PFC 12.7 札幌 PODアリーナ(レポ):46歳 ザ・タイガー石井、早坂優瑠を左ハイで沈め返り討ちしストロー級王座防衛。PODの新鋭 佐藤力斗、新名正啓を1R裸絞めで仕留めライト級王者に。渡部修斗、グラップリング2階級制覇

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PFC.39
2025年12月7日(日)北海道 札幌・PODアリーナ
レポート:井原芳徳 写真提供:PFC実行委員会
年内最終戦はメインのストロー級、セミのグラップリング・フェザー級、第6試合のライト級、第5試合のヘビー級と4大タイトルマッチを目玉に、大幅に拡張したPODアリーナは超満員となり、全8試合中7試合がフィニッシュ決着となった。
46歳 ザ・タイガー石井、早坂優瑠を左ハイで沈め返り討ちしストロー級王座防衛
第8試合 メインイベント PFC MMAストロー級タイトルマッチ 5分5R
○ザ・タイガー石井(とらの子レスリングクラブ/王者)
×早坂優瑠(CORE QUEST KUSHIRO/挑戦者、2位)
3R 4’17” TKO (レフェリーストップ:左ハイキック)
※石井が初防衛
石井は50戦以上のキャリアのある東京の46歳のベテラン。2003年に修斗でプロデビューし、12~13年はパンクラス、14~22年はNEXUSを主戦場とし、20年からは札幌でのPFCにもレギュラー参戦するように。一昨年と昨年は修斗でも2勝1敗で、旭川出身で現在は沖縄に住む修斗ランカーの旭那拳に判定勝ちし、敗れはしたが後に修斗世界ストロー級王者となる田上こゆるとも戦い、最前線でも戦える力量を示している。今年4月のPFCでのMMAストロー級王座挑戦者決定戦ではPFC同級1位の早坂優瑠に判定勝ち。7月のタイトルマッチでは王者・木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅が計量失格となり王座をはく奪され、計量をクリアした石井が第2代王者に認定された。
今回、一度勝っている早坂との初防衛戦となるが、石井は「向こうも今回勝てばリベンジと悲願のベルトがかかっているから死にものぐるいでくるだろうし厳しい試合になるでしょう」と気を緩めない。「いつも通り相手がワルツを踊るならワルツで。ジルバならジルバで」と、70~80年代に活躍するプロレスラー・ニック・ボックウィンクルの名言を引用して自身のスタイルを形容するのもザ・タイガーらしさがあふれている。
早坂は41歳で、王座戦は40代対決に。2010年にZSTでプロデビューし、DEEPやパンクラスにも参戦し、パンクラスの札幌大会にもレギュラー参戦していた。23年6月、今年6月のRIZIN札幌大会に2度とも参戦し、肩固め、アンクルロックで1R一本勝ちしている。PFCのケージでは木内・石井の新旧王者に判定負けしているが、昨年12月、木村旬志に2R腕十字で一本勝ち。持ち前の極めの強さを発揮し、リベンジと釧路凱旋を果たせるか?
試合はボックウィンクルの名言を引用した石井が、スタンドでもグラウンドでも多彩な“ダンス”で早坂を翻弄しつつ返り討ちを果たすことに。1R、開始すぐから石井が左右のパンチを振って前進し、被弾した早坂は金網際で倒れつつも、石井を両足のガードの中に入れて追撃を封じる。早坂は足を登らせ三角絞めに持ち込みたい様子だが、石井は対処しつつ、空間を作って時折肘とパウンドを当て、攻勢を印象付ける。途中から石井はトップキープしつつ、膝裏に早坂の片腕を挟み込み、動きにくい状態にしてから、肘を当て続けるように。最後は石井が上からパウンドを当てて終える。記者採点は石井。
2R、石井は右ストレート、左ハイ、インローを当て、打撃戦で優位に進める。中盤、早坂はタックルでテイクダウンに成功し、中央付近で上から押さえる。だが石井はすぐさま腕をつかんでアームロックを仕掛ける。さらに石井はそのまま足も早坂の足に絡め、股裂きも仕掛け、頭に肘も当て、なんと3つの同時攻撃で追い詰める。とはいえ攻撃が分散してしまい、フィニッシュには持ち込めず、膠着状態のまま時間切れに。記者採点は石井。
3R、石井のパンチを前に早坂は下がり、自ら座り、猪木アリ状態となるが、石井は付き合わず、早坂は立つ。石井が引き続きパンチを当てると、早坂は組み付いて防御してからグラウンドに引き込む。石井は金網際でトップキープし、パウンドと肘を当てる。中盤過ぎ、早坂は返して上になるが、石井はすぐに脇を抱えて密着する。ネルソン気味になるが、膠着状態となると、残り1分のタイミングでレフェリーはブレイクする。すると石井はオーソドックスからサウスポーにスイッチし、左ハイキックをヒット。早坂が金網際で大の字になって倒れダウンすると、石井が追撃する前にレフェリーがストップした。
PFCからの情報によると、石井は右足の甲を骨折していたというが、そうとは感じさせない戦いぶりだった。返り討ちと初防衛を果たしベルトを巻いた石井は「勝ったので一安心しました。早坂さんの執念を感じました。今後も引き続き頑張りたいです」と話し、最後に一言を求められると「北海道、帰って来たぜ」と叫び、観客に拍手を浴びた。
渡部修斗、グラップリング2階級制覇
第7試合 セミファイナル PFC GRAPPLINGフェザー級初代王者決定戦 5分2R(延長1R)
×河永重春(アルバトロス/2位)
○渡部修斗(FIGHT LYNX/PFC GRAPPLINGバンタム級王者)
1R 1’09” フロントチョーク
※渡部が王者に
渡部は元PFC&Fighting NEXUSバンタム級王者で、近年はPFCや大阪のACF等のグラップリングのタイトルを多数獲得している。PFCでもグラップリングのバンタム級王者となり、今年4月にはジミー 西 将希を49秒裸絞めで仕留め初防衛を果たすと、12月大会でのフェザー級王座戦を希望し、今回初代王者決定戦が組まれた。
当初、中里侠斗が相手として内定していたが、中里の欠場により、7月のグラップリング戦で中里に判定負けしている河永が名乗りを上げ、河永が渡部とベルトを争うことになった。
試合は河永も見せ場を作るが、渡部の横綱相撲に。1R、開始すぐから渡部は座り、河永が距離を取ると、渡部は一旦立ち、タックルのフェイントを見せた河永の腕を取って、そのまま再び座ってグラウンドに引き込むことに成功する。河永は立ち、側転パスガードを狙う動きから寝転び、渡部の足をつかむ奇襲を仕掛ける。だが渡部は落ち着いた様子で体をひねって外して上になると、河永に休む時間を作らせず、すぐさまパスガードに成功する。渡部は首を抱えて寝転び、ギロチンチョークを極めてタップを奪った。
2階級王者となった渡部は肩にベルトを担ぎ、腰にもベルトを巻き、「これがマジカルチョークです」とアピール。河永と戦った感想を聞かれ「足関節が得意と知っていたんですけど、自分も足関節にエスケープは得意で、自信はあったんで。一回仕掛けられても落ち着いて対処できました。下から戦おうと思ったんですけど、付き合ってもらえなくて、結局上から行って、いつも通りになりました。でも試合で引き込んだのは初めてだったので、それができてうれしいです」と述べた。
また、最近は海外でも試合をしていることについてアナウンサーから話を振られると「海外は強い選手もいて盛り上がっていて、グラップリングだけでもプロ興行もやっています。10日、ラスベガスに行って、IBJJFという国際柔術連盟の道着を着ないノーギの世界選手権にチャレンジし、世界一を目指します。PFC 2階級チャンピオンとして、IBJJFノーギワールドで結果を残せるよう頑張ります」と次戦に向けての意気込みを語った。
さらに渡部は「山本(喧一)会長にグラップリング部門を作ってくださいと言って作ってくださって、それから毎回プロ部門でグラップリングの試合を組んでもらって、北海道PFCにグラップリング部門が確実に根付いて来ていると思います。PFCにちょっと貢献できてうれしいです」「PFCではある程度やりつくした感はありますが、北海道とPFCが大好きなので、ここで試合したいです。自分はどんどんチャレンジしたいので、山本会長、グラップリングだけのプロ興行をぜひやってもらいたいです」とアピールした。
PODの新鋭 佐藤力斗、新名正啓を1R裸絞めで仕留めライト級王者に
第6試合 PFC MMAライト級タイトルマッチ 5分5R
×新名正啓(ジャクソン道場/1位)
○佐藤力斗(POD GYM/3位)
1R 2’08” 裸絞め
※佐藤が王者に
新名はPFCの元3階級制覇王者で、今回は最初に獲得したライト級王座の奪還を目指す戦いに。対する佐藤は前回9月大会のメインイベントで竹内幸司を1R飛び膝蹴りでKOし、大きなインパクトを残し、今回王座に初挑戦した。
試合はPODの新鋭・佐藤が今の勢いを示す内容に。1R、新名が開始すぐから組み狙いで前に詰めて来るが、長身の佐藤はステップでかわしつつ、右ストレートを当て、いきなり新名をスリップさせる。新名はすぐ立つ。佐藤はスイッチを織り交ぜつつ、右ローをヒット。新名はまたも組んできて、金網に押し込み、テイクダウンを狙う。佐藤は肘を当てるが、後頭部に当たりかける攻撃があるため、レフェリーが注意する。ブレイクせず続行し、新名はタックルで倒そうとしたが、パワーで勝る佐藤は潰して、そのままマウントポジションを奪う。下からしがみつく新名に対し、佐藤はパウンドを強打し、背中を向けさせると、バックマウントからパウンドを当てるが、またも後頭部に当たったため、レフェリーから再び注意を受ける。最後は佐藤が両足で新名の体を伸ばすと、裸絞めを極めタップを奪った。
第5代PFCライト級王者となった佐藤は「夢だったチャンピオンになることができました。幼稚園から格闘技やってるんですけど、空手とかに行かせてくれた親に感謝したいです。中学の時に辞めようと思ったんですけど、お父さんに言ったらぶっ叩かれて『辞めんな』と言われた意味が今日やっとわかったっすね。続ければ努力すれば夢ってかなうんっすね。これから他の団体に出て、このチャンピオンベルトをむっちゃ熱い存在にします」「ウェルターのベルトも行かせてください」と、感謝や喜びを語りつつ今後の展望を語った。
第5試合 PFC MMAヘビー級第4代王者決定戦 5分5R
○ディルバーグ・ペイトン[Dillberg Payton](米国/POD GYM/1位)
×カタナマン(impact/ミドル級王者、2位)
2R 1’10” 裸絞め
※ペイトンが王者に
ペイトンはアメリカのテキサス出身で札幌のPODで練習している。カタナマンは階級を上げての挑戦で、敗れはしたが見せ場を作る。
1R、カタナマンが体格で大きく上回るペイトンを押し込み、片足タックルで一度倒すが、すぐペイトンは立つ。カタナマンは再び片足タックルを仕掛けるが、ペイトンは切って背後に回ると、片足を相手の腕に引っかけて動けなくしつつ、右肘を何発も当て続けて追い詰める。ペイトンは寝転び、三角絞めに移行するが、カタナマンは脱出すると、すぐさまマウントを奪い返いし、パウンドを連打して反撃に転じ、ペイトンは時間いっぱいまで耐えて終える。記者採点はカタナマン。
2R、ペイトンは開始すぐから片足タックルを仕掛けて倒し、金網際でハーフガードで押さえる。ペイトンはパウンドを当てて追い詰めると、背後に回り込み、裸絞めでタップを奪い、死闘を制した。
PFC初の外国人王者となったペイトン。山本プロデューサーがチャンピオンベルトを巻くが、ウエストが太すぎてベルトをしっかり巻けず、両者笑い合い、結局肩にベルトをかけることに。マイクを持ったペイトンは日本語で「ありがとうございました。俺のジムの仲間、力斗が次です。応援お願いします」と話し、同門の佐藤力斗への応援を呼びかけた。
第4試合 MMA 63.5kg契約 5分2R(延長1R)
○青木大地(POD GYM/バンタム級6位)
×星川 陸(FIGHT BASE都立大)
1R 1’23” 腕ひしぎ十字固め
第3試合 GRAPPLINGライト級 5分2R(延長1R)
×鈴木淳斗(Bellus Gym/2位)
○伊藤尚司(藤柔術)
1R 3’46” ヒールフック
※鈴木が前日計量で200gオーバーし減点2
第2試合 MMAフェザー級 5分2R(延長1R)
△中場ガッツマン大地(GO ONE GYM/5位)
△櫻庭泰裕(ANSWER FIGHT/6位)
3R 判定0-0 (28-28/28-28/28-28)
2R 判定0-0 (19-19/19-19/19-19)
※延長R中場がローブローの反則により減点1
第1試合 MMAバンタム級 5分2R(延長1R)
×綾哉(RTT)
○佐藤陽向(POD GYM)
2R 0’23” 裸絞め
PFCから次回大会告知。1.25 アマ大会、3.26 プロアマ大会、出場者募集
次回PFCは2026年1月25日(日)アマチュアG-Fight/STONES&ROOKIES、3月29日(日)プロ公式戦PFC.40 / STONES&ROOKIES in PODアリーナを開催致します!
全国からファイターの売り込み大歓迎、プロ、アマチュア共に出場選手絶賛募集中です。
詳しくはオフィシャルウェブサイトの大会概要欄へ
■2026.1.25 G-FIGHT.44 / STONES&ROOKIES
■2026.3.29 PFC.40 / STONES&ROOKIES
今年も一年大変お世話に成りました。来シーズンのPFCの更なる熱い激闘にご期待下さい。













