AbemaTV「格闘代理戦争 3rdシーズン」女子MMA編一回戦 MIO・古瀬美月・ai・平田樹が初戦突破
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AbemaTV「格闘代理戦争3rdシーズン 300万円トーナメント1回戦」
2018年10月27日(土) 東京メディアシティ
新旧のトップ選手が未来のエースの原石を発掘し争わせるAbemaTV主催「格闘代理戦争」が去年秋・春と開催され、今回は3シーズン目。女子MMAを舞台に、9月29日の放送から毎週土曜夜、4週に渡って選手の選抜過程が放送された。ONE Championshipとのプロ契約と300万円の優勝賞金を賭けた8選手によるトーナメントの一回戦が、5回目放送の今回行われた。ルールは肘打ちとグラウンド状態の相手の顔面への蹴りは禁止。ニーパッドを着用。契約体重は試合ごとに異なる。ジャッジはONE同様に試合全体で評価する。
レポート:井原芳徳 写真提供:(C)AbemaTV (※試合映像はAbemaTVのこちらのページで全編が視聴できます)
第1試合 女子50kg契約 5分2R
×Garu chan(石浦将勝・宇野薫推薦)
○古瀬美月(Y&K MMA ACADEMY/青木真也推薦)
1R 1’14” 腕ひしぎ十字固め
https://www.youtube.com/watch?v=rjHeGFX_LbE
Garu chanは本業はモデルで、参加選手で最も格闘技のキャリアが浅いが、石浦・宇野がトライアウトを行った中で、ガッツを買われ推薦された。2ndシーズンの男子MMA編でマッハとの舌戦で盛り上げた青木は当初、柔術の強豪・湯浅麗歌子を推薦したが、湯浅が辞退したため、DEEP JEWELSに参戦中で柔道をベースとする現役高校生・古瀬を推薦した。
1R、開始すぐに古瀬が左の前蹴りを当て、組んで倒すが、Garu chanは立って押し込む。しかし古瀬は腰投げで再び倒して、金網際でハーフガードに。対処できないGaru chanのマウントを奪い、素早く腕十字を極めると高本レフェリーがストップした。古瀬は涙を流し、セコンドの青木と抱き合った。
勝利者インタビューで古瀬は「今までいっぱい負けて、一本勝ちしたことが無かったから、大勢の人の前で成長した姿を見せられて凄くうれしいです」と涙声でコメント。続けてマイクを持った青木は「格闘技のセンターにいなかった人間をド真ん中に持って来たかったのでうれしいです」と話すと、「俺はマッハと菊田が大嫌いなんだ。お前もマッハと菊田、大嫌いだろ?」と古瀬に問いかけ、古瀬も「大嫌いです」と回答。半ば言わされた感があるが、師弟の結束力の強さを印象づけるシーンだった。
第2試合 女子50kg契約 5分2R
○ai[あい](KRAZY BEE/KRAZY BEE推薦)
×上野みずき(V.V Mei推薦)
1R 4’07” 腕ひしぎ十字固め
https://www.youtube.com/watch?v=ASDhJhWFx0M
aiは2010年のレスリング世界学生選手権で3位になった実績もあり、KRAZY BEEでキッズレスリングのコーチを務めている。2016年の全日本アマチュア修斗選手権の女子ミニマム級(47.6kg)優勝者でもある。このトーナメントには9月に亡くなった山本“KID”徳郁への恩返しのために参戦を決意した。KIDはK-1編の1stシーズン、男子MMA編の2ndシーズンで推薦した選手が途中敗退しており、KRAZY BEE勢の優勝に向けての思いは強い。対する上野は伝統派空手をベースとする。
1R、aiはパンチをもらいながらも組み付き、首投げでテイクダウンし、自軍付近で袈裟固めで押さえる。立たれそうになってもしつこくaiは押し込んで、3分過ぎにはパウンドを連打する。そしてじっくり腕十字の形を作り、残り1分を切った時に極めたところで、高本レフェリーがストップした。
第3試合 女子48kg契約 5分2R
○MIO(シーザージム/シュートボクシング日本女子ミニマム級(48kg)王者/佐藤ルミナ推薦)
×梅原拓未(空手道禅道会 心技道場/菊田早苗推薦)
2R 4’12” TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ連打)
https://www.youtube.com/watch?v=AzGqRUVfbeo
SBのトップ戦線で活躍中のMIOがMMA初挑戦。佐藤ルミナのジム・rootsのある小田原に住み込み、1か月以上MMAの練習を積んできた。梅原は柔道インターハイ東京代表に選ばれたことがあり、タイにある禅道会の道場に所属し、かつてミノワマンや長南亮とも戦った秋山賢治に格闘技を習っている。
1R、組もうと前に来た梅原にMIOがパンチを当てるが、梅原は前に出続けて倒してサイドポジションに。マウントに移行しパウンドを連打し、腕十字を仕掛けるが、MIOはルミナの指示を聞きながら脱出する。MIOは左ジャブを突いて距離を取りつつ、着実に右ロー、右ストレートを当てて挽回する。3分半過ぎ、再び梅原が組み付き、30秒ほどでテイクダウンに成功。またもサイドポジションからマウントへ。パウンドを連打し、最後に腕十字を狙うが、MIOは時間いっぱいまで腕をロックして耐え抜く。
2R、梅原のタックルを切り、MIOは左ジャブを突きつつ、フェイントを駆使しつつ、右ストレートと右ローを着実にヒットし続け主導権。次第に左右のストレートのヒットを増やす。梅原は鼻血を出して苦しそうだ。そして残り1分、MIOが金網に梅原を詰めて左右のストレートを連続でヒットしたところで福田レフェリーがストップした。
MIOは「初めてのMMAに挑戦したんですけど、危ない場面がほとんどで、もっとやらないとダメだなと試合中に思うぐらい焦ったんですけど、最後はシュートボクシングの打撃で勝てて良かったです。決まった瞬間からrootsで1か月合宿し、MMA漬けでお世話になったので、これからもお願いします」と話した。
第4試合 女子52.2kg契約 5分2R
○平田 樹(K-Clann/桜井“マッハ”速人推薦)
×パク・ボヒョン[Park Bohyeon](韓国/秋山成勲推薦)
2R 3’18” 腕ひしぎ十字固め
https://www.youtube.com/watch?v=3bY1E7cgMhM
平田は小学1年生から柔道を習い、高校で全国大会に出場。RIZINを見てMMAに興味を持ち、今年の春の卒業後に元DEEP王者の横田一則のジムの門を叩き、プロデビューを目指していた選手。石浦&宇野トライアウトの4選手の中で断トツの強さを見せながらも選抜されなかったが、放送を見たマッハが素質を高く評価し推薦した。
秋山は2ndシーズンでユン・チャンミンを優勝させたが、今回も韓国から選手を抜擢した。入場時まで推薦選手が全く明かされなかったため、平田としては対策を立てられない状態だった。ボヒョンは19歳で、中学生時代からムエタイを習い、MMAはアマ4戦全勝だという。
1R、ボヒョンがいきなりパンチを振り回して前に出て来るが、平田は両脇を差して倒して、そのまま袈裟固めで制し、鉄槌を連打する。ボヒョンがもがけば、逆サイドに回り、バックマウントを奪おうとしたところでボヒョンに立たれるが、すぐに腰投げで倒す。再び立たれても腰投げで倒し、トップをキープする。ボヒョンが下から腕十字を狙うが、平田は脱出しサイドポジションに。袈裟固めから鉄槌を当てる。終盤はトップポジションに戻り終了する。
2R、平田がすくい投げで倒し、またも袈裟固めを仕掛ける。上からコントロールを続け、中盤にはアームロックを仕掛ける。そして腕十字に移行し、しばらくボヒョンが耐えたが、クラッチを切って伸びたところでボヒョンがタップした。
平田は「相手がわからなかくても、勝てます」と笑顔で第一声。マッハは「おめでとう。でもこれは始まったばかりなんですよ。平田樹劇場が始まる幕開けなんで、皆さん応援してあげてください」と話した。準決勝に向け、平田は「判定は無しなんで、一本取るかKO取るか。絶対勝ってONE出たいんで、これからも応援してください」とアピールした。
番組エンディングには選手と推薦者が勢ぞろい。古瀬は「他の3選手を見ると厳しい戦いになると思いますが、精いっぱい…(背後の青木から肩を叩かれ)あ、青木さんと一緒に頑張っていきます」、aiは「宣言通り1Rで勝てたので、次も1Rで終わらせたいと思います」、MIOは「11月18日のシュートボクシングS-cup(両国国技館大会)でも、MMAマッチに挑戦することが決まっているので、応援お願いします。二回戦に向けてルミナさんと頑張ります」、平田は「今よりもっともっと強くなるんで、優勝してONE出るんで応援お願いします」と話した。
準決勝は11月24日(土)夜9:30より生放送される。組み合わせ抽選が行われたが現時点では非公開で、来週11月3日(土)夜10時の放送内で明かされる。