ONE 10.7 ルンピニー:手塚裕之、“韓国の桜庭”ジン・テホとの試合で約2年ぶり復帰「ジャパニーズビースト、帰ってきました」
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中野トイカツ道場
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ONE Fight Night 15(10月7日(土)タイ・バンコク・ルンピニースタジアム)に出場する手塚裕之のインタビューがONEから届いた。
MMA ウェルター級 5分3R
手塚裕之(ハイブリッドレスリング山田道場/TGFC/元パンクラス・ウェルター級王者)
ジン・テホ[Jin Tae ho](韓国)
手塚は33歳。15年にパンクラスでプロデビューし、19年6月に高木健太に勝利しウェルター級暫定王者に(後に正規王者に)。19年10月からONEに上がり2連勝後、20年10月にムラド・ラマザノフに判定負け。21年10月の1年ぶりの試合では、アギラン・ターニに2R TKO勝ちし、22年1月にはエドソン・マルケスに3R左フックでTKO勝ちし2連勝していたが、足を怪我しブランクが続き、約2年ぶりに復帰する。今回は試合9日前の緊急オファーだった。
今回の相手・テホは34歳。MMA戦績17戦11勝(3KO/4一本)6敗。韓国のRoad FC、Double Gを主戦場にしつつ、日本でも試合をし、16年にDEEPで大原樹理に、18年に修斗で川名雄生に判定負けしている。昨年4月にONEに初参戦し、ターニに1Rアームロックで一本勝ちしたが、その3か月後の試合ではヴァミール・ダ・シウバに2Rギロチンで一本負けしている。尊敬する桜庭和志と同じオレンジのスパッツで戦うことでも知られ、ターニ戦でも桜庭を彷彿とさせるアームロックで勝利していた。
―― 9日前のオファーでしたが、その時の心境を聞かせてください。
手塚「正直、『来週?』みたいな。びっくりしましたが、まぁ、ずっと待っていたんで、そこは『よっしゃ』っていう気持ちと『やってやる』という気持ちで受けました。」
―― 動揺はありましたか。
手塚「急だなと思ったんですけど、正直。でも、いつも練習しているんで、 準備していたからこそ、(オファーを)受けられたのだと思っています。」
―― 普段から体重はできていますか、減量はあまりしなくて良いタイプでしょうか。
手塚「そうですね。ほぼ減量はないです。」
―― 短いスパンで2連勝していた矢先での怪我があったと思います。怪我の内容とその状態を教えていただけますか。
手塚「足の怪我で手術をしてスパーリングするのに8・9ヶ月くらいはかかりました。でも、ドクターもすごいいい感じと言ってくれて、そこからは順調に来ています。怪我する前よりもできることが増えているし、強くなっていると思う。コーチや選手からも言われるので、自信持っています。」
―― 今回の対戦相手のことは元々知っていましたか?
手塚「知っていました。ウェルター級の試合はいつもチェックしているのと、彼がなんか(自分と)試合したいみたいで、向こうからDM(ダイレクトメッセージ)を送ってきてくれて。今年は2回くらい来たのでチェックしていました。でも、僕たちで決めることでもないから、(返信)してないです。2回とも。(笑)」
―― ファイターとしての印象はいかがですか?
手塚「今のMMA、現代MMAっていうより、ちょっと変則的ですね。結構バック取らせて、相手に背を向けて、変則的にキムラロックで腕を取りに行ったりするタイプなので。あと、桜庭(和志)さんのこともすごいリスペクトしているなっていうのを感じます。あのパンツも“サクラバパンツ”だし。親日なんじゃないですか。(笑)」
―― 相手は11勝7フィニッシュ(3KO・4一本)、手塚選手は11勝8KOの戦績ですが、今回も打撃でKOを狙いに行くイメージでしょうか?
手塚「そうなりますよね。一番簡単に倒せる武器が打撃というか、一番簡単に試合を終わらせられるのは、僕の打撃なので。でも、一本もあるかもしれないですが、どちらにしてもフィニッシュは狙います。」
―― 直近のご自身の試合を振り返って、新しい発見や手応えなどありますか?
手塚「色々なタイプのファイターと戦って、 自分の弱点というか、逆に強みだったりを見つけて、世界でもやって行けるなという自信はついています。」
―― それも踏まえ、今回の試合はどんな展開になると思いますか?
手塚「3ラウンドを通して、相手が怖いなっていう、何が来るかわかんないみたいな感じで追い回して、恐怖を与えたいと思います。フィニッシュします。」
―― タイ・バンコクでの試合は初めてですよね?
手塚「初めてです。あと、リング(での試合)も初めてです。」
―― ムエタイが盛んな国ということで、立ち技で会場が盛り上がる場面が多いですが、(ご自身がストライカーであるということで)その点も楽しみですか?
手塚「そうですね。動画で見たのですが、結構、観客とかもエキサイティングなので、盛り上がる試合をして、久々のフルハウスの観客なので、沸かしたいですよね。」
―― パフォーマンスボーナスも狙いに?
手塚「そうですね。狙いに行きます。」
―― 今回が自身初のリングマッチ、どのような影響がありますか?
手塚「サークルケージと違って、リングだと角があるじゃないですか。コーナーがあると相手を追い詰めやすいのかなっていうのは思いますね。ただ、相手がテイクダウンしようと自分がした時に掴んだり、あと、リングの外に出ようとしちゃうとか、嫌なところもあるかもしれません。一長一短な感じですね。でも、そんなに壁を使って、ケージ使ってテイクダウンとかするタイプでもないから、あんまり変わんないのかなと思います。」
―― リングで戦うことは、相手の方が不利だと思いますか?
手塚「どうなんでしょうね。相手がリングに慣れているかどうかでしょうけど、大丈夫です。普通に。」
―― 今回勝ったら、誰と戦いたいですか?
手塚「チャンピオンだったり、もし日本大会があるなら、秋山成勲選手とか日本人とやっても面白いと思います。」
―― ファンへのメッセージを
手塚「長らくお待たせいたしました。ジャパニーズビースト帰ってきました。 久々の試合ですが、しっかりと倒して、盛り上げて、日本に勇気と力を与えたいと思ってます。よろしくお願いいたします!」