AbemaTV「格闘代理戦争 3rdシーズン」女子MMA編 準決勝はMIO×平田樹、古瀬美月×あいの組み合わせに
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新旧のトップ選手が未来のエースの原石を発掘し争わせるAbemaTV主催「格闘代理戦争」。9月に始まった3rdシーズンでは女子MMAを舞台に、ONE Championshipとのプロ契約(契約金1000万円)と300万円の優勝賞金が争われる。8選手によるトーナメントの一回戦が10月27日の第5回放送で行われた。その直後の抽選会で、12月1日(土)の準決勝の組み合わせが、古瀬美月(Y&K MMA ACADEMY/青木真也推薦) vs. あい(KRAZY BEE/KRAZY BEE推薦)、MIO(シーザージム/シュートボクシング日本女子ミニマム級(48kg)王者/佐藤ルミナ推薦) vs. 平田樹(K-Clann/桜井“マッハ”速人推薦)に決まった。抽選会の模様は11月10日の第6回で放送されている。(写真提供:(C)AbemaTV)
10月27日の一回戦の生放送終了後に、準決勝の組み合わせ抽選会が行われた。一回戦で勝った順番に箱の中のボールを引き、そこに書かれたA~Dの枠に入る形式。1番目の古瀬、2番目のMIOは別々の試合の枠に散らばり、3番目の平田がMIO戦を引き、あいは自動的に古瀬の相手に決まった。
古瀬もあいも一回戦は1Rに腕ひしぎ十字固めで一本勝ちした点では共通するが、レスリング世界学生選手権3位の実績のあるあいの方が、古瀬よりも能力の高さを印象付けていた。
組み合わせが決まった直後、古瀬は「レスラーかぁ」とボヤいたが、あいが「ラッキーです。3人で一番やりたかった相手です」と自信たっぷりに話すと、古瀬は舌を出して「言ってくれるじゃないか」と腹を立て、闘志を燃やしていた。
今回の放送では、一回戦で敗退したチームのうち、秋山成勲、菊田早苗、V.V Meiの3人のコーチが「本音会議」と題して集まり、番組へのダメ出しを展開するコーナーが設けられた。後半には準決勝の勝敗予想も行われ、菊田とMeiはあい、秋山は古瀬の勝利を予想した(菊田は一回戦で青木に「嫌い」と言われたことも影響しているようだが…)。
この3人以外のファンや関係者の予想も、おそらくあい優位だとは思われるが、あいが一回戦で戦った空手家の上野みずきよりも、柔道出身の古瀬のほうが寝技への対応力は上回るため、一回戦よりは厳しい戦いになるだろう。古瀬もまだ17歳と若く、伸びしろは十分。DEEP JEWELSアトム級王者・黒部三奈の元への出稽古も、大きな刺激となった様子だ。
抽選会の前に青木は「この中で一番分が悪いんで、策士策に溺れます」と話したが、業界きっての理論派の青木がどういう策を練り、また、試合中に臨機応変にその策をどうシフトしていくかというセコンドワークも、準決勝の鍵となりそう。青木は父・兄のようになって古瀬に愛情を注ぎこみ、古瀬の母との信頼関係も強めており、3人のやりとりも番組の大事な見どころとなっている。対するあいと彼女を指導するKRAZY BEE勢も、9月に亡くなった山本“KID”徳郁のために、優勝を捧げたい思いは強い。古瀬とあい、そして両チームのセコンド勢の勝利への執念のぶつかり合いが、試合でどういう展開を生むかが楽しみだ。
平田は小学1年生から柔道を習い、高校で全国大会に出場。RIZINを見てMMAに興味を持ち、今年の春の卒業後に元DEEP王者の横田一則のジムの門を叩き、プロデビューを目指していた選手だ。一回戦では秋山推薦のパク・ボヒョンと何度も投げ飛ばし、2Rに腕十字を極め完勝した。対するMIOは最終的に得意の打撃で勝ったものの、梅原拓未のテイクダウンと寝技に1Rは苦しめられたため、秋山・菊田・Meiの3人とも平田の勝利を予想している。
抽選会後、MIOも「平田さんの映像を見て、ヤバいと思ったので、二回戦で当たるとは」と警戒。だが一回戦で練った戦略や経験はそのまま準決勝でも使える上、一回戦の2R目に見せたフェイント、ステップワークは、打撃の経験の浅い相手にとって大きな武器になる手応えはつかんだはずだ。シュートボクシングの王者、RENAの後輩として、2つの大きな看板を背負う以上、負けられない意地もある。これまでプロの戦いの舞台で蓄えた経験値も、修羅場で生きるはずだ。
平田はMIOの打撃対策で、那須川天心の練習するTEPPEN GYMへ出稽古。天心の父・弘幸氏からもストライカー対策の打撃を伝授された。今大会の目的はONEの出場権争いで、ONEに上がりたいという思いが出場選手で一番強いのは平田。石浦・宇野薫トライアウトで落選した屈辱もバネにして這い上がり、今度は大物MIO食いを目指す。
ここまでで11月10日の第6回の内容を色々書いてしまったが、今回の番組は他にも見どころがたくさん。上記の選手たちのやりとりの時の表情、黒部や天心の元でのスパーリングの様子もバッチリ放送されている。そして青木とマッハの乱闘が、抽選会後にまたも勃発しており、当然そのシーンも見逃せないポイント。一回戦で敗れた梅原拓未、上野みずきの後日談も必見だ。過去の全放送はAbemaビデオで視聴できる。