RISE 12.10 後楽園ホール:加藤有吾「油断はしていないけど差は見せないといけない」×有井渚海「今のRISEにはないようなガツガツした試合になる」
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RISE 174(12月10日(日)後楽園ホール)で対戦する加藤有吾と有井渚海のインタビューがRISEから届いた。
第10試合 セミファイナル バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
加藤有吾(RIKIX/3位、WMC日本スーパーバンタム級王者)
有井渚海(ARROWS GYM/9位)
加藤は昨年8月の大阪大会でRISEに初参戦し翔磨に勝利し、12月に大森隆之介を下し、今年2月には京谷祐希をKO。6月に鷹介に判定勝ちし連勝を4に伸ばすと「1年前(にNO KICK NO LIFEで)に負けているんで、大﨑君と組んでください」とアピールした。加藤は8月の大田大会でのバンタム級王座次期挑戦者決定戦で孔稀と対戦し判定負けしたが、RISEの伊藤隆代表は「RISEの教科書のような戦いだった」と加藤の戦いぶりも評価していた。
有井は昨年より大阪から東京に拠点を移し、昨年10月のRISEでは彪司からダウンを奪って勝利したが、12月の両国大会でのシュートボクシングとの対抗戦では、後にSB日本スーパーバンタム級王者となる山田虎矢太に2R KO負けを喫し、今回が1年ぶりの再起戦となる。
加藤有吾『弱い相手じゃないし再起戦にピッタリ。油断はしていないけど差は見せないといけない』
―― 試合まで2週間となりましたがコンディションはいかがですか?
加藤 めちゃくちゃいい練習ができていて調子がいいです。
―― 11月の中旬には韓国でも練習されてましたよね?
加藤 そうです。
―― イ・ソンヒョンとチャンヒョン・リーのジムに行っていましたが、どの様な練習ができましたか?
加藤 日本の練習とは違ってスパーリングや打ち込みが多くて独特でした。強い韓国人ファイターの感覚が分かったし、自分のスタイルにも結び付くことが多くて良い合宿になりました。
―― 遠征の期間は3日間と聞いていましたが、短期間でも吸収する事が多かったですか?
加藤 週2回スパーリングの日があって、1日で2時間以上15ラウンドのスパーリングをしているんですよ。日本だと15ラウンドは2週間でやるラウンド数ですけど、それを1日にまとめた感じで2日間やったので感覚的に分かる事が多かったです。
―― 実際にチャンヒョン選手らとスパーリングをした手応えはいかがでしたか?
加藤 チャンヒョン選手は73キロくらいあって僕は60キロくらいだったので流石にパワーで押されましたけど、その中でもチャンヒョン選手が使うフェイントや戦い方などを身をもって知る事ができました。
―― イ・ソンヒョン選手ともスパーリングはしましたか?
加藤 イ・ソンヒョン選手はパンチの打ち方が綺麗でした。韓国人のファイターは体が強くてガンガン来る中で、チャンヒョン選手とソンヒョン選手はずば抜けて上手かったです。
―― その2人以外にも沢山選手が居たわけですね。
加藤 韓国のチャンピオンが何人かいて、レベルが高い選手もいて強かったです。
―― また機会を見つけて韓国遠征をしたいと思いましたか?
加藤 僕もテクニックよりはフィジカルでガツガツいくタイプなので、そのスタイルが合っていたので年に何回か行きたいです。
―― 今回再起戦の相手が有井渚海選手になりましたが、決まった時はどういう心境でしたか?
加藤 有井選手も僕も再起戦ということで、僕は怪我をしていたんですけど良くなったタイミングでオファーが来て、弱い相手じゃないし再起戦にピッタリだと思いました。油断はしていないですけど差は見せないといけないです。
―― 有井選手は加藤選手の試合を見て「こんなやつと試合がしてみたい!」と思っていたそうですね。
加藤 向こうが僕と試合をしたいと言っているのを聞いて、最近そう言われることが有るので選手として嬉しいです。
―― 今の話を聞いていると有井選手とは噛み合いそうな感覚ですか?
加藤 向こうはガツガツな試合をしたいのかなと思っています。僕も相手が向かって来る方が得意なので、自ずと激闘になると思います。
―― その激闘の中で最後に勝ち名乗りを上げているのは自分であるという事ですね。
加藤 もちろんです。
―― 前回、8月の大﨑孔稀戦から自分のどんな所が成長していますか?
加藤 負けた時に改めて足りない部分が分かりました。攻撃力もディフェンスも2回りはレベルが上がっています。
―― RIKIXの小野寺代表やトレーナーの石井宏樹さんにはどのように褒められていますか?
加藤 最近はスパーリングとかもレベルが上がっているねと言われます。自分もそれを体感していて、自信もついてきました。
―― 同じ日には加藤選手と同階級の-55kgのタイトルマッチもあります。鈴木真彦vs大﨑孔稀の試合は意識するものはありますか?
加藤 意識もするけど、どっちが勝つか僕も分からない試合なので楽しみです。自分の試合が終わったら楽しむ側で見ます。
―― そうなると自分の試合が終わってシャワーも浴びずにこの試合に見入る感じですね。
加藤 実際生で見たいです。順番的に自分がセミなのかなと考えると確かにシャワーを浴びてる暇もないですね。
―― 加藤選手から見てもこのタイトルマッチの勝敗予想は難しいですか?
加藤 最初はタイプ的に鈴木選手かなと思っていましたが、大﨑選手は5ラウンドで強いイメージがあります。最近の鈴木選手は倒れたりもしているので、本当にどっちが勝つか分からないです。
―― いずれにせよ、その勝者に次挑戦するのは自分だという意識で戦うという事になりますね。
加藤 RISEのベルトはRISEに出た時からずっと意識しているので、絶対自分の腰に巻きたいです。
―― 9月2日で24歳になりましたが、年齢を1つ重ねて意識的に変わる事はありますか?
加藤 RISEに出てきている選手は10代が多くて、僕も前までそうだったのに気付いたら1個上の世代になっていました。でもここから数年が1番強い時期なのかなと思っているので、今を必死に頑張っています。
―― 最後に加藤選手のファン、RISEファンの皆様に熱いメッセージをお願いします。
加藤 前回は次期挑戦者決定戦で負けて、今回タイトルマッチではなくて再起戦という形になったのですが、常にレベルアップしています。今回は相手も気合が入っているみたいで、自ずと面白い試合になると思うので期待して楽しみにしていてください。応援よろしくお願いします。
有井渚海『1年前から見てきて1番自分がやりたい相手。今のRISEにはないような凄いガツガツした試合になる』
―― 1年ぶりの試合となりましたね。
有井 はい、1年ぶりの試合です。
―― この1年のブランクはなぜ空いてしまったのでしょうか?
有井 昨年12月の試合が終わってから拳の怪我とかもあって、自分の気持ち的にももっと変化してから試合に出たいという思いがあったのでここまで期間が空いてしまいました。
―― 昨年大阪から上京してきてこれからという次期だったので、焦りや葛藤はありませんでしたか?
有井 焦りはあまりなかったです。今は逆にチャンスだと思って何をやれば良いかを考える事ができたので、自分的には変化ができた良い時間でした。
―― 自分が休んでいる時の-55kg戦線はどのように見ていましたか?
有井 RISE以外の団体でも-55kgが1番盛り上がっていて、それを見て早く試合がしたいと楽しみになっていました。今の自分だったらいけると思っています。
―― ということは満を持しての再起戦になりますね。
有井 はい。
―― 対戦相手の加藤選手も今回は再起戦となりました。
有井 大﨑孔稀選手と戦った後ですもんね。
―― 加藤選手は今回の試合のテーマを「圧倒」という風に言っているのですが、有井選手がテーマにするならば何と言いますか?
有井 自分も「圧倒」ですね。というか普通に自分を出せれば圧倒できると思います。
―― 今ランキング的には加藤選手が3位で有井選手が9位です。今回の1戦でランキングがひっくり返る事を考えている訳ですね。
有井 加藤選手と戦えることが1番楽しみなのでランキングはあまり気にしていないです。
―― 今の加藤選手の戦いぶりはどのように見ていますか。
有井 1年前からずっと見てきて1番自分がやりたい相手ですね。ガツガツ行ってアグレッシブで相手に合わせず自分の試合をしているイメージです。今の自分と噛み合うタイプの相手なので1番戦いたかったです。
―― 加藤選手がガツガツ来たら有井選手はどのように応えるイメージですか?
有井 同じ事をします。(笑)
―― 加藤選手よりももっとガツガツ行きますか?
有井 今のRISEにはないような凄いガツガツした試合になると思います。
―― SNSでは「加藤君、メインを超えよう」というエールを送っていましたが、それだけメインになっている-55kg級のタイトルマッチは意識するものがありますか?
有井 -55kgのチャンピオンの鈴木真彦選手はずっと見てきているので意識しています。鈴木真彦選手が持っているベルトを目標にやってきているので、それを超えていきたいです。
―― このタイトルマッチについてはどちらが勝つと予想していますか?
有井 自分は鈴木真彦選手に勝ってほしいですね。
―― そして自分が挑戦するという事ですね。
有井 はい。鈴木真彦選手とやりたいので、今回は勝ってもらって自分が倒しにいきます。
―― その前には加藤有吾という高いハードルがあります。このハードルをどう乗り越えますか?
有井 加藤選手は乗り越えるというか、自分の試合をすれば乗り越えれると思っています。
―― 有井選手のSNSを拝見すると7人制ラグビーの日本代表になった林大成選手にものすごく影響を受けているみたいですね。
有井 林大成選手からスポーツの厳しさとか色々な事を教えてもらって、自分の成長にも影響した方なので本当に感謝しています。
―― 林選手は家も所属も無くやっている方なんですね。
有井 ずっと家がなくて毎回色んなホテルを探して「今日どこ泊まろうかなー。」とか言って頑張ってます。(笑)
―― 有井選手も近い将来、家もなく所属もなく戦い続けるなんて事にはならないですか?
有井 上京したての時は家も決めずにとりあえず出てきたのでそんな感じでした。(笑)
―― 元々そういう部分があったという事ですね。
有井 何も考えずに先に行動する部分はありますね。
―― 有井選手がこの1年間で成長した部分をお客さんに見せつける自信はありますか?
有井 自信しかないです。練習でも人より考えてやってきた自信があるので。
―― 去年大阪から上京した訳ですが、ほとんど帰っていない状態ですか?
有井 大阪には帰らないようにしています。(笑)大阪には試合が終わって帰るようにしています。
―― そしたら言葉も関西弁が抜けてきていますか?
有井 どうですかね?でも関西に行くと関西弁に戻るんですよ。東京にいると標準語に戻るって感じですね。
―― 最後に有井選手の復帰を待ち望んでいたファンの皆様に決意表明をお願いします。
有井 負けてからこの1年間は格闘技のことしか考えずに生きてきたぐらい毎日着々とやってきたので、そこでどう変化したかを見てもらえればありがたいです。楽しみにしていてください。
対戦カード
第11試合 メインイベント RISEバンタム級(55kg)タイトルマッチ 3分5R(無制限延長R)
鈴木真彦(フリー/王者、WBCムエタイ日本&HOOST CUP日本同級王者)※山口道場から所属変更 ※3度目の防衛戦
大﨑孔稀(OISHI GYM/1位、BOMバンタム級王者、元J-NETWORK&WMC日本スーパーフライ級王者)
第10試合 セミファイナル バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
加藤有吾(RIKIX/3位、WMC日本スーパーバンタム級王者)
有井渚海(ARROWS GYM/9位)
第9試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
稲井良弥(TARGET/1位、DEEP☆KICK -70kg級王者)
石川泰市(Ten Clover Gym/3位、Stand Up King of Rookie 2022 -67.5kg優勝)
第8試合 ミドル級(70kg) 3分3R(延長1R)
憂也(魁塾/4位、元DEEP☆KICK -65kg王者)
フランクちゃん[Franck chan](タイ/TRY HARD GYM/ラジャダムナン認定ボクシング・スーパーフェザー級&ライト級王者)
第7試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
平野凌我(MTS/3位)
拳剛(誠剛館/9位、元DEEP☆KICK -55kg級王者)
第6試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
白石 舜(TEAM TEPPEN/8位)
戸井田大輝(戸井田ジム/13位、MA日本スーパーバンタム王者)
第5試合 ライト級(63kg) 3分3R(延長1R)
基山幹太(BELLWOOD FIGHT TEAM/11位、シュートボクシング日本ライト級2位)
陽勇[ひゅう](TEAM3K/14位、Stand Up King of Rookie 2022 -65kg優勝)
第4試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
清水俊貴(NEXT LEVEL渋谷/KROSS×OVER KICKフェザー級王者)
牧野騎士[ないと](FASCINATE FIGHT TEAM)
第3試合 フライ級(51.5kg) 3分3R
柊真(新潟誠道館/Stand Up King of Rookie 2022 -51.5kg優勝)
ブラックシーサー颯太朗(TEAM TEPPEN)
第2試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
松山 瞬(TEAM TEPPEN)
岩永勝亮[しょうすけ](OISHI GYM)
第1試合 スーパーライト級(65kg) 3分3R
将太(KSS健生館)
山﨑一央[かずてる](TEAM TEPPEN)
概要
大会名 RISE 174
日時 2023年12月10日(日)開場・17:00 開始・17:30(予定)
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA
チケット料金 SRS席 15,000円 RS席 10,000円 S席 6,000円 A席4,000円(完売) 小中高生シート 2,000円(当日販売のみ) ※当日は500円プラス ※未就学児は保護者膝上に限り無料
チケット販売 イープラス チケットぴあ 出場選手・所属ジム
お問い合わせ RISEクリエーション 03-5980-7409 https://www.rise-rc.com