計量オーバーのグレゴリアンの前日公式計量の経過をONEが説明
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ONE Championshipは27日、ONE 172 3月23日 さいたまスーパーアリーナ大会で計量オーバーしたマラット・グレゴリアンの公式計量の経過を発表した。
ONEのチャトリ・シットヨートンCEOが大会後の記者会見で、グレゴリアン戦を拒否した海人を批判し、海人の所属するシュートボクシング(SB)協会が24日に発言の撤回と謝罪を求め、チャトリ氏は25日に発言を撤回し謝罪していた。
SB協会は24日の声明で、規定時間内に計量会場に来なかったグレゴリアンの処遇や、スタッフ間の連絡を巡る混乱を明かし「公式計量の規定時間の約1時間後(14:00)に現れたグレゴリアン選手のハイドレーションテストには、規定時間を超過していたため日本の医療従事者が計量会場から退席しており、グレゴリアン選手が行ったハイドレーションテストには疑念が残るものでした。こうした経緯もあり、最終的に海人とグレゴリアン選手のキャッチウエイトでの試合実施は合意に至りませんでした」と記載されていた。
ONEの27日の声明では、25日のチャトリ氏の謝罪文に記載されていなかった、当日の計量会場での関係者間のやりとり、グレゴリアンへの対応などが記されている。
ONE Championship公式声明:
計量およびハイドレーションテストの手順に関する詳細説明この度、「ONE 172」大会における計量およびハイドレーションテストの手順に関するご質問を多くいただきました。そこで、ONE 172における当団体の手順について時系列とともに、詳細な説明をさせていただきます。
ONE Championshipの計量およびハイドレーションテストのシステム
ONE Championshipでは、各大会の24~48時間前に公式計量とハイドレーションテストを実施しています。計量とハイドレーションテストは、メディアや選手のその関係者が経過を確認できるオープンな環境で行われています。
選手はまず、尿比重1.0250以下の尿サンプルをハイドレーションテストのために提出し、その後に体重計に乗ることが求められます。選手がハイドレーションテストに合格できない場合、試合は実施できません。ただし、ハイドレーションテストに合格しなかった選手も、暫定的な体重チェックのために体重計に乗ることは許可されています。
この計量とハイドレーションテストのシステムは、過度な脱水による減量を抑制するために、ONE Championshipが約10年間にわたって採用しているものです。キャッチウェイト試合の過去の例
選手が3時間の検査時間内にハイドレーションテストに合格できない、または体重が規定内に収まらない場合でも、検査時間外に基準値を下回る尿サンプルを提出し、キャッチウェイト試合の交渉を行うことが許可されています。
ONE Championshipでは、3時間の検査時間内にハイドレーションテストに合格できなかったものの、その後にハイドレーションテストに合格し、キャッチウェイト試合の交渉が成立した例が複数あります。例としては、ロッタン対スーパーレック(ONE Friday Fights 34)や平田樹対リン・ホーチン(ONE on Prime Video 10)などがあります。
今回の大会(ONE 172)では、スーパーレック選手、スリヤンレック選手、そして小川健晴選手がマラット・グレゴリアン選手と同じプロセスを経て、対戦相手がキャッチウェイト試合に同意したため、試合は実施されました。海人対グレゴリアンの一連の経緯について
3月22日に行われた公式計量において、マラット・グレゴリアン選手は以下の経過をたどりました:
1. 午前10時から午後1時までの3時間の公式計量期間中、グレゴリアン選手は医療スタッフの監督下で2回、ハイドレーションテストを試みましたが、サンプルに必要な量の尿を提出することができませんでした。
2. 公式計量終了15分前、ONE Championshipのスタッフは未だ合格していない選手に計量会場に来るよう最終呼びかけを行いました。グレゴリアン選手は3時間の検査時間終了直前に会場に戻りましたが、それでもサンプルを提出することができませんでした。
3. 公式計量期間終了後、他大会時も行なっているようにONE Championshipの競技チームは合格していない選手の名前を発表し、未合格の選手にはキャッチウェイト試合の交渉のために追加時間を与えて尿サンプルを提出することが許可されると発表しました。この発表はONEのYouTubeチャンネルでもライブ配信されました。ONEの日本人スタッフは電話で海人選手のマネジメントであるSHOOT BOXING協会のスタッフにこの状況を伝えました。
4. 午後1時45分頃、グレゴリアン選手は現地の医療スタッフの監督の下でサンプルに必要な量の尿を提出し(尿比重1.0244)、体重チェックの結果、フェザー級の制限体重155ポンドを0.75ポンド(約340グラム)オーバーしていました。これはONEのYouTubeではライブ配信されませんでしたが、競技ディレクターのリック・オーティ氏を含む複数のONEスタッフ、マラット・グレゴリアンのコーチらが立ち合い、U-NEXT、ゴング格闘技、バンコクポストのメディア関係者が会場内で取材をしていました。
(編集部注:現地で取材していたとされるゴング格闘技は27日の記事中で、「計量会場内にはいたがハイドレーションテストと体重計の数値が確認できる位置にはいなかったため、読み上げられた数値をその場のONEスタッフに確認」と補足説明している)
5. この結果を受け、ONE Championshipの競技チームスタッフは翻訳機を使用して会場で海人選手のコーチに対面で状況を説明し、コーチはチームと相談すると回答しました。ONEの日本人スタッフもSHOOT BOXING協会のスタッフにグレゴリアン選手の計量結果を伝え、海人選手が155.75ポンドでのキャッチウェイト試合に同意した場合、グレゴリアン選手のファイトマネーの20%が最低没収額として海人選手に支払われることを説明しました。また、海人選手のチームはキャッチウェイトの試合を受け入れる際に、グレゴリアン選手のファイトマネーのより高い割合を交渉するオプションも与えられました。
6.午後5時にさいたまスーパーアリーナで行われたONE 172の公開計量およびフェイスオフ終了時、複数のONE Championshipスタッフ(日本人スタッフを含む)がシュートボクシング協会のスタッフに対し、キャッチウェイトになった場合の体重戻し制限の基準値などを含む詳細な説明を対面で行いました。
ONE Championshipはすべての選手に同じルールを適用し、公正で透明性のある大会運営を行っています。この声明がこの事例の正確な理解につながることを願い、今後も一貫したルールと最高レベルの誠実性、透明性、医療・安全基準をもって大会を運営してまいります。