ホーストカップ 10.28 エディオンアリーナ大阪: 中嶋平八、辻出優翔を右ストレートで粉砕。小川翔、山口侑馬との6年ぶり再戦制す。麻原将平、山口裕人とダウンの応酬の末TKO勝ち
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HOOST CUP KINGS OSAKA 3
2018年10月28日(日)エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)第二競技場
記事提供:アーネストホーストジムJAPAN
第11試合 ダブルメインイベント HOOST CUP日本ライト級(60kg)タイトルマッチ 3分3R(最大延長2R)
×辻出優翔(京賀塾/王者)
○中嶋平八(誠至会/挑戦者、元ISKAムエタイ世界&元WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者)
3R 0’46” TKO (レフェリーストップ:右ストレート)
※中嶋が王者に
1Rからプレッシャーをかける中嶋、辻出もいつものような左ミドル、左ひざを合わせたいが、中嶋が歴戦のフェイントとカウンターで追撃を許さない。両者、探るような攻防が続くが際で中嶋のクリーンヒットが目立つ。
2R、さらに増す中嶋のプレッシャーに辻出が下がる場面が増える。ロングレンジから当てたい辻出だが、打ち合いの場面になると中嶋の攻撃が上回る。大月戦のような思い切りが見られず明らかにやりくそうな印象の辻出。
3Rに入り、序盤辻出の大きな左ストレートがクリーンヒットするが、打ち合いのなかで、中嶋の右ストレートが横から顎を打ち抜き辻出がダウン。立ち上がろうとするが深刻なダメージによりレフェリーがストップし、中嶋がTKO勝利、新王者となる。
若さと勢いの王者辻出を、歴戦の技術の深さと精神面で中嶋が封印した印象の試合であった。敗戦後成長した麻原のように、辻出の巻き返しにも期待したい。
第10試合 ダブルメインイベント 63kg契約 3分3R(延長1R)
○小川 翔(OISHI GYM/HOOST CUP日本スーパーライト級(63kg)王者、WBCムエタイ日本ライト級王者)
×山口侑馬(山口道場/元INNOVATIONライト級王者)
判定2-0 (29-29/30-29/30-28)
6年ぶりの再戦、前回は小川が勝利している。リベンジに燃える山口が1R序盤から回転の速いパンチをあびせ、小川はガードし、説得力のある強い蹴りでリターン。一進一退の攻防が続く。
2R、小川のガードの隙間を縫うように山口の強打が入り、小川の顔が紅潮するが、打たれ強い小川は冷静にテンカオ、ローを叩き込み、打ち合いのなかで小川の蹴りに山口の体が流れ出す。山口も負けずに回転の速いパンチで反撃する。
3R、相変わらずの攻防の中で小川のハイキックがヒットし、山口の動きが弱まると小川は見逃さずロー、ボディーで追い詰める。ラスト30秒で山口もパンチで反撃するがタイムアップ、判定は小川翔に。6年ぶりの再戦も振り切った形となったが、山口の成長ぶりも見えた一戦だった。地元大阪でもあり山口兄弟の連戦に会場が盛り上がっていた。
第9試合 ダブルセミファイナル 64kg契約 3分3R(延長1R)
○麻原将平(PFP/元HOOST CUP日本スーパーライト級(63kg)王者)
×山口裕人(山口道場/元WBCムエタイ日本統一スーパーライト級王者)
3R 1’01” TKO (レフェリーストップ:パンチ)
1R序盤から山口が威圧するように大きく体を揺らしながら強打をふるい、麻原はガードを固めながら、左のパンチと蹴りで堅実に様子を見る。山口の強打のプレッシャーが強く、表情が固くやりづらい麻原。
2R、なおも自信をもって強打をふるう山口。そして離れ際に山口のワンツーがきれいに麻原の顎に入りダウン。仕留めにかかる山口の左フックにガードを固めた麻原の左フックがヒットし、山口がダウン。ダメージの深い山口に麻原がラッシュをしかけダウンを奪うが、山口が立ち上がりラウンド終了。
3R、ダメージの深い山口にガードを固めた麻原がじりじりとプレッシャーをかけ、山口は下がりながらカウンターを狙う。麻原のラッシュでまたも山口がダウンし、立ち上がり続行するが、ダメージの深い山口にレフェリーがストップを宣告し、麻原のTKO勝利となった。両者の激しい攻防に会場は大いに盛り上がった1戦であった。勝利した麻原は、5月に敗れ手放したタイトルの保持者の小川翔に再戦を要求した。
第8試合 ダブルセミファイナル 54kg契約 3分3R(延長1R)
×KING剛(ロイヤルキングス/MA日本バンタム級王者)
○俊YAMATO(大和ジム/NJKFバンタム級王者)
4R 判定1-2 (9-10/10-9/9-10)
3R 判定1-0 (29-29/29-28/29-29)
1R序盤、俊YAMATOのミドル、レンジの速い蹴りに入りにくいKING剛、途中KING剛の左ストレートがクリーンヒットし、打ち合いの距離になり会場はヒートアップ。終盤KING剛が俊YAMATOにロープを背負わせラッシュをかけるが、俊も切れのあるパンチを打ち返す。
2Rも3Rも相変わらずのタフな打ち合いが続く。若干、俊のクリーンヒットが目立ち、KING剛が終盤ロープを背負わせラッシュで印象付ける。判定はKING剛に1つつくが、引き分けとなり延長戦へ。
延長ラウンド、序盤から差をつけるべく俊YAMATOが前に出てパンチ、キックのコンビネーションを叩き込む。序盤やや手数が減った感のあるKING剛だが、ラスト1分、またも俊YAMATOにロープを背負わせラッシュを叩き込み会場は両者の応援でヒートアップ。判定は、僅差で俊YAMATOに。王者同士の意地がぶつかった試合に来場者は拍手でたたえた。
第7試合 59kg契約 3分3R
△上杉文博(究道会館/元HOOST CUP日本フェザー級王者)
△久井淳平(多田ジム/INNOVATIONスーパーフェザー級3位)
判定1-0 (29-29/29-29/30-28)
第6試合 EXルール(肘有り) 55kg契約 3分3R
○滉大(及川道場/DEEP☆KICK 53kg王者)
×雄一(TRASH/MA日本スーパーバンタム級5位)
2R 1’57” TKO
第5試合 65kg契約 3分3R
○中野椋太(誠至会/NJKFウェルター級1位)
×浜崎一輝(PFP)
3R 0’31” TKO (タオル投入:累計3ダウン後)
※中野に体重オーバー250gにてグローブハンデと減点1あり
第4試合 57,5kg契約 3分3R
×笹木一磨(理心塾/NJKFスーパーバンタム級4位)
○ヘンリー・セハス(ブラジル/ブラジリアンタイ/FIGHT DRAGON 60kg級王者)
判定0-2 (29-29/27-29/28-29)
※笹木が体重3.4kgオーバーによりグローブハンデと減点1スタート
※セハスが体重1.4kgオーバーによりグローブハンデスタート
第3試合 58kg契約 3分3R
△泰良拓也(PFP/RISEフェザー級5位)
△山畑雄摩(心将塾/NJKFスーパーフェザー級6位)
判定1-1 (30-29/29-29/29-30)
第2試合 ヘビー級 3分3R
×谷川聖哉(真正会/2017真正会全日本ウェイト制重量級優勝)
○カルロス・ブディオ(ブラジル/ブラジリアンタイ/FIGHT DRAGONヘビー級王者)
判定0-3 (29-30/29-30/28-30)
※1R両者組み付き注意あり、2Rカルロスにバッティング注意あり
第1試合 51kg契約 3分3R
○KING TSUBASA(ロイヤルキングス)
×甲斐元太郎(理心塾)
判定3-0 (30-28/30-28/30-28)
オープニング第3試合 63kg契約 3分3R
△堀池空希(究道会館)
△弘輝(TEAM RUDE)
判定1-1 (30-29/30-30/29-30)
オープニング第2試合 55kg契約 3分3R
○力哉(BKジム)
×HAΛ(チームビースト)
判定3-0 (27-26/27-26/27-26)
※1R力哉に2ダウン、3RHΛLに1ダウン。HΛLはワセリン塗布の反則で減点1スタート
オープニング第1試合 60kg契約 3分3R
×八田 塁(PFP)
○元 義明(誠輪ジム)
1R 1’31” KO (右ストレート)