ONE 4.29 有明:引退戦終えた武尊「小学校から始めて30年くらいやってきた格闘家人生がこの5Rで終わっちゃうんだと思ったら『勝ちたい』より『ロッタンのパンチをもっともらっておきたいな』みたいな(笑)。それと戦っていました」
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ONE SAMURAI 1 4月29日 有明アリーナ大会での引退試合終了後、武尊が記者会見で試合を振り返ると共に、今後の活動等についても語った。
第15試合 ONEキックボクシング・フライ級(61.2kg)暫定王者決定戦 3分5R
×ロッタン・ジットムアンノン[Rodtang Jitmuangnon](タイ/元ONEムエタイ同級王者)
○武尊(team VASILEUS/ISKA K-1ルール世界&KGPライト級王者、元K-1スーパー・フェザー級・フェザー級・スーパー・バンタム級王者、元Krushフェザー級王者)
5R 2’22” TKO (レフェリーストップ:左フックでダウン後)
※武尊が暫定王者に
◆武尊
(今の気持ち)うれしいの一言しかないです。34歳まで現役をやるとは思わなかったですし、体が持たないと思っていたんですけど、たくさんの人の支えでここまで格闘家をやって来れました。最後にチャトリ(ONE CEO)がタイトルマッチを組んでくれて、そのおかげでこの引退試合のモチベーションがめちゃくちゃ変わったので、本当にONEのスタッフ、チャトリ、みんなに感謝ですね。現役最後のこの試合ができて、本当に幸せです。ありがとうございます。
(今後の目標や展望)現役生活は今日で終わりですけど、この格闘技の熱を止めたくないです。魔裟斗さんが盛り上げた日本格闘技界が、魔裟斗さんが引退して一回盛り下がって。僕が憧れてK-1を目指して東京に出たけれど、K-1は一回消滅しちゃって、テレビとか表舞台から格闘技がなくなっちゃって。やっぱり最初は苦しい時期を過ごしたんで、僕に憧れて格闘技を始めてくれた子どもたちやこれからのファイターに、同じようにこの盛り上がる舞台を残してあげたいし。次の格闘技界を引っ張る選手が出てくるまで、K-1とかRISEとか色んな団体ありますけど、どの団体も一緒に盛り上げたいと思っているんで。僕にできることがあるので協力しますし、これから格闘技界を盛り上げ続けていくことが何かできたらなと思っています。
(今回の最大の勝因)ONEに来て、自分の弱さをちゃんと認識できたのが大きいですね。今までの戦い、ずっと勝ち続けていた時は「自分は負けない、絶対勝てる」と思ってやっていました。でもONEに来て「こんな弱いところがあるんだな」と色々と発見できて。今回の最後の試合では、今までONEで感じた自分の弱さだったり、それこそ体がどんどん壊れていくところだったり、そういう自分の弱い部分をちゃんと認識した上で、それに合った自分の戦い方や体作りっていうのを最後にバチッとはめられたかな、というのが、そこかなと思います。
(弱い自分を克服できたのか)克服というか、今までできたことができなかったりということがいっぱいあって。だけど今までと同じようなことをしちゃっていたから、壊れちゃっていた部分もあったので、そこを自分で認識してやり方を変えたり、うまく修正したという感じです。最後だったからできたっていうのはあるんですけど、本当に今日までで体全部使い切って、壊れてもいいつもりで追い込みもやったし、そのギリギリをうまく…言葉が難しいですけど、それができたのが良かったかなと思います。
(最後に厳しい道のりが報われるベストバウトを戦えた気持ちは)まだちょっと自分の試合を見ていないので実感がないですね。試合前は弱音を吐きたくないから言わなかったんですけど、毎日また自分が倒されて失神している夢とか、足の骨が折れている夢とかを見ていて、本当に怖かったんですよ。「みんなの期待を裏切っちゃうな」とか。だから、もう生きて帰れてよかったな、みたいな感じです。
(最後の地声のアピールが聞き取りづらかった部分があったが、何を話したのか)ちょっと一言一句は思い出せないですけど、本当に僕は格闘技のセンスがなかったんですよ。小学校から格闘技を始めて本当に勝てなかったし、運動神経も普通なんです。だけど、こういうふうに強くなれたし結果も残せた。「夢を持つ人は絶対諦めてほしくない」というのと、みんな天才とかエリートだと思っているかもしれないですけど、全然そうじゃなくて、本当に勝てなかったんだよ、というのを伝えたかったです。あとは今、格闘技界が団体の壁だったり色々な問題があって、また一回盛り下がりそうだな、となっていて。僕が引退することで、昔の魔裟斗さんが辞めた後のようにK-1がなくなったり、ONEみたいに大きな舞台が日本からなくなっちゃうのはすごい悲しいことなので、次のファイターが出てくるまでファンの人たちもみんな一緒に、K-1もRISEもKNOCK OUTも、色んな団体で一緒に格闘技界を盛り上げましょうということを言った感じですね。
(試合中の笑顔や「殴ってこい」という仕草は、楽しんでいる感覚だったのか)はい、楽しかったです。殴り合いたいなっていう感じでしたね(笑)。
(もっと試合が続けばいいな、と?)もちろん「勝ちたい」という気持ちはあるんですけど、小学校から始めて30年くらいやってきた格闘家人生がこの5ラウンドで終わっちゃうんだと思ったら、「勝ちたい」より「ロッタンのパンチをもっともらっておきたいな」みたいな(笑)。それと戦っていました。
(前日に那須川天心選手のインタビュー動画が出ていたが、感じるものはあったか)チラッと流れてきたのを見ました。あまりああいうインタビューで僕のことをちゃんと喋ってくれることはなかったと思うので、応援してくれたのも嬉しかったですし、最後に勝ってほしいと言ってくれたのも戦った戦友として嬉しかったです。天心選手もこれからボクシングでもっと活躍していくと思うので、ボクシング・キックボクシング関係なく、みんなでこれから盛り上げたいなと思います。
(2Rにダウンを奪った後のロッタンの反撃に、なぜ耐えられたのか)前回の試合で、ロッタン選手はブンブン振り回しているようで実はすごい達人みたいな動きをするんだというのを感じて勉強できたのが一つあります。前回は言い訳はしたくないですけど、実際戦えるような状態ではなかったと思うんで。胸骨と肋骨が折れていて、脳では「頭をガードしなきゃ」と思っても、お腹を守る動きが自然と出ちゃっていた。今日はロッタン選手のパンチが強いと分かった上で、ちゃんと覚悟してもらったので耐えられたのもあるし、最後なのでみんなの期待を裏切れない、「死んでも倒れるか」と思ってパンチをもらいました。
(もう一度やりたい、という気持ちは湧いてこないか)やれるならやりたいですけど、本当に今日このリングに立てるかどうかも分からないくらい、僕の中では「体を持つのかな」という不安の方が大きくて。もう今日で使い切ったかな、という感じです。
(武尊さんにとって格闘技・キックボクシングとは)僕は格闘技と出会っていなかったら、本当にろくでもない人生だったなと思います。こんな最高な人生にしてくれたのは格闘技のおかげなので、感謝しかないですね。
(殴り合いながら、落ち着いていたか、興奮していたか)頑張って興奮を抑えていました。丁寧にやろうという意識はありましたが、試合のイメージを作る時に、何回イメージしても、どうしても我慢できなくて殴り合いに行っちゃうんですよ。でも、試合直前まで「丁寧に削って、自分が強かった時の戦い方を思い出してやろう。殴り合いたいけど、丁寧に削ってから殴る」というのを意識しました。やっぱり応援してくれた人たちに勝ちを、このベルトを届けたかったので、自分(の衝動)と戦いました。
(明日からの「選手として練習しなくていい日々」をどう過ごすか)ジムには行くと思います。だけど体も色々壊れているところがあるので、それを直しつつ、生活に支障が出ない程度に格闘技をやろうかなと思っています。





