空道 5.12 愛知県武道館:北斗旗全日本体力別選手権みどころ紹介。ツートップ不在のなか、初の韓国人優勝、大道塾外団体所属選手による2階級制覇も?
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2019年5月12日(日)、愛知県武道館で開催される『2019北斗旗全日本空道体力別選手権大会』(最寄り駅:あおなみ線・名古屋競馬場前駅、開場9:30。試合開始は10:30前後が想定される)。昨年末の世界選手権を終え、清水亮汰&岩﨑大河の2大エースを筆頭に、それまでの4年間を牽引してきた空道日本のトップ選手の多くは、休養している。そんななかで行われる今大会、重量2階級では、初の韓国人選手による全日本制覇、初の大道塾外の団体の選手による全日本2階級制覇が実現しそうな気配。空道宗主国・宗主団体である国内大道塾の選手たちは、それを阻止できるのか? 4年後の世界選手権での日本の復権を担う新世代の咆哮に期待したい!(記事提供:全日本空道連盟)
強烈な後ろ回し蹴りで日本のエース・岩﨑大河からダウンを奪ったウンチョル・イ
イは177センチ、92キロ、33歳。大道塾韓国支部の特別出場となる
◆各階級展望
+260クラス
野球からの競技転向で、150キロの速球を投げていた強肩を活かし、バッタバッタとストレートでダウンを奪ってきた世界選手権代表・目黒毅が、今大会でもKOの山を築くか? 一方、韓国から参戦のウンチョル・イは、2017年のアジア選手権で日本のエース・岩﨑大河を後ろ回し蹴りで下し、昨年の世界選手権でも、優勝したロシアのコンスタンチン・カラウリヌイッフに対し、もっとも肉薄した選手だ。目黒とイの対戦は、互いにバックギアなしの壮絶な打ち合いとなること必至。ロシアのアレクセイ・コノネンコ&アレクサンダー・べセルチャコフ、オランダのセーム・シュルトに続き、4人目の外国人全日本王者は誕生するか?
-260クラス
世界選手権代表争いで脱落し、プロMMA系イベント巌流島のトーナメントに出場するも優勝を果たせず、意気消沈の日々を送ったこの階級の重鎮、渡部秀一が悲願の初優勝を果たすか?それとも、2015、2017年の-250クラスの全日本王者で、世界選手権-250クラス3位となった加藤智亮が2階級制覇を成し遂げるか? 過去、大道塾以外の団体の選手で空道の全日本選手権を2階級制覇した者はいないだけに、渡部vs加藤は注目の一戦となる。
-250クラス
世界選手権出場を経て、今春、北海道より上京し、総本部寮生となった安富北斗が優勝候補筆頭。アレクセイ・コノネンコから事実上のKOを奪った実績をもつ笹沢一有が九州地区予選を制し、新旧初対決を狙う。この他、関東地区予選優勝の山本英貴、西日本地区予選優勝の曽我和昭、そして、相手のリズムを崩す組手で大物食いを果たし世界選手権日本代表候補となった飯田諭が侮れない存在だ。
-240クラス
順当にいけば、半年前の世界選手権で、この階級の日本人として最上位の第3位に入賞した服部晶洸の優勝となる。対抗馬は、同じく世界選手権代表、上段回し蹴りの的中率の高い曽山遼太であろう。この二人を追うのは、ブランク明けの國枝厚志(2015全日本無差別8位)か。巌流島などのプロMMA競技経験者の鈴木渓(無所属)がどこまで掻き回すのかも、楽しみ。
-230クラス
2015、2016、2017、2018年と全日本‐230クラス4連覇を達成した目黒雄太のV5なるか? 空道史上、全階級通じ、同一階級の連覇としては、1993~1997年に同じく-230クラスでV5を達成した小川英樹の記録がこれまでの最多。目黒が今回優勝すれば、この記録に並ぶこととなる。対抗馬として目されるのは、東北予選三連覇、1年前の全日本で元王者・末廣智明を追い詰めた小野葉嗣。この他、荒井壱成、高垣友輝、星優斗、小松慎らジュニア戦線から闘いを重ね、かつまだ10代~20代前半と若い世代が追う。ㇺエタイで実績を残し、大道塾札幌西支部で指導を行っているソムチャイ・ヌアナーも、北海道地区予選では腕絡みで一本勝ちを収めているだけに、侮れない。
女子220+クラス
世界代表となった内藤雅子は、柔道出身で内股をはじめとする投げ技に長けるとともに、ムエタイスタイルの打撃も、急速な成長をみせている。ジュニア戦線で輝かしい戦績を残し、一般クラスに初参戦する末永あゆがどこまでやるか、期待したい。
女子-220クラス
2016年-215クラスにて初優勝を遂げたものの、その後、出産・育児のため、休養をとり、昨年より競技復帰した渡邊富紀恵が優勝候補筆頭。初出場の三好梨乃は、投げ技にキレをみせる。同じく初出場の熊谷鞠月は早稲田大学準支部30年の歴史のうえで初の女性キャプテン。大学入学以前は、大道塾から独立した団体である禅道会で、かつて大道塾の女子エース選手だった石原美和子氏の指導を受けていたという経歴をもつ。