Krush 9.28 後楽園ホール:2年半ぶり復帰の“狂拳”竹内裕二「41歳で20代みたいな試合前の感覚を味わえると思ってもなかった」×弘輝「中学のときに狂拳の試合を見て、Krushを目指すようになった」
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Krush.165(9月28日(土)後楽園ホール)で対戦する、“狂拳”竹内裕二と弘輝のインタビューがK-1 GROUPから届いた。
第7試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
“狂拳”竹内裕二(GORI GYM/元WMAF世界&MA日本スーパーフェザー級王者)※菅原道場から所属変更
弘輝(WORLD TREE GYM)
竹内は41歳。Krush草創期の60kg戦線で活躍し、山本真弘や野杁正明にもKO勝ち。16年9月のK-1で林健太にKOされてからリングを離れ、22年4月のK-1で5年半ぶりに復帰し、SATORUにKO勝ち。それからさらに2年半を経て復帰する。今回から自身の経営するGORI GYM所属となり、菅原道場ではなく自身の練習チームで仕上げる。
弘輝は27歳。中学生時代に竹内の試合を見て、Krushに憧れたという。20年からKrushに上がり、22年9月、後にKrushライト級王者となる伊藤健人に判定勝ち。今年2月には後にその伊藤に勝利して王者となる大岩龍矢と対戦したが、計量で950gオーバーし判定負けしている。今回も引き続きライト級で出場する。
2年半ぶり復帰の“狂拳”竹内裕二「41歳で20代みたいな試合前の感覚を味わえると思ってもなかった」
―― 今、麻布十番で「GORI GYM」に携わっていますよね。ジム運営は順調ですか?
竹内 順調ですね。会員さんもいい感じで入ってきていて、みんないい人たちなので、いいジムになってきてますよ。
―― 「ジムを運営する“狂拳”竹内裕二」ってどんな感じなんですか?
竹内 想像つかないですよね?
―― はい(笑)。
竹内 楽しくやってますよ。ケガ人もなく、みんな「楽しい」って言ってくれて。
―― それは何よりです。今回の試合から、所属がその「GORI GYM」に変わりましたよね。所属から「菅原道場」の名前がなくなったことに驚いたんですが。
竹内 そうですよね。僕の中で菅原会長は今も偉大な人なんですけど、会長に「また試合をやりたい」と言ったら「やめとけ」と。「もういいんじゃないか」って感じで。「でも俺、覚悟決めてやるんで、こっちの名前で行きます」ということで、こうなりました。別に変なことになったわけでもなくて、「ケガだけはするなよ」って言ってくれてます。
―― ただ、会長のアドバイスに逆らってでも今回は試合をしたかったんですね?
竹内 やっぱり「“狂拳”竹内裕二」は菅原会長と2人で作り上げたものなんですよ。2年前のSATORU成合戦は京都のWIZARD GYMで仕上げたんですけど。で、今回に関しては自分で作ったチームでやってるんです。「菅原チーム」と自分で作った「狂拳チーム」ではけっこう違うと思うので、それを試してみたくて。
―― そうなんですか。チームには誰がいるんですか?
竹内 メンバーはちょっと言えないんですけど、一回り下の世代の、イキのいいヤツらがいますね。勢いのある若いヤツらとやってるし、「裕二君、まだいけるっすよ!」って言うんですよ。そこで気合いを入れてもらってるっていうのもあって、俺もあと2試合ってことで、「やりたいです」って伝えました。
―― なるほど。自分としてはコンディションはどうなんですか?
竹内 上がってますよ。体調は以前よりいいし、動きとかも、今まで考えてなかったようなこともチームの連中とやってます。だから今回は、今までとちょっと違う俺を見せられると思ってます。
―― で、運営に「試合がしたい」と伝えたら、弘輝選手の名前が出てきたと。
竹内 はい。「絶対やらせてください!」って言いました。誰とでもやるつもりでしたけど。俺も2年半ぶりの試合で、相手を見つけるのも難しいじゃないですか。そこで思ってもない最高の相手が出てきて。ここで勝つにしても負けるにしても、今の自分の力、位置が分かるじゃないですか。
―― 先ほど名前が出ましたが、弘輝選手も竹内選手も、WIZARD GYMと関係が深いじゃないですか。そこは関係なかったんですか?
竹内 いや、関係ありますよ。俺も1年あそこにいたんでね。だから弘輝選手とは兄弟みたいな感覚はありますよ。親が一緒というか。一緒に練習したことは1回ぐらいでしたけど。
―― その練習の時はどう感じたんですか?
竹内 いい選手だなと思いましたよ。気持のいいヤツだし。「いい選手」っていうか、「いいヤツ」って感じかな。熱いな!と思いました。
―― そんな2人の試合なら、面白いものになると。
竹内 いい“作品”になると思いますよ。弘輝と俺なら。今の選手たちがみんなテクニックとかレベル高いのは知ってるんです。でも、俺たちならテクニックとかじゃない何かを見せられると思ってます。
―― でも、今までと違うテクニックも見せられるはずなんですね。
竹内 そうですね。だから俺の方から「やりたい」って言ったわけで。
―― 前回のSATORU成合戦までが5年半、そこから今回までが2年半。普通ならブランクが気になりそうなところです。
竹内 そう聞くとすげえレアキャラですね(笑)。でもブランクとか関係ないです。成合戦までの5年半は格闘技から一切離れていて、体も動かしてなかったんですよ。いろいろ迷ってて。でも今回は1年、WIZARD GYMにいて、その後は自分のチームでやってるので、ずーっと体は動かしてるんですよね。そこが全然違います。
―― では今は、常に格闘技に囲まれた生活なんですね。
竹内 囲まれすぎかもしれないです。何しろジムに12時間いるので。それが2年半ですよ(笑)。ジム自体はフィットネス中心ですけど、ずっと触れてるのはやっぱ違いますね。それまでは、追い込んだとしてもジムにいるのは2~3時間じゃないですか。それが12時間いるし、その間、何かしら体を動かしてるので。
―― ということは今回は、「ここからガッチリいくぜ」という気持ちなんですか。
竹内 ガッチリいきます。その一発目って感じですね、今回の試合は。全体のレベルが上がってる中で、今の俺がどこにいるか分かる試合なので。その意味で弘輝とやるのは分かりやすいと思います。あとはリングに上がって試合するだけですね。仕上がりも順調なので。
―― 楽しみなのが伝わってきます。
竹内 楽しみですねえ。俺、41歳になったんですけど、20代みたいな試合前の感覚を味わえると思ってもなかったですから。俺、「Krush.3」から出てるんですよ。今度の大会って「Krush.165」でしょ? すげえっすよね(笑)。
―― そしてこのタイミングで、そんな前向きな話が聞けるとは思ってもみませんでした。
竹内 ですよね。俺もこの年でここまでたどり着けるなんて思ってなかったですから。20代の頃に取り逃したベルトにもたどり着けそうな感触なんですよ。そんな面白いこと、ないじゃないですか。
―― 確かに。
竹内 俺だって、実力が落ちてたら絶対出てないですよ。そこをみんなに見せられたらなと思います。自信はあるんですけど、俺が勝手に思ってるだけかもしれない。でも周りの反応とか見てたら、全然いけそうなんで。
―― ではそれを実際にリング上で出すだけと。
竹内 そうですね。覚悟はもう全然入ってるんで。
―― 楽しみです。では最後に、改めてこの試合に向けての“決意”を教えていただけますか?
竹内 いや、負けたらもう次はないなと思ってやってます。そう思ってずっと追い込んでるので。後ろはもうないです。今までで一番気合いが入ってますから。
―― 「ジムのため」みたいな部分もあるんですか?
竹内 いや、全くないです。そこはただの自己中ですから。最近、会員さんにも「裕二さん、最近ちょっと怖いですね」って言われてるぐらいで。だからジムのためとか一切ないです(笑)。ホントはダメなんですけどね。でも楽しいからいいんです。試合も楽しませてもらいます。
―― 分かりました。ありがとうございました!
弘輝
―― 対戦が決まった“狂拳”竹内裕二選手と、8月20日の記者会見で顔を合わせましたよね。あの時には何を感じましたか?
弘輝 一回リタイアした人って、出し切れてなくてまた戻ってくるイメージがあるし、「あと何戦」とか決めて戻ってきて、ベルトとか見てない人も多いと思うんですけど、狂拳はそんな感じじゃなかったから、うれしかったですよね。やっぱり俺は中学の時に狂拳の試合を見て、「カッコいい。こういう団体に出たいな」と思ってKrushを目指すようになったので。その選手と試合できるって、感慨深いじゃないですか。
―― 竹内選手の試合で、特に印象深いものというと?
弘輝 何やろなあ……。みんな野杁正明戦(2011年4月)とか言いますけど、俺は山本真弘戦(2009年5月)ですかね。
―― あの頃の竹内選手って、全日本キックのエリート選手に食ってかかる感じがカッコよかったですよね。
弘輝 そこって、俺と似てると思うんですよ。エリート選手と急に組まれる不良みたいな。
―― ああ、確かに(笑)。竹内選手とは、以前に練習したことがあるんですよね?
弘輝 そうですね。WIZARD GYMの合宿の時に一緒になったと思います。「うわ、狂拳や!」って思ったし、あの映像のままってイメージでしたね。スパーしてたら、お互い熱くなっちゃうんで、周りが止めざるを得なくなるみたいな感じでした。
―― そのWIZARD GYMなんですが、弘輝選手はそこでも練習していて、会長たちがセコンドにもついていますよね?
弘輝 はい、WIZARDのボスと1試合単位で契約して、戦略を立ててもらってます。
―― 竹内選手もWIZARDと縁が深い中、今回はどうするんですか?
弘輝 ボスには、試合に関してのマネージャー的なところも噛んでもらってて、「狂拳との試合の話が来たわー」って連絡が来たんですよ。ボスはウソつかへんから、「ファンとしては見たいけど、俺は正直、やってほしくない。やるんやったら、俺はどっちのセコンドにもつかんし、戦略も見いへん」って。これは俺にとっては兄弟ゲンカみたいなもんやから、俺も自分のチームでいくし、と。
―― なるほど。でも逆に、普段信頼しているボスの戦略がないということになるわけですが。
弘輝 逆に、今まで自分に足りないものを次から次に指摘してくれて、プランも全部立ててくれてたんですけど、今回は自分でいろんなトレーナーのところに行って、動画も一緒に見てもらって、いろんないいところ、悪いところを深く分析できてる感じなんですよ。だからか、今回は仕上がりが超いいなって思いますね。
―― コンディションという点では、前回、2月の大岩龍矢戦は体重オーバーの中での試合になりました。あの反省と改善はどのように?
弘輝 ああなった理由とかを言うと言い訳になっちゃうんで、どのメディアでも言ってないんですけど……普段落とせてたところから落とせなかったので、極論を言えば、普段から62kgでおればいいわけじゃないですか。あの時はあのままクリアできてても戦える体じゃなかっただろうから、今回は有名なトレーナーのKJさんに相談しながらやってます。
―― では計画的に落とせているわけですね。
弘輝 周りは体見てビックリしてますよ。でもここまでやれたのは狂拳のおかげやし、大岩君のおかげやし。だからこの試合、KOで勝って、もし11月の名古屋の相手が決まってないんやったら、大岩君とやりたいなと思ってます。いきなりタイトルマッチやらせてくれなんて贅沢は言わないんで。
―― 大岩戦が2月、その前が昨年9月だったから、しっかりと試合するのはほぼ1年ぶりになりますね。
弘輝 本当はもっと間隔を詰めて試合したいんですけどね。今、K-1 GROUPは契約選手が多いし、ある程度のポジションに行ったら誰とでもいいってわけでもないから、ちょっと退屈ですよね。でもやっぱり、意味のある試合やったらモチベーションが上がってパフォーマンスも上がるから、そういう相手とやっていきたいですよね。狂拳に勝ったら、一番そういう意味があるのが大岩君なんで。
―― 竹内戦は、改めてどういう試合にしたいですか?
弘輝 理想は、ボッコボコにしたいなと思うんですけど、第三者的に見たら、俺が昔の狂拳みたいな勝ち方するのが一番いいかなと思うんですよね。
―― 一方で、“あの”狂拳を味わいたいという思いもあるのでは?
弘輝 それはもちろんありますけど、だからってパンチを食らうとかってわけではなくて、後楽園のKrushのリングで向かい合ってるだけでお腹いっぱいでしょう。
―― では、ゴングが鳴ったら……
弘輝 今回は戦略がない分、自分を高めてきたし、自分が強くなることだけに集中してきたんで、リングに立ったらどうなるか分からないんですよ。いきなり殴り合いするかもしれんし、アウトボクシングするかもしれんし。自分でもフタを開けてみないと分からんっすね。
―― 自分の直感に従うという感じですか?
弘輝 普段から殴り合いにいきたいんですけど、いつもはWIZARDのボスが鎖でつないでくれてるから、怒られると思って我慢してるんですけど、今回はセコンド陣もジムの下の子らなんで、リードなんか引きちぎるじゃないですか。だから自分でも分からんですね。狂拳と向かい合った時に何を感じるかにもよるし。
―― 竹内選手も気合いが入っているようでしたしね。
弘輝 それがいいっすよね。年老いた狂拳に勝っても価値はないんで。
―― 竹内選手に勝って、大岩選手との対戦も実現したら、その先にはやはりタイトルがある?
弘輝 前に、タイトルにつながる試合がしたいって言ってたら試合間隔が空いたことがあったんですよね。他団体でも何でもいいから出たいって言ってるんですけど。とにかく強くなりたいですね。
―― 竹内選手に勝ったら、また気持ちも注目度も上がるでしょうし。
弘輝 ていうか、ここ最近でこんなに“Krush”なカードってないっすよね? 普通に楽しみやもん、俺も。やっぱ宮田さんはうまいんすよ。見たいものを提供するところが。俺、普通に見たいっすもん。
―― そう思っているファンは多いと思います。あとは期待に応える試合をするだけと。
弘輝 そうですねえ……。勝ち負け以上のもんがありますよね、この試合は。ある種、タイトルマッチよりデカいですからね。ガキの頃から見てた人と、そのリングで対戦するって、すごくないっすか? それこそみんなやったら、魔裟斗やKIDとやるみたいなもんやから。
―― それがバーン!と勝って完結すると。
弘輝 うん、何かひと区切りはつく気はします。そこからタイトルなり何なりを目指すのか、そこは自分でも分からないんで。俺って、立ち位置的に昔の狂拳みたいな感じやないですか。でも昔の狂拳はベルトを巻けてないんで、俺は巻きたいなと思いますね。
―― 分かりました。ありがとうございました!
対戦カード
第9試合 メインイベント 第9代Krushフェザー級(57.5kg)王座決定トーナメント・決勝戦 3分3R(延長1R)
石田龍大[りょうた](POWER OF DREAM/K-1甲子園2019 -60kg優勝)
橋本雷汰(ALONZA ABLAZE/K-1甲子園2022 -60kg優勝)
第8試合 セミファイナル ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/元K-1&Krushライト級王者、元WPMF世界スーパーライト級王者)
上野空大[くうと](kickboxing gym SHINYUUKI+)
第7試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
“狂拳”竹内裕二(GORI GYM/元WMAF世界&MA日本スーパーフェザー級王者)※菅原道場から所属変更
弘輝(WORLD TREE GYM)
~休憩~
~第7代Krushフェザー級王者 森坂陸 引退記念セレモニー~
第6試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
大鹿統毅(K-1ジム総本部チームペガサス/元Krushフライ級(51kg)王者、K-1甲子園2022 -55kg優勝)
山浦力也(北斗会館/K-1甲子園2018 -60kg優勝)
第5試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
斎藤祐斗(JK TRIBE)
目黒翔大(優弥道場/Bigbangライト級王者)
第4試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
岩﨑悠斗(サイガジム/元J-NETWORKスーパーライト級王者、元S-BATTLE KICKライト級王者)※ARROWS GYMから所属変更
蓮實 光(パラエストラ栃木)
第3試合 68kg契約 3分3R(延長1R)
哲志(K-1ジム五反田チームキングス)
KO-TA BRAVELY(BRAVELY GYM/KPKBウェルター級王者)
第2試合 女子55kg契約 3分3R(延長1R)
麻央(K-1ジム心斎橋チームレパード)
小澤聡子(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元KPKB女子バンタム級王者)
第1試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
板橋武留(健成會/Bigbangバンタム級王者)
坂本寿希(リーブルロア/元KROSS×OVERスーパーバンタム級王者)
プレリミナリーファイト第2試合 フライ級(51kg) 3分3R
西林翔平(K-1ジム福岡チームbeginning/元KPKBバンタム級王者)
菊地海斗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
プレリミナリーファイト第1試合 女子アトム級(45kg) 2分3R
加藤りこ(K-1ジム五反田チームキングス)
末松 晄(K.I.K team BLADE) ※Weed GYMから所属変更
概要
大会名 Krush.165
日時 2024年9月28日(土) 開場・17:00 プレリミナリーファイト開始・17:15 本戦開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA(生放送)
チケット料金 SRS席 20,000円 RS席 15,000円 S席 10,000円 A席 7,000円 ※当日券500円アップ ※小学生からチケットが必要
チケット販売 K-1.CLUB イープラス ローソンチケット グッドルーザー 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/krush/