RISE 4.21 後楽園ホール:伊藤隆代表、緊急開催の漢気トーナメントを語る「ピンチをチャンスに変えられる4人の覚悟を見て下さい」
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RISE 177(4月21日(日)後楽園ホール)を前に、RISEの伊藤隆代表のインタビュー記事がRISEから届いた。(インタビュアー:中村拓己)
―― 実は今回のインタビュー、対戦カードが急遽変更になって改めて撮り直しという形になりました。
伊藤 ウェルター級タイトルマッチの中野椋太と稲井良弥の試合が、稲井の左目が網膜剥離いう診断が出て、ドクターストップになってしまいました。代替相手とかも検討したんですけど、うまく調整できず今回は延期になりました。今回は北井も怪我で欠場してますし全体的にイベントのボリュームが低くなった印象があって、各ジム・関係者に相談させて貰ったところトーナメントをやりませんか?といった声が上がってきて、勝次vs.岩郷泰成、髙橋亮vs.パヌワットTGTこの2試合で「漢気トーナメント」というワンデイトーナメントを開催することが決定しました。RISEのピンチを盛り上げたいという選手達の気持ちですかね、そういう意味でそのままですが「漢気トーナメント」にしました。
―― 通常のワンマッチから2試合になって、選手からするとこのタイミングで変わるって大きいと思うんですけど、出場が決まった選手たちはこのタイミングでもピンチだからやりますよっていう反応だったんですか?
伊藤 そんな感じでしたね。一つ返事で「はい、やります」みたいなのも多かったですし、ちょっと悩んだ選手もいたんですけど、ほぼ即答で「やらせてください」っていう感じでした。
―― 伊藤さんの立場としても、選手たちがこういったマイナスなことでもプラスに変えようとする姿勢とかはやっぱり頼もしかったんじゃないですか?
伊藤 非常に頼もしかったです。
―― それもあってトーナメントだけじゃなくて賞金とかビッグマッチ出場っていうそれに見合ったものを与えようという考えになったんですか?
伊藤 そうですね。そこまで気持ちを見せてくれたので我々主催者としても選手の気持ちに応えるべく賞金とビッグマッチ出場という形を提示しました。選手の気持ちに動かされた部分が大きいですね。
―― これは格闘技あるあるかなと思うんですけど、対戦カードが変わったりスケジュール的にビッグマッチの後の大会だったり、こういう時って大化けしたり跳ねる時があるじゃないですか?外から見ててすごく大変だと思うんですけど、何かこう爆発する火種というか種が集まってるんじゃないかなと見てて思ってたんですけど。
伊藤 特にトーナメントの4人は化ける可能性があると思います。覚悟というか男気っていうのをすごく感じましたし、本当にピンチをチャンスに変えられる4人なので彼らの覚悟を見て下さい。
―― 改めてですけど4選手それぞれのお話をお伺いしたいんですけど、まずは勝次選手と岩郷選手の試合この2人は伊藤さんから見てどんな選手でどんな試合になると予想されていますか?
伊藤 勝次はベテランの選手で、長年トップをずっと走ってきて昨年からRISEを主戦にやっていきたいということだったんですけど、前回は常陸に負けてしまいましたけど出来上がりは全然悪くなかったと思います。ルールにすごくアジャストしてきているし、今後が楽しみだなと思った一戦でした。岩郷に関しては雰囲気めちゃめちゃいい選手なんですよ、アメリカのギャングっぽくて。ただ試合で乗り切れないというか、彼にとってはこのトーナメントは一番化けるチャンスだと思います。中堅クラスにはいるんですけどそこから抜けられないというか。
―― 相手が激闘派の勝次選手という部分でも今までなかったものとか見られなかった岩郷選手の姿が引き出されるんじゃないですか?
伊藤 そうですね、勝次が岩郷の持ってるものを引き出すと思います。
―― この試合は2人ともバチバチになりそうですね。
伊藤 多分このタイミングでトーナメントになったとしても先のことは考えてないと思うんですよ。この1戦に1試合目にかけて、その後はなんとかなるぞという感じなんで、多分この1試合にかけてると思います。
―― もう1試合は髙橋選手とパヌワット選手ですけど、髙橋選手は怪我からの復帰というところですけどどういうふうに見てますか?
伊藤 攻撃力も有って非常にアグレッシブでいい選手ですね。怪我で欠場してて彼自身も最後の格闘技人生をRISEで全うしたいということだったので復帰戦として今回トーナメントになってしまったんですけど、その思いというのが試合で出るんじゃないかなと思います。
―― どうしてもブランクがあってというところではあると思うんですけど一方でしっかり休む期間もできたのかなと思うんですけどその辺はどのように影響出そうですか?
伊藤 多分ダメージは全て抜けたと思うんですよね。怪我の箇所も治しているでしょうし完全にリペアされた状況で来ると思います。
―― そうなるとただの復活というよりもさらに強くなって戻ってきた?
伊藤 そうなると思いますしそこを期待しています。
―― 対戦相手のパヌワット選手は伊藤さんから見てどんな選手ですか?
伊藤 直樹と新宿フェイスでやってるんですよね。その時は負けてしまったんですけど、日本に滞在してトレーナー兼選手みたいな感じで非常に攻撃力がありますしパンチがすごく良いですし、TEPPENで白鳥達ともスパーリングしたりしてマスだったら本当に強いレベルなので久しぶりの試合ですけど、どういう試合をするのか楽しみです。
―― 日本での試合も考えてトレーナーをやってる選手なんですか?
伊藤 23歳でまだまだ現役です。
―― こういうタイ人の選手ってトーナメントとか賞金掛かるとさらに強くなるじゃないですか。
伊藤 タイ人は特にそうですね。賞金かかると目の色が変わりますね。
―― あとは今、伊藤さんが言われた様に日本でずっと練習している部分ではRISEルールにもアジャストした動きは見せてくれそうですか?
伊藤 RISEに出場する選手たちを教えてるので自分もRISEの戦い方を分かってるので問題ないと思います。
―― ずばりこのトーナメントの優勝予想というかどんなトーナメントになってどんなものをお客さんに見せて欲しいですか?
伊藤 やっぱり気持ちですね。技術云々っていうのもあるんですけど自分たちが出ると決めたイベント、彼らがメインなので全面に出して体現してもらいたいです。
―― 見てる人も応援してる人も熱くなるような試合ですか?
伊藤 他の選手を応援に来た人もいるんでしょうけど、最終的にそのトーナメントを見たらみんな応援するようなそんな試合ですね。
―― 今回このトーナメントもありますけど再起戦とか復活をかけて試合に出る選手たちも多いと思うんですけど、やっぱりRISEという舞台では勝ち続ける選手以外も輝くチャンスを作っていく舞台にしたいという思いはありますか?
伊藤 それはありますね。負けてもいい試合をする選手っているんですよ。選手は負けたら終わりじゃなくて諦めたら終わりって僕も常に言ってるんですけどまさにその通りで、頑張ってる選手には再起戦をするような場面を作らないといけないですし、今回はテーマもまとまっていたんですが、メインもそういう感じになっていったんですけど、ある意味4人のトーナメントもまさにそうだと思います。
―― 伊藤さんの話を聞いてこのトーナメントがなかったらそれぞれがワンマッチの再起戦だったものが再起戦からトーナメントになって勝てばビッグマッチっていうのは一気に復活までの道筋がこの1日で見えますね。
伊藤 一気に行くと思うのでやっぱり頑張ってほしいです。中堅クラスの4人なので彼らがどこまで行けるか、どういうものを見せて貰えるのかというのはあります。ある意味、漢気トーナメントってすごい名前なのでハードルも高くなっちゃってる部分はあります。
―― 図らずもビジュアルとか漢気のあるメンバーが偶然揃ったなと。
伊藤 たまたまですね。特に勝次なんかはそういう選手ですし、岩郷は見た目そんな感じじゃないですか、髙橋も覚悟決めて怪我からの復帰戦、パヌワットも2人目の子供が生まれたばかりなのでその部分で賞金が必要だと思うので。
―― 大会全体としてもこのトーナメントもそうですし、みんなの再起とか復活っていう意味ではここでいい試合をして、お客さんにあの選手いい試合したなって印象付けることで、2024年のそれぞれのチャンスに繋がっていくような大会になったのかなと思いますね。
伊藤 そうですね。最終的にそうなったし掴んでもらわなきゃ困りますよね。みんな再起なのでただ試合をするのではなくて、負けてたけどここで勝ったら一気に巻き返せるじゃないですか。3連続負けてても次の4月21日の1勝で内容が良ければ一気に巻き返せるのでそう言った試合をして貰いたいです。
―― そういうチャンスがあるからこそただ勝つだけじゃなくて、みんなの予想とか想像を超える試合をやってくれっていう思いはすごく響きました。
伊藤 やっぱりプロですからね。見に来てくれるお客さんを感動させられるかどうかがプロだと思うので、そういう意味では今回の漢気トーナメントに僕は非常に期待してるんですよ。
―― トーナメントに出ない選手もこの状況を見て燃える選手もいるでしょうし、いい意味でこの大会に火がつくかなと思います。
伊藤 火をつけたいですよね。燃やさなきゃいけないですし、今後こういう状況になったら次から次へ出てきてくれると思うんですけど、僕もやりますって選手が他数名いたんですけど、今回はこの4人の勇者を選ばせていただいたということですね。
―― このトーナメント以外で伊藤さんが注目している選手とか試合は有りますか?
伊藤 あとは女子の2試合ですね。若くて将来有望な選手がたくさん出るので。
―― そういったところでは次の女子の展開もこの試合からまた見えてくる大会になるということですね。ビッグマッチが終わったばかりでまたこの後もどんどん大会が続いていきますけど、ビッグマッチを終えてここからのRISEはどんな大会にしていきたいですか?
伊藤 ELDORADOが終わって波乱があったりハプニングがあったりしたんですけど、RISEは選手が最も輝けるステージであって欲しいですし、あとは日本人同士を切磋琢磨させて世界にどんどんチャレンジするチャンスも与えていきたい、そういう舞台がRISEであって欲しいなと思うし、RISEでなければいけないと思います。改めてそれを実感しました。
―― より日本人の競い合いだったり、日本人が輝く舞台でありそこに世界の選手たちが出て来たりしてまた新たなRISEがここから始まるというような感じですね。
伊藤 そうですね。
―― 分かりました。伊藤さん今回もありがとうございました
伊藤 ありがとうございました。
対戦カード
第11試合 メインイベント スーパーフェザー級(60kg)漢気トーナメント決勝 3分3R(最大延長2R)
第10試合 セミファイナル バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
良星[らすた](KSR GYM/5位、元Bigbangスーパーバンタム級王者)※FIGHT CLUB 428/Team Bullから所属変更
京谷祐希(TEAM TEPPEN/6位)
第9試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
宮崎就斗(TARGET/8位、元DEEP☆KICK -57.5kg王者)
山元剣心(PHOENIX/12位)
第8試合 ライト級(63kg) 3分3R(延長1R)
田中陸登(拳狼会/ACCELライト級王者)
塩川琉斗(TOP STAR GYM/RISEライト級5位)
第7試合 ライト級(63kg) 3分3R
岩城悠介(RIKIX/元WPMF世界&聖域統一スーパーフェザー級王者)
奥山雅仁(OISHI GYM/CKC2023 -63kgトーナメント優勝、S-BATTLEライト級王者)
第6試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
彪司[ひゅうが](TEAM TEPPEN/11位)
夏目竜雅[りゅうが](TRY HARD GYM)
第5試合 スーパーフェザー級(60kg)漢気トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
髙橋 亮(TRIANGLE/元NKBフェザー級&バンタム級王者)
パヌワット・TGT(タイ/TARGET/PPTV 60kg王者)
第4試合 スーパーフェザー級(60kg)漢気トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
勝次(TEAM TEPPEN/WKBA世界スーパーライト級王者、元新日本ライト級王者)
岩郷泰成(EX ARES/RISEスーパーフェザー級7位、AJKN同級王者)
第3試合 女子ミニフライ級(49kg) 3分3R(延長1R)
宮﨑若菜(TRY HARD GYM/3位)
宮本芽依(KRAZY BEE)
第2試合 女子アトム級(46kg) 3分3R
辻井和花[ほのか](BRING IT ONパラエストラAKK/KROSS×OVER GIRLS-KICK アトム級王者)
坂田実優(FASCINATE FIGHT TEAM)
第1試合 スーパーライト級(65kg) 3分3R
将太(KSS健生館)
HENMI 9(東北AVANTI/第40回K-1アマチュア K-1チャレンジ Aクラス -70㎏トーナメント優勝)
概要
大会名 RISE 177(ライズ ハンドレッドセブンティセブン)
日時 2024年4月21日(日)開場・17:00 開始・17:15
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA
チケット料金 SRS席 15,000円 RS席 10,000円 S席 6,000円 A席4,000円(完売) 小中高生シート 2,000円(当日販売のみ予定) ※当日は500円プラス ※未就学児は保護者膝上に限り無料
チケット販売 イープラス チケットぴあ 出場選手・所属ジム
お問い合わせ RISEクリエーション 03-5980-7409 https://www.rise-rc.com/