シュルトや加藤久輝が活躍した「空道」の創始者、東孝氏が死去
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空道(くうどう)の創始者、東孝(あずま・たかし)氏(大道塾塾長、国際空道連盟理事長、全日本空道連盟理事長)が4月3日に死去した。71歳だった。東氏は早稲田大学在学中に極真会館に入門し、1977年の第9回全日本空手道選手権で優勝。81年に大道塾を故郷の仙台に設立。極真空手とは異なり、顔面殴打を認め、投げ技、絞め技などを許される着衣総合武道を追求し、2001年からは空道という競技名を採用するようになった。
空道は毎年春と秋に全日本大会(北斗旗)を開催し、世界大会は4年に一度開催し、18年の第5回世界大会には70か国以上が参加。後にK-1で活躍するセミー[セーム]・シュルトや加藤久輝も北斗旗を連覇したトップ選手だった。90年代前半のMMAの草創期、日本人として初めてUFCに挑戦しホイス・グレイシーと戦った市原海樹や、日本人として初めてヒクソン・グレイシーと戦った西良典(和術慧舟會創始者)も、北斗旗の優勝者だった。
東氏は空道のオリンピック競技化を目指しており、25年の青森国体では空道がデモンストレーション競技として行われることも決まっていた。昨年1月には大道塾設立40周年・空道創始20周年を祝う会が開かれ、東氏は元気な姿を見せていた(上写真提供・大道塾)。だが大道塾の公式サイトの訃報によると「昨夏より末期胃がんの診断となり根治を目指し闘病をしておりましたが、2021年4月3日14時35分に永眠いたしました」という。
葬儀は新型コロナウイルス感染予防のため、家族および近親者のみで執り行い、後日「偲ぶ会」が行われる予定だ。
なお「全日本空道選手権体力別大会」(5月2日(日) 宮城・本山製作所青葉アリーナ(青葉体育館))については、「コロナ問題に関する社会状況の変化による事情がないかぎりは開催の予定であることに変わりはありません」と大道塾は発表している。