RIZIN 8.11 トヨタアリーナ東京:秋元強真 勝利後談話「『寝技ができない』って言われていたので『見ろ、見ろ』と思いながらやっていた」「朝倉未来さんからAJ・マッキーとシェイドゥラエフは『無理してやる相手じゃない』と言われた」

GYM VILLAGE [→おすすめジム一覧]
中野トイカツ道場
中野駅徒歩3分。平日7~23時、土日祝7~18時営業。入会金&月謝“まるまる1ヶ月間”無料プランも!

GYM VILLAGE [→おすすめジム一覧]
センチャイムエタイジム錦糸町
最強のムエタイで最高の“美Body”を目指す!初心者の方、女性の方、大歓迎。見学無料!
RIZIN.54 8月11日 トヨタアリーナ東京大会のメインイベントで対戦した秋元強真とクレベル・コイケの試合後のインタビューでの談話をお届けする。
第10試合 MMA フェザー級(66kg) 5分3R
×クレベル・コイケ[Kleber Koike](ブラジル/ボンサイ柔術/元RIZINフェザー級王者、元KSW・REBEL FC同級王者)
○秋元強真(JAPAN TOP TEAM)
判定0-3 (松宮27-29/植松27-30/石川26-30)
秋元強真「寝技ができないって言われていたので『見ろ、見ろ』と思いながらやっていました」
―― 試合を終えた率直な感想を教えてください。
秋元 安心しました。やっぱりプレッシャーもあったんですけど、思ったより本当打たれ強くて。拳が折れるハプニングもあったんですけど、無事勝ち切れて本当に安心しています。
―― 今「拳が折れた」とおっしゃいましたが、どのあたりで折れたと感じたのですか?
秋元 (2年前のアラン・ヒロ)ヤマニハ戦で左手の薬指の中手骨が折れていて、多分そこをまたやっちゃったなと。1ラウンドあたりからで、2ラウンド目はちょっと流し気味だったんですけど、大丈夫でした。
―― 実際に戦ってみてクレベル選手はどんなファイターでしたか?
秋元 もう本当に打たれ強くて、殴っている手がだんだん痛くなってくるくらいでした。本当に喧嘩ファイトで怖いし、どれだけ目が腫れても目の奥に殺気を感じるくらいのプレッシャーがあったので、「これがみんなの言うやりづらさなのか」という感じでしたね。
―― フルラウンド戦い終わった後にクレベル選手がパチンとはたいた場面があり、秋元選手も笑顔になりましたが、あの時何か言葉を交わしたのですか?
秋元 「なになにじゃん」みたいに言ってくれて。変な感じではないですよ。試合中も結構クレベル選手が話しかけてきて、僕も「レッツゴー」みたいに言っていたんですけど、すごく楽しく殴り合ってました。3ラウンドが一瞬でしたね。
―― 今後の目標や展望を教えてください。
秋元 本当はすぐ練習したかったんですけど、ちょっと拳の状況は病院に行かないと分からないので、まずはしっかり治して。でもベルトに向かって駆け抜けたいですね。
―― 試合を見た感じだと作戦がほぼハマっていたようにも見えたのですが、その点はいかがですか?
秋元 そうですね。ただハマっていたんですけど、1ラウンド目に効かせた時に失神させる予定だったんですよ。右をかぶせて左を当てたんですけど速攻で倒れなかったので、「こんな打たれ強いの?」と思って。作戦通りではあったんですけど、ちょっと組みの展開にもなっちゃったので、まあ7割くらいはハマっていたなかって。
―― 試合前インタビューで参考にした試合について「試合後に答え合わせをする」とおっしゃっていましたが、今お伺いできますか?
秋元 クレベル選手って蹴って蹴って、相手が下がった時にあわてて手を出したところに入られていたんですよ。だけど僕はそこに絶対に手を出さないぞと思って、ちょっとパンチをもらってもいいからどちらかに回ろうというのをやっていました。あまりがっつり触られてはいないと思うので、僕の見る目は間違っていなかったのかなと。
―― クレベル選手も秋元選手の距離感やバックステップについて褒めていましたが、練習通りでしたか?
秋元 そうですね。バックステップはいつも通りなんですけど、確かに相手がゆっくり見えていました。
―― 左拳の治療後に向けて、大晦日にシェイドゥラエフvsAJ・マッキーの勝者とやるというストーリーが待っていると思いますが、拳さえ万全になれば大晦日に狙いたいですか?
秋元 そうですね。ただ、さっき(朝倉)未来さんとも話して、「練習期間が数ヶ月しか取れないんだったら、そんな無理してやる相手じゃない」という言葉もいただいて。確かにそんな舐めた勢いでいける相手ではないので、チームやRIZIN側とも話して焦らずにいきたいです。とりあえずは僕の必殺技の手を治さないとですね。
―― クレベル選手の打撃は変なリズムで読みづらかったりやりづらかったりしたのでしょうか?実際やってみてどうでしたか?
秋元 みんなが「やりづらい」と言う理由が分かったというか、本当にやりづらくて。一番やりづらかったのはリズムというより、「こんな打たれ強いの?」ということですね。顔も切れていたし、途中両目も腫れていたのに、それでも前に出てくる。そういったやりづらさがありましたね。
―― スタンドでボディロックを取られている時に、秋元選手がずっと小手を巻いていて、クレベル選手に脇をくぐらせなかったのが印象的でした。あのあたりはご自身でどう捉えて戦っていましたか?
秋元 僕は2年前に元谷(友貴)さんにあの部分でやられて、何ヶ月もかけてそこをすごく研究したというか、重点を置いてやってきたので、それが活きたのかなと思います。
―― 朝倉未来選手が対クレベル戦で使っていた小手の動きのアドバイスが活きた部分もありますか?
秋元 「バックは取らせない方がいい」とすごく教えてもらっていたので徹底しました。「バックを取られても大丈夫だろうな」とは思っていたんですけど、そこまで行かせないように離すのを意識してやっていました。
―― グラウンドになったとしても、そこから立ち上がるリカバリーの練習も積んできていましたか?
秋元 そうですね。心境的に「(秋元は)寝技ができない」みたいに結構言われていたので、「見ろ、見ろ」と思いながら、すごく楽しみながらやっていましたね。
―― 怪我をされて2ラウンド目は流し気味だったというお話でしたが、スタンドでコーナーに追い詰めて手を打てそうなタイミングで左を出さなかったのは、使えそうにないから出さなかったという感じでしょうか?
秋元 そうですね。めちゃくちゃ痛くて。こういうのを言うとちょっと冷めるので言いたくないんですけど、試合1週間前のラスト練習で左の拳をちょっと脱臼しちゃって。「あ、打ったら嫌な予感するな」とは思っていたんですけど、試合だったら壊れてもいいやと思っていて。1ラウンド目打ったらやっぱり違和感が出ちゃって、2ラウンド目使ったら本当に壊れるなと思って、2ラウンド目は前手とたまに膝蹴りを出したりして。3ラウンド目にまた出し始めた感じです。
―― 無理してKOを狙う状況でも追い込まれている状況でもなかったから、無理に使わなかったという余裕があったのでしょうか?
秋元 左が使えないからと言って他に武器がないかと言われたらそうじゃないですし、最近右フックとかも強くなっているので、左を使わないという選択肢をしただけです。
―― それも想定の中にあったということですね。
秋元 今回左で倒す作戦じゃなくて、正直右アッパーか右フックかなと思っていたんですよ。その2つも当たったのに倒れなかったので予想外な部分もありましたけど、うまくいったので良かったかなと思います。
―― 具体的に組まれても寝かされなかったですが、青木選手との練習はやっぱりやっておいて良かったという感じでしょうか?
秋元 本当に、組みの展開にならずに勝っていたとしてもやってる意味があるというか。未だにボコボコにされるんですけど、これがなきゃ成長も止まっちゃうなと思うので。また手が治ってからゆっくり、青木さんだけじゃなくいろんな専門の方にお願いして、もっと化け物になろうかなと思っています。
―― 試合前、時計屋さんに行く動画を拝見しまして、とんでもない価格の時計を見ていましたが、勝った後はまた買いますか?
秋元 いや、もう買ってしまっちゃって(笑)。「勝つぞ」と自分にプレッシャーをかけて、「勝たなきゃ破産だぞ」くらいの勢いで買いましたね。
―― お値段は?
秋元 まあそれはいいじゃないですか(笑)。ボーナス欲しい。KOしてないけど、お願いしますって榊原さんに伝えておいてください(笑)
クレベル・コイケ「秋元は距離感が上手かった」
―― クレベル選手の試合を終えた今の感想を教えてください。
コイケ 当たり前だけど、負けたら寂しい、悲しい、恥ずかしい。でも今日負けたからって全部を失うわけじゃない。たまに勝つし、たまに負ける。何回も勝って嬉しいこともあるし、今日は残念だけど負けました。ありがとうございます。
―― 今回対戦した秋元選手はどんなファイターでしたか?
コイケ 秋元はやっぱりストライカーで上手い。スピードも速いし、それが今日の彼の勝因ですね。
―― フルラウンド終わった後にクレベル選手が秋元選手をパチンとはたいて少し笑顔を見せていましたが、あれはどういったメッセージだったのでしょうか?
コイケ あれはメッセージで「喧嘩やるか」みたいな。冗談で、喧嘩はリングの試合の中だけで、試合後は何でもないです。リスペクトもありますし、しょうがない。今日は彼にボコボコにされたけれど、彼には若いポテンシャルがある。今日は彼が勝つべくして勝ったし、ちょっと叩いたのは冗談で遊んだだけです。
―― 残念な結果になってしまいましたが、クレベル選手の今後の目標を教えてください。
コイケ 自分の目標は、また這い上がって頑張りたい。格闘技も自分の人生も同じで、自分だけじゃなくお客さんやみんなにとっても、全部勝つことはできない。たまに勝つし、たまに負ける。仕事もライフも勉強も何でも、ずっと勝ち続けることはできない。自分のメッセージとしては、みんな諦めずに頑張ってください。自分も心や気持ちを大事にして、結果は出せなかったけれど最後まで頑張りたいです。
―― 秋元選手にジャブを当てられ、その後入ってはバックステップという形で、なかなか組みつくことが難しかったと思います。もう少し秋元選手がフィニッシュに来てくれればチャンスが生まれるという気持ちもあったでしょうか?
コイケ もちろんそれがあれば自分のチャンスはありました。今日の秋元はそれが上手かった。ジャブもパンチも速くて、距離感のセンスがすごく上手い。それは分かっていました。自分はいつも正対していたけれど、彼がバックステップして、いくら前もって勉強して練習していても実際の試合は全然違う。彼は距離を取るのがすごく上手かった。しょうがないですね。彼は自分の寝技が危険だと分かっているから近くに来ないでずっと逃げていた。彼に何回かチャンスがあっても切って来なかったのは、自分の寝技のリスクを分かっていたから。今日は100%秋元選手の勝ちです。
―― 後半は汗もあってなかなかテイクダウンも切られていたと思いますが、プランとしてはどのように考えていたでしょうか?
コイケ 指示が色々あって、自分の頭の中で「寝技、関節技、打撃をやろう」と情報を多く受け取りすぎて、逆に試合で出せなくなってしまった。自分の中でミスをしてしまいました。指示は頭にあったけれどやりきれなかったのは自分だけで、本当に自分が失敗しました。
―― 顔がボロボロのクレベル選手を見るのは珍しいのですが、こんなに顔にダメージを受けた試合は今までありましたか?
コイケ ここまで傷を負ったのは覚えていません。やっぱり自分の頭の中にあったのは、どれだけ打たれても前に歩いて前進する、絶対に倒れないということ。自分は全力で全てを出してやりきって、気持ちを一番前に出したいとしか考えていませんでした。
―― その前に出る姿勢にSNSなどでも感動の声が上がっていますが、それについてはどうですか?
コイケ やっぱり距離感が縮められなくて、彼をテイクダウンできるような距離を取りたかったけれど、秋元選手は距離を取るのが本当に上手くて自分にはできなかった。いくら当てられても距離を近づけてグラップリングに行きたかったんですが、そこをやりきれなかったのは本当に自分の失敗です。
―― 今日戦った秋元選手が大晦日にシェイドゥラエフかAJ・マッキーとやるという話をしていますが、仮に秋元選手がシェイドゥラエフとやったらどんな試合になると思いますか?
コイケ 自分は両方に負けているので言いづらいですね。間違いなく秋元選手を応援します。だけどMMAで言うと、シェイドゥラエフの方ができるんじゃないかと僕は思っています。ただ秋元選手も今日試合をやって距離感が上手いから、チャンスは見えています。
―― 今日はキックを多用していたと思いますが、鈴木博昭選手から作戦の指示があったのでしょうか?
コイケ 色々な場所で色々な人から教わっていて、鈴木(博昭)さんからも何年も教わっています。今日のプランは彼の足を狙って痛めさせて、どこかのタイミングでタックルや寝技ができるようにすることでした。佐藤将光とパッチー・ミックス戦を見た時に全く同じプランでした。そこを意識したプランだったけれど、自分はその動きをうまくとれなくて動けずミスをしてしまいました。
―― 今日はキレや動きがいつもに比べて悪かったように見えたのですが、原因はありましたか?
コイケ 特に問題はないんですが、ハイレベルの中で試合をすると相手の強みが出る。今日は秋元の日でした。特に自分が悪いところがあったわけではなく、秋元の方が上手だったということです。
―― ありがとうございました。
コイケ ありがとうございました。また戻ります。頑張ります。




