―― K-1も含めて各階級のベルトが激しく動いてもいますし、状況がちょっと変わっていたら、この対戦もどうなっていたか分からなかったですからね。
児玉 実際、最初はそんな感じで言われてたんですよ。もしかしたら、ケガとかでカードが変わっちゃうかも、みたいな感じの雰囲気もあったので。でもモチベーション的にも、やっぱり大岩チャンピオンだからタイトルマッチにふさわしいというか、大岩チャンピオンからベルトを獲りたいなというのがずっとあるので、よかったです。
―― そんな試合に向けて、コンディションもよくて長い追い込みもできて、今は全てが揃った感じなのでは?
児玉 はい、全て整ってますね。
―― ただ、先ほどの話にも出ましたが、同じジムから他に2選手がタイトルマッチ、しかも王座決定戦で対戦するわけで。何よりも大宮司さんが大変ですよね。
児玉 大宮司さんは大変ですね。ですけど、俺にとっては結局、それもまたラッキーなんですよ。
―― というと?
児玉 龍と翔が対戦だから、アイツらは今は時間をずらして練習してるんですよ。ジムで顔を合わせないように。だから1ヵ月前ぐらいから、アイツらは会ってないんです。そこは大宮司さんはすごく大変だと思いますけど、その分、逆に俺はいろんなところにスパーリングに連れてってもらったりとかしてて。アイツらはどっちかを連れていくことはできないし、もちろんどっちも連れていくこともできないじゃないですか。だから逆に俺だけ、本当にずっと見てもらってるんです。そこは本当にラッキーでした。
―― そういう影響もあるんですね。スパーはどんなところに行ってたんですか?
児玉 いろんなところに行きましたよ。他のキックボクシングジムとか、ボクシングジムとか、大学のボクシング部にも行きました。それと、よそのジムから選手を呼んだりとかもして。
―― では、対人練習もかなり充実してたんですね。
児玉 そうですね。初めての選手もいっぱいいたし、やれることはやれたかなと思います。
―― 改めて、ここで勝てばチャンピオンです。最後の最後に必要なものは何だと思っていますか?
児玉 最後は、ありきたりですけど、やっぱり気持ちですよね。チャンピオンになりたい気持ちじゃないですか。そこは、俺はかなり強いですよ。ここまでお預けもされてきましたし。
―― 勝った先のことは、今は何も考えていない?
児玉 今は特にはそんなに考えてないですけど、もちろんMMAは、やっぱりやり返したいなという気持ちはあります。でも、今はMMAの練習は全然してないし、いつ頃とか具体的なことは全然考えてないです。この後のことは、勝ってからちょっとゆっくり考えようかなと思ってます。
―― でも、勝った先が見たいという気持ちは大きそうですね。
児玉 大きいですよ。先ばっかり見すぎても意味ないですけどね。今は勝たないと始まらないので、集中してますけど。
―― 先ほどの話だと、当日、応援もかなりの人数が来られそうですね。
児玉 来ますね、かなり。ダントツで過去一番来ます。大岩チャンピオンの応援団もかなり多そうですけど、応援も負けないように。まあ、龍と翔の応援団も俺の応援してくれるんで、合わせて1万人ぐらいはいるんじゃないですか。
―― 会場はどこでしたっけ(笑)。では最後に、改めて今回の試合への“決意”をいただけますか?
児玉 俺は5歳から空手をやってて、15歳ぐらいでキックを始めて18歳でプロになって東京に来て、けっこういろんなことがありましたけど、チャンピオンになりたいと思ってずっとやってきました。やっぱり一番はK-1のチャンピオンになりたいし、いいなと思うんですけど、やっぱり俺はKrushのチャンピオンにずっとなりたかったんですよ。それがもう次、あと一つでチャンピオンなので、これまで俺のやってきたことの集大成ですよね。その集大成を、3分3Rしかないけど、その中で見せたいです、その全部を。気持ちとか、やってきたことを見せたいです。児
―― 分かりました。ありがとうございました!
対戦カード
第10試合 メインイベント Krushライト級(62.5kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
大岩龍矢(team VASILEUS/王者、元Bigbangライト級王者)※2度目の防衛戦
児玉兼慎(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/挑戦者)
第9試合 セミファイナル 第10代Krushバンタム級(53kg)王座決定トーナメント決勝戦 3分3R(延長1R)
大平 龍(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
長野 翔[かける](K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
第8試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
三宅祐弥(Hacker GYM/KPKBスーパーフェザー級王者)
関口功誠(ALONZA ABLAZE)
~休憩~
第7試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
鬼山桃太朗(team VASILEUS/元Bigbangスーパーバンタム級王者)
龍翔(EX ARES/元ジャパンカップキック・スーパーバンタム級王者)
第6試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
寺島 想[こころ](AX GYM/K-1カレッジ2020 -60kg優勝)
遥心[はると](K-1ジム総本部チームペガサス/K-1カレッジ2023 -60kg優勝)
第5試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
SEIYA(POWER OF DREAM)
斎藤祐斗(JK TRIBE)
第4試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
内田 晶(チーム・タイガーホーク)
藤田和希(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
第3試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
山本 陸(K-1ジム総本部チームペガサス)
瑠唯(リーブルロア)
第2試合 女子アトム級(45kg) 3分3R(延長1R)
加藤りこ(Stinger)※K-1ジム五反田チームキングスから所属変更
原田ゆうな(SHINE沖縄)
第1試合 女子-46kg契約 3分3R(延長1R)
坂上りま(岡澤道場サイクロンジム大船)
田口永真[えいしゃ](POWER OF DREAM/全国高校ボクシング選抜2023女子ライトフライ級 優勝)
プレリミナリーファイト第2試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R
森川 絆(POWER OF DREAM)
高橋玲音(K-1ジム五反田チームキングス)
プレリミナリーファイト第1試合 ライト級(62.5kg) 3分3R
ケンジ・ザノリニ[Kenji Zanolini](ブラジル/ブラジリアン・タイ)
サミール“ヒマラヤンデビル” マハラジャン[Samir Maharjan](ネパール/Y’s glow)
概要
大会名 Krush.193
日時 2026年10月31日(土)開場・17:00 プレリミナリーファイト開始・17:15 本戦開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA(生放送)
チケット料金 SRS席 20,000円 RS席 15,000円 S席 10,000円 A席 7,000円(完売) ※当日券500円アップ ※小学生からチケットが必要
チケット販売 K-1.SHOP イープラス ローソンチケット グッドルーザー 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/krush/






