新チーム「THE BLACKBELT JAPAN」に扇久保博正、岡田遼、浅倉カンナ、平良達郎、鶴屋怜、太田忍ら加入。鶴屋浩代表「世界で活躍する日本ファイターを育てていきたい」
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パラエストラ千葉ネットワーク(鶴屋浩代表)、Theパラエストラ沖縄(松根良太代表)がパラエストラネットワーク(中井祐樹代表)を離れ、新チーム「THE BLACKBELT JAPAN(ザ・ブラックベルト・ジャパン)」を結成した。正式始動は4月1日から。その発表記者会見が3月13日、東京都墨田区のRYO OKADA TOKYO INSTITUTEにて行われ、扇久保博正、岡田遼、浅倉カンナ、平良達郎、鶴屋怜、太田忍ら主力選手が勢ぞろいした。
パラエストラ千葉ネットワーク(CNW)は松戸市、千葉市、柏市の3ジム、Theパラエストラ沖縄は那覇市、沖縄市コザの2ジムによって構成される。パラエストラの7番目の支部として鶴屋氏が1999年にパラエストラ松戸を設立し、鶴屋氏の弟子の松根氏が故郷の沖縄で2012年、パラエストラ34番目の支部としてTheパラエストラ沖縄を那覇に設立した。松根氏は沖縄に戻ってからも引き続きCNWと交流を続け、松根氏の弟子・平良のUFCでの試合のセコンドには、CNWの岡田遼がつくことが恒例となっている。
CNWと沖縄からは、松根、扇久保、内藤のび太、黒澤亮平、岡田、平良らが修斗で世界王者となり、内藤はONEで王者となり、浅倉カンナと扇久保がRIZINのトーナメントで優勝するなど、各団体で活躍している。近年でも鶴屋浩氏の次男の怜がRoad To UFCとの契約を勝ち取り、五輪レスリング銀メダリストの太田忍も加入しRIZINバンタム級の上位に食い込み、国内最強といっていい選手層をキープしている。
平良は22年からUFCに参戦して5連勝し、UFCフライ級13位にランクインし、5月18日(現地時間)ラスベガス大会での同級9位・ティム・エリオットとの一戦を控えている。着実に世界の頂点に近づく平良の、新体制でのさらなる成長にも期待が高まる。
◆鶴屋浩・THE BLACKBELT JAPAN代表
私と松根良太は1999年にパラエストラ松戸を設立し、中井祐樹先生の下で24年間、総合格闘技とブラジリアン柔術に携わってきました。MMAにおいて15本のチャンピオンベルト、柔術に関しても30人以上の黒帯を輩出してきました。今年の4月1日から新たなチームを立ち上げます。
新しいチームの名はTHE BLACKBELT JAPAN。私は学生時代、国際武道大学に在籍し、武道についての論文を書きました。武道の武というのは戦という字の略語で、戦いを止める道と書いて武道という意味があります。今の社会情勢では、無意味な戦争や無意味な争いが多くあります。MMAの試合でも対戦相手をリスペクトしていない選手が多く見られます。試合が終わればノーサイド。礼に始まり礼に終わる。これが本来の格闘技、武道の基本です。このような日本の古来からある武道をこれから若い選手に伝承していくのが私たちの使命だと思います。武道の中には柔術、柔道、空手等があります。その武道を極めた人間には黒帯が授与されます。黒帯の形態を最初に作ったのは(柔道の)嘉納治五郎先生だと聞いております。黒帯すなわちブラックベルト、ブラックベルトジャパン、日本の黒帯のチームです。このチームで、世界のMMAファイターや世界の柔術家たちと戦っていきたいと思います。
私は昨年、アメリカや上海のUFC PI(パフォーマンス・インスティテュート/UFCが運営する大規模ジム)にも行き、かなりの衝撃を受けました。壮大な施設、優秀なトレーナー、アスリートのための考え抜かれた食事。アメリカや中国は日本よりも一歩も二歩も先に行っています。このままでは日本の総合格闘技が置いていかれてしまいます。私は松根良太と世界で活躍する日本ファイターを育てていきたいと思います。これからのTHE BLACKBELT JAPANの選手の活躍を期待してください。
(いつ頃から独立を考えた?)約5年前ですね。5年前からそろそろ自分のジムで挑戦してみたいという気持ちがあり、中井先生にはそのあたりからずっと相談していたんですけれども、松根に相談したところ、私が独立するならば一緒にやりますということで、それで私は決定しました。
(プロ選手が試合に出る時の所属表記について)THE BLACKBELT JAPANで出場しようと今のところ考えています。ジムが多くなれば、例えばTHE BLACKBELT JAPAN柏とかになる可能性がありますけど、現時点では一つの名称でやっていこうと思っております。
(朝倉兄弟のJAPAN TOP TEAMは海外のようなメガジムを目指すコンセプトを掲げています。考え方で共通する部分はある?)アメリカントップチームとかUFC PIのようなメガジムを目指して、アメリカの優秀な指導者を入れて実際フルケージを入れたりとか、本当に素晴らしいことだと思います。私たちも戦うライバルのジムとして負けていられないということで、力を合わせて、JAPAN TOP TEAMとかに負けないような施設やコーチ陣をやっていきたいです。
(具体的なジムの改善プランについて)ボクシングの有名なトレーナーを入れたりとか、パーソナルトレーニングで土居(進)トレーナーにうちのジムに毎週1回来ていただいて、少しずつ変化をつけております。沖縄の方でもケージの設営に向けて(修斗の大会等のケージ設営を担当している)長南亮さんに相談させてもらっていて、5月くらいにはできると思います。寝泊りできる場所も作って、千葉の選手が沖縄でトレーニングキャンプという形で来たりすることも、今後は増えていくと思います。実際先週、黒澤亮平が1週間沖縄で練習していたんですけども、4月以降どんどん活性化していくのではないかと思っています。千葉と沖縄は距離はあるんですけども、それほど距離は世界に比べるとないと思いますので、今後とも力強い絆でやっていけたらと思っています。
(パラエストラの中井氏からどういう言葉をもらった?)昨日中井先生に連絡をしまして、この新しいチームに栄光があるようにみたいなコメントをいただきました。頑張ってくださいということで。中井先生は私どもの師匠ですので、師匠と弟子の関係は変わらず続いていきます。
◆松根良太・THE BLACKBELT JAPAN副代表
16歳の頃から尊敬する鶴屋浩代表と共に歩んでまいりました。鶴屋さんには格闘技のみならず、生き方や人間力、そして私自身の礎を作ってもらいました。その鶴屋代表と2024年4月からTHE BLACKBELT JAPANとして歩んでいきたいと思います。パラエストラとしてこれまで24年間やってきたんですけれども、これまでの長きに渡る、中井祐樹先生、パラエストラネットワークの皆様との切磋琢磨に、最大限に感謝します。今後、パラエストラの理念、マーシャルアーツコミュニケーションを胸に、鶴屋浩代表と一番共通している、日本から強い選手(を作り)、日本人の強さを証明する、この気持ちを胸に歩んでいきたいと思っています。
また、沖縄の状況として、平良達郎に関して、5月18日の試合が発表されています。平良は1月からボクシング等をマネジメントする「セカンドキャリア」と共に歩んでいくことになりました。そちらもすごく手厚いサポートを受けております。そして4月1日から今の沖縄のジムを移転して125坪くらいの広い場所でジムをスタートさせることになりました。こちらにはケージを作ったり、自分の希望であったお風呂とかも作りながら、住み込みの選手とかも泊められるような場所を作って、日本で一番広いんじゃないかと思われるようなジムを作っていきたいと思います。
(チーム名の「THE」への思い)鶴屋さんからBLACKBELT JAPANという名前でやりたいという話があって、私はもちろ鶴屋さんが決めたのであればそれが一番いいと伝えたんですけども、僕の希望として、THEを入れさせていただきました。THEパラエストラ沖縄のTHEはTsuruya Hiroshi Entertainmentの略で、鶴屋さんを尊敬するところからつけさせてもらっています。先々長く続いていく上で、鶴屋浩が作ったジムとして名を残していけるように、THEをつけさせてくださいと言って、鶴屋さんに了承してもらった感じです。
◆岡田遼
引き続き鶴屋代表、松根さんのジムで、ちょこっとだけ選手として、あとは裏方としてサポートしていきたいと思います。
一応僕が先頭に立って、THE BLACKBELT JAPAN主催のアマチュア大会を、6月2日に旧パラエストラ柏、これからのTHE BLACKBELT JAPAN本部の柏道場にて開催します。プロはもちろんですけど、アマチュアの方も力を入れていきたいです。
(米国のジムで練習し吸収した事の中で、THE BLACKBELT JAPANに反映させたいことは?)アメリカにはプロのファイターを育てるプロのコーチがいます。日本だとプロの選手に特化してプロの選手だけを教えて生計を立てていけるコーチってなかなかいないと思います。今は変わったばかりですぐには難しいかもしれないですけど、ゆくゆくは強いプロの選手を輩出する専属のプロのコーチも生まれるようなジムになって、よりもっと強い日本人選手を輩出していけるような環境になればと思いますし、そうなるよう鶴屋さんと松根さんをサポートしたいです。
◆平良達郎
チームの一員として、UFCでいい戦いをして、結果残していけるように頑張ります。
(新チームへの希望)強くなりたい選手がしっかり練習時間を確保できて、一人一人が納得できる練習内容だったりとか、そういうのもチームで話し合ったりして、少しずつより良いものに変えていけたらなと思っています。
(5月のエリオット戦に向けての抱負)新しいチームになって一発目で5月に戦うんですけど、競り勝つというよりは、しっかり仕留めて勝って、また上に行きたいので、その一歩目かなと思います。
◆鶴屋怜
UFC(との契約)が決まって、THE BLACKBELT JAPANを日本一だけじゃなく、世界一のジムにするために、UFCのベルトを持ってくるんで、期待してください。
◆扇久保博正
うちのジムは日本でトップのチームだと個人的には思っていますので、その名に恥じぬよう、これからもしっかり結果を残していきたいと思っています。
(平良が5月に戦うエリオットと戦ったことのある扇久保選手から、平良に対して期待すること)平良選手ならしっかりと決めて勝ってくれるんじゃないかと、チームメイトだからとかじゃなく思っています。
◆太田忍
これからはTHE BLACKBELT JAPANの所属の太田忍として、4月29日に(RIZINでの牛久絢太郎戦が)試合が決まっているので、帯を締め直して、新たな気持ちで頑張っていきたいと思います。
◆神田コウヤ
柔術は茶帯なので、しっかり黒帯を取れるようにするのと(DEEPフェザー級王座に続く)もう1本のチャンピオンベルトを取れるように頑張りたいと思います。
◆浅倉カンナ
新しい気持ちでまたジムのみんなと一緒に強くなっていければと思っています。
(女子選手を代表し、新しいチームへの期待)今まで女子選手がいなくて結構心細い状況だったんですけど、今はホノカ、KAREN、他にも選手が増えて、その中でホノカが次(パンクラスで)タイトルマッチが決まっているので、どんどんみんなが一緒に強くなっていければいいなと思っています。シンプルに後輩ができたことがすごくうれしいので、自分の教えられることは限られていますけど、たくさん教えて、2人にも強くなってほしいなと思っています。自分も先輩としてしっかりいい姿を見せていければいいなと思っています。
◆KAREN
4月から新しい名称でチーム全体でさらに上を目指していくと思うので、自分も勝ち続けて、年内にはベルトを取って世界に行きますので、よろしくお願いします。
◆重田ホノカ
新しい風を吹かせて、結果を出していけるよう頑張りたいと思います。