ジャパンキック 1.10 後楽園ホール:馬渡亮太、タイ人選手に判定勝ちしWMOインターナショナル王座獲得。モトヤスック、野津良太を豪快KO
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
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ジャパンキックボクシング協会「CHALLENGER 1 ~Beyond the limit~」
2021年1月10日(日) 後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
「CHALLENGER」は元ラジャダムナン認定ウェルター級王者で治政館OB、現在はジャパンキックのスーパーバイザーでもある武田幸三氏がプロデュースする新シリーズで、大会名は武田氏が名付けた。大会冒頭ではお笑いタレントで、武田氏と同じ吉本興業に所属するレイザーラモンHG氏が開会宣言を行った。ラスト4試合の入場式の後には、武田氏がフォーのポーズをやらされ、最後は武田氏がお笑い番組で言うところの「タイキック」のお仕置きでHG氏をリングから引きずり下ろし、観客を楽しませた。
第7試合 メインイベント WMO(世界ムエタイ機構)インターナショナル・スーパーバンタム級王座決定戦 3分5R(インターバル2分)
○馬渡亮太(治政館ジム/元ジャパンキック&チェンマイスタジアム認定バンタム級王者)
×クンナムイサン・ショウブカイ(タイ/尚武会/元MAXムエタイ55kg級王者)
判定3-0 (49-48/49-47/49-48)
※馬渡が王者に
メインイベントでは武田氏の後輩にあたる馬渡亮太が在日タイ人選手と、タイに本部のあるWMO(世界ムエタイ機構)のインターナショナル王座を争った。レフェリーとジャッジ2名はタイ人、ジャッジ1名は日本人が務める。
1R、馬渡がミドル、ローを随所で放ち、クンナムイサンは左ボディ、右フックをヒット。クンナムイサンは蹴り足をつかんでからの左ハイや崩しも織り交ぜる。
2R、クンナムイサンは左ボディを当てる場面もあるが、蹴りを増やし、首相撲から膝を当てる。馬渡のほうがミドル、前蹴り、膝、肘を積極的に出すが、クンナムイサンも崩れず随所で返し続け、まだはっきりした差はつかない。
3Rはより首相撲の比重が上がり、膝を打ち合っての消耗戦に。中盤まで馬渡の膝の数がやや多く優勢。クンナムイサンは耐え、終盤には膝の数を増やして巻き返す。
勝負所の4R、馬渡は序盤からミドル、ロー、組んでの膝を積極的にヒット。クンナムイサンは少し口が開き、攻撃が減ってしまう。クンナムイサンは終盤、左ハイ、右ストレートを当てて巻き返すものの、中盤までの悪印象を埋めるほどになったかは微妙なところだ。
5R、クンナムイサンは歯を食いしぱって前に出て、右フックを積極的に放って当てるが、馬渡が左のボディ狙いの前蹴りを2度効かせる場面を作り、クンナムイサンは体を背けて痛そうな様子を見せる。最後はクンナムイサンは流し気味で終了。馬渡にジャッジ3者とも1~2点差をつけ、馬渡の判定勝ちとなった。
第6試合 セミファイナル2 ウェルター級 3分3R
○モトヤスック(治政館ジム/ジャパンキック・ウェルター級王者)
×野津良太(E.S.G/NJKFウェルター級2位)
2R 2’36” TKO (レフェリーストップ:パンチ連打でダウン後)
1R、野津が圧力をかけ、細かく右ロー、ストレートを出すが、威力は軽い印象。モトヤスックは回って距離を取って慎重ながらも、随所で重みのある右ミドルを当てて、場内をどよめかせて印象を残す。
2Rも同じような構図だが、モトヤスックは何度か首相撲でガッチリ捕まえ、右膝を連打し、時折右肘も絡め、少しずつ野津を削る。終盤、モトヤスックのセコンドから「ちょっと手数少ないな」との声が飛ぶと、モトヤスックは右ストレートをヒット。野津が少し効いた様子を見せると、モトヤスックは左も絡めつつ右ストレートを連打して、野津を棒立ちにしてダウンを奪う。野津は体勢を直そうとしたが、フラついたため、レフェリーがストップ。モトヤスックは攻撃力の高さを印象付けた試合だった。なお、モトヤスックは大会MVP賞を獲得している。
第5試合 セミファイナル1 バンタム級 3分3R
△石川直樹(治政館ジム/ジャパンキック・フライ級王者、元スックワンキントーン・スーパーフライ級王者)
△ジョムラウィー・ブレイブムエタイジム(タイ/Brave muaythai gym/元タイ9ch&パタヤスタジアム認定バンタム級王者)※REFINAS GYMから所属変更
判定0-0 (29-29/29-29/29-29)
石川は元々、幸太(ビクトリージム/ジャパンキック・バンタム級1位)と対戦予定だったが、年末にジョムラウィーに変更となった。ジョムラウィーは11月22日の後楽園大会のWMOインターナショナル・フェザー級王座決定戦で瀧澤博人に判定2-1で敗れている。それから2週間後の12月6日のBOMでのIMCインターナショナル・フェザー級王座決定戦では、朝陽・PKセンチャイムエタイジムに判定3-0で敗れている。タイ時代と同じ今回のバンタム級のほうが力を発揮できるだろう。
1R、ジョムラウィーが圧力をかけ、随所で鋭い前蹴り、右ローをヒットする。石川は細かく右ローを出すが、威力は不十分に見える。2R、お互いミドル、ローを増やすが、均衡は崩れない。3Rも蹴りの攻防が続くが、中盤から石川が右ストレートのヒットを増やし、やや優位に。石川がポイントを取り返す形でのドローとなった。
第4試合 70kg契約 3分3R
×光成(ROCK ON/ジャパンキック・ミドル級1位)
○政斗(治政館ジム/ジャパンキック・ウェルター級1位)
判定0-3 (29-30/28-30/28-30)
第3試合 バンタム級 3分3R
×義由亜JSK(治政館ジム)
○景悟(LEGEND)
判定0-3 (27-29/28-29/28-30)
※3R右フックで義由亜(ヨシュア)に1ダウン
第2試合 フライ級 3分3R
×空明(治政館ジム)
○吏亜夢[りあむ](ZERO)
2R 2’50” TKO
55kg契約 3分3R
―西原茉生(チームチトク)
―中島大翔(GET OVER)
中止
第1試合 55kg契約 3分3R
○樹(治政館ジム)
×猪野晃生(ZEEK)
1R 2’00” TKO