シュートボクシング 4.13 後楽園ホール:海人「ペットモラコット選手がまた首相撲で来るのであれば、この展開でも僕が勝ち切り、最終的に倒す」|山田彪太朗×栗秋祥梧、両者とも勝利の先に見据えるは門口佳佑
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SHOOT BOXING 2024 act.2(4月13日(土)後楽園ホール)に出場する海人、山田彪太朗、栗秋祥梧のインタビューがシュートボクシング協会から届いた。
メインイベント シュートボクシング世界スーパーウェルター級(70kg)タイトルマッチ 肘有り 3分5R(無制限延長R)
海人(TEAM F.O.D/王者、KNOCK OUT-BLACK同級王者、RISEミドル級(70kg)王者、GLORYライト級(70kg)4位、元SB日本スーパーライト級(65kg)王者)※初防衛戦
ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー[Petchmorakot Petchyindee Academy](タイ/挑戦者、元ONEムエタイ・フェザー級(70.3kg)王者、元ルンピニー認定スーパーフェザー級&ミニフライ級王者)
57.6kg契約 3分3R(無制限延長R)
山田彪太朗(シーザージム/SB日本フェザー級(57.5kg)王者)
栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺/元大和ムエタイ・フェザー級王者)
海人「これは1度しかないリベンジの機会。前回以上の覚悟で自分を証明しなければいけない」
―― 前回のペットモラコット戦を改めて振り返ってください。
海人 自分の中では、本当に負けたと思っています。ですが、圧倒的な差を付けられたとか、そういう風には思っていません。ペットモラコット選手の経験というか、見せ方であったり、そういうのがちょっと自分より勝っていて、それが判定結果に繋がったと思っています。
―― ペットモラコット選手の“見せ方のうまさ”についてですが、例えばどの部分がジャッジに有利に働いたと考えますか?
海人 決定打の点では、僕もペットモラコット選手もお互いになかったと思います。その中で勝敗を分けるのは、ペットモラコット選手の技術というか、ちょっと当てている風に見せるとか、首相撲の展開でも良い位置取りに持って行っているとか、優位に見せるのが上手かった。後半、ペットモラコット選手は疲れていましたが、首相撲の展開で休憩したりと、これまで数多く戦っているからこそ、そんな動きができるのだと思います。その部分が前回の勝敗を分けた部分だと考えます。
―― 確かにペットモラコットが後半で失速したのは顕著でした。戦いの最中、海人選手が相手の失速・スタミナ切れを感じたのはどのあたりでしょうか?
海人 相手が動かなくなってきたというか、力が感じられなくなったのは、2Rの中盤辺りからでした。1Rは割と重い蹴りを蹴っていたし、ヒジもしっかり狙ったり、そういう場面はありましたが、2R中盤からは組んできてもヒザ蹴りはあまり出なかったし、位置どりは上手かったですが、首相撲の時のパワーや崩しに力がほとんど入っていなかった。割と力を抜いた試合運びをしていた印象があります。
―― ペットモラコットの失速の原因をどのように分析しますか?
海人 もちろん、これはペットモラコット選手しか分からないことですが、想像するとすれば、僕の方が圧倒的にスピードが優ってからだと思います。僕を捕まえようとか、そのスピードに合わせようとした時の一瞬の判断の迷いとか、それに合わせた力の使い方とか、多分、普段はやらない、もしくは対応できないスピードなのに、それに合わせようとしてスタミナを奪われたのだと思います。
―― 先日の会見で海人選手は今回の試合は“全ての面で圧倒する”と発言されてました。それは首相撲の展開でもそうでしょうか?
海人 前回は首相撲とかそういう部分は避けて、しっかり打撃で倒しきるというのを考えていました。それを通そうとした結果、相手に良い見え方が出来る場面を作ってしまい負けたと思っているので、今回はそういった自分の気持ちは一旦捨てます。ただ、倒す気持ちはもちろんありますし、どうやって倒そうかとかも考えてます。ペットモラコット選手がまた首相撲で来るのであれば、そこはしっかりと付き合い、この展開でも僕が勝ち切るところを見せたい。その上で打撃の見せ場を作って、最終的に倒せたらと思っています。
―― 2カ月間隔のリマッチですが、練習・準備はどの点を意識して行っていますか?
海人 首相撲の展開の中でも、常に自分は倒しに行く気持ちがあります。ペットモラコット選手が、前回のような首相撲の展開を仕掛けても、しっかり打撃を当てていきたいと思っているので、ヒジとかヒザとか、どう当てて行くか。その辺りをしっかり練習しているところです。
―― 先日の会見で、緒形健一代表が今回の試合について“団体として背水の陣で挑む”と発言されていました。この緒形代表の想いは、どのように受け止めましたか。
海人 前回負けて2カ月後の再戦、さらに自分の持っている世界のベルトを懸けて戦う。シュートボクシングも僕をエースとして戦わせてくれますが、仮に負けた場合は、エース、チャンピオンが負けることになります。団体として、本当にあってはならないことだなと。それなのに試合を組んで、挑戦させてくれることには、本当に感謝の気持ちしかありません。前回もそうですけど、“覚悟と本気”というのは、僕自身もそうだし、シュートボクシングもそうだと感じています。前回以上に気持ちが固まった試合になると思うので、そこはしっかりとシュートボクシングの期待に応えたいし、自分がエースとして、チャンピオンとして、またリングの上で勝つ姿を見せたいと思っています。
―― その“本気と覚悟”について、これまでのキャリアの中でここまで感じたのは初めてですか。
海人 初めてかもしれないです。自分が持ってるベルトを懸けて、このような形でタイトルマッチをするのは初めてなので。そういう意味でも、僕自身の中では今回チャレンジャーの気持ちも持っています。ちょっと変ですけど、チャンピオンとして、チャレンジャーとして戦うつもりです。この気持ちのまま本気を出したい。本気を出さないといけないし、これは1度しかないリベンジの機会なので。覚悟を見せないと、見てくれてる人にもシュートボクシングにも申し訳が立たないです。もちろん、これまでも気持ちは籠もった試合をしてきましたし、本気で覚悟を持って戦ってきましたが、もう本当、今回は今までよりも本気だと思います。
―― 会見でも、その気持ちがすごく伝わりました。発言とか表情とかこれまで以上にピリッとした雰囲気が伝わっていました。
海人 前回の試合の時は、“こんな強い人と試合できる”っていう楽しみとか、ワクワクとか、そういう部分がかなりありました。やる前からずっと楽しみで仕方がなかった。でも、今回はそんな気持ちは本当にないです。前回とは本当に違う気持ちで挑みます。
―― 今回の試合は、海人選手が格闘家としての強さを求める上での過程の一つとして捉えていますでしょうか?
海人 そうですね。ここをしっかりクリアして行かないと、僕の今後というのは本当にないと思っています。ここでしっかり勝って、自分が自分の目指すところにちゃんと向かっていると、自分に対しても証明したいです。自分が間違っていないことを証明する戦いにもなると思います。
―― 最後にファンの方にメッセージを
海人 ファンの皆様に対してもですが、自分自身も、あんな思いはもうさせません。4月13日、自分がチャンピオンとして最後にリングに立ち、皆様に挨拶する姿を必ず見せます。期待して楽しみにしてください。しっかり勝ちます。
山田彪太朗「栗秋戦で自分が今日本でどの位置にいるのか分かる。栗秋選手に圧勝すれば、僕の評価も上がる」
―― 『RISE ELDORADO 2024』で弟の虎矢太選手は大森隆之介選手のバックブローを受けて1RKO負けで担架に運ばれていましたが、大丈夫でしたか?
彪太朗 試合後に虎矢太と会話したら「オレ、どんな感じだった?」と所々で記憶がなかったりするのですが、意識はしっかり戻って今は体調が悪くもなさそうなので大丈夫です。試合前のアップはすごく調子が良さそうでしたが、リングの上では緊張してしまったのか動きが硬かったですね。
―― 虎矢太選手の初敗北を受けて何か考えたことはありますか。
彪太朗 これから山田ツインズ二人でのし上がっていきたかったところだったので、虎矢太の負けはもちろん悔しいですけど、虎矢太は虎矢太、自分は自分なので僕は気持ちをしっかり切り替えて次の試合に向けて集中したいと思います。
―― そういったところに、今回、栗秋祥梧選手という強豪選手が用意されました。
彪太朗 一発の強い選手なので、気を付けて集中して試合に臨まないといけないなと思います。波のある選手ですが、波がある分、相手のペース、距離に一発はまるといけないという緊張感はあります。
―― 以前から意識していた選手ですか?
彪太朗 そうですね。同じ階級の選手なのでいずれ対戦することもあるんだろうなとずっと思っていました。
―― 栗秋選手と2度対戦(2016年10月23日、2017年9月16日)しているシーザージム先輩の笠原弘希選手から何かアドバイスはありました?
彪太朗 特にまだアドバイスはもらっていないのですが、当時アマチュアだった僕はその試合を生で観ていたので、栗秋選手の威力の怖さは感じていました。その時からずっと活躍している選手と、今自分がやることになって感慨深いものがあります。
―― 最近だと、昨年4月にSB日本フェザー級4位の内藤凌太選手と対戦して接戦を繰り広げていました。
彪太朗 今回の試合が決まってから試合映像をチェックしましたが、いつもの栗秋選手の良さが出ていない試合でした。内藤選手の戦い方が良くて参考になったので、僕も真似してやろうかなと思います。
―― 今回の試合に向けて強化していることはありますか。
彪太朗 栗秋選手の左フックが強烈なのでそれをもらわないようにディフェンス面を強化しています。あと今年は全勝全KOを目標にしているのでパンチの1つ1つの精度を上げる練習をしています。ちなみにダムさんからは「パンチに気をつけろ。あとは彪太朗の戦い方ができれば勝てる」と言われています。
―― 昨年4月の川上叶戦以降、タイ人選手との試合が3試合続きましたが、久々の日本人選手との対決ということで戦い方の面でやりづらさはないですか?
彪太朗 そうですね。でも念願のトップどころの日本人選手との対戦で、このカードが発表されての反響が大きかったので自分としては嬉しいです。栗秋選手はKNOCK OUTでは龍聖選手に続くナンバー2の選手だと思うので、僕はSBのトップとしてしっかり勝たなければ話にならないですし、まずは日本最強を目指しているのでこの試合は圧勝して僕の実力を証明したいと思います。
―― 栗秋選手に勝ってその後はやはり他団体との王者対決をアピールしますか?
彪太朗 アピールすればいいというわけではないと思いますが、今日RISEに虎矢太の試合の付き添いで行ってあの空気を感じると自分も他団体のリングで暴れたい気持ちも出てきました。一度敗れている門口佳佑選手と、今日虎矢太をKOした大森選手は同門なので、虎矢太に大森選手へのリベンジを任させて、僕も門口選手にリベンジをしたいですね。とりあえず次の試合では会場が盛り上がるバチバチに打ち合いをして、4月なのでSBのリングに満開の桜を咲かせたいと思います。
栗秋祥梧「彪太朗選手は強敵ですか? 本当に強いですか? 2月に試合を見たときはピンと来るものはなかった」
―― これまでに2度参戦(2017年9月16日、笠原弘希に3RKO負け、2019年12月3日、植山征紀に2RTKO勝ち)しているシュートボクシングのリングに3度目の参戦が決まりました。今回なぜ久々にSBのリングに上がろうと思ったのでしょう。
栗秋 昨年12月の下地奏人戦がなくなり(下地が計量クリアできず栗秋の不戦勝)、テンションが下がっていた中で2月にONEで試合が決まり、そこで負けたことで一回落ち着こうかなと。3月にカンボジアでクンクメールでの試合オファーがありそこは断ったのですが、やはり試合をしたいなと。4月のKNOCK OUTに参戦したいことを山口元気代表に伝えたところ、出場枠がいっぱいだったことで他団体のリングを探していただいてSBのリングになりました。
―― 今回、再起戦で山田彪太朗選手という強敵が用意されたわけですね。
栗秋 強敵ですか? 本当に強いですか?
―― あまり評価してないと?
栗秋 彼のデビュー戦を(小笠原)瑛作さんと一緒にSBの会場で見ていて、当時は55kg契約でしたが、「今後この選手が57kgとか階級を上げてきて、パワーを付けてきたら怖いよね」という話をしたのを覚えていて、安定した強さがあるなと。
―― 同じ階級になってからも意識してましたか?
栗秋 全然意識してなかったです。でも、いつか絶対やるだろうなというイメージはあったんですけど、そんなにやりたという気持ちはなかったですね。
―― 山田選手の最近の試合は見てますか?
栗秋 前回2月の海人選手のペットモラコット戦を見たくて会場に行きました。たまたま山田選手が出ていて、ボディブローで倒してましたよね。バランスがいい選手なんだけど、なんか華がないというか、光るものがないなと。KNOCK OUTのリングだと、龍聖はバランスよく戦って結構輝いて見えるファイターじゃないですか。そういうのがないので、そんなにピンと来るものはなかったです。
―― 栗秋選手は対戦相手によってモチベーションが変わって練習量が変わる印象ですが、今回のモチベーションはどうなんですか?
栗秋 最高ですね。試合ができること自体にモチベーションが上がってますし、今回はSBルールですけど、会長が決めた試合であれば、オープンフィンガーグローブマッチだろうが、僕はどんなルールでも戦います。
―― 山田選手は現SBフェザー級のチャンピオンですが、そこも特に意識してないですか?
栗秋 僕はチャンピオンクラスとしかやってこなかったので、特に意識してないですね。でも、SBのチャンピオンである以上、日本のトップクラスで戦っている選手の一人だなとは思います。
―― 試合が決まって練習量はどうですか?
栗秋 そこは秘密です(笑)。相変わらずです。山田選手は一発が危ないと評価されている選手なので、ちょっとそこを覆したものを見せてやろうかなとは思います。せっかくのSBルールなんでシュートボクサーの戦いをしてきてほしいですね。
―― ご自身も投げ技や立ち関節技を狙ったりは? 栗秋選手の身体能力の高さがあれば、投げ技も器用にやりそうです。
栗秋 投げ技をやればスタミナがなくなるからやらないです(笑)。でも、会場を沸かせるような武器をしっかり持っていきます。今までの武器といえば、飛びヒザとフックしかなく、それ以外の武器を用意しているので、それをしっかり見せようかなと。
―― シュートボクサーといえば、昨年4月のKNOCK OUTのリングでは内藤凌太選手と大接戦の末に判定勝ちでしたが、シュートボクサーに対して得意意識、苦手意識のどちらがありますか。
栗秋 内藤戦が接戦だったのは僕のモチベーションの問題ですが、シュートボクサーは攻撃のテンポが速い印象はあります。全然重さはないので効かないんですけど、笠原もスピードと攻撃を出すタイミングはキックボクサーとは違って一段階早いと感じました。特にシーザージムの選手は攻撃の打ち分けがうまいので、そこはちょっと嫌だなと思います。
―― ここで勝って、次に見据えているものはありますか。
栗秋 今、フェザー級戦線が盛り上がってきているので、ここで僕がしっかり勝って、うちのエースの龍聖にも4月のKNOCK OUTで川上叶選手をブッ飛ばしてもらって、RISEチャンピオンの門口佳佑とK-1チャンピオンの軍司泰斗の2人を潰しに行きKNOCK OUTの強さを証明します。
対戦カード
メインイベント シュートボクシング世界スーパーウェルター級(70kg)タイトルマッチ 肘有り 3分5R(無制限延長R)
海人(TEAM F.O.D/王者、KNOCK OUT-BLACK同級王者、RISEミドル級(70kg)王者、GLORYライト級(70kg)4位、元SB日本スーパーライト級(65kg)王者)※初防衛戦
ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー[Petchmorakot Petchyindee Academy](タイ/挑戦者、元ONEムエタイ・フェザー級(70.3kg)王者、元ルンピニー認定スーパーフェザー級&ミニフライ級王者)
57.6kg契約 3分3R(無制限延長R)
山田彪太朗(シーザージム/SB日本フェザー級(57.5kg)王者)
栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺/元大和ムエタイ・フェザー級王者)
女子アトム級(46kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(無制限延長R)
MISAKI(TEAM FOREST/SB日本女子アトム級(46kg)王者、元J-GIRLSミニフライ級王者)
ホンカンラヤー・ゴーパーサージム(タイ/チョンムロンムエタイ女子50kg級王者)
オープンフィンガーグローブマッチ 61kg契約 3分3R(無制限延長R)
手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸/SB日本スーパーフェザー級(60kg)1位、香港Energy Fightインターナショナル・スーパーフェザー級王者)
山浦俊一(新興ムエタイジム/元WBCムエタイ日本統一&NJKFスーパーフェザー級王者)
オープンフィンガーグローブマッチ ヘビー級 3分3R(無制限延長R)
坂本優起(シーザージム/SB日本ヘビー級3位、元SB日本スーパーウェルター級(70kg)王者)
荒東“怪獣キラー”英貴(パンクラス大阪稲垣組/GRACHAN無差別級王者)※パラエストラ大阪から所属変更
オープンフィンガーグローブマッチ スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(無制限延長R)
風間大輝(橋本道場/SB日本スーパーウェルター級2位)
ロクク・ダリ(コンゴ民主共和国/TRI.H Studio/元GRANDウェルター級(77.1kg)王者)
概要
大会名 SHOOT BOXING 2024 act.2
日時 2024年4月13日(土)開場・17:00 開始・17:30
会場 後楽園ホール
中継 U-NEXT(2,189円/月)
チケット料金 VIP席20,000円 SRS席15,000円 RS席10,000円 S席7,000円 ※当日券は各500円UP
チケット販売 チケットぴあ イープラス SB公式ネットショップ 出場選手・所属ジム
お問い合わせ シュートボクシング協会 03-3843-1212 http://www.shootboxing.org/