パンクラス 7.21 立川ステージガーデン:計量クリアの伊藤盛一郎、初防衛戦は「勝ちへの執着心が大事」。所英男・田中路教との練習、菅原美優のサポートを語る
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PANCRASE 346 ~ PANCRASE 30周年記念大会 Vol.5(7月21日(日) 東京・立川ステージガーデン)の公式計量が20日正午より東京・新宿で行われた。
第6試合・フライ級(56.7kg+0.45kg=57.15kg)は1回目の計量で前田浩平(GRABAKA)が58.55kg、増田大河(セルフディフェンスアカデミー)が58.20kgと、揃ってオーバーした。ルール上の試合可能許容範囲58.96kg以内のため、両者合意により58.55kgのキャッチウェイト契約により試合が行われる。
その他の選手は1回でクリアしている。
第14試合 メインイベント キング・オブ・パンクラス・チャンピオンシップ フライ級 5分5R
伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム/ZST/王者、元ZST同級王者)※初防衛戦
ムハンマド・サロハイディノフ[Muhammad Salohidinov](タジキスタン/カトランジム/1位、IMMAF 2022 世界選手権フライ級優勝)
伊藤は30歳。長年ZSTの主力選手として活躍し、RIZINにも並行参戦し、20年8月に神龍誠に敗れるも好勝負を展開した。22年12月にパンクラスに初参戦すると、当時フライ級2位の上田将竜に2R裸絞めで一本勝ち。昨年6月には当時4位の秋葉太樹も1R裸絞めで仕留めた。12月の横浜武道館大会でのフライ級暫定王者決定戦でも、有川直毅に2R裸絞めで一本勝ちし、3戦目でベルトを巻いた。今年4月、鶴屋怜がRoad To UFCで優勝しUFCとの契約を勝ち取ったため王座を返上し、伊藤が正規王者となり、今回の初防衛戦で強敵を迎える。
サロハイディノフは22歳。中央アジアのタジキスタン出身で、レスリング能力と豊富なスタミナが強み。パンクラスも協力しているIMMAFアマチュアMMA世界大会で2022年に優勝するなど、アマで経験を積み、昨年9月、日本のパンクラスでプロデビューすると、秋葉を圧倒して2R TKO勝ち。これでフライ級5位にランクインすると12月の横浜大会では、当時8位の松井斗輝から度々タックルでテイクダウンを奪ってコントロールし判定勝ちしている。現在1位で、今回、3戦目で王座挑戦のチャンスが巡って来た。
計量をクリアした伊藤は「ベルトを取って、今までで一番強い自覚を持って練習してきました 何がなんでも勝ちたいです。必ず一本KOで仕留めます」と抱負。「前回はタイトルマッチのプレッシャーがあって、動きが悪かったですけど、今回は怪我なく、明日をやっと迎えられます」「パンクラスのベルトを海外に持って行かせるわけにはいかないので、しっかり防衛するのは当然で、どう勝つかが求められていると思います」と抱負を述べた。
勝敗の鍵について聞かれると、伊藤は「5分5Rなので、最後まであきらめない気持ち、勝ちへの執着心が大事だと思います。技術も大事ですけど、キツいところで実力が出せるかは気持ちの問題なので、折れずに戦います」と答えた。
伊藤は5月のカード発表会見で、サロハイディノフについて「レスリングが強くて、感じたことのないパワーがあると思う」「簡単に(優位な)ポジションを取らせてくれないと思うので、5分5Rでしっかり削って、最終的に仕留めていけたらと思います」と話していた。
対サロハイディノフでどのように心技体を作ってきたかについて聞かれ、調印式で伊藤は「所(英男)さんの(7月28日の超RIZINのヒロヤとの)試合が同じ時期に決まって 寝技の強い所さんとずっとスパーリングをしてきました。田中路教先輩とは何十ラウンドやったかわからないぐらいスパーリングばっかりやってきました。日本であそこまでレスリングが強い選手はいないので、ノリ先輩とやってきたので大丈夫だという自信があります」と答えた。
5月末にはK-1女子アトム級王者・菅原美優との結婚を発表し、結婚後初戦となる。菅原のサポートについて、伊藤は「練習や減量で疲れている間、家でできないことをサポートしてもらいました。ノップ先生(=元ムエタイ・ラジャダムナ王者のノッパデッソーン氏)にミットを持ってもらい一緒に打撃練習しました。チャンピオンになる前からずっと一緒にやってきたので、いると安心します。結婚して家族ができたんで、夢のため、あと、犬のために毎日頑張っています」と笑顔を浮かべつつ語った。
挑戦者のムハンマドはパンクラスのロゴマークの入ったTシャツを着用して調印式に臨み「タイトルマッチをずっと待っていました。明日はエキサイティングで勢いのある面白い試合をします。チャンピオンになって母国にベルトを持ち帰ります」と抱負。勝敗のポイントについて聞かれると「今回は5Rありますので、素晴らしい選手たちとスパーリングを重ねてきました。流れに応じ、レスリング、打撃、全てを出して勝ちます」と答えた。今大会には同じタジキスタン勢のオタベク・ラジャボフ(上写真右2人目)もパンクラスに初出場するため、調印式の後にはタジキスタンの国旗を掲げてチームで記念撮影していた。
女子フライ級の新鋭とベテランの注目対決が実現する。重田はMMA 4戦全勝の20歳。昨年4月のパンクラス立川大会でプロデビューし、高本千代に判定勝ち。8月の品川大会ではソン・ヘユンに1R腕十字で一本勝ちし、11月にはフライ級でライカに判定勝ち。適性階級はストロー級だが、3月31日の立川大会では女子フライ級王者の端貴代に判定勝ちしベルトを獲得した。
だがパンクラスが王座戦で義務付けているドラッグテストの結果、端と重田の両選手とも興奮剤のエフェドリンの陽性反応が確認され、重田には100日間のサスペンド(出場停止)とファイトマネーの20%返却のペナルティが科された。サスペンド明けから約10日のタイミングで初防衛戦を行う。5月のDEEP JEWELSでの中井りんのDEEP JEWELSフライ級王座防衛戦の相手の栗山葵の欠場が発表された際には、重田が対戦に名乗りを上げたことでも話題になっていた。
杉山は30戦22勝7敗1分の37歳。大学生時代に空手道禅道会に入門し、08年にプロMMAデビュー。長年DEEP JEWELSを主戦場とし、17年と18年にはRIZINで渡辺華奈と対戦しいずれも敗れている。22年にはDEEP JEWELSフライ級GPに出場し、初戦ではミッコ・ニルバーナに判定勝ちしたが、決勝では中井りんに1R一本負けし、王座を逃した。今年3月のパンクラスで2年ぶりに復帰し、ランカーのライカに判定勝ちしランキング入りし、2戦目で早速王座に挑む。
◆重田 自分のためにも応援してくださる皆さんのためにも勝ちます。
◆杉山 待ちに待った日が来ました。取ってやろうと思います。
対戦カード
第14試合 メインイベント キング・オブ・パンクラス・チャンピオンシップ フライ級 5分5R
伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム/ZST/王者、元ZST同級王者)※初防衛戦
ムハンマド・サロハイディノフ[Muhammad Salohidinov](タジキスタン/カトランジム/1位、IMMAF 2022 世界選手権フライ級優勝)
第13試合 コーメインイベント キング・オブ・パンクラス・チャンピオンシップ 女子フライ級 5分5R
重田ホノカ(THE BLACKBELT JAPAN/王者)※初防衛戦
杉山しずか(リバーサルジム新宿Me,We/1位)
第12試合 ライト級 5分3R
平 信一(綱島柔術/ZST/12位、元ZSTライト級王者)
鈴木悠斗(パラエストラ八王子/14位、ネオブラッドトーナメント2024同級優勝)
第11試合 フライ級 5分3R
濱田 巧(THE BLACKBELT JAPAN/2位、ネオブラッドトーナメント2022同級優勝)
ラファエル・リベイロ[ハファエル・ヒベイロ/Rafael Montouro Ribeiro](ブラジル/ボンサイ柔術)
第10試合 バンタム級 5分3R
髙城[たき]光弘(リバーサルジム横浜グランドスラム/6位)
オタベク・ラジャボフ[Otabek Rajabov](タジキスタン/TAJMMAFジム/IMMAFアマチュアMMA世界大会バンタム級2022・23優勝)
第9試合 フェザー級 5分3R
三宅輝砂[きさ](ZOOMER/6位、ネオブラッドトーナメント2021同級優勝)
石田陸也(DOBUITA/9位)
第8試合 ライト級 5分3R
松岡嵩志(パンクラスイズム横浜/8位)
丸山数馬(Tri.H studio/9位)
第7試合 ストロー級 5分3R
寺岡拓永(ROAD MMA GYM/5位、ネオブラッドトーナメント2023同級優勝)
高島俊哉(リバーサルジム新宿Me,We/ネオブラッドトーナメント2017同級優勝)
第6試合 58.55kg契約 5分3R
前田浩平(GRABAKA)
増田大河(セルフディフェンスアカデミー)
※フライ級(56.7kg+0.45kg=57.15kg)リミットの公式計量で前田が58.55kg、増田が58.20kgと揃ってオーバー。両者合意により58.55kg契約で実施
【プレリミナリー】
第5試合 第30回ネオブラッドトーナメント・バンタム級準決勝 5分3R
山口怜臣(タイガームエタイ/ALIVE)
宮城成歩滝(ストライプル新百合ヶ丘)
第4試合 第30回ネオブラッドトーナメント・バンタム級準決勝 5分3R
白井誠司(和心會)
荒田大輝(パラエストラ八王子)
第3試合 フェザー級 5分3R
沢木純也(SUBMIT MMA)
小島健史(和術慧舟會AKZA)
第2試合 フライ級 5分3R
田中亮祐(UNITED GYM CHIBA)
鳴海秀哉(トイカツ道場/SZA)
第1試合 フライ級 5分3R
名久井悠成(ANSWER FIGHT)
萩島answerタクミ(T-BLOOD)
概要
大会名 PANCRASE 346 ~ PANCRASE 30周年記念大会 Vol.5
日時 2024年7月21日(日) 開場・13:40 開始・14:00 終了予定・19:30
会場 立川ステージガーデン [HP]
中継 U-NEXT(2,189円/月)、TIGET(¥2,000-/English)
チケット料金 VIP¥50,000- SS¥30,000- A¥13,000- B¥8,000- ※当日¥1,000-増し。13:30より販売 ※未就学児は膝上観戦に限り無料、着席の場合有料
チケット販売 イープラス パンクラスストア 出場選手・所属ジム
お問い合わせ パンクラス 03-5339-9198 http://www.pancrase.co.jp/