BLOOM FC 4.26 福岡市立南体育館(レポ):地元出身・AACCの中尾あづき、韓国の選手と死闘の末3Rラスト1秒で一本勝ち。木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅、泰斗に判定負けし引退表明。柿原昇太はモンゴルの選手に判定負け
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Bloom Fighting Championship 04
2025年4月26日(土)福岡市立南体育館
写真提供:(C)BLOOM FC
BLOOM FCは首都圏の選手よりも試合機会の少ない九州勢の試合機会を増やし、地方からダイレクトに海外でも通用するような選手を輩出することを目的に、23年11月に旗揚げし、今回は4回目を迎えた。昨年10月の前回大会には韓国とフィリピンの選手が参戦したが、今回もモンゴルと韓国の選手が参戦し、ラスト2試合で福岡出身勢と対戦した。
柿原昇太はモンゴルの選手に判定負け
第11試合 メインイベント フライ級 5分3R
×柿原昇太(MMA Rangers Gym)
○ソドノムドルジ・ピュレブドリ[Sodnomdorj Purevdorj](モンゴル)
判定0-3
柿原はモンゴル格闘技界のパイオニア、ジャダンバ・ナラントンガラグ氏が育てる8戦5勝3敗のソドノムドルジを迎え撃った。
1R、ソドノムドルジが上になり、柿原が下から腕十字を仕掛けるが、ソドノムドルジは持ち上げてマットに叩きつけて脱出し、フィジカル差を印象づける。残り1分を切ると、ソドノムドルジは圧を強め、パンチを振うが、柿原が右カーフを随所で当てていると、ソドノムドルジの左足が流れるように。
2R、ソドノムドルジがタックルで倒し、下から柿原はアームロックを狙うが、ソドノムドルジは対処して押さえ続ける。ソドノムドルジもパウンドは乏しいものの、主導権を維持している印象は作れている。
3R、柿原が右前蹴りでソドノムドルジを下がらせ、飛び膝を放つが、ソドノムドルジはタックルを合わせつつ倒して、またも上を取ってキープする。ソドノムドルジは金網際でバックもトライし、中盤には高く持ち上げて倒し、ハーフで押さえる。結局そのままソドノムドルジが押さえ続け終了。このラウンドもポイントを取ったソドノムドルジが判定勝ちした。
地元出身・AACCの中尾あづき、韓国の選手と死闘の末3Rラスト1秒で一本勝ち
第10試合 セミファイナル 女子バンタム級 5分3R
○中尾あづき(AACC)
×ホ・ジュギョン[Ho Ju Kyung](韓国/Team J MMA)
3R 4’59” 裸絞め
中尾は東京の女子MMAの名門・AACCに所属し、今回は故郷の福岡での大会に参戦し、韓国のホ・ジュギョンと対戦した。中尾のセコンドにはAACCの阿部裕幸代表がつく。
1R、ジュギョンはMMA 1戦1敗だが、キックボクシング経験が豊富な様子で、右ロー、左ミドルを絡めつつ、前に出て右ストレートを当てて先手を取る。中盤、中尾はタックルを仕掛けて倒そうとするが、ジュギョンは度々金網をつかむ反則を犯しつつ対処し、テイクダウンを許さない。終盤、中尾は左ジャブを突きつつ左インローを当て、ジュギョンの打撃を封じようとするが、ジュギョンは随所で右ストレートを当て、やや優位をキープする。通常の採点ならジュギョンだが、金網つかみは減点相当でもいいだろう。
2R、スタンドの攻防の後、中尾がタックルを仕掛けて足を掛けて倒そうとしたが、ジュギョンは倒れず突き放すと、右ストレートを当て、中尾の頭がのけぞる。終盤、中尾が押し込み、ようやくテイクダウンを奪い、金網際で上になるが、腰を上げてパウンドを落とそうとすると、ジュギョンに立たれる。それでも中尾はしがみついて押し込むが、ジュギョンは首相撲で左膝を当て、ムエタイスキルを発揮する。ジュギョンがこのラウンドも取ったか。
3R、スタンドの攻防が続き、中尾は左ジャブを駆使し、若干優位に進める。中盤、中尾が組んでジュギョンを金網に押し込むが倒せない。終盤、中尾は自ら離れ、左ジャブを当てるが、ジュギョンも前に出て左ミドルを当て、反撃を許さない。だが残り30秒、中尾はタックルを選択してから、足を掛けて倒すと、背後から押さえパウンドを連打して追い詰め、裸絞めを極めると、なんと残り1秒でジュギョンがタップし、中尾が勝利した。
マイクを持った中尾はBLOOM関係者と対戦相手に感謝を述べ「今回どうしても地元で試合したくて出させていただいたんですけど、ジュギョン選手と1回練習したことがあるんですけど、ボコボコにされて、打撃怖かったんですけど、皆さんのおかげで勝てました。自分は柔術と総合格闘技の二刀流を目指します。センスも才能もないですが、格闘技で花を咲かせるように頑張るので、これからも応援お願いします」と、大会名に掛けてアピールした。
木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅、泰斗に判定負けし引退表明
第9試合 ストロー級 5分2R
○泰斗(MMA Rangers Gym/修斗世界ストロー級7位)
×木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅(トイカツ道場/パラエストラ西東京/PFCストロー級王者)
判定3-0
地元の泰斗は27歳。木内は修斗とパンクラスの元ランカーで37歳。泰斗は昨年3月のBLOOM FCで早坂優瑠に判定勝ちしたが、木内は23年11月の北海道でのPFCで早坂に判定勝ちし、PFCストロー級王座を獲得している。木内は前日計量で減量に苦しみ、長髪を坊主にしてなんとかクリアした。
1R、泰斗が開始すぐ、サウスポーの木内に右フックを当ててダウンを奪う。泰斗は上から攻めようとしたが、木内は下からしがみつき、足を登らせ腕をつかみ、得意の寝技で挽回を狙う。泰斗はセコンドの声を聞きながら対処し、最後は泰斗がスペースを作って左肘を当て、印象を作って終える。
2R、木内はジャブで距離を取り、タックルを仕掛けるが距離が遠く、泰斗が切って上になる。1R同様に木内が執拗にサブミッショントライを続けるが、泰斗は対処を続け極めを許さず、随所できっちりパウンドを当てる。膠着気味だが、小池レフェリーはブレイクせず続行し、最後は泰斗が立ち猪木アリ状態になって終了。ジャッジ3者とも泰斗を支持し、泰斗が判定勝ちした。
マイクを持った泰斗は「11月のBLOOM、もっと強い相手を用意してください」とアピールした。なお、敗れた木内は採点を聞く前にグローブを外し、試合後のXで「長い間、応援ありがとうございました!無我夢中で走り続けた楽しい青春でした」と記し、引退を表明している。
第8試合 フライ級 5分2R
×堺 龍平(MMA Rangers Gym)
○柴山海音(G-FACE 柔術アカデミー)
1R 3’14” 裸絞め
第7試合 フェザー級 5分2R
○がんばるマン林(destiny jiujitsu)
×内田祐太郎(毛利道場)
2R 2’44” TKO
第6試合 バンタム級 5分2R
○田中滉太郎(MMA Rangers Gym)
×大友 庵(WICKY GYM)
1R 2’33” 裸絞め
第5試合 バンタム級 5分2R
×松枝耕陽(achieve)
○吉田樹宏(LIBRE)
判定0-3
第4試合 フライ級 5分2R
×前村知優(チームプラン)
○藤本充孝(バンクールジム)
判定0-3
第3試合 54kg契約 5分2R
×Takumi(achieve)
○真生(MMA Rangers Gym)
2R 1’29” TKO
第2試合 フライ級 5分2R
○石田聖人(毛利道場)
×田上健太(フリー)
1R 3’25” TKO
第1試合 73kg契約 5分2R
○ハントレンジャー(MMA Rangers Gym)
×ニコラス・カタロン(NEXT STEP GYM)
1R 1’10” 裸絞め