ROAD TO UFC 一回戦 5.29 マカオ(レポ):フライ級は鈴木崇矢と内田タケルが1R勝利、亮我と小田魁斗は判定負け。女子ストロー級は万智が2R TKO勝ち、松田亜莉紗はメン・ボーに判定負け

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Road to UFC Sason 5 : Opening Round – Day 2
2026年5月29日(木)中国・マカオ・ギャラクシーアリーナ
UFCのアジア太平洋地域のトライアウト・トーナメント「ROAD TO UFC(RTU)シーズン5」の一回戦が、5月28日と29日にマカオで行われた。日本からは11名と、中国の7名を超える最多数が参加した。初日はバンタム級・フェザー級の8試合が行われたが、日本勢は1勝4敗と苦戦を強いられた。29日はフライ級・女子ストロー級の一回戦が行われ、3勝3敗の五分だったが、2日間のトータルでは4勝7敗となった。
なお、30日の同会場でのUFCファイトナイトには朝倉海、ROAD TO UFC シーズン2の優勝者・鶴屋怜が出場する。
フライ級は鈴木崇矢と内田タケルが1R勝利。亮我と小田魁斗は判定負け
フライ級 5分3R
○鈴木崇矢(日本/EXFIGHT/Fury FC王者)
×オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)
1R 4’36” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
鈴木はMMA 8戦7勝1敗。ABEMAの格闘代理戦争出身で、POUND STORM、修斗で試合を重ね、最近は米国の名門・キルクリフFCで練習し、今年1月、米国のFury FCでフライ級王座を獲得している。オトゴンバートルはGLADIATORで活躍している選手。

MACAU, CHINA – MAY 29: (R-L) Takaya Suzuki of Japan punches Otgonbaatar Boldbaatar of Mongolia in a flyweight fight during the Road to UFC event at Galaxy Arena on May 29, 2026 in Macau, China. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)
1R、鈴木がサウスポーで構え、距離を取りつつ、左インロー、三日月蹴り、ミドルキックを当てる。距離が詰まれば、鈴木は左ボディと右フックのワンツーを当てる。鈴木ペースで進むが、オトゴンバートルも時折右ミドルと左ローをお返しし、やられっぱなしにはならない。すると終盤、鈴木がサイドステップでオトゴンバートルの前進を誘うと、突然足を止めて左ローを軽く当てて下に意識を向けさせてから、右の前手でのフックをクリーンヒット。オトゴンバートルはダウンする。オトゴンバートルは膝立ちになるとすぐ立つ。鈴木は前に出つつも深追いせず、距離を保って左ミドルをヒットする。オトゴンバートルも右のオーバーハンドフックを当て、さらに前に出て右ストレートも当て、流れが変わりそうになるが、右ジャブとステップワークで距離を取る。すると残り30秒、オトゴンバートルが詰めてパンチを振うと、鈴木が右フックを当てる。そのままオトゴンバートルは前に出るがバッティングとなり、オトゴンバートルは後ろに倒れる。鈴木はすぐさま上から左のパウンドを連打し、ジェイソン・ハーゾグ・レフェリーがストップした。
その後、いろんな角度からの映像が流れる。ハーゾグ・レフェリーはバッティングのダメージは軽く、その前の右フックが有効だったと判断した模様で、鈴木の手を上げ勝利を宣告した。勝利者インタビューで鈴木は英語で「僕が未来のUFCチャンピオンです」とアピールした。鈴木は2日目のパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトに選ばれ、賞金5千米ドル(約800万円)を獲得している。鈴木は準決勝でジョセフ・ラルチネーゼ(オーストラリア)と対戦する。
フライ級 5分3R
×エロス・バルーヤット(フィリピン)
○内田タケル(日本/THE BLACKBELT JAPAN千葉)
1R 1’18” 裸絞め
内田は修斗を主戦場とし、「Lemino修斗 バンタム級サバイバートーナメント リバイバル 2026」の一回戦を突破していたが、途中で辞退しRTUに挑戦した。RTUには4年前にも出場し勝利しているが非トーナメント戦だった。

MACAU, CHINA – MAY 29: (R-L) Takeru Uchida of Japan kicks Eros Baluyot of the Philippines in a flyweight fight during the Road to UFC event at Galaxy Arena on May 29, 2026 in Macau, China. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)
試合は内田が過去8勝のうち5度一本を取っている得意の裸絞めで圧勝することに。1R、内田がサウスポー、バルーヤットがオーソドックスで構え、内田が右フック、左ミドルを放った後、タックルを仕掛け、開始20秒足らずでテイクダウンに成功する。バルーヤットは下から内田の首を抱えるが、内田は上体を密着させつつ横に回り込み続け、首を抜いてトップポジションで押さえる。バルーヤットは背中を起こして脱出しようとするが、内田は胴タックルの形で押さえ続け、バルーヤットが背中を向けて立ちかけると、背後に回り込んで転がしてバックマウントを奪う。するとすぐさま内田は裸絞めで絞め上げ、タップを奪った。
勝利者インタビューで内田は「相手がグラップラーとはいえ、形にハマれば1Rでフィニッシュできると思っていたので想定通りです。昨日日本人の選手、ほとんど負けちゃって。でもフライ級はUFC本戦でも活躍している選手がいるので(RTUも)4人とも上がって、日本人の強さを証明できたらと思います」と淡々とコメントし、最後はカメラにズームされると笑顔を浮かべた。内田は準決勝でジーニウシュイエ(中国)と対戦する。
フライ級 5分3R
×(有本)亮我(日本/ゴンズジム/修斗世界王者)
○ジョセフ・ラルチネーゼ(オーストラリア)
判定1-2 (29–28/28–29/28-29)
亮我はMMA 13戦10勝1敗2分。ラルチネーゼはオーストラリアのエターナルMMAの王者
1R、ラルチネーゼは右回りで距離を取りつつ、右ロー、カーフ、アッパーを的確に当てる。中盤、亮我が前に出てワンツーを放ってから、タックルを仕掛けるが、ラルチネーゼの方が組みの展開でも上手で、タックルを切って倒し、金網際で上から押さえる。亮我が膝立ちになると、ラルチネーゼはボディに膝蹴りを当てて印象を作る。スタンドに戻り、残り1分を切り、ラルチネーゼは変わらず的確に右のパンチや左ミドルを当て、主導権を維持する。記者採点はラルチネーゼ。

MACAU, CHINA – MAY 29: (R-L) Joseph Larcinese of Australia punches Ryoga Arimoto of Japan in a flyweight fight during the Road to UFC event at Galaxy Arena on May 29, 2026 in Macau, China. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)
2R、亮我は前に出るが、ラルチネーゼは距離を取りパンチを当て、タックルで倒す。だが亮我はその先の攻めを許さず、スタンドに戻すと、左フック、組んでの膝を当てるように。だがラルチネーゼも左ボディ、ジャブ、右カーフをヒット。亮我は1Rから鼻血を出している影響もあり、息が荒くなる。終盤、ラルチネーゼは右アッパーをクリーンヒット。ラルチネーゼは右フック、ボディフックも当てる。亮我も左膝、ボディを返し、はっきりした差は付けさせない。記者採点は強打がやや目立ったラルチネーゼ。ジャッジは割れ、1者が亮我、2者がラルチネーゼにつける。

MACAU, CHINA – MAY 29: (L-R) Ryoga Arimoto of Japan punches Joseph Larcinese of Australia in a flyweight fight during the Road to UFC event at Galaxy Arena on May 29, 2026 in Macau, China. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)
3R、ラルチネーゼが足を掛けて倒そうとするが、亮我は潰して上になり、バックを狙う。すぐラルチネーゼは立つが、亮我はいい流れを作る。亮我は左フック、二段式の左ミドルをヒットし、打撃でも優位に。中盤過ぎから、亮我は首相撲で捕まえての膝蹴り、左右のボディのヒットも増やし追い詰める。終盤、亮我は変わらずパンチを当てるが、ラルチネーゼはタックルを織り交ぜ時間稼ぎをし、時折パンチを返し、ダウンは免れて終える。記者採点は亮我。合計28-29でラルチネーゼ。ジャッジは割れたが、2者がラルチネーゼを支持し、ラルチネーゼが判定勝ち。亮我は勝利にあと一歩届かなかった。ラルチネーゼは準決勝で鈴木崇矢と対戦する。
フライ級 5分3R
○ジーニウシュイエ(中国)
×小田魁斗(日本/CARPE DIEM福岡/GRACHAN王者)
判定3-0 (30–27/30–27/29–28)
小田はONEフライデー2戦2勝の実績もある選手。ジーニウシュイエはRTU 3度目の挑戦で、23年度のRTU決勝で鶴屋怜に敗れている。
1R、ジーニウシュイエが小田を金網に押し込み、離れると、小田の蹴り足をつかんで倒し背後からしがみつく。終盤、小田が立っても、ジーニウシュイエが足をつかんで倒す展開を繰り返す。残り1分を切り、ジーニウシュイエが小田を金網に押し込むが、小田も右肘を当てる。離れると、小田が右ストレートとボディストレートを当てて、流れが変わりかけたが、ジーニウシュイエがサウスポーでの右の前手のストレートが当たり、小田はスリップしてしまう。小田はすぐ立ち、しがみついて終わる。記者採点僅差だがジーニウシュイエ。ジャッジは割れ、2者がジーニウシュイエ、1者が小田につける。

MACAU, CHINA – MAY 29: (R-L) Kaito Oda of Japan punches Jiniushiyue of China in a flyweight fight during the Road to UFC event at Galaxy Arena on May 29, 2026 in Macau, China. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)
2R、ジーニウシュイエは序盤から右ストレート、左ボディを的確に当てる。中盤、金網際での組みの展開となり、小田は首相撲からの膝蹴りを当てる。離れると、ジーニウシュイエがタックルを仕掛ける。小田は切ってバックに回ろうとするが、ジーニウシュイエは振り落として上になる。終盤、ジーニウシュイエは上で押さえる。小田は上を取り返し、最後、バックを取って裸絞めを狙うが時間切れになる。記者採点はジーニウシュイエ。序盤の打撃と組みのコントロールの長さを評価した。

MACAU, CHINA – MAY 29: (L-R) Jiniushiyue of China punches Kaito Oda of Japan in a flyweight fight during the Road to UFC event at Galaxy Arena on May 29, 2026 in Macau, China. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)
3R、ジーニウシュイエが序盤からタックルで小田を倒し、背後からしがみつきコントロールする。小田は脱出すると逆にバックを取り返すが、ジーニウシュイエは潰して上になる。スタンドに戻ってからも、お互い金網際で組む展開が続く。終盤、小田がバックを取りかけるが、ここでもジーニウシュイエが潰して上になる。その後も同様の展開で最終的にジーニウシュイエが上になると、右肘打ちで小田の額を切り裂き、最後はジーニウシュイエがバックから裸絞めを狙い、パウンドを当てて、いい形で終える。地元中国の観客は湧き上がる。記者採点はジーニウシュイエ。合計30-27でジーニウシュイエ。ジャッジ3者もジーニウシュイエを支持し、ジーニウシュイエが判定勝ちした。小田とのスクランブル戦を制したジーニウシュイエは、準決勝でグラップラーの内田タケルと対戦する。
女子ストロー級は万智が2R TKO勝ち。松田亜莉紗はメン・ボーに判定負け
女子ストロー級 5分3R
○(福田)万智(日本/DEEP JEWELS王者)
×アネーリャ・トクトゴノヴァ(キルギス)
2R 1’53” TKO
今回のRTU女子ストロー級は出場メンバー発表当初、ファリダ・アブドゥエヴァ(キルギス)の相手だけ未定だったが、新たに同じキルギス人のトクトゴノヴァの出場が決まった。一回戦での同胞対決を回避するため、万智と戦う予定だったフォン・シャオツァン(中国)がアブドゥエヴァの相手に変わり、トクトゴノヴァが万智と戦うことになった。

MACAU, CHINA – MAY 29: (L-R) Machi Fukuda of Japan punches Anelya Toktogonova of Kyrgyzstan in a strawweight fight during the Road to UFC event at Galaxy Arena on May 29, 2026 in Macau, China. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)
1R、両者サウスポーで構え、スタンドで両者慎重な攻防が続いた後。中盤、トクトゴノヴァがパンチを振って詰めて来たところで、万智はタックルを合わせてテイクダウンに成功する。万智はハーフガードで立った状態から、なぜか足をつかんでヒールフックを仕掛けるが、トクトゴノヴァのほうが逆にヒールフックを仕掛け返す。万智は対処してハーフで押さえると、トクトゴノヴァも立つが、万智が胴タックルでまたも倒す。万智は金網際で押さえ、パウンドを当てる。トクトゴノヴァが立とうとしても足を掛けて倒す展開を繰り返す。トクトゴノヴァは執拗に足関を狙い、万智が少し足関合戦に付き合う場面もあるが、短時間に留まり、万智は背後からしがみついてコントロールし、パウンドを当てて攻勢を印象付ける。すると30秒を切り、ようやくトクトゴノヴァの膝十字固めが入りかけ、場内が湧き上がるが、万智は対処して終える。記者採点は万智。トクトゴノヴァはRTUに最後に選ばれたものの、MMAのセオリーに沿った戦い方がまだ体に染み付いていない様子だ。
2R、トクトゴノヴァが片足タックルを仕掛けるが、万智は切り、逆に胴タックルで倒して上になる。万智はそのままサイドポジションを奪い、マウントに移行する。万智はトップに戻るが、パウンドを振りつつサイドに移り、ハーフバックからパウンドを当てる。それでもトクトゴノヴァは足関を狙うが、逆に万智のパウンドを浴び続けることになり、ビトー・シャオリン・ヒベイロ・レフェリーがストップした。
完勝の万智は勝利者インタビューで、紙を見ながら英語で「UFCファンの皆さん、私は日本から来た万智です。私のファンになってインスタグラムをフォローしてください」とアピールし、試合の感想を聞かれると日本語で「イメージ通りのフィニッシュでした。マイ・イメージ」と答えた。万智は準決勝でメン・ボー(中国)と対戦する。
女子ストロー級 5分3R
○メン・ボー(中国)
×松田亜莉紗(日本/BLOWS/元DEEP JEWELS暫定王者、米国CFFC王者)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
松田は万智にプロとアマで2戦しいずれも判定勝ち。昨年5月のRTUの非トーナメント戦でフォン・シャオツァンに判定勝ちし、その後も2月に米国のCFFCのタイトルを獲得し、デビュー以来の連勝を8に伸ばしている。メン・ボーはONEで三浦彩佳に一本負けしているが、澤田千優に判定勝ちしており、新天地でも総合力の高さを印象付ける。
1R、スタンドで見合う展開が続き、お互い距離が遠い。残り1分を切り、メンが脇を差して倒す。松田はすぐ立つが、メンは押し込み続け、パンチを時折当て、やや好印象で終える。記者採点はメン。ジャッジ3者もメンもつける。

MACAU, CHINA – MAY 29: (R-L) Arisa Matsuda of Japan punches Meng Bo of China in a strawweight fight during the Road to UFC event at Galaxy Arena on May 29, 2026 in Macau, China. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)
2R、メンはプレッシャーをかけ、右カーフキックを随所で当てる。中盤、松田は組みに行き、金網に押し込むが、メンが押し返し、離れ際に右肘を当てる。メンが執拗に右カーフを当てていると、松田は足が流れるように。終盤、距離を取る松田に対し、メンは追いかけ、右ミドルも織り交ぜて攻め続け主導権を維持する。記者採点はメン。

MACAU, CHINA – MAY 29: (L-R) Meng Bo of China punches Arisa Matsuda of Japan in a strawweight fight during the Road to UFC event at Galaxy Arena on May 29, 2026 in Macau, China. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)
3R、松田はセコンドの中蔵隆志氏の指示通りに前に出るが、踏ん張りが効かず、メンがタックルで倒し、立たれても離れ際に右フックを当てる。それでも松田は右フックを当てるが、再び右フックを放つと、メンはタックルを合わせて倒して上になる。終盤、メンは立ち、松田が右フック、ローをヒットするが、メンは組み付いて金網に押し込み、離れ際に右肘を当てる。最後、松田がパンチを振うが、メンが右フックを当て、改めて差を示して終える。記者採点はメン。合計30-27でメン。ジャッジ3者もメンを支持し、メンが判定勝ちした。松田はプロ9戦目で初黒星を喫した。メンは準決勝で万智と対戦する。
女子ストロー級 5分3R
×ドン・フアシャン(中国)
○パク・ボヒョン(韓国/元修斗世界暫定王者)
判定1-2 (28–29/29–28/28-29)
女子ストロー級 5分3R
○ファリダ・アブドゥエヴァ(キルギス)
×フォン・シャオツァン(中国)
1R 2’02” TKO
※当初、偶発的なアイポークによるフォンの負傷でレフェリーがストップし、無効試合と発表された。その後の検証で、アブドゥエヴァの勝利に裁定が変わった。
トーナメント以外の試合
メインイベント 女子ストロー級 5分3R
○シー・ミン(中国)
×プジャ・トマル(インド)
1R 3’12” 肩固め
コーメインイベント ROAD TO UFC シーズン4 フライ級決勝戦 5分3R
○ナムスライ・バトバヤル(モンゴル)
×イン・シュアイ(中国)
1R 1’48” TKO
※ナムスライが優勝
ROAD TO UFC 一回戦 5.28 マカオ(レポ):日本勢1勝4敗。バンタム級は田嶋椋が接戦制す。宮口龍鳳と南友之輔は一本負け。フェザー級は青井人が2R一本負け、栁川唯人が1R KO負け
